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BIENVENU 海山ヒロの我が家へようこそ
旅写真日記「バルト三国・243名様歌唱の旅」連載中。

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『ガリレオ0章』


スペシャルドラマバージョンの『ガリレオ0章』を観終わった。
幸いなことに、前後の回想シーン以外、薫は出てこなかった。
そしてさらに幸いなことに、彼女の代わりのごとき役まわりの女性は出てきたが、ガリレオ・湯川と同じ研究室の助手という設定であったおかげか、キャンキャン吠えるタイプの演出ではなかった。

今回の湯川の相棒は、原作でそうだったように刑事の草薙。ちなみに北村一輝氏が演じている。
彼の人物造形や舞台背景にちょこちょこバブル臭を感じたのだが、原作の短編が1995年から掲載されたのに合わせているのだろうか?

いや……?いやいや。95年ならばバブルは崩壊している。
あぁ。製作側の頭の中身がバブルのまんまなのかもしれない。

***

昔々。
たぶん深夜のトーク番組だったと思うんだが、いわゆる「トレンディドラマ」に一時期良く出演していた岩城孝一氏がこんなことを語っていた。

「(日本の)ドラマがダサいのは仕方がないでしょう。だって脚本家も演出家も女にもてたことなんてないんだもの。毎日毎日深夜までカンヅメで仕事して、安アパートに帰ってカップ酒飲んで一人さびしくマスかいて寝るだけでしょう?そんな人間がかっこいいドラマなんて作れるわけないって」

その番組がどんな内容だったかはさっぱり覚えていないけれど、岩城氏が語った言葉は所々正確ではないかもしれないが、「安アパートに帰って〜」からの下りはほぼ正確に覚えている。
なにせ彼はその言葉とともに、仕草までしていたのだから。

当時高校生か大学生だったわたしは、「オイオイそんなこと言っちゃって干されないか?」と衝撃を覚えたし、そう思った上で、その演出に従って演じる彼はプロだなと感心したものだ。

***

今回の『ガリレオ0章』を半分観終わったころ、頭の片隅に転がっていたそんな想い出が、ふとよみがえってきた。

前回愚痴の様に垂れ流した連続ドラマの薫役のキャラクターと言い、今回の妙なバブル臭といい、このドラマの製作陣は、岩城氏が揶揄した様な人々なのかもしれない。
そして、福山雅治に北村一輝という、顔立ちの整ったいかにも女性に苦労していなさそうな男二人に、「自分がモテメンだったらやらせたい事」をさせているのではなかろうか。
そして薫役の柴崎コウさんには、「モテメン(もしくはリア充)だったらしてもらいたい事」を。

まぁもちろん、こんなものは邪推でしかない。
しかし前回の第一章と二章、そして今回の0章にまでもてない男の代表格の様な助手の栗林氏が出張っているのが、それを証明している気がするのだ。

まず彼は、ドラマのオリジナルキャラクターである。
ドラマのオリジナルキャラクターは他にもたくさんいるが、彼の露出が突出している。
毎回彼は事件とほぼ関係ないところで、卑屈なほどに上司というべき准教授の湯川におもねり、相手にされず、色んな無様を晒している。
それが湯川の、ひいては福山雅治の「格好よさ」を際立たせるためというよりも、同じもてない男である製作陣の自虐に見えてしまうのだ。

これも邪推にすぎないだろうか。

あぁ。
今回は薫がいなかったおかげである程度純粋に物語を楽しめたはずなのに。
特に大好きな俳優さんである蟹江敬三さんまで拝見する事ができ、相変わらずのいぶし銀の微笑みと声にうっとりしていたのに。

こんな余計な考察に気を取られてしまった。

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