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これはルーブル美術館イタリア絵画の部屋に置かれたフラ・アンジェリコの
「聖母戴冠」
ウフィッツィ美術館ではゴシック後期からルネッサンス期にかけて
年代順に絵画が置かれ、ツアーならガイドさんの詳しいお話が聞けます。
絵画に興味がないかたも楽しめ
興味があるかたはいっそうその絵に対する概念が深まりますが
ルーブルではサモトラケのニケ、ミロのビーナス、モナリザを中心とした
2時間コースになってしまいイタリア絵画、しかも祭壇画をじっくり
見ることは難しいでしょう。
ヨーロッパへ何度も行くのは難しいと思いますが、
ウフィッツィ美術館をガイド付きツアーで見学したあとに
ルーブルへ行くとより楽しめると思います。
10年ほど前にお友達と一緒に行ったパリで出会った一人旅の女性は
ルーブル美術館だけ3日間通い詰めるとか。
見て写真を撮るだけではなく、その絵の世界に浸るために。
この祭壇画が描かれたのはルネッサンス期。
遠近法が確立され、人間の体が衣の上からもわかるようになっています。
豪華な玉座に座る神(キリスト)と聖母マリア。
玉座のバックは青一色です。
この絵が描かれたのは1430年代。
ルネッサンスは爛熟期に入ります。
こちらはウフィッツィ美術館に置かれた有名なダ・ヴィンチの「受胎告知」
1470年代に描かれたこの絵ではバックはトスカーナの景色になっています。
天才と呼ばれたダ・ヴィンチですが、彼の絵の中でもわずか40年で
宗教画に対する概念が大きく変わったのがわかります。
こちらはラファエロ「カニジャーニの聖家族」
1507年に描かれたもの。
ヨゼフ・聖母マリア・幼子イエスの横に座るのはマリアの母である聖アンナと
イエスの従兄になる幼い洗礼者ヨハネ。
フラ・アンジェリコの時代は聖人たちの光輪が金のお皿のようだったのが
ここでは天使の輪のように表現されています。
ダ・ヴィンチの「受胎告知」から30年が経ち、
バックは画家の住む地が描かれるのが普通となりました。
これももちろんトスカーナの風景です。
そして上部で聖家族を眺める天使たち・・・
こちらもラファエロ「システィーナのマドンナ」
下部の天使は大変有名ですが、実はこの絵はイタリアにはありません。
ドイツ・ドレスデンのツヴィンガ−宮殿内古典絵画館に展示されています。
北イタリアではどこでもこの天使のグッズが販売されているのにね(^m^)
この絵が描かれたのは1512〜1514年。
バックがもやもやしているのは雲ではありません。
拡大してよ〜〜〜く見てくださいね。
これは天使の顔。
「カジジャーニの聖家族」からわずか5年でバックの概念が変わっています。
ティッツィアーノ「聖母被昇天」
これは1516〜1518年に描かれたもの。
ここでも上部をよ〜〜〜く見てくださいね。
聖母マリアの頭上から光輪はなくなっています。
ここにアップしたのはあくまでも私の個人的見解です。
もちろんすべての絵画が同じ流れで描かれているわけではありません。
宗教画には注文主がいました。
画家は注文主の意向に従って描いています。
その人の趣味、当時の流行が画家の絵に反映されているのでしょう。
宗教画に決まり事があります。
それがわかればメッセージを読み取ることは簡単です。
青い服を着ているのは聖母マリア。
香油の壺を持っていればマグダラのマリア。
毛皮を身に着け、長い十字架を持っていたら洗礼者ヨハネ。
鍵を持っていたら聖ペテロ。
剣を持っていたら聖パウロ。
髭のない男性は聖ヨハネ。
百合を持つ天使は聖天使ガブリエル。
竜を踏みつける天使は聖天使ミカエル。
私たちが大黒さまと恵比須さまの違いがすぐわかるように
キリスト教の中で育った人には当たり前のメッセージ。
その時代の流れの中での変化をみつけるのは楽しいことです。
絵葉書やNETではオリジナルの素晴らしさは伝わりません。
ウフィッツィ美術館で、ルーブル美術館で、ドレスデン・アルトマイスターで
これらの絵を見ていただけたら・・・
駆け足の忙しいツアーではなく
美術館外観なんていう格安ツアーではなく
きちんとガイドさんがついたツアーで・・・
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