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BIENVENU 海山ヒロの我が家へようこそ
バルト三国から、帰ってきました。

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どうやらハリウッドでは、知性と筋肉は相いれないモノらしい。
わたしにとって、そして恐らくエジプトの神話に親しむ者にとって、ホルス神と言えば、全知全能の目を持つ深慮遠望の神だったはず。
なのに……。

この作品では、ただの筋肉お馬鹿だった。

と言っても、彼の神としての設定が大きく変わっているわけではない。
簒奪者である叔父のセトに両目を抉られてしまうが、それは「すべてを見通す」その目の能力を狙われてのことだし、片目を取り戻してからはその目で何度も偵察している。

が。んが、である。

すべてを見通せるということは、その能力を持つということは。その目ですべてを知り得ると言う事。
つまりは、それだけ物を考え、学び、聡明になる事なのではないだろうか。
劇中にも登場する知恵の神トトのごとく。

なのにホルス君たら、何やっちゃってるの。
なんで解決方法が常に物理?
なにかっちゃ如意棒のごとく伸縮する背中の槍を振り回し、スフィンクスにも拳で対抗。
君それじゃ、ヘラクレスだよ。もしくはマーベルのソーじゃないか。

うぅ〜ん。
だからホルスを演じるのも彼なのか。
ホルス役のニコライ・コスター=ワルドーは、『ゲーム・オブ・スローンズ』でメジャーになった北欧系美男。神役にふさわしい、筋骨隆々とした丈高き男。
ただしその顔には自己憐憫はあっても、悲哀はない。

あぁ惜しいなぁ。無精ひげの良く似合う顎のがっしりした彼は、非常に好みのはずなのに。何か足りない。
首をひねっていたら横で観ていた旦那様が「そりゃ、顔の皺と悲哀じゃない?」と指摘してくれたが、そうなのだろうか。

全知。つまりは全てを知り得る目を持つならば、彼の様に猪突猛進の脳筋ではいられない。透明な水ではなく、薄墨色の、飲んだ後苦みとえぐみが舌の根にいつまでも残るようなものであるはずだ。
まぁでも、そんなキャラクターであったら、人の子などの力は借りないだろうし、そもそも地位を簒奪され、復讐に燃えることはないだろう。
うん。

主役のホルスに対する愚痴はこれくらいにして、映像と映画全体について少し語ろう。

予想通り、いや、予想以上にこの映画はゲームチックであった。
とても美しい映像は、CG感たっぷり。おメタリックでキラキラしいけれど、重さと奥行きはない。
なにしろ現実と同じサイズの象さえも、CGだったものなぁ……。

ふむ。だから。
この映画は、ゲーム的なテンポの良いストーリー展開と、CGを多用した映像美。そしてジェフリー・ラッシュやジェラール・バトラー達の真面目なコスプレを楽しむ作品だと言うことだ。

あと筋肉。
ジェラールさんの、『300』時とは違う、壮年男の厚みのある筋肉から、ニコライ君の細マッチョ+アルファの筋肉。そしてもうひとりの主役ベック役、ブレントン・スウェイツの頑張ってトレーニングで膨らませた筋肉を堪能する作品なのだ。


まる。


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