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 「公平と言うこと」を書き始めてから、「公平」と言う意味を主張してきたが、どうも、社会は
自らに都合のよい「事実」を作り上げて推移すると言う現実から、逃れられないのではないかと言う
疑問が湧き上がってくるので、もう一度、この「公平」について、基本的な考え方を纏めたいと思う。

昨今、北朝鮮の核武装やミサイル開発、実験などの挑発行為や、この数十年行われて来た、国家犯罪である拉致問題などの負の要因によるイメージが先行して、どうも北朝鮮の実態について公正な情報の入手が困難になりつつある様に思う。

また、従軍慰安婦問題、強制労働による賠償問題、南京事件、歴史認識、靖国神社問題なども同様に感情論による偏向した世論が抑制できずに、その世論に迎合する形で為政者がナショナリズムを台頭させると言う状況を作り上げている様に感じる。

さらに、教育問題も同様で、「犯罪の低年齢化」「ゆとり教育による学力の低下」「愛国心教育」
「道徳教育」「いじめ」「不登校」「非行」「学級崩壊」「自殺」などを対症療法で改善しようと言う
暴挙まで、「公平」と言う考えから逸脱した思想の元に実行されている。

「公平」と言うのは、どういうことなのか?「公」と書けば「おおやけ」と読む、この「おおやけ」は
国家や社会を指すものと考えている人が殆どであろうと思うのだが、それからして間違っていると言える。あるいは、「公」を表に現す、広く知らしめると言う意味で捉えている人もいるかも知れない。

むしろ後者の方が、正解に近いかもしれない。まず「公」とは、自然の摂理の様に永遠に不変の物を
指し示す言葉である。

一神教に於ける「神」の存在が近いかもしれないが、この「神」すら決して公平ではない存在なのである。所謂、太陽の光が平等に地上に降り注ぐ様な不変さ、人間が汚しさえしなければ平等に与えられる大気、大宇宙の摂理、そういう存在が「公」一文字に現されている。

その摂理から鑑みて平等であるのが、「公平」と言うことに他ならない。この公平と言う思想から、上記に上げた問題を一つずつ、検証してみたいと思う。

1.北朝鮮問題
  この問題は、現実には至って単純な事象に他ならない、複雑にしているのは、国家の対面であったり
  国益であったりという自我の存在である。

  北朝鮮が歪な独裁国家であると言う見方自身もまた、公平ではない。人類の歴史が5000年とする
  なら、我々が民主主義を享受してから、半世紀程度しかたたない。こう言うと米国は建国以来
  民主主義であるなどと言う不勉強な反論が直ぐにコメントされるので、ここで反論しておくと、
  米国が、すべての国民に平等に選挙権や権利を認めたのは、実は戦後のことで、現実には、30年前
  には南部の一部の村や町には「有色人種の転居を禁ずる」と言う条例を作って罷り通っていたのだ、
  つまり、連邦法によってこれらの人種産別的な権利関係を是正したのは、戦後と言うことで、
  それまでの米国は民主主義とは似て非なるものであったのだ。

  この僅か50年足らずの民主主義という歴史に対して、絶対王政などの独裁主義は、人類史の殆どを
  占めていると言う事実に目を向けるべきで、独裁主義国家から見れば、歪なのは民主主義であるかも
  知れないのである。

  我々が「民主主義」を絶対無二の制度として思想するのは、そういう教育を受けてきたからで、
  これは教育と言う名の下に行われた洗脳であると言えない事もないのである。

  独裁主義が「歪」と言う色眼鏡で見れば、当然、北朝鮮は歪な国家であると見えてしまうのが
  現実で、その色眼鏡を一旦外して見ると、全く違った像が、そこに見えるはずである。

  朝鮮戦争が終了したと考えているのは、日本くらいで現実には「停戦」であり、米国と韓国そして
  わが国はある意味、戦争状態を継続している事になる。

  その戦争状態を国民に知らしめず、この数十年もの間に、危機管理をしてこなかったツケが
  拉致問題であるのだ。自国民を自国領土内で誘拐拉致され、その事実を長年放置して来た
  責任は、わが国の為政者にあるのだ。北朝鮮=犯罪者国家と言うレッテルを貼ることで、その
  責任問題を転嫁して来た事実を、何故、国民は声を大にして訴えないのか?大変に疑問である。

  ここまで書くと低俗な感情論による反論が出てくるものであるので、先に反論しておく、米国と
  韓国は、北朝鮮と戦ったが、日本は参戦していない、つまり「停戦」も「戦争」もわが国の
  責任ではない。 こう言った反論が必ずコメントされる、それは現実を知らない低俗な意見
  であるのだ、日本は、占領時代とは言え、米軍に基地を与え、物資を運搬し、その戦争に
  多大に協力してきたのである。そしてその特需によって戦後の焼け野原から脱却できたのであって
  敵国である、北朝鮮から見れば戦争に加担した敵国であると判断されても反論できないのが事実
  である。

  つまり、わが国の意思はともかく、敵国側から判断すれば、明らかにわが国は敵国であるのだ、その
  敵国状態が続いている国家が狭い「日本海」を挟んで存在する事実を、考慮せずにいとも容易く、
  領土内で自国民を少なからず拉致され、その責任をただ、北朝鮮に押し付ける政府のあり方を
  批判すべきであるのだ。

  戦争と言うのは、狂気であるのだ、その狂気は強奪や誘拐、陵辱や虐殺と言う事件を誘発するもの
  である事は、歴史を見れば明らかである。戦後に於ける民主主義国が経験した戦争において出すら
  「ソンミ村事件」を代表に多くの虐殺事件を起こしてきているのだ。だからこそ戦争は、起こしては
  ならないのであって、「戦争」が外交の一つであると言う全時代的な思想は否定されなければ
  ならない。

  無論、国際法に抵触している「拉致」や「誘拐」を実行した北朝鮮は非難されて当然であるのだが、
  それもまた、戦争のなせる業なのであると言う事実を踏まえるべきである。

  ミサイルや核武装についても、同様で、自ら核武装した米国やロシア、中国そしてその傘の中で
  安閑と過ごしてきたわが国や韓国が、どうやって北朝鮮を非難する権利を有するのか?
  目糞、鼻糞の類であるのだ。自らの持つ核は許容しても相手が持つのは許さないと言う矛盾に
  気づくべきである。

  しかも孤立している北朝鮮が自国の安全保障を鑑みたときに、一番廉価で効果のあるのが核武装
  であるとするのは、ある意味合理的でさえある。自らの姿勢を正さずして、何が正義なのか
  マスコミもまた、国民ももう一度考えて見るべきである。

   以降 2に続く

閉じる コメント(3)

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竹原さまが正論を求め、考察されるお姿はとても尊く、一市井人であるだけに頭が下がります。現在の問題を解決する政治家の方々が とりあげる手法が、正論だから、国益だからそれに従うではなく、自己の存在や政治手腕を周囲に認知させることに主眼がありそうで、悲しい気持ちで、竹原さまの憂慮や努力がすぐに生かされる世を希求すること切です。

2007/5/6(日) 午後 1:37 コロンブスの卵

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いつもコメント感謝いたします。何処の国の人であっても、自分が育った国と言うのは、母親や父親の存在と同様に無条件で愛しているものです。この心を愛国心とは呼びません、郷土愛でしょう。その郷土愛と胡散臭い愛国心をリンクさせて、ナショナリズムを作り上げるという暴挙だけは、させてはなりません。彼らが言う郷土愛は、明らかにナショナリズムによるものでしかないからです。

2007/5/6(日) 午後 9:19 公平論001

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自然の摂理の様に永遠に不変の物を指し示す「公」って何ですか?記事全部を読んでも解らないです。それにこの記事で主張されていることが「公平」とは思えません。詰まるところ現在の日本の為政者への批判精神が旺盛なだけで、自然の摂理のような「公」の観点がどのように絡んでいるか不明です。ご自身で想定された「反論」なるもの、あまりに短絡的で私からみると全く公平ではないです。また、「責任」や「権利」という人間様が考え出した概念で物事を説明している時点で、すでに自然の摂理から外れていることを自覚するべきかと思います。

2007/6/13(水) 午後 11:50 [ - ]

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