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山田洋二監督で映画化されるということで先に原作を読みました。
 
昭和初期の一般家庭を、住み込み女中のたきの目から書いた一冊です。
 
昭和初期の生活・風俗。
 
太平洋戦争に向かって少しずつ動いている日本の中で
 
ごくごく普通の生活を営む人々・・・
 
一人称で時代を語っていたたきを
 
第三者である甥たちが語る場面が私には印象的でした。
 
 
どんなこともそうですが
 
語る目線によって解釈の仕方はまるっきり変わるのではないかと思います。
 
 
それにしても板倉正治のイメージは
 
私にとって吉岡秀隆さんではないんですよね・・・
 
山田監督だから彼になってしまったのかな。
 
 
 
 
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普通の人のオキノさんと魔女のコキリさんから生まれた女の子キキ。
 
彼女は10歳のときに魔女になる決心をして
 
13歳の満月の夜に旅立ちました。
 
ほうきで空を飛ぶことしかできないキキは
 
海辺の街コリコで宅急便のお仕事を始めます。
 
 

 
 
ジブリ映画でしか知らなかったこのお話ですが
 
映画が公開されてから原作付きだと知りました。
 
文庫本になったのを機に読み始めましたが
 
映画の最終シーンは原作ではまだまだ途中だったのですね。
 
巻を追うごとにキキが成長していきます。
 
お母さんのコキリさんからくしゃみのお薬の作り方を教わる2巻。
 
もう一人の魔女と名乗る女の子ケケとの出会いと
 
とんぼさんへの気持ちに気づく3巻。
 
自分の気持ちに振り回される4巻。
 
6巻のキキは双子の母になり、男の子トトと女の子ニニが主人公となっています。
 
 
 
子供のときにこの本に出会っていたら
 
もっともっとキキに感情移入したろうと思いました。
 
特にケケに振り回されて自分を見失うキキに。
 
ジブリアニメの原作となった1巻だけではなく
 
2巻以降のほうが心に残りました。
 
 
 
 
 
今回は急に思い立ってインスブルックへ行きましたが
 
本当は中部スペインへ行く予定でした。
 
マドリードからブルゴス・トルデシリャス・バリャドリード・・・
 
イザベラ女王とその娘ファナの後半生を訪ねる旅をしたかったのです。
 
ブルゴスはマックスの娘マルガレーテがイザベラ女王の息子ファン王子と
 
華燭の典を挙げた地でもありますから・・・
 
 
行きたいところはいつも本の中にありました。
 
風景の描写や歴史的出来事に惹かれ、訪ねたい地が増えていきます。
 
インスブルックのトラッツベルク城もその一つでした。
 
「いつか行く」の「いつか」はそれこそ「いつ」なのかはわかりません。
 
少しずつ調べて、その日に備えていました。
 
今回、急なお休みが取れたことは本当にラッキーです。
 
 
 
本来の目的であったスペインの旅は
 
「いつ」行けるのかわかりませんが・・・
 
 
私にとって妄想を掻き立てるのに本は必要不可欠です。
 
できることなら本の内容を丸暗記したいくらい。
 
でも3歩歩くと何もかも忘れる鶏頭。
 
気に入った本を何回も読むしかありません。
 
何回読んでも飽きない本だらけで私の部屋は一杯なんです^^;
 
読みたいときに読むためには自分の部屋に置いておく。
 
片付けられない女なのは、仕方のないことなのかも。
 
 
 
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江村洋さんの書いた本はこの秋に文庫本になりました。
 
私が持っているのは重いハードカバー
(サブタイトルは「中世ヨーロッパ最後の栄光」)
 
持ち歩きが楽な文庫本はありがたいことです。
 
この肖像画はイタリアの巨匠ティッチアーノの作品。
 
ティッチアーノは本人を表す才に長けていたといいます。
 
カール5世の肖像画は数多くの画家が残していますが
 
一番本人に似ているのかもしれない、と思いながら見ています。
 
 
カール5世の人生はまさに旅でした。
 
ヨーロッパ大陸からアフリカ大陸にかけて
 
当時の全世界(アメリカは「新大陸」」と呼ばれていた時代です)を
 
駆け抜けていったのです。
 
 
 
冬の朝のしじまをぬって、この町の名物、ローランの鐘が鳴り響いている。その響きは、聖バボ大寺院の鐘楼のカリヨンの明るい音と呼応して街中に鳴り渡り、ガンの中心をなす市庁舎からどっしりとしたラーフェンステン要塞のある一角へ、重畳として連なる倉庫の白壁から、縦横にはりめぐらされた運河のほとりへ伝播する。
 
 
カール5世が生まれたベルギー・ゲントの朝の描写・・・
 
どのガイドブックの写真よりイメージが伝わると思います。
 
 
 
中央スペイン・バリャドリードで初めて対面したカール5世と弟。
 
2人のために建てられたという凱旋門。
 
ガンのプリンゼンホフを模して建設したというサンユスト修道院。
 
写真で見ていないからこそ、妄想が広がるのかもしれません。
 
 
 
 
 
 
 
 
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こちらは今から10年ほど前に映画化された「女王ファナ」
 
この本が原作とされていますが、史実をまとめた一冊です。
 
俳優はフィリップ美公以外はすべてイメージ通りでした。
 
フィリップはちょっと・・・ラテン系すぎたので。
 
政略結婚でスペインからブルゴーニュへお嫁入りしたファナ。
 
彼女にとってマックスの息子フィリップは初めて愛したただ一人の男性でした。
 
でもフィリップにとってはそうではなかったんですね・・・
 
「大好き大好き大好き」
 
と毎日言われると感情も薄れるのかもしれません。
 
フィリップはどんどんファナを煩わしく思うようになり
 
他の女性と情事を重ねて行きます。
 
そのたびにファナはどんどん狂っていって・・・
 
 
スペイン映画ですからセリフがスペイン語なのは仕方がないのですが
 
フィリップ美公は最後までスペイン語を習得しなかったんですよね。
 
ファナはフランス語で彼と会話していたというのに。
 
 
映画はフィリップ美公が亡くなり、
 
ファナが完全に発狂するシーンでほぼ終わっています。
 
原作ではマックスが亡くなり、カール5世がスペイン王となり
 
ファナと共同統治の経緯まで詳しく書かれていますが・・・
 
スペイン人が書いた本だからでしょうね。
 
かなりカール5世とマックス、ハプスブルク家に対して辛辣です。
 
歴史は立場と見方でこんなに解釈が変わるのかと再認識します。
 
 
 
ドゥエロ川の岸辺に位置するトルデシリャスの村落は、16世紀当時は葡萄畑で有名で、夏になるとその青々と茂る若葉が、周囲を囲むカスティーリャの荒野の不毛さの中でくっきりと映えた。
 
 
ドゥエロ川ほとりにはファナの像が立っているといいます。
 
狂気からふと正気に帰ったファナが見たであろう景色を
 
一目見てみたいと思っていました。
 
私は、自分が狂うほど誰かを好きになることはないと思いますが・・・
 
 
 
 
 
 
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こちらも文庫になったようです。
 
私が持っているのはハードカバー「スペイン女王 イザベルの栄光と悲劇」
 
こちらはかなり主観の入った一冊。
 
やはりハプスブルク家に対して辛辣です。
 
特にフィリップ美公に対しては・・・(仕方ありませんが)
 
でもファン王子にお嫁入りしたマルガレーテにはとても好意的。
 
マックスの娘マルガレーテが誰にでも愛されたことがよくわかります。
 
 
 
メディナ・デル・カンポの賑やかな広場の一角に、カスティーリャ・レオン王国の紋章を掲げた3階建ての宮殿が立つ。その「宮殿」と呼ぶにはあまりにも質素な建物の、広場とは反対側に位置した小部屋。春から秋にかけては、カスティーリャの眩しい太陽とともに、緑の風の入り込むその部屋の、長椅子兼寝台の上が、それからのイザベル女王の王座となった。そこからはイザベルが慣れ親しんだカスティーリャの大地が見渡せた。
 
 
 
イザベル女王の生涯も波瀾万丈でした。
 
彼女がカスティーリャ・レオン王国女王になる経緯もドラマチックです。
 
旦那さまのアラゴン王フェルナンドは彼女との結婚前に4人の庶子がいました。
 
彼女はその子たちを養育します。
 
スペインの英語ガイドさんに
 
「フィリップ美公はあんなに女好きだったのに庶子はいなかったの?」
 
と訊いたことがあります。
 
答えは
 
「いたと思うよ。でもファナが認めなかったろうね。
イザベラ女王はできた女性だから認めたのだろう」
 
 
日本と違いヨーロッパの王室では正式な結婚以外での庶子は
 
認知されても跡取りとは認められませんでした。
 
ファナの息子カール5世もその息子フェリペ2世も
 
庶子の存在が認められています。
 
(カール5世の弟フェルディナンド1世は
 奥方ただ一人を愛しましたがそちらのほうが稀です)
 
生まれた子供に罪はないし、自分の夫のしたことだから
 
庶子として認めて養育する・・・
 
子供のころには理解できなかったことも
 
年を重ねるにつれて納得していきます。
 
自分がその立場にないから言えるのかもしれませんが・・・
 
 
 
 
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「孔明の嫁」でこの漫画家さんを知りました。
 
中国が大好きで大好きで、三国志の地を旅するために
 
留学まで果たした作者の中国滞在記です。
 
 
杜康潤さんの気持ちはとてもよくわかります。
 
本をむさぼり読んで、我慢できずにその地を訪ねる・・・
 
でも私は今の中国を旅する気にはなれません。
 
お手洗い事情が先に立つからです。
 
杜康さんはそういったことをすべて受け入れ、
 
中国滞在を楽しんでいるのがわかります。
 
「中国に行くときは日本人的衛生概念を東シナ海に捨てていくことですヨ
(そんなのあってもつらいだけ)」
 
男性のかたかと思っていましたが、実は女性だったんですね。
 
可愛い絵柄で辛いこともさらっと描かれていて
 
「また中国へ行ってもいいかも・・・」
 
と思うように・・・なりませんでしたが。
 
私の10回程度の訪中では何も理解していないのと同じことだと思いますが
 
それでもあのお手洗いは辛い・・・
 
私は杜康さんのようにはなれないようです(><)
 
 
いつも背負っているリュックサックもATMでお金をおろすときは前に回していて
 
漫画の中でも彼女がきちんと気をつけて生活していることがわかります。
 
 
1巻で留学生活が終り、これからいよいよ念願の三国志遺跡に向けての旅。
 
続巻が楽しみです。
 
 
 
 
 
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りゅー・ゆめ・じゃすみん。
 
3匹のネコたちと野中野ばらさんの毎日を綴ったエッセイ漫画です。
 
このシリーズのほかに「ネコ様の言うなり」「ネコが好き♥」
 
「ニャみりー!ワンだほー!!」「ねこねこ三重奏」「猫の詰め合わせ」
 
大好きで新刊が出るたびに購入していましたが、
 
これが最後の一冊になるのでしょうね・・・
 
昨年秋に急逝なさったときは本当にショックでした。
 
ネコとの生活以外が描かれることはほとんどなかったのですが
 
お父様、お母様を続けて癌で失くされたことは
 
さらっと一章だけの掲載で知っていました。
 
スーパー前に置き去りになっていた雑種犬はなこを保護して可愛がっていたのに
 
お仕事と看病の合間にお散歩に連れて行くことができず
 
知り合いに譲ったことも・・・
 
ペットショップで動物を買うことに抵抗があったので
 
じゃすみんを購入したことを病床のお父様に知られないように
 
「縁あって我が家に」という描き方にしたこと・・・
 
 
 
大好きな漫画家さんでした。
 
亡くなったと知ったときはショックと3匹のネコたちの行く末を心配したものです。
 
りゅーたちは3匹揃って親族のかたに引き取られたと何かの記事で読みました。
 
本当に良かった。
 
野中野ばらさんのご冥福をお祈りいたします。
 
 

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