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さて、2日目の夜は、
サッカー部によるUFOの踊りを披露。
その他、ゲームもしたりして、夜になっていった。
最終日。
朝から滑り、昼過ぎにはバスがお迎えに。
そのバスに乗って帰る算段。
雪の感触を記憶するかのように滑り、旅館へ戻ってきた。
さて、バスは…
聞くところによると、バスの前を走る乗用車が、
チェーンをしてなくて、スリップして、
崖から落ちたらしい。
スキー場に通じる唯一の道が断たれ、
お迎えを待つことになった。
復旧の見込み、立たず。
2、3時間ならまだいい。
ゲレンデに出ることもなく、
ゲームをした広間で延々またされる。
のんきに、帰ってから遊ぶ予定なんかを決めながら、
日が暮れていった。
いつからか、兵糧攻めをうけているかのよう。
空腹との戦いが始まった。
バスはまだか。
ったく、チェーンくらいしとけよ〜
何時やったか、差し入れのおにぎりが配られた。
数学の先生が、もってきてくれた。
元来、梅干というものが食べられない私にとって、
中身の分からないおにぎりは非常にデンジャラス。
先生に中身を尋ねてみると、やっぱり梅干やった。
あぁぁぁ……
唯一の食べ物が、目の前を通過していく・・・
帰ってきた時間からすると、
夜の9時か10時くらいにスキー場を出た。
日付が変わっても、半分も戻ってきてない。
1時、2時。
ようやく、見慣れた車窓になってきた。
3時ごろ、岸和田に到着。
迎えに来てくれた両親と、ラーメン横綱でラーメンを食べて、家に帰った。
スキー合宿、3日目が終了。
さて、いい話はここから始まる。
読み疲れていたら、申し訳ない。
前編、後編で分けたから、こんなふうになった。
それからしばらくしたとき。
何かの用事で職員室に行った。
たぶん、クラブの関係やと思う。
職員室から出ようとしたとき、
男性の声に引き止められた。
「K、ちょっと来てみ」
「あっ、はぁ」
声の主は、数学の先生やった。
「君は、スキーのとき、おにぎりを食べへんかったな。
梅干、嫌いなんか?」
「はい、食べれないんです」
「そうかぁ。
あのな、昔、侍が戦にいくとき、
おにぎりが腐らんように梅干を入れて持っていったんやぞ。」
「はぁ」
「君も侍なら、梅干の入ったおにぎりを食べなあかんぞ」
何も、梅干のパワーに感動したわけじゃない。
300人もいてる生徒のなかで、
梅干おにぎりを食べなかった自分を覚えていてくれたうえ、
やさしく諭された。
I先生は、新学期をもって他の中学へ転勤になった。
たった1年間やったけど、
このエピソードは、忘れることはない。
が、梅干嫌いは未だ克服できず。。。
次回予告:『クラス発表』
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