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ここにおいでのかたは私が「先生と呼ばれる方」にいい印象を持っていないことを
ご存じだと思います。
この本の主人公のように学生のときから先生に
不信感を持ち、敵意を露わにしていたわけではありません。
小学校4年生くらいのときから
「先生とは贔屓するもの」
と感じ
中学生から
「先生は決して親身になってはくれない」
と思い
高校生で決定的となりましたが。
「学校」という狭い世界しか知らない人間が「教育」という現場に立つことの危うさを
そろそろ世間も認識したほうがいいのではないでしょうか。
お話は語り手である高校3年の男子学生によって進められます。
同級生が事故死、尚且つ彼女は妊娠していたことを知ります。
それは紛れもなく自分の子供。
事故死は婦人科前で彼女を待ち伏せし
追いかけて車道に飛び出させた教師側に責任があるとして
生徒の中で抗議行動が起こります。
そして追いかけたと言われる教師が殺され・・・・
二度読んでから、マドリードのガイドさんに差し上げました。
今回のツアーに「先生と呼ばれる方」は6名いらっしゃいました。
小学校の先生はとてもいいかたでしたが、中学校の先生からは
ありえないことを伺いました。
職権乱用によっていろんなことが決められる生徒も気の毒です。
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機内で読書
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詳細
機内で読んだ本のこと。
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2回続けて「自閉症」と呼ばれるかたとご一緒しました。
どちらも男性で30代。
ご家族と一緒でしたが、素直でとても優しいかたがたでした。
子供のときにこういった人を目にすると怖かったのは
自分の回りにいない存在だったからでしょうか。
この仕事に就いて、一見普通に見えて実は内部に黒々としたものを
持っているかたと多く遭遇するようになって
世の中は見かけや言動ではわからないと思うようになりました。
どうしてこういう行動にでるのか
どうしてこういう風に考えるのか
原因がわかれば軽い自閉症のかたとお付き合いしていくのは
難しくないことなのだと理解しました。
ご両親の愛情に包まれて育った方たちは、回りの人にも優しく接します。
喜怒哀楽が表にでないだけで
感情も思いもその中に溢れているのだと・・・
先月、ご一緒したかたはツアー翌日には参加者全員の顔と名前を覚えていました。
朝お会いすると
「〇〇さん、おはようございます」
とご挨拶なさるのです。
「すごいですね。もう全員の名前と顔が一致するのですね」
そうお母様に声をかけたら
「この子はこういった方向に向いているみたいなんです。
何でもすぐに覚えちゃうんですよ」
すごい!!
挨拶なさるときは立ち止まって頭を下げられます。
ご両親のしつけがいいのでしょう。
本当に感動しました。
部屋で荷物の整理をしているときに自分の持っている風呂敷に気が付きました。
私は服は風呂敷に包んでスーツケースに入れています。
その日に着る服を順番に重ねていけば、開いて上に置かれたものを手に取るだけ。
パジャマ代わりのスウェットを包んだ風呂敷は山下清さんの絵柄でした。
VISAカードのポイントでいただいたものでお気に入りで使っていたのですが
何気なくその絵柄と今回のお客様のことが繋がりました。
帰国後すぐに購入したのがこの本です。
本当に面白かった。
20日間のヨーロッパ周遊の出来事を日記に綴っていますが
いろんなことに気づかされます。
壮行会で花束をいただいたときに
「今井さんは唄がうまいから花ではなく佐渡おけさが草津ぶしをうたえばいいのに」
と感じたのに「そういったらわるいかもしれないので」花束を受け取る山下清さん。
デンマークで人魚姫の像を見てアンデルセンの話を聞いて
「あひるが白鳥になることはないので(中略)おとなになってから本物の白鳥の仲間入りをするのは大変なのでやはりあひるのこはあひるのままのほうが幸せだとおもう」
式場先生に連れられフランス・オーヴェールのゴッホの墓碑を訪ねて
「ゴッホは生きている間は絵が売れないので、売れないのは自分の絵がへたくそだからとがっかりして死んだので、死んでからみんながゴッホに偉いといっても、死んでいるゴッホには聞こえない」
私は山下清さんは放浪中に絵を描いていたのだと思っていましたが、
実は八幡学園や家に戻ってから描いていたのだとこの本で知りました。
観察力・記憶力も抜群だったのでしょう。
ドラマの「裸の大将」は見たことがありますが、今度は著書を読んでみます。
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1から6まで読み終わりました。
1は仕事先のベッドの上で三分の二ほど読んだところで寝てしまい、
翌日、そのまま忘れて出発したのですが、2から読んでも問題ないものでした。
・・・登場人物がみんなセリフを復唱していくので。
相手が言ったことをそのまま繰り返すというここの手法は
話の流れを読者に植え付ける、という意味では効果的かもしれませんが
私にはとてもしつこく感じてしまいました。
村上春樹さんの本はほとんど読みませんが、
これが村上ワールドというものなのでしょう。
そして6で話がすべて終了したとしたら、あまりにも多くの謎が残りすぎます。
天吾の年上のガールフレンドのこと、
ふかえりのこと、
天吾と青豆のところを訪問したNHKの集金人のこと、
作中の多くの伏線が何の結末のままでの終了は
青豆と天吾の将来に関係がないことだからでしょうか。
疑問ばかりが残った読後でした。
これで完結ではなく、続きがあるのなら納得します。
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コメント(4)
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12月1日、倭国の夜空に赤い光が走りました。
その理由を百済の天文博士も明かすことができません。
額田部皇女(推古天皇)の甥である厩戸の王子は憂い、
自分の娘を南の国へ旅立たせます。
「かって吾が国は隋より多くを学んでいる。隋国の滅びた今は唐国に学ばねばなるまい。けれども、わたしが目を向けて居るにはこの国の水の彼方にある」
厩戸の王子(聖徳太子)が旅立たせようとした娘の母は海神の娘でした。
「渺茫たる青海原の彼方には、わたしの知らぬ多くの国々があろう。そこには如何なる知識があり、如何なる文明が栄えているのか、人々はどのように生きているのか。もし、それらの国に学ぶべきものあるならば、行きて学び、その知恵の宝を我が国にもたらせぬものか」
聖徳太子の娘の名は綿津見珠光王女(わたつみのたまひかるおうじょ)
海神(わたつみ)の娘とのあいだに生まれたのでそう名付けらました。
「王女に申すことがある。旅の間は姿のままに、名も珠光王子とするように」
王女はもともと王子のような服装で、
百済から献上された青龍という名の気性の荒い馬を乗りこなしていました。
旅のお供は青龍のほかに王女になついている3匹のネコ。
北斗、オリオン、すばるの3匹は時に人の姿になり王女を守り
一人と3匹と1頭は倭国を後に、南の海へ旅立ちます。
3匹のネコの表紙に惹かれて購入しました。
戦闘シーンはちょっと物足りないかも。
3匹が苦戦することなく、聖徳太子から与えられた武器と珠、
そして海神の娘からの救援ですぐに勝ってしまうのです。
私の世代は
「苦労して戦って最後にスぺシウム光線」
「とりあえず乱闘になって最後に印籠」
というお約束が必要なのでしょう(^m^)
お話そのものはハラハラすることもなく楽しめます。
私は王子やお供の会話がいいなと感じました。
美しい日本語での会話・・・
今の流行語で溢れた現代小説にはありえないもの。
勇敢でけなげな3匹のネコとの旅の最後は日常生活に戻ること。
旅が生活だったら、楽しいよりも辛いことのほうが勝ると思いますから・・・
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映画も観ました♪
原作がある場合は映画を観ないのが私の鉄則ですが、
これは面白そうと思ったので。
ローマのガイドさんから
「日本の映画をイタリアで撮影するときは日本人会に連絡が来て、
エキストラの募集をするのだけど、今回はそういうのがなかったの」
と言われました。
ローマでの撮影には日本人のエキストラはいらない内容ですものね。
映画は前半は原作そのまま、後半は微妙に違いますがとても楽しく観ました。
顔が濃い日本人俳優さんで構成されていますが、体型がやっぱり・・・・
阿部寛さんはともかく、ハドリアヌス帝はイタリア人としては腕が短いかも。
イタリアで服を買うと袖が長いのですが、映画でもそれを痛感するなんて・・・
原作一巻はナポリのガイド、ステファニアに送りました。
次回に会ったときに感想を聞くのが楽しみです♪
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