|
T・P・O
時(TIME)と場所(PLACE)と場合(OCCASION)
ツアーの締めくくりはクラシックコンサート。
お客さまの中には蝶ネクタイをしておいでになったかたもいらっしゃいます。
いつもはパンツスーツの私もこの時はワンピースにパンプス。
入口のクロークでコートを預けて
チケットとドリンク券を受け取って会場内へ。
ドレスアップして記念撮影しているのは
開演に間に合わなかった家族連れ。
曲の合間に係員がこっそり席へ誘導していました。
私はこの年3回目のコンサートですから
幕間にサービスされるシャンパンをいただいて
ロビーでのんびりしていました。
こんな素敵な雰囲気なのに・・・
某社の男性添乗員はゴアテックスのジャンバーで来ていました。
彼が案内していた30人以上のお客さまのほとんどがチノパンにスニーカー。
どう見ても私より年配の男性添乗員は
お客さまにどんな案内をしたのでしょう・・・
コンサート終了近くに私はバスを確認するため、外へ出ました。
ドライバー・リヒャルトは一番先にやってきて
ロビー正面にバスをつけてくれました。
打ち合わせをして建物内に戻ると
先ほどのゴアテックスを着た添乗員さんと
もう一人、私より少し年上の女性添乗員がやはりバスの確認にやってきました。
2人に会釈すると男性添乗員が私に話しかけてきました。
「どこかで会いましたよね?」
「ええ。今朝、シェーンブルン宮殿で」
赤いゴアテックスの彼は目立っていました。
「うちはまだバスが来ないんですよ」
「あと10分ありますから、そのうち来ますよ」
「あまり遅くなって遠い場所に停められると困るんですよ。
ここはクロークが有料でしょう?
だからお客さんにコートはバスの中に置いていくように言ったんです」
有料と言っても1ユーロです。
もしバスが会場裏に停まったら、この寒さの中をコート無しで歩かせるのですか?
と、思いましたが黙っていました。
混雑していたらクロークからコートを受け取るのも時間がかかります。
それを優先させたのでしょう。
「もう一人、女性添乗員がいましたね?」
「あのかたはコンサートを聴いていらしたみたいですよ」
「へー、添乗員でもコンサート聴けるんだ。
いいツアーなんですね。
僕のチケットはなかったんです。ドリンク券も」
「確認しなかったんですか?
ここは添乗員のチケットはありませんが聴けますよ。
ドリンクもいただけます」
ロビーで待っている私に係員が3回シャンパンのグラスを運んでくれました。
「知らなかった」
たぶんあなたのその恰好を見て、係員も声を掛ける気になれなかったのでしょう。
T・P・Oに従わないと損をすることは確かにあります。
きちんとした場所へ行くならそれなりの服装。
簡単なことです。
ご自分のせいで周りの雰囲気を壊しているのですから
損をするのは当然かもしれませんが。
明後日からビジネスクラスの旅。
どうぞお客さまの近くに小汚い恰好の人が座りませんように。
釣りルック(ポケットのたくさんついたベスト・リュックサック・野球帽)の人が
いませんように。
|

>
- Yahoo!サービス
>
- Yahoo!ブログ
>
- 練習用



