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なんとか、なるかな。
少しでも力になれたら・・・

書庫ペッペ14歳、初めてのパリ

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エッフェル塔を見たら凱旋門へ。
 
パリ観光のお約束ですね^m^
 
 
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凱旋門を見て、シャンゼリゼを散歩して
 
「お茶する?」
 
と訊いたら
 
「カフェはやだ」
 
と言われました。
 
夕べのホテルの隣のカフェでフランス人に囲まれたのが
 
よほど怖かったのでしょう。
 
パリのカフェのテーブルの間隔はとても狭く
 
両脇の人とほぼくっつうように座ります。
 
それがとても嫌だったよう。
 
「じゃあ、一度ホテルに帰ろうか?」
 
というわけでホテルに戻り、私は日本から持ってきた本を準備します。
 
いらない文庫本をオペラ座近くの「BOOK OFF」に売るため。
 
日本の「BOOK OFF」では一冊1円にしかならない文庫本ですが
 
パリなら文庫本でも美本なら€0.50(約70円)で売れます。
 
10冊売ればその日のビール代になります。
 
お部屋も綺麗になって一石二鳥。
 
本を引き取ってもらうためには身分証明書(パスポート)が必要です。
 
お店のかたの話ではコピーではないほうがいいそうなので
 
これから売る方の参考になさってください。
 
 
 
さて、本を売るという私の目的は果たしました。
 
午後はペッペの一番の目的地ルーブル美術館へ行きます。
 
ルーブルだけではなくて、パリ市内のほとんどの美術館では18歳以下なら
 
入場料無料です。
 
身分証(パスポート)の提示が必要かと思って私のチケット購入のときに
 
訪ねましたが、ペッペを見た係員は
 
「そのまま通過してOKよ」
 
と答えました。
 
この後行ったオルセーもそのまま通過でOK。
 
ベルサイユ宮殿だけはパスポートのコピーの提示が必要でした。
 
 
 
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というわけで入場します。
 
私はもちろんチケットを購入しました。
 
何回も来ているルーブル美術館ですが、飽きることはありません。
 
 
 
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ルーブルが最初に砦として建てられたときの外壁部分は現在でも残され
 
館内で遺跡として見ることができます。
 
右は当時の模型。
 
現在の建物は改築・増築を重ねたもの。
 
最初はこんなに小さかったのです。
 
 
 
なんて、ペッペに説明してもわかるわけはありません。
 
私はペッペが見たいものがある部屋に誘導するだけにしました。
 
もっといろいろ知ったら「また来たい」と思うかもしれませんね。
 
 
 
 
 
「ね、この彫刻は男だと思う? 女だと思う?」
 
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「え〜〜〜!? おんなの人!!」
 
 
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「ううん、両方なんだよ^m^」
 
 
 
 
 
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この像の左手には発掘されたギリシャ・ミロ島の地図が展示されています。
 
「ほら、ここで発見されたの。
ミロ島で見つかったから【ミロのビーナス】」
 
「こんな遠くで?」
 
「そうだよ」
 
「見つけた人、びっくりしたろうね〜〜〜」
 
 
 
 
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ペッペが一番見たがっていた「サモトラケのニケ」は
 
現在、展示場所の修復工事中により見学不可。
 
「ニケってナイキなんでしょう?」
 
「そうだよ」
 
「見たかったな〜」
 
「また来ればいいよ。
高校生になってアルバイトしてお金貯めてね」
 
「フランス語はわからないからもう来ない。
今度はイギリスに行く!」
 
「莫迦ね。
イギリス人の英語のほうがわかりづらいんだから」
 
「?」
 
「日本でもみんながみんな、標準語を話しているわけではないでしょう?
大阪に行けば関西弁だし、ペッペが話している言葉も流行り言葉?
コウちゃんが昔、中国へ行ったときに若い中国人ガイドさんが言ってたよ。
【NHKのアナウンサーが話している言葉はわかりますが
テレビドラマでは何を言っているのかさっぱりわかりません】
って。
ペッペがイギリスへ行っても同じだと思う」
 
「・・・」
 
何か考え込んでいますが・・・
 
 
 
 
 
 
 
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ダ・ヴィンチの絵の前で模写している人がいました。
 
「こんなことしていいの?」
 
「許可を得れば大丈夫。
そのときは必ず、サイズを変えて描かなければいけないのだけどね」
 
「だから額縁も描いているんだね」
 
 
 
 
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防弾ガラスに入った「モナリザ」の前に到着しました。
 
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ここでは特に感想はないようです。
 
教科書で見すぎた!? ^m^
 
 
 
 
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疲れたのでルーブル館内のアンジェリーナでお茶しました。
 
ここならテーブルの間隔も空いているのでペッペも落ち着いたよう。
 
運ばれてきたケーキを見て
 
「金箔が乗ってる!」
 
こんなことで喜んでもらえて何よりです。
 
 
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私が注文したのはグラスワイン。
 
健康が心配なのでここのところビールは一日2杯までにしています。
 
でもアルコールを止めることは出来ない・・・
 
ビールでもワインでもおつまみなしで呑めるので
 
そんなに心配することはないと、思うのですが。
 
ちなみにペッペの両親は一切お酒を呑みません。
 
ペッペパパのお父さん(父方のおじいちゃん)は呑みますが、主に日本酒。
 
ペッペがワインを知らずに育ったことは
 
最終日に知る事になりました。
 
「コウちゃん、呑み過ぎ」
 
え〜〜〜、今日はまだ2杯目。
 
ペッペが一緒だからかなりセーブしているのよ。
 
 
 
 
 
翌朝、私が起きたのは6時前。
 
ペッペは・・・熟睡しています。
 
夕べ10時前に寝て、時差ボケで早起きしちゃうかと心配したのですが
 
大丈夫みたい。
 
7時ちょっと前に起きたペッペと朝食レストランへ。
 
フランスのホテルは朝食は別料金ですが
 
今回は宿泊料金組み込みで申し込みました。
 
私が熟睡していた場合、ペッペが一人で食事できるように、と考えたからです。
 
でも、ペッペは寝起きはほとんど食べることができない子でした。
 
そういえば私もそうだっけ。
 
食事するより寝ていたいと考える中学生だったものね。


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画像は最終日に私一人で食事したときのもの。

ここのホテルは朝食に生野菜があって良かった。

テーブルに誘導されて、ジュースとホットドリンクの種類を訊かれます。

ペッペはリンゴジュースとホットチョコレートを選びました。

ジュースはビュッフェにも並んでいるのですが

そこにない種類もオーダーできるシステム。


ホットチョコレートは苦かったそうです^m^

「きちんとしたホテルの朝食はテーブルに誘導してくれるし
ホットドリンクも運んでくれるからね」

レストランスタッフの誘導も待たずにすぐに

ビュッフェへ向かう人はそういうサービスしか知らないのでしょう。

若いころ、上司に

「きちんとしたサービスをするためには
自分がきちんとしたサービスを受けなければいけない」

と言われました。

挨拶してテーブルに案内される、ということはサービスではなく当たり前のこと。

それすらもサービスと感じるようになった私は第3ブランドのお客様に

感化されすぎているのかもしれません。



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いつもいただくリンゴの摺りおろし入りヨーグルト。

この食べ方を教えてくれたのはフランス人ドライバーでした。

「林檎の摺りおろしだけ売られているんだよ。
ベルナール(ドライバー名)から教えられなかったら
ずっと林檎の摺りおろしだけで食べていたかもね」

「食べ方を間違えるなんてあるの?」
 
 「コウちゃんが昔知り合ったアメリカ人は、お味噌汁にお醤油を入れてたよ。
日本人は何にでもお醤油をかけるから
お味噌汁にもお醤油をいれるものだって思ってたんだって」

「そんなことしたらしょっぱいからすぐわかるよ!!」

「でも【そういうもの】って思うかもしれないよね。
日本のガイドブックにはどの料理にお醤油を使うかまでは案内されてないと思う。
何が正解かわからないから、地元の人に教えてもらうのが一番じゃないかな」

「そうなのかな・・・」

そう言ったペッペはお皿を持ち上げて卵をフォークに取りました。

「ここではお皿は持って食べちゃダメだよ。
それはお行儀悪いことだから。
きちんとナイフとフォークで食べてね」

「どうして?
ご飯茶碗をテーブルに置いたまま食べないじゃん」

「国によってマナーが違うの。
日本ではお茶碗やお椀を持っていただくけれど
ここではお行儀が悪いことになるのよ。
回りを見ても誰もお皿を持っていないでしょう?」

ペッペはお皿をテーブルに置きました。

こういうことってどこで覚えたらいいのでしょう・・・

お皿を持たない、

スープやパスタは音をたててすすらない
(スープはともかくパスタはほとんどの日本人がすすります)

ペッペはナイフとフォークの使い方は大丈夫でしたが

食事が終わったしるしにナイフとフォークを並べて置く、ということを

知りませんでした。

ファミレスの普及でナイフとフォークの使い方はわかっても

きちんとしたマナーは覚えないまま海外へ出てくる人がいかに多いか・・・

私は中学校の学習体験でこういったことを習いましたが

今ではそういうことは行っていないそうです。

ファミレスのサービスが世界共通と思ったまま

海外のレストランへ繰り出す人々がこれからどんどん増えてくるのでしょう。



以前、オーストリアで丸テーブルでのランチのときに

「スプーンが足りない!」

と大騒ぎになったことがありました。

レストランスタッフは

「そんな莫迦なことはない」

と言いましたが、すぐに理由がわかりました。

10名のうち、ある人は自分の右手のスプーンを手にし

ある人は左手のスプーンを手に持っていたのです。


最終日のディナーは高級レストランでした。

私は中央に座る老夫婦に説明するふりをして

10名全員に聞こえるように言いました。

「両側に2本ずつナイフとフォークが置かれていますね。
外側が前菜、内側がメインのお料理のためのナイフとフォークです。
正面に置かれたフォークとスプーンはデザート用。
おわかりになりましたか?
外から中、最後が正面です」

老夫婦に話しかけながら、私は他の8名にも気を付けていました。

皆様、私の説明にうんうん頷いていらっしゃいます。

良かった。

これで最後のディナーは大丈夫。

そう思ったのもつかの間、また問題が起こりました。

ワインのフルボトルを注文なさって全員にふるまわれたBさまが

ウェイターからボトルを奪い、自らが注ぎ始めたのです。

高級レストランではマナー違反。

ウェイターはBさまからボトルを奪い、席に座るように言います。

Bさまは

「俺が注がなきゃ意味がないだろう!」

と言い張ります。

オーストラリアでは日本とマナーが違うと説明しても

「俺は日本人だ」

と言い通すだけ。

このレストランで日本人グループは私たちだけ。

このときからこのコースからこのレストランは外されました。

レストランがクレームしたのかもしれません。

ある程度、年を重ねたかたに日本以外の国のマナーのお話をしても

納得いただくのは難しいと思います。

私が英語を話すことではなく

他国の文化・風習を知るほうが大切だと思うのは

こういったことを経験しているからですが・・・


それより、お箸と日本語をきちんと使えるようにならないといけない

と思うのですけれど・・・ね。




食事を終えて部屋に戻り、出かける準備をします。

ペッペがまず最初に行きたがったのはエッフェル塔。

メトロに乗って凱旋門で乗り換え、トロカデロへ行きましょう。


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朝一番なのでまだ暗いエッフェル塔。

ペッペは大喜びで写真を撮ります。

「こっち向いて!」

と声をかけたら

「ペッペの写真はいらないの!」

と言われました。

14歳は扱いづらい・・・


時差の関係があるのでここでペッペママに電話します。

「ママ、エッフェル塔に来たんだよ!」

ママの声を聞いたらホームシックになるかと思いましたが、大丈夫みたい。

そのまま歩いてセーヌ川を渡り、エッフェル塔の真下へ。

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「今なら空いているから上へ上がってみる?」

「高所恐怖症だから嫌」

そうなんだ。

私も高所恐怖症なので助かりましたが・・・

「エッフェル塔ってなんでエッフェル塔っていうか知ってる?」

「知らない」

「建てた人がエッフェルという名前だからだよ。
ギュスターブ・エッフェルさん」

「そんな単純な理由!?」

「きちんとコンペで選ばれたんだよ。
橋の設計で有名な人なの。
エッフェル塔も空に掛かる橋みたいじゃない?
ほら、あの人がエッフェルさん」

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ペッペはパシャパシャ写メを撮っています。

でもバッテリーを持ってこなかったんですよね。

この後すぐにバッテリー切れになるのですが・・・・


「だってママが
コンセントがあわないからバッテリーは持っていかなくていいって
言ったんだもん」

「ママのせいじゃないよね?
パリへ行くのはペッペだから、準備するのは本人でしょう?」


14歳相手でも容赦のない私・・・

こんなにきつく言ってもペッペが私のことを好きなのが不思議です。





 
 
宿泊ホテルはルーブル美術館のすぐ前。
 
シャルル・ド・ゴール空港からロワシーバスを利用して
 
オペラ座から歩いていきました。
 
雨上がりで歩道にも水たまりができています。
 
私にとっては当たり前になってしまったけれど
 
綺麗な道路に慣れているペッペはびっくり。
 
やっとホテルに到着します。
 
「そこに座って待ってて」
 
とロビーのソファを示したのに、私の真横に張り付くペッペ。
 
そのときは気にしなかったのですが、
 
後からこの行動の意味もわかるようになりました。
 
 
エレベーターはフロント前と奥のレストラン前に一基ずつ。
 
とりあえずフロント前から乗り込みます。
 
「日本ではロビー階が1階だけど、ここでは0階表示になるの
 
そう言ったら
 
「【閉】のボタンがない!」
 
「【閉】があるエレベーターのほうが少ないんだよ。
だって待っていればそのうちに閉まるじゃない?
日本では急いでいる人ばかりだから【閉】があるけれど」
 
「不便だよ!」
 
「そんなことないよ。
今だって別に急いでないでしょう?」
 
「【閉】を押したいの」
 
「なんで?」
 
「・・・」
 
ペッペってこんなにせっかちだったけ・・・
 
そう考えて部屋に入ってびっくり。
 
シングルベッド2つで申し込んだのに、ダブルベッド一つの部屋でした。
 
「ペッペは寝相が悪いけど、コウちゃん大丈夫?」
 
「私も寝相が悪いから大丈夫じゃないと思う」
 
と、いうわけでレセプションに電話します。
 
「シングルベッド二つの部屋がいいので取り換えてほしいのですが」
 
と言うと
 
「あら、その部屋はベッドが分けられるのよ。
ハウスキーパーにセットしなおしてもらうわね」
 
というわけでそのまま荷物だけ置いてホテル隣のカフェへ。
 
私はビールを飲んで一息。
 
でもコーラを飲んでいるペッペは固まっています。
 
ギャルソンが
 
「Are you OK?」
 
と彼女の顔を覗き込んでも気が付かないくらい。
 
「今のお兄さんがペッペに話しかけたよ」
 
「え、気が付かなかった」
 
大人しいどころか、一言も話さないペッペ。
 
とりあえずハウスキーパーに言われた20:30になったので部屋に戻ります。
 
でもここはフランス。
 
まだ部屋はセットされ直されていません。
 
私はもう一度レセプションに電話します。
 
「部屋が直っていないの。
子供が時差ボケでもう限界だから、やっぱり部屋を替えてください」
 
「今すぐ行くから」
 
というわけでやっとハウスキーパーが来ました。
 
「ごめんなさい。今日は満室で忙しかったのよ」
 
「いいのよ。でもこの子がもう疲れているみたいだから」
 
「あなたたちは中国人? 日本人?」
 
「日本人よ
 
「このホテルには大勢の日本人が泊まっているわよ」
 
そうなんだ。
 
「福沢諭吉が泊まった部屋はどの部屋かわかる?」
 
「誰?」
 
「日本の学者。100年以上前にこのホテルに泊まったの」
 
「知らないわ」
 
そうなんだ。
 
レセプションで訊けばわかるかな。
 
でも私は翌日にはすっかり忘れてしまったのですが(^^;)
 
 
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ダブルベッドのときは写真を撮るのを忘れていたので
 
シングルに分けてからの写真です。
 
ベッド脇のテーブルもきちんと置き直してくれました。
 
 
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部屋の窓からはルーブル美術館が一望できます。
 
でもこの部屋は屋根裏部屋。
 
カテゴリーとしては下から2番目に安いお部屋です。
 
一番安いのは中庭側。
 
エレベーターの無い時代に建てられたヨーロピアンタイプのホテルでは
 
一番広いのは2階(日本式では3階)になります。
 
当時は路面に面した部屋はお店として用いられました。
 
そのすぐ上の部屋はオフィス。
 
住居として利用されたのは3階から。
 
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これはナンシーですが、1階部分がレストランになっています。
 
かまぼこ型の窓があるのが2階部分。
 
3階部分が一番窓が大きく綺麗ですよね。
 
もちろんすべてがこのタイプではありませんが
 
アメリカンタイプのホテルではあり得ないことの一つだと思います。
 
 
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こちらはロビー。
 
古き良きパリを感じてもらえたら・・・と思いましたが
 
どうだったのでしょう。
 
 
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バスタブ付きにしました。
 
ペッペはカランとシャワーの切り替えがわからなくて
 
頭からお湯を被りました。
 
これもいい経験です。
 
フランスはバスタブにシャワーカーテンではなく
 
ガラス張りが多くなっています。
 
カーテンはシャワーを浴びていると体に張り付くので苦手です。
 
ペッペもお湯をまき散らさずにシャワーを浴びるいい練習になりました。
 
 
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奥にペッペの青いスーツケースが置いてあります。
 
ペッペの兄であるルーのスーツケース。
 
空港のターンテーブルで目立っていて
 
「いいのを持ってるね〜〜」
 
と思わず言ってしまいました。
 
プライベートで来てもつい仕事目線になってしまいます。
 
バスローブが備え付けてありますが
 
ペッペも私も使いませんでした。
 
ヨーロッパ人には良くても、日本人には重すぎると思います。
 
ペッペは
 
「格好悪いから嫌」
 
14歳の基準はわかりません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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飛行機はエールフランスにしました。
 
パリへの直行便はJAL、ANA、AFとありますが
 
海外を体験するのなら海外の航空会社、と考えたからです。
 
今まで両親を連れてハワイ・オーストラリア・ローマへ行きましたが
 
そのときは必ずANAかJALにしていました。
(ローマはまだJALが飛んでいた時代のことです)
 
年老いた両親には安心感が必要ですが
 
これからいろんな体験をするペッペには日本と違うことに気が付いてほしい。
 
機内でフランス人の客室乗務員と接することはいい経験になるでしょう。
 
実際に私たちの座席担当はフランス人の男性でした。
 
にこやかな笑顔でペッペに英語とカタコトの日本語で話しかけてくれて
 
ペッペも安心しています。
 
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座席に座ってペッペにコントローラーの説明をします。
 
「ここで画面のスイッチが入るの。
映画だったらタッチパネルでも大丈夫だからね。
3つ並んでいるのは一番左がライト、真ん中は何か用があったときに
係りの人を呼ぶボタン、だから間違えて押さないでね。
右側は間違えて押しちゃったときに取り消すためのボタン」
 
「だから間違えないように引っ込んでいるんだね」
 
コントローラーをよく見るとペッペの言う通りになっています。
 
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コントローラー中央のボタンが本体より凹んでいるのがわかりますか?
 
今までコントローラーのことなんて気にしたことはありませんでした。
 
「ペッペ、凄いね。よく気が付いたね。
コウちゃん、何度もこの飛行機に乗っているけれど
こんなことまで気にしたことなかったのに」
 
「間違えちゃいけないからそうなっているんだと思った」
 
「ママがペッペはお勉強できない、って言っていたけれど
ちゃんと見るべきところは見ているじゃんね」
 
振り替えれば登場開始のときのこと。
 
AFのゲートで
 
「お手持ちのパスポートに搭乗券を挟んでお並びください」
 
と放送が入ったときに
 
「どこに挟むの?」
 
と言われ
 
「ペッペの搭乗券の名前とパスポートの名前があっているか、
パスポートの顔とペッペの顔が同じ顔がチェックするから
顔写真のページに書かれた文字と同じ方向で搭乗券を並べるの」
 
と答えたら、それだけで顔からマスクをはずしました。
 
「顔写真のチェックならはずしたほうがいいんだよね?」
 
いつも同じことをお客様にご案内していますが
 
これだけでマスクをはずされるかたは滅多にいらっしゃいません。
 
私が
 
「ですからマスクを外してください」
 
と申し上げるまでそのままのかたがほとんどです。
 
子供に説明するのと同じことを案内しなければいけない、と考えていましたが
 
実際には子供のほうがいろいろなことをよくわかっているのでしょう。
 
 
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アペタイザーとアペリティフ。
 
「日本では食事と一緒に温かい飲み物がサービスされるけれど
海外では冷たい飲み物が食前酒なの。
温かい飲み物を食事と一緒にいただくのは朝ごはんのときだけだから
覚えておいてね」
 
「お茶は?」
 
「お茶も」
 
「ふ〜〜ん」
 
 
 
 
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ということで機内食です。
 
ペッペにはいいことではないと思うのですが、
 
今回ビジネスクラスを利用しました。
 
私にプライベートでの12時間の旅でエコノミークラスに座るだけの体力が
 
なかったのです。
 
ルーやティーと一緒だったら子供たちだけでエコノミー利用にするつもりでしたが
 
さすがに一人ではムリです。
 
「今回は特別だからね。
いつもこんなに広い座席じゃないから」
 
そうペッペに言ったら
 
「ママにもそう言われた」
 
「お食事もこんなふうに順番に出てこないの。
給食みたいな感じで全部まとめて出てくるからね」
 
「うん。それでナイフとフォークはいつ来るの?」
 
感のいい子だと思っていましたが、ここまでだったよう。
 
「ナイフとフォークはここに入っているのよ」
 
 
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右端に置かれたナプキンを開くとナイフ2本、
 
フォーク2本とスプーンが1本が入っています。
 
ファミレスの籠に入ったカトラリーしか知らなかったのだとここで確認。
 
ナプキンに包まれてくるほうが珍しいから仕方ありませんね。
 
 
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「このお肉、切りづらいね」
 
と言うので
 
「鴨だからね。
日本の鴨は葱背負ってくるけれど、
フランスの鴨はオレンジを背負ってくるんだよ」
 
「ふ〜〜ん」
 
ウケなかった!?
 
「カモネギって知らない?」
 
「知ってる! ポケモンにいるの。
でも背負ってないよ。くわえてたと思う」
 
「ポケモン?
そうじゃなくて【鴨が葱背負ってやってくる】って言うじゃない」
 
「なんで?」
 
「鴨を鍋にして食べるのに葱が必要だけど
鴨が自分で葱を背負ってきたら、畑まで行く必要がないじゃない。
自分が食べられちゃうのもわからずに、こちらに都合のいいものを持って
やって来ることを言うの」
 
「そんなの鴨が可哀そうじゃない!」
 
「でもそういうんだよ」
 
ペッペは納得できないようです。
 
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メインをいただいてチーズがサーブされます。
 
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「本式のフランス料理ではデザートの前にチーズがサービスされるの」
 
「・・・美味しくない」
 
「プロセスチーズじゃないから。
ペッペが大人になったら味がわかるようになると思うから無理しなくていいよ」
 
「ううん、食べる。
このままだと負けた気がする」
 
 
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デザート盛り合わせとマンゴーシャーベット。
 
アーモンドペストリー・チョコムースパルフェ・抹茶マカロン。
 
抹茶マカロンにペッペはご満悦。
 
「塾のお土産にマカロン買って帰るの」
 
「ペッペのおうちはみんなマカロン好きなの?」
 
「うん、大好き!」
 
我が家では年寄ばかりなのでマカロンは不評です。
 
若い子がいる家とはまるっきり違うことを認識します。
 
 
ペッペが持ってきた美術の副読本を見ながら話をします。
 
「今の教科書ってすごいね〜
ね、ペッペは円周率は3で習った? それとも3.14?」
 
「3.14。3なんて変だよ」
 
「そうだよね。でもそういう小学生もいたんだよ。
ゆとり教育っていってた時代があったの」
 
「でも円周率なんて大人になっても何の役にも立たないじゃん。
分数も少数も」
 
「え〜〜そんなことないよ。分数だって少数だった役に立つよ。
ホールケーキを買ってきたら、ペッペの家なら5等分するでしょ?
そのときに役に立つのは円周率と分数じゃないの?」
 
「5等分しないもん」
 
「じゃあ誰が食べないの?」
 
「4等分したうちの1個をパパとママが分けて食べてる」
 
「それは酷いよ〜〜〜」
 
「国語も算数も地理も歴史も何の役にも立たない。
いい学校に入るためだけでしょ?」
 
「違うよ。
お勉強はいい学校に入るためじゃなくて、人生を楽しくしてくれるんだよ。
ペッペも授業で習ったから、パリでルーブルに行こうと思ったんでしょ?」
 
「・・・」
 
よっぽど学校の授業が楽しくないんだ。
 
「塾は楽しい?」
 
「塾の先生はまし」
 
「学校が嫌いなの?」
 
「友達がいるから楽しい。
でも先生は嫌。
いじめがあったのに、先生は自分のお給料が下がるから
なかったことにしているんだもの」
 
「本当?」
 
「みんな、その子がいじめられているのを知っていて
先生も知っているのに【いじめはない】って言うの」
 
「先生のお給料が下がるって誰に聞いたの?」
 
「みんな言ってる」
 
「じゃあ根拠はないんだ」
 
「でもいじめられている子はいるよ」
 
私がかって所属していた、今は知らない世界です。
 
私も先生が嫌い。
 
ペッペの言っていることはわかりますが
 
話を聞いてあげることしかできません。
 
春休みや夏休み、冬休みにおいでになる
 
「先生」と呼ばれる方の行動や考え方を知り
 
「こういった方たちに子供を預けるということ」
 
に不信を感じていましたから・・・
 
(もちろんいい先生もいらっしゃいます。
一昨年に知り合った小学校の先生とはとても仲良くなり、今ではメル友です。
でもあまりにも一般常識とかけ離れたかたが多いのです)
 
 
「今回泊まるホテルは福沢諭吉が泊まったんだよ。
福沢諭吉はわかるよね?」
 
「うん」
 
せっかくなら思い切りヨーロッパらしいホテルを、と考え
 
ヨーロピアンタイプにしました。
 
ペッペが福沢諭吉を1万円札でしか知らなくても
 
これから興味を持つかもしれないと思ったからです。
 
でももう習っていたんですね。
 
「ギンタマで知ったの」
 
ギンタマ!? 
 
「アニメだよ。コウちゃん知らないの? 有名なのに」
 
「知らない、初めて聞いた」
 
「これ」
 
ペッペが出したのは小説でした。
 
そういえば大人しいときは本を読んでいるときだったけれど・・・
 
「これは映画の小説版なの。
原作は漫画で51巻まで出てる。
ペッペは漫画は読んでないけど、アニメを観てるの」
 
「そうなんだ〜〜」
 
ペッペから本を受け取ってめくると登場人物がイラスト付きで紹介されています。
 
近藤勲、土方十四郎、沖田総悟・・・
 
幕末の新撰組の話なんだね・・・って、名前が微妙に違うみたいだけど・・・
 
「いいの。あんまり変わらないから」
 
いえ、重要ですが。
 
「だけどね、NETで画像を探したら本人と全然違ってがっかりした。
ルナとショックを受けたの」
 
ルナって誰?
 
「ペッペの友達。一緒に銀魂を読んでるの。
このあいだ授業で吉田松陰が出てきたときにルナの背中が震えてて
先生の言葉に反応しているのがわかったよ」
 
お勉強には何が幸いするかわからないものです。
 
 
 
昨年の夏、ペッペが我が家に来たときのことです。
 
会うなり
 
「コウちゃん、どこでも好きなところに連れてってくれるって言ったよね?
私・・・パリへ行きたい」
 
と言ってきました。
 
パリ?
 
どこでそんな言葉を覚えてきたの?
 
「お友達がお父さんのお仕事でパリに引っ越したの」
 
「ペッペはその子に会いたいの?」
 
「それもあるけど・・・どんなところなのかと思って」
 
わかった。
 
それならペッペをパリに連れて行きましょう。
 
でも、普通の人がお休みを取りやすいときには私がお休みをとれません。
 
になっちゃうけれどいい?
 
ペッペは学校を休まないといけないけれど。
 
そうペッペママに訊いたら
 
「コウちゃんの都合でいいよ。
ツアーじゃなくて、個人的に行けるのだからありがたいもの」
 
OK。
 
それなら暇になったらすぐに連絡するからね。
 
横で話を聞いていたルーが
 
「僕も行きたい」
 
と言います。
 
それならティーと一緒に3兄妹を連れて行きましょう。
 
そうして決行した今回のパリ旅行。
 
実はティーは部活が忙しく、ルーは試験で来ることができなくなってしまったので
 
ペッペと私の二人旅になってしまったのですが。
 
1月某日。
 
初めてのパリどころか、初めて海外へ行くペッペの行動、考え方、
 
受け止め方は私の仕事に対する注意喚起となりました。
 
最初はペッペの行動を逐一メモしていましたが
 
だんだん面倒くさくなっているので後半はメモをせず、もう忘れています。
 
覚えているだけのことをアップしますね。
 
観光地の写真はほとんど撮っていません。
 
ペッペが
 
「いらない」
 
と言うのです。
 
自分の目で見たからいい、と。
 
自分の写真を撮られるのも嫌がるペッペ。
 
14歳は大人にとって扱いづらい年齢であることを思い出しました。
 
いつもは一緒にいない姪っ子との旅が始まります。
 
 
 
 
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
これはペッペが持ってきた美術の副読本。
 
ペッペはルーブル美術館をとても楽しみにしていました。
 
授業でスポーツメーカーのナイキが「NIKE」であることを知ったから。
 
でも実は「サモトラケのニケ」は修復工事中で見れなかったのです。
 
ペッペは出発前からそのことを知っていました。
 
「NETで調べたから」
 
そうなんだ。
 
ガイドブックも買っていませんでした。
 
「全部パソコンで調べたからいらない」
 
出発前に私が言ったのは
 
「パジャマと歯ブラシだけ持ってきて。
他のホテルならスリッパも必要だけど
今回のホテルは備品としてあるそうだから大丈夫」
 
とだけ。
 
パリの気温も必要な道具もすべてNETで検索して準備したそうです。
 
出発直前にペッペママからメールが来ました。
 
「【どん兵衛】を持って行く、って言っているんだけど」
 
「食事が合わないとかわいそうだから持たせて」
 
と返しました。
 
そしてパリに住むお友達に会えるように
 
私のPCと携帯電話のメルアドを伝えるように
 
ペッペにメールしました。
 
返信は
 
「お友達には会わない」
 
とあったので
 
「そんなに仲がいいわけでもないコがパリに引っ越したのかな。
でもそれでペッペが海外に興味を持ったのならいいよね」
 
なんて家族で話していました。
 
でも、14歳の考えることはわかりません。
 
それはこの後で明らかになるのですが・・・
 
私も14歳だった時期があって
 
とても扱いづらい女の子だったことを覚えています。
 
 
エールフランスは昼過ぎの出発ですが、
 
私は念のために前日にペッペを迎えに行って
 
成田空港近くのホテルに前泊しました。
 
ペッペの住むT駅から成田までは空港バスで2時間。
 
ノンストップで到着しますから
 
ペッペと成田空港で待ちあわせすればいいと考えたのですが
 
ペッペパパが
 
「初めての場所に一人で行かせるなんてとんでもない!」
 
と言い出したのです。
 
ペッペを我が家に泊めて一緒に行こうかと考えましたが
 
我が家から成田空港へはバスと列車で3時間半以上かかります。
 
いつもの仕事と同じように空港近くに泊まったほうがいいでしょう。
 
学校を終えたペッペと待ち合わせして夜8時過ぎに成田空港着。
 
夕食を食べさせて9時過ぎにホテル着。
 
パリへ行く前に日本でホテルに泊まる事にして本当に良かった。
 
ホテルと旅館の違いを認識させるために。
 
 
 
このホテルには地下に大浴場がありました。
 
有料ですが、これからパリでユニットバスしか使えない身にはありがたい施設。
 
フロント階にある売店に寄ってから大浴場に行くことにします。
 
部屋を出るとペッペが声をあげます。
 
「コウちゃん、鍵を掛けなきゃ」
 
「オートロックだから大丈夫」
 
「オートロック?」
 
「ドアが閉まると自動的に鍵もかかるの。
ほら、ドアノブを回しても開かないでしょう?」
 
ペッペは不振顔です。
 
このホテルはカードキーではなく通常タイプのキーでしたから。
 
「カードキーじゃなくてもオートロックのところがあるのよ。
今までそういうところに泊まったことない?」
 
「・・・ないと思う」
 
そう言えばペッペと昔、札幌のホテルに泊まったときにも
 
ホテルのシステムを理解していなかったっけ。
 
彼女はカードキーには気が付かず
 
ホテルの部屋に入ってママに無事到着の一報を入れたときに
 
「お靴のままお部屋に入るんだよ」
 
とママに電話していたっけ。
 
ペッペママに確認したら、
 
いつもは家族旅行だから温泉旅館に泊まっている、と言っていたから
 
必ず靴を脱いで部屋に上がり
 
通常キーでオートロックではないタイプの宿ばかり利用しているのかもね。
 
 
エレベーターに乗り込むと途中で男性が乗ってきました。
 
・・・室内着とスリッパ。
 
フロント階で降りた私はペッペに言います。
 
「温泉旅館なら浴衣とスリッパで歩き回ってもいいけれど
ホテルの場合はマナー違反だから気をつけてね。
あのおじさんは大浴場があるホテルだから勘違いしているのかもしれないけれど」
 
「うん、わかってる」
 
「知ってたんだ。
それもNETで調べたの?」
 
「ううん、なんとなくそう思っただけ。
ああいう格好ならいいんだよね?」
 
ペッペが言うのはチェックインしている人たちのこと。
 
「そう、みんな普通の服装でしょう。
誰も室内着やスリッパじゃないもの」
 
「スリッパはいいんじゃないの?」
 
「ホテルだったらスリッパもダメ。
旅館はそこに泊まっている人だけが
ロビーを利用するから浴衣やスリッパでもいいけれど、
ホテルのロビーだったら泊まっている人だけではなく
レストランで食事したり、ホールで会合したりする人たちが来る公共の場所なの。
公共の場所にスリッパで行かないでしょう?
同じロビーでも旅館とホテルでは違うの」
 
「ふ〜ん。わかった!」
 
 
日本のホテルではスリッパOKのホテルも増えてきました。
 
先日私が宿泊した倉敷のホテルドーミーインもその一つ。
 
あのホテルは室内着とスリッパでロビーに降りても大丈夫だっけ。
 
国内旅行でそういうホテルを利用している若い人たちは
 
それが世界のスタンダードと思っているのかもしれません。
 
ペッペもこのあと
 
「日本の常識は世界の非常識」を
 
身に染みて感じるわけですが・・・
 
 
 
 
 
 

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