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なんとか、なるかな。
少しでも力になれたら・・・

書庫絵画鑑賞

絵画鑑賞6

今日の「美の巨人たち」はミケランジェロの「最後の審判」
 
両親と三人で見ていましたが、父がぼそっと
 
「やっぱり一回行っただけじゃダメだな」
 
と言いました。
 
7〜8年前に両親を連れてローマへ行ったのですが、ことあるごとに
 
「もう一度行きたい」
 
とつぶやきます。
 
一度だけでは予習なのだそう。
 
どの国もどの美術品も2回3回と訪ねて、より理解できるのだと言います。
 
 
実は私もこの意見に賛成です。
 
イタリアは仕事で100回以上行っていますが、プライベートでも5回行きました。
 
ツアー中はお客様がスリに遭わないよう、迷子にならないよう注意するのに忙しく
 
美術品を鑑賞する暇なんてありません。
 
だからゆっくりプライベートで行くのですが・・・
 
 
絵画鑑賞は本当に一度の訪問では難しいと思います。
 
今日の「美の巨人たち」で「最後の審判」のすべてはわかりません。
 
私は一人の解説・一冊の本ですべてを知った気になってはいけないと思っていますが
 
今回もそれを感じました。
 
20分少々の番組ではあの絵のすべてを伝えることは難しいのでしょう。
 
 
イメージ 1
 
 
あの大きな壁一面に描かれたフレスコ画を絵葉書という小さなスペースにおさめるのは無理がありますね。
 
 
ミケランジェロは彫刻家でした。
 
ローマのガイドさんはほとんどが誰も
 
「彼は彫刻のほうが絵画より上だと考えていました。
 ですからこのフレスコ画も彫刻としての肉体美を強調しています」
 
と案内します。
 
肉体美・・・人間の裸体像の製作はローマ時代以降キリスト教の下に禁止されていました。
 
それが解禁となったのは15世紀初め。
 
フィレンツェへ行かれたかたは花の聖母寺院ドゥオモをご覧になったことでしょう。
 
あれだけの巨大な丸屋根はそれまで造られたことがなく、最初の建設中に崩れ落ちてしまったのです。
 
次の建築責任者に選ばれたのはブルネレスキ。
 
彼は以前から恋人と共にローマを訪れていました。
 
古代ローマ時代に造られた丸屋根の建造物パンテオンを研究していたのです。
 
ブルネレスキの恋人はドナテッロ。
 
もちろん男性です。(ゲイはどんな時代でも♪)
 
中世では人間の裸体像はご法度でした。
 
でも二人が訪れたこの地には古代の素晴らしい裸体像が多く残されてました。
 
生きた人間をそのまま石にしたかのような・・・
 
フィレンツェに戻ったドナテッロはルネッサンス最初の裸体像ダビデを制作します。
 
ダビデ像というと日本ではミケランジェロ作が有名ですが、それより100年も前に作られた像のことも
 
覚えておいてくださいね。
 
イメージ 2
 
ドナテッロ作のダビデ像はウフィッツィ美術館に近いバルジェッロ美術館に展示されています。
 
シニョーリア広場に置かれたミケランジェロのダビデ像(コピー)よりもずっと小さな作品ですが
 
これが彫刻としてのルネッサンスの始まり。
 
ルネッサンスは「再生・復活」という意味ですが、それは「人間性の再生・復活」です。
 
古代ローマ時代の感性に戻っていく部分もあったでしょう。
 
ミケランジェロは肉体美こそが美と考えていたとも思えます。
 
ゴシック時代に規制されていたキリストのイメージを打ち破る概念・・・
 
 
「美の巨人たち」では筋骨隆々のキリストと裸体像の多さに当時の聖職者から
 
非難の声があがったと説明します。
 
同じことをローマのガイドさんも案内します。
 
 
ルネッサンスはフィレンツェで始まりました。
 
ミケランジェロにとって当たり前だったことは、ローマでは新しすぎたのだろうと私は考えます。
 
一つの場所で一つの案内で納得するのではなく、いろんな地でいろんな事柄を知って
 
自分で考えていくのが絵画鑑賞なのかもしれません。
 
そして何回同じ場所を訪れても、すべてを理解することはできないでしょう・・・
 
 
 
 
 
 
 
  
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