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「座して死を待つより一矢報いて」「領土と領海は、毅然とした態度で臨む」などなど、勇猛果敢な発言が多い、安倍晋三内閣だが、果たして本当に毅然とした態度で領海なり、領土、あるいは、排他的経済水域を守る気概があるのかを鑑みると、到底そうは思えない。
超保守と言われる安倍晋三内閣だが、例えば、日本海のEEZ内である大和海と呼ばれる漁場に於いて、北朝鮮の漁船群が2000隻と言われる船でその漁場を犯している、しかも結果的にそもそもの権利を有する日本の漁民を排除して
いると言う状況下で、一体、海上保安庁は何をしているのか、国際法を犯して日本の権益を侵害している犯罪集団に対して、放送で止めろと言う程度の措置しかとっていない、やっと検挙したのも漁業法違反ではなく漁民たちの避難小屋から器物を盗んだと言う容疑で窃盗罪を適用しての検挙に留まる。もし、これがロシアなどの強硬な国を考えるまでもなく、豪州やニュージーランドと言った割と穏健な国であっても、ここまで自国の権益を犯されれば、武力をもって排除しているだろう。かつて米国でもカナダの漁船が米国のEEZを犯して操業し続けた結果、数度の警告を無視して続けたカナダの漁民に対して米国の沿岸警備隊は発砲した、結果、カナダの漁師数人が死傷すると言った事件があった、当時のカナダ首相は強行に抗議したが、当時の米国大統領は、米国内の法律よって対処したものであり、違法操業したカナダ漁師の落ち度であるとしてその抗議を無視した。以降、カナダとの関係は長きにわたってぎくしゃくした関係になったのは有名な話である。
手法が正しかったかどうかは、ともかく、これだけ自国の権益に対して行政が厳しく対処すると言う事が毅然という言葉をなのであって、口先だけで毅然と対処すると言っても何ら効果は認められない。
尖閣諸島付近での中国政府の挑発行為についてもたびたび菅官房長官は毅然という言葉を使うが、精々中国大使を官邸に呼んで強く抗議する程度でお茶を濁しているのが実態ではないか、どこが毅然としているのか?
もし、北朝鮮の漁船団がロシアのEEZで同様の行為に及べばどうなるのか、容易に想像がつく、多くの北朝鮮漁船は拿捕され逃走すれば重武器で攻撃されて破壊されて犠牲者は相当の人数になっているはずである。そう言う想像が働くから、そうならない場所、つまり決して毅然とした厳しい対応をしないわが国の権益内で行っているのだ。同じことが中国のEEZ内で起こらないのも同様の理由である。日本の信じがたいほどの柔和主義が、超保守と言えども変えられないのは憲法9条があるからだと言う詭弁で、憲法9条を改正すれば、もっと具体的な毅然とした態度で臨めるのだと言う逆説的な説明をする大バカ者が少なからずいるが、憲法の所為ではない、為政者の国に対する責任感の問題であり、警察官が犯罪者に発砲する、これは憲法違反ではない、同じことがこう言った行為にも適応される、陸上に於いて、もし外国人、あるいは北朝鮮人や中国人が明らかな犯罪行為をした場合、それが武装した集団であれば、警察官は安全確保と維持の為に発砲するだろう、ともすれば、犯罪者の中には死亡する者も出てくるはずである。それが海上になると一気に弱腰になるのはどうしてか?憲法云々の問題ではない、為政者が本気で日本国民の経済的権益を守ろうと言う気概がないからである。
小生は平和主義者である。だが、国家と言う存在がある以上、そしてその権益に対立相手が存在する以上、これを死守するのは国家の役割であり、それこそ義務であるはずだ。これを国内向けに勇猛果敢な発言にとどめる無責任さは為政者として資格がないと言われても反論できまい。
保守主義者と言う言葉が適切かと言えばそれまでだが、どうも、戦前回帰などと言いながら、実のところ、国際的に強硬な意見を述べるのではなく、あくまでその強硬論は国内向けの陳腐なナショナリズムを高揚させて安易に国民の権益を国家権力が犯すことが容易になる為の一種の言葉によるトリックが、この強硬論に結びつくのではないか、小生はそう確信している。
つまり、超保守と言うのは、国内に向けてのみの保守なのであって、外に向かってのものではないと言う事である。
竹島問題も北方四島問題も政府は、絶対に真剣に返還させるとは考えてはいまい、恐らく返還に努力していると国民に見せかけるためのアリバイ作り程度の交渉であるために相手は本気にはならないのである、平昌五輪についても慰安婦問題での日韓合意への対立があり、その結果、せっかくの首脳会談の機会を延ばしてまでも安倍晋三はその開会式に参加しないと首相の周辺は言及している。しかし、竹島問題は領土問題で日本側の主張から見れば、韓国側の違法行為によって不法占領されていると言うのが本当ならば、この事をもってしても国際競技などへの対応はもっと厳しい問題になっているはずで、この問題は一時棚上げにして、互いに平和裏にスポーツの祭典を祝おうだからこそ、サッカーワールドカップの共同開催が可能になったのであろうし、北京五輪の時も尖閣諸島の領有問題は棚上げにして参加したのだろう。たかが慰安婦問題で変わった新しい政権がその理解を変えたからと言うだけで外交を停める様な低俗な毅然さなど、あってはならないのではないか?もし毅然というのであれば、五輪などの平和の祭典を持ち出すのではなく、真剣な外交交渉を経て行うべき政治の問題であり、五輪参加などを引き合いに出して政治問題化すれば、北朝鮮がこれを条件闘争の一部として外交カードに使っているのと同次元であり、見苦しい限りでしかない。
安倍晋三が開会式に欠席をするという事は、金正恩と同じ低俗な交渉だと為政者は認識すべき低俗な交渉であると言わざるを得ない。
大和海の話の戻ると、海保はもっと厳しい措置を講じる義務がある。わが国の漁民に近寄るなと要請するのは犯罪者が多いからこの地区に立ち入りをするなと地主にその所有を諦めろと言っているのも同様であるのだ。
犯罪者が多いからこそ、それこそ毅然として取り締まる覚悟を見せるべきである。一網打尽にする努力、こちらの命令を無視する輩には武器でもって威嚇、あるいは射殺する事も辞さないと言う覚悟である。
尖閣諸島も同様で、わが国の権益者たちつまり漁民は近寄ることもできない。犯す側の台湾や中国漁民はそこを無視して操業している。これは小笠原海域でのサンゴ漁にも同じことが言える。日本人漁民が保護し育成したサンゴを根こそぎ持って行く、これをただ見ているだけの海保、これの何処が毅然とした態度と言えるのか?安倍晋三よ答えてみるが良い!
菅官房長官よ、答えられるか!
答えられまい、それは彼らに何ら覚悟がないからであるのだ。
超保守主義者は戦争のできる国を目指すと橋下徹をして堂々と発言している。だから9条改正が必要なのだと、しかし、憲法を改正する前にできる事をすべてやった上で、それでもこの憲法では十分ではないと証明してこその改正であり、精いっぱいの覚悟をもって対処する事もなく机上の空論をもって、改正しろ、改正しろと言うだけで国民を納得させることはできないだろう、かれらこそ、その実態を知らない平和ボケの最たるものでしかない。
本気で、領土、領海、そしてEEZなどの正当な権益を守るのであれば現行法で十分に対処可能である。しかし厳しい対処など全くしていない。国際的非難を受けたくない、非難されるくらいなら国民の権益を少し我慢させた方が政権維持には役に立つ、この程度、認識と覚悟で政権にいる無責任さを国民はもっと憤るべきで、これで起こらない国民こそ、一番の罪びとであるのかも知れない。
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違法行為を座視しないのは国民自身の問題。丸腰で有れば出来ない事も有るが丸腰でない者が、明らかに係争領域でもない所で、傍観するのは、、米軍の身代わりの好戦国にしたいからという以外に考えられない。
2018/1/15(月) 午後 3:26 [ 櫻(N) ]
> 櫻(N)さん
ご訪問コメントありがとう。
小生が申したいのは、国民の覚悟と言うより為政者の覚悟のほどを問うている。言葉遊びでただ毅然とした態度など、何千かい言っても国際法を無視する輩には全く通用しないのは、この事例を見ても明らかであり、ただ言葉で勇猛果敢なのは、その犯罪集団にではなく、国内に向けてだけの発言と捉えている。だからこそ、もしそれなりの覚悟があるなら、一度でも本気で国民を守って見せろと促しているのである。
2018/1/15(月) 午後 11:40