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BIENVENU 海山ヒロの我が家へようこそ
『華麗なる家族旅行』シリーズに、トルコの旅参入。

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書きためておかねばと言いつつ、書いたら出しちゃいます。
「はぐれ者の村編」これにて終了です。8千文字近くになりましたが、お楽しみいただければ。

そして次の更新はいつになるやらですが。まずは思い出した時に、番外編をあげます。

小話17 それからの事

「……はい、確かに。種類も数量も間違いありません」
「それではこちらに、受領のサインを頂けるだろうか」


 ちょっと緊張しつつも、ユタカさんから渡されていた紙に書かれたリストと、目の前に積まれた荷物達を照らし合わせて大きく頷いて見せれば。
 この村から 馬ヒッポ から二日半くらいの距離にあるカルプニア連合王国の王都から来たと言うその商人さんは、ユタカさんの紙より分厚い、たしか村長たちが使っているのをみた事がある羊皮紙と、村長達が使っているものより何倍も豪華なペンを渡してくれた。
 ついでに言えば、商人さんの着ている服や靴も、彼の後ろで荷ほどきなんかしているお仲間の服も、馬車も何もかもが今まで見たこともないくらい立派で豪華だった。


「……使い方が、わからないか。もしくは文字が書けない?」
「あ、いえ。使えますし文字も書けます。カルプニアの公用語で名前とか、簡単なものなら」


 初めて見た商隊と渡されたペンの豪華さに内心ビビッて見つめていたら、商人さんがやはりというよう感じで言ってきた。だから慌てて答えて、名前を丁寧に書いた。
 ユタカさんが注文してくれた荷物の中には、文字を覚える為の簡単な本もあるから、勘違いされたのも無理はないかもしれない。ユタカさん曰く、王都でも俺くらいの年齢どころか大人でも文字の読み書きができない人はたくさんいるっていうし。

 一生この村で生きるつもり、と言うより、今日を生のびるのに精いっぱいだったから、読み書きを学ぶなんて思いつきもしなかった。それでも俺たちが名前や簡単な文字なら読み書きできるのは、昔村に流れてきたっていう魔力ありの爺さんと、爺さんが持っていた本のおかげだ。
「こんなもの覚える暇があるんなら、畑でも耕してる方がいいじゃないか」なんて先生役のナタン婆さんやユージンさんに悪態ついていたけど、「役に立つ時が来るかもしれないから」って、無理やり覚えさせられた。村長たちには見つからないように。字を書いた地面は毎回元に戻して。

 大人たちの言うことは本当だった。書けると答えた時一瞬だけだけれど、商人さんの眉がへえって感じに上がったから。俺みたいな辺境の子供ができるとは思わなかったのだろう。


「……なるほど。君が、ヒュー君か」
「はい?」


 戻した羊皮紙を見つめているから、文字が間違っていないか確認されているのだろうと思っていたら、商人さんがぼそりと呟いた。


続きはどうぞ、こちらから→ http://ncode.syosetu.com/n8930bs/84/
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