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日韓合意に対する存念

 今日は、最初に日韓合意について小生の存念を述べる事にする。この合意について色々な意見がネット上でもメディアでも盛んに議論が行われているが、この合意を巡って、わが国や、国民の大多数の理解は、国家間同士の国際的な合意であり、これを履行しないと言うのは、あり得ない話だとして切り捨てると言うのがほぼ間違いない世論だろうと感じるのだが、本当に国家間合意と言うものが、政権が変わっても必ず維持されそれを必ず遂行しなければならないと言うのが国際的なコンセンサスなのであろうか?そもそも論として、考えてみる必要がある。
 例えば、オバマ大統領が国際社会へ約束したあらゆる国際条約の大半をトランプ大統領は否定し、既に協定から脱退や、更には拒否の意思を表明している。もちろん、国際社会はこれを批判しているが、だからと言って米国の、国際的信用が厳しく断じられると言う事にはなっていない。
 今回の日韓合意について考えれば、国際社会を巻き込んでと言うより、むしろ、日本と大韓民国との二か国がこの問題についてわが国で安倍晋三内閣と、韓国側は朴槿恵政権下で結ばれたものである。その後、朴槿恵大統領の失脚による政権交代で新たに政権を担う事になったのが、文在寅大統領が選出された、この新しい大統領は選挙中から朴槿恵政権下で締結された日韓合意について、破棄か、見直しと公約しており、この問題が日本の対応次第で両国の関係を混乱させることは分かっていた。報道も、評論家たちも政権が変ったとはいえ、国家同士で決めた事なのだから、その履行を努力するのが国際社会の常識だとして韓国側を厳しく批判するものばかり、しかし先にも述べたように過去にも米国の場合、共和党大統領から民主党大統領に変ると、全てではないが、必ず批准した国際条約ですら、その実行を拒否したり条約から離脱したり、とやりたい放題なのが国際社会では受け入れられている、これは必ずしも米国に限らず、ロシアに於いてもかつてプーチン大統領が政権を担ってからは、その以前の政権下で締結されたあらゆる条約の見直しを行い、その殆どを実行している。そのとばっちりを受けたのがシベリアなどの油田開発に於いてその利権を当時の権利者であった企業体との契約に基づいて莫大な円を導入したが、プーチンの一言でこの全てが再度国有化されて、契約そのものを無効とした。わが国の総合商社が被った被害は数千億円レベルになるが、日本政府は、あくまで民間レベルの契約について政府として抗議する事はなかった。つまり政権が変ると言うのはそう言った事であり、わが国様に政権そのものが自民党内のたらい回し的な思想的な変化なしに行われるものではなく、基本的政治姿勢が変化する一般的な他国の政権交代とは全く違った様相を呈するのは致し方ない。
 だからこそ、米国が国際社会で影響力が強いからなのではなく、あくまで国際社会は、政権交代とはそう言った物だと言う理解が当然だとする常識がまかり通っているのが実情なのである。
 同じように、ベネゼイラが反米的チャベス政権が誕生すると、国際資本下にあったベネゼイラの油田を一気に国有化して、国際資本を追放した、これは国際社会が大きく反発したが、それでも諦めるより仕方がないのである。同じことが南アでも起こっているし、大きく政権が変る時には当たり前のように起こり得る現実なのである。
  相手が、わが国より弱い立場の韓国だからと言って、ただ単に批判を繰り返す政権の国際感覚の欠如こそ、逆に国際社会から嘲笑されていると言うのが銀実だろう。
 更に、わが国は、過去に村山談話を始めとしてこの従軍慰安婦問題では、公式に謝罪していると表明しているが、とても謝罪とは程遠い、遺憾の意の表明であり、あるいはただ謝罪すると言い切って終わりと言う状況が事実である。
 これは国際的文書から見れば謝罪には当たらない、よく企業がコンプライアンスなどに反して、その代表者が雁首揃えてずらりと並び、言葉だけで「遺憾の意を表明します」とか、「何々について謝罪します」とだけ言及しただけで記者会見を終了したら、世論はどう反応するだろうか?これらの言葉の後に必ず「申し訳ございませんでした」と付け加えて頭を下げて見せるからこそ、謝罪しているのだと伝わるのである。しかし、この問題について我が国政府は、一度たりとも正式に頭を下げていない。あくまで遺憾の意の表明であり謝罪すると言う表明に終始していると言うのが事実である。謝罪される側に立ってみれば、明らかに日本は謝罪していないと感じるだろう。もし、例えば、北方四島問題でロシア政府が、ただ単に遺憾の意を表明しただけで終わらせたとすれば、日本国民の世論はどう感じるだろうか?同じようにあり得ない話だが、韓国政府が竹島問題を謝罪するとして遺憾の意の表明を未来於いてしても、ただそれで終われば、真の返還が行われても、それまでの行為についてただ謝罪するだけで終われば、やはりわが国の国内世論は沸騰するだろうことは想像に難しくない。
 もっと私的な問題として考えてもらいたい、交通事故の被害者になったとして、加害者が、「遺憾の意を表明」するだけで後は保険会社に任せっきりで謝罪がなければ、やはり憤慨するのではないか?それが被害者の意識と言うものだろう。謝罪するなら必ず、そのあとに申し訳ございませんでしたまで言及し頭を下げてこそ、真の謝罪なのであって、これまでわが国がしてきたのは、謝罪をすると言う事に対する言及だけであり、遺憾の意を表明するとしたその前の段階で終わらせている、これが相手の感情を逆なでしているのであって、感情に不可逆的だとか、あるいは最終的になどと言った論理では理解できないものなのである。
 国際条約や国家間の約束事もまた、政権が大きく交代した場合、必ずその政権の政治的スタンスが反映されるのであって、それを履行しないからと言って国際社会からの信用度を貶める事にはならないのである。
 もう少し、これが米国だったら、ロシアだったら、中国だったらと日本に影響力ある国々が同じことを何度も繰り返している事実に対して政府がどう対応して来たかを考えるべきである。
 小生は、別段、韓国の態度を由としているのではない、国際社会の一般的常識の範囲ではないのかと言う疑義を持っているだけである。
 トランプが、TPP交渉から離脱、温暖化によるパリ協定からも離脱、更にはユネスコからも脱退を言っている。これを徹底的にたたくメディアは見たことがない、これは別に米国に限られた事ではない。
 政治家は、自分の所属する国家の利益をまず第一に考えねば、選挙の際の票には結びつかない。間接民主主義による政治家の限界がここにある。その宿命からはトランプも、プーチンも逃れることはできない。もし独裁的政権であっても民主制を採用している限り、選挙と言う手段によって国民から支持されねば、失脚する。だからこそ、外交を重視と言いながらも、一般的な政治家は、内側を常に意識する。
 これは韓国の文在寅も同様で、国民の支持を確定させるためには、どうしてもその政策は内向きにならざるを得ない。これを、ただ国家間の約束だからと切り捨てる外交センスのなさは安倍政権において特に劣っていると思う。その原因は、極端な保守主義の為に、国民の支持率が下がれば下がるほど、政策立案が出来なくなると言う状況を齎すからで、それはそのまま安倍晋三は実のところ、国民からの信頼と言う点では、恐らく最低の為政者であると言う証左だと思っている。
 戦後70年を過ぎて、その対象者が高齢に至っており、お為ごかしの謝罪と、僅か10億円の基金で終わらせようとすること自体、国家同士はともかく、被害者個人として許せると思っているとすれば、正に確信犯であり、歴史改竄主義と言う戦前美化がその思想の中心にあると疑っても差し支えない。これが日韓合意の正体であり、朴槿恵政権が断末魔のどさくさに紛れて一気に締結させたと言う逆に卑怯な手口で半ば強引に著名させたのも同じだろう。
 ここにきて、安定した韓国の政権が、北朝鮮との平和外交に言及しても、なお、米国の好戦的挑発を支持すると言う安倍晋三の馬鹿さ加減は、逆に我が国の安全保障を脅かす事になると断言して終わりにする。

閉じる コメント(8)

約束は守るべきものですよ。約束破りが多いという事は約束の履行責任放棄のエクスキューズにはなりません。国際紛争の解決手段は大きく「外交」と「戦争」の2つですが、「約束破りが多いよねー」と嘯く個人や団体は約束するに値する責任主体とは考えられません。そういう輩は「外交」の努力を軽視する(ひいては戦争のみに解決手段を委ねようとする)ヤクザです。「トランプ大統領も約束を破ってるから文大統領も破っていいよ」というのは本質を蔑ろにする屁理屈です。正しくは「トランプ大統領も文大統領も非難されるべき」と考えなければいけません。

2018/1/12(金) 午後 9:36 Quinn

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> Quinnさん
ご訪問、コメントありがとう。
仰せの通りに正論です、が・・・・国際社会は、その約束破りの上にできていると言っても過言でないのが歴史を見れば明らかです、利己的な国益などを追及すれば、当然、それを否定する新たな政権ができる、その新たな政権は、過去の国際条約などを否定する事を公約としてれば、当然、国内目線に立てば、軌道修正する、これは一種の常識、ただ自分たちが、守っているから、青和えたちも守れと言う単純な短絡では、外交は進みません、ダブルスタンダードも平然と行われそれが正論だと言う連中も少なからずいます。だから小生は米国も、ロシアも、そして韓国も北朝鮮も非難しません、それぞれに自らが正しいと思って国益のためにやっているのだろうと思うからです。これはへ理屈ではありませんよ、現実なのです。

2018/1/12(金) 午後 11:03 公平論001

「理想・理念・大義」と「現状・現実」の定義を混同しているように拝察します。理想と現実が一致した時代はかつて一度も存在せず、歴史は現実だけの積み重ねです。「理想」は努力の方向性に指針を与え、道半ばで挫折し妥協した結果が「現実」です。「現実・現状」は目標にはなりえない「出発点」です。僕達は既にそこに居る。現実を正しく認識することは大切ですが、現実を規範としてはいけないのです。

「現実」は「力の世界」です。国際間でいえば「国力」が幅を利かせています。この「国力」は主に「軍事力」と「経済力」です。正論を武器にして折衝する「外交」は「国力」を背景(切り札)にしていますが、このことをもって外交努力を軽んじれば、世界は列強時代に逆戻りします。

過去の投稿を拝見する限り、公平論さんが日本の軍国主義化を求めている訳ではないと拝察しますが、今回の国際現実論の行く末は日本の国益優先と軍国主義化を推奨する理屈になっていませんか?

2018/1/14(日) 午後 0:29 Quinn

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> Quinnさん
ご訪問感謝します。さて理想と現実の狭間と言いますが、国際社会に於て理想論など学者の机上の空論であり、ある意味悪質な虚偽だと言えます。世界の趨勢が政権交代を果たせば国際条約以上に国内世論を配慮して動くのはどこ国も否定できません、これが民主主義の限界ともいえます。政治がどんなに正論を言おうが民の支持無くしては成立しません。ただ国際条約と言うのはその妥協点に立ったものであり絶対的なものだと言う理解など、教条主義者のたわごとでしかありません。他国が敗れば一応批判しますが、自国が同じ立場に立てばはやはり国内世論を重視します。トランプが正しいとかプーチンが不正義だとかの判断はその立ち位置によって変化するものです、この記事で小生が言いたいのは、国際条約だとか、あるいは国家間の約束事など、今わが国の政権が考えているほど住よなスペックではないと言う意味で批判しているのです。

2018/1/14(日) 午後 2:45 公平論001

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> Quinnさん
もし、韓国の約束違反だけを批判すると言うのでは、片手落ちであり、トランプも国際法に明らかに抵触しているイスラエルも、パキスタンもインドすら音字土俵で批判すべきです、子の不見識で不健全な外交センスのなさは、当然非難されるべき失態だと思うます。

2018/1/14(日) 午後 2:45 公平論001

そうですよ。約束破りをしたら誰でも非難されるべきです。その上でやむを得ず新しい着地点を探すのです。非難しなければ「何でも有り」。今の世界は人類の良識が問われてる。

意識をしっかり持たないと、どの国も核兵器を持ち、利益相反する国を攻撃し、弱い国の領土を実行支配し、国内の異民族を追放・虐殺することが「国益」の旗の下で当然となるでしょう。

外交努力が不要なら米国はさっさと北朝鮮に核攻撃を仕掛けるべきです。北朝鮮ミサイルは米本土に届かず、今なら安泰です。ロシアと中国が介入しても米軍の方が圧倒的に強いですよ。

ロシアは東欧と中東北部に進出するのがロシアの国益になります。

「ルールは不毛」「自己利益優先が当然」となると、世界は文字通り無法地帯です。人類に叡智を求める努力は無駄ですか?

反日民族がうざいので浄化しろという日本人も増えてます。反日国を叩くのは日本の国益に沿っています。

戦闘が始まれば、それが「現実」として実現します。多くの人が死ぬ事態を目の当たりにして「俺の予測は当たった」と満足するのですか? もし憂うのであれどのような矜持が必要なのでしょう?

2018/1/15(月) 午前 1:26 Quinn

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> Quinnさん
ご訪問、ありがとう、
ちょっと違うかな、つまり今行われている外交と言うものは、理想を追いかけているのではなく、あくまで建前と本音の相剋であり、その建前論を振りかざすだけでは外交政策としては稚拙だと小生は言っているのです。理想論を述べているのではありません、そうなるべきと言う建前と実のところ行われている外交とではch九地点が違うだけではなく、そもそもの論点が違っているのですから。安倍晋三が日本人の誇りと言うのであれば、その前にするべきことがあるはずです。それを無視してほこりなど語るべきではありません。

2018/1/15(月) 午後 2:15 公平論001

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> mimiさん
ご訪問、コメントありがとう。
外交とは、如何に互いの妥協点を見つけて軟着陸させるかを命題に行われます。しかし一方的にだ地らかだけが満足と言うのは間違いなく破たんします。その破綻が戦争であり互いに孤立化を招くのです。謝罪する側が真摯に、そして本気に謝罪すれば、容易に事は終わりますが、謝罪する側が常に居直った態度を取り続ければ、どうなるか子供でも理解できると思います。況や民主主義国家に於いて政権が変ればその対応が変化するのは当然だと思って対処すべきで、相手が和学による国力が劣っているからと言って馬鹿にした態度を取り続ける不毛を安倍晋三はよくよく考えるべきだと思います。

2018/1/17(水) 午後 10:23 公平論001


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