長文書く用のブログ

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梅田望夫、という方をご存知でしょうか。『ウェブ進化論』の著者であり、二〇〇〇年代中盤、インターネットの可能性を説いたパイオニアであり、彼の著書からは純粋な未来への期待がうかがえました。
しかし、彼は「日本のウェブは残念」というコメントを出し、表舞台から姿を消します。いったい何が彼をそこまで変えたのか?
そのヒントになるのは、中川淳一郎著、『ウェブはバカと暇人のもの』であります。
インターネットを使う人たちは、ネット礼賛者、それに追従する者たちと、そのほかネットをツールとしてみている人々と、暇つぶしとして使っている多くの”バカ”と”暇人”に分かれるとし、ネット上で無敵なのはどう考えたって”バカと暇人”であることを説き、ネットの未来に過度に期待したり、真摯であろうとしても徒労である、と説いています。著者の中川淳一郎がこの結論に至るまでの経緯は、『ウェブで飯を食うという事』に書かれており、自身がインターネットに触れて世界のボーダーレス化に目を輝かせていた時代から、クソな中で生きていくしかねえんだよと、ネガティブながらタフな生き方へとシフトしていく様子が見て取れます。
梅田望夫氏も、ITメディアのインタビューに対し、米国と日本のウェブは違うものになってしまい、そこから出た発言が「日本のウェブは残念」と語っていて、米国様万歳なんてメンタリティは持っていませんが、少なくとも彼が想定していた未来と違ってきたことから出た発言なことは間違いないでしょう。

されど、ネットは非常に優れたツールであることもまた事実です。
私が最も使うツールは何て言ってもグーグル。ここに勝るサーチエンジンはまずないです。PC版ではツールバーが使用しているブラウザで廃止されているので、最近グーグルの恩恵を切に感じるのですが、なんといってもヒットする件数の多さが違う。
インデックスする際にクローラが集めるウェブページが圧倒的に多サービスより多いことを意味します。
それに加えて、日付指定検索、マイナス検索、一致検索も優れているため、先日書いた辻元清美の生コン疑惑の一件が、デマの可能性が高いとすぐ見抜けた者これら機能を駆使することによって可能だったわけです。
しかし、多くの人は、ネットはただの暇つぶしであり、それ以上でも以下でもないように思います。それこそ中川淳一郎の言う、”バカと暇人”の比率が高くなったといいますか。

特に強く言いたいのが、ニュース比較の有用性が多くの場合活かされていないことです。私がこの記事をかっとなって書き始めたのも、今日ツイッターのトレンドに上がったNHKディレクターのタクシー傷害事件のを調べていたら、niconicoニュースのトレンドになっていた毎日新聞の記事初め、詳細を書いていないメディアが大変多かった故、誤解されて炎上していたことと、先日麻生副大臣(執筆時)の「あれ女性ですよ女性」発言が、「男と書き間違えているんじゃないか」の記述がやはり多くのメディアで報じられていなくて、女性蔑視発言と報道、解釈されていたのが非常に違和感があったことの二つが続いたからであります。
こんな問題ね、ホンットニュースサイトで複数の新聞社や週刊誌の記事を比較してななめ読みすれば一発でわかるんですよ。二、三分で終わることですよ。長くても五分。
複数の記事読むなんてたるいなんて思っている方もいるかもしれませんがねえ、逆なんですよ。一つの記事読んでバックグラウンドをわかっているから、ほかの記事を読んでもすらすらななめ読みできるんですよ。で、それぞれの書いていることを抽出して、初めて全体像が分かるわけですよ。
でもねえ、一つの記事だけ見て、それだけで真実と判断するのはね、メディアリテラシー上歓迎されないわけですよ。
ネットではアンチマスコミの声が根強いですが、例えば今回のNHKディレクターの一件でマスコミやNHKたたきをしている奴に限ってぜんっぜん複数の記事を比較することなくぶったたいている。だーからマスコミに騙されるアホのままなんだお前はといってやりたい人間が、トレンドにゴキブリのようにわんさかいる。

こんな状態見たらね、そりゃ日本のウェブは残念といいたくなりますよ。
何がポストトゥルースだ、何がフェイクニュースだ。中川淳一郎にいわせりゃ、全員ウンコ食ってろ、以外の何物でもありません。
バカはニュースを語るなとか暴論言うつもりもないですが、語るんなら最低限調べて語らねばごみ情報を増やすだけなのは是非ご理解いただきたい。

まとめ
・ウェブは有用なツール
・でもそれを活かせていない人間が多い
・そんなやつらが俺メディアに騙されないっていきがっている日本のウェブはそりゃ残念だろ

反省
大分汚い言葉になってしまいました。でもさあわかるだろう、誰だってあんな地獄のようなゆがんだ書き込みの山見たらお行儀のよい言葉ばっかり使ってらんないよ。
今度気持ちと時間に余裕あれば、サーチエンジンのハウトゥー記事でも書きますかね……
六月三日、ツイッターにちらほら回ってきた、JR平井駅における痴漢の疑いにより乗車客同士によるトラブルが発生し、電車が止まった、という騒動。
痴漢の疑いをかけられた男性が線路に逃げ込んだと言ったニュース以後、この手の話題に敏感だったインターネット上では、瞬く間に拡散されます。

とくにニュースになっている話題じゃないので、ツイッターの目撃証言からの推測になりますが、事件の概要としては、以下の様なものだったと思われます。

女性が痴漢の被害を訴える
訴えられた男性が否定する
周囲の目撃者も、男性は吊革につかまり、逆の手ではスマートフォンを操作していたと証言
女性はそれでもなお被害を訴える
男性、周囲が否定する
感情的になったのか、女性が男性に殴るなど暴力を振るう
警察到着する
男性、容疑を否認する
警察、男性に同行(恐らく任意同行)を求める
男性、それも拒否、座り込みを行う
警察来てからは電車止まったままのため、乗客やホームの客から怒号が飛ぶわ飛ぶわ
証人女性(not被害者)も付き添い、男性同行に応じる
男性と警官、車外に出る
ホームの階段で、男性と警官が言い争いを行う

流れとしては以上になります。
また、ホームの階段での男性と警官(と証人女性)の言い争いの様子は、聞き取れる限り書き起こししたので、そちらも記述します。

男性「こっちの方はさ、痴漢だ、痴漢だってことにはさ」
警官「ならないよ」
男性「なるよ!」
警官「ならないよ」
男性「なんで」
警官「だって周りの人がさ、やってないって言っているんだから」
警官「全然ならないですよ」
警官「ちゃんと見てたんでしょ人が」
男性「やってないんだよ」
警官「そんな失礼なことならないんだから」
警官「こんだけ引き締まった状況でね、そんな状況なのに、あのね、そういう風に相手しつこいてって話になるだろうさ」
男性「絶対だからな」
警官「最後までついてること」
警官「初めてなんでしょ?」
警官「あ〜〜〜も〜〜〜」
女性「違うんだよえーほら」
警官「普通近くの人、それは信憑性のあるってことで、ね?」

この会話から分かることは、男性の強い警察への不信感と、警察のうんざりした様子でしょうか。任意同行とは推測しますが、恐らく、男性は社内やホームの怒号を聞いて、他人に迷惑をかけているという重圧に負けて、同行に応じたのではないかと推測します。ここまで警察への不信感がある人が簡単に警察に言いくるめられるとは考えづらいですから。

さて、では本題。現時点では、全くマスメディアに取り上げられている気配はありません。にも関わらず、何故この一件はここまでの騒動になったのか?

一、痴漢や冤罪がタイムリーな話題であった
先に書いたとおり、今痴漢および痴漢冤罪の話題は大変な関心を集めています。トゥゲッターのまとめでも痴漢や痴漢冤罪ネタを見ない日が少ないくらいの勢いです。その上、被害者と加害者が真っ向から対立している図式だったのですから、注目を惹くのも必至だったといえるでしょう。

二、電車を停車させていたことで、多くの人に影響を与えていた
警察が到着してから、男性が任意同行に応じるまでの間、電車は止まりっぱなしだったと思われますが、その間、影響を受けた人は計り知れません。
中でも、車内にいた人やホームにいた人の影響は凄まじく、ピリピリした空気を肌で感じていたはずです。痴漢騒動なんて、悲しいことに今は珍しいことではないですが、男性の座り込みで、電車の止まっていた時間は長くなり(終電間際では五分や十分命取り)、結果影響としても、周囲へのインパクトや話題性も高まってしまったのではないかと思います。

三、スマートフォンの普及により、誰でも一次ソースになることができた
車内やホームにいた人間は、電車遅延の影響を受けるだけでなく、その非日常な雰囲気を肌で感じていたわけで、この高画質カメラとインターネットがワンセットになっている素敵アイテム、スマートフォンが普及している時代ですよ、撮るに決まってるじゃないですか。事実、撮影した動画をアップする人もいれば、その動画に多くのスマホを構えれいる人が映っているわけで。つまり、普及する一次ソース情報が多かったため、大いに広がりやすくなったといえるでしょう。
メディアスクラムはよく批判されますが、一般市民もまたメディアスクラムの加害者になってしまう可能性を、この一件は提示しているように思えます。佐々木俊尚の『当事者の時代』への一考をさせられます。


騒動に至った理由考察は以上になります。正直、この話題を始めてみた時、話題に言及する多くの人が、「強制連行」「強制執行(多分アニメ、サイコパスで使われる用語として)と言った言葉で警察を非難していて、違和感がもんの凄かったです。
先程の騒動になった理由”二”に関しては、男性が座り込みをしていたことに起因するとも言えるので、男性は自分の身を守るあまり、むしろ大衆の注目を大きく引く要因を作ってしまったといえるでしょう。そして、座り込みをしていた理由は、恐らく警察へ、先の話をすれば司法への不信感から来ているものかと思います。
しかし、事情聴取するために任意同行を求めるのが、そんなにおかしい話ですかね。

ここで私が提案したいのが、まず”警察は市民の敵”ではないという大前提を共有することです。今回の痴漢騒動は、冤罪が起こったら警察も司法も助けてはくれない、というイメージの元、男性が座り込み、インターネット上には警察の対応を非難する声も多いです。その側面がもちろんゼロではないところもあるでしょうが、いい切るのもかなりオーバーに思えます。
警察の仕事は当然ながら、冤罪を気にせず市民をしょっぴくことではありません。公権力というのは、市民に配慮する必要が有るため、権力の行使というのが非常に限定的だったり、条件付きだったりするわけですよ。なので、このケースで警察が強制的に男性を連行した、というのは考えづらく、それが可能である現行犯逮捕を想定したとしても、先の書き起こしから察するとそれはないわけです。
では何故警察が任意同行を求めたかというと、痴漢があったかの事情聴取と、痴漢被害を訴えた女性から受けた暴力の事情聴取のためではないでしょうか。いずれにせよ、被害者加害者のどっちかでも警察にお世話になるのですから、その点不思議ではありません。
そしてそうであると考えた場合、最初に痴漢被害を訴えた女性も同行しているわけですが、先程書き起こしの参考にした動画には、どうにも映っていません。ツイッターをあさると、車外で待っていた、警察に連れて行かれたって発言が一件ずつ。裏とりが出来るもんでもないのですが、男性が座り込みをしていた時、既に被害を訴えた女性は警察に従い車外に出ていた、と見ることも出来るでしょう。この点は推測ですが、であるなら、特に警察がおかしいかって言われれば、そうじゃないように思えます。

ただ、強いていうなら、事情聴取は後日でも出来るので、身元の確認を行ってアポイント取ってそのまま帰るなんてことも男性は出来ましたし、男性がそれを知らず座り込みをしていた際に、警察からその提案も出来たはずです。提案が行われたか、男性が身元の開示をして帰宅の意思を示したかは不明ですが、そのどちらも行われなかったからこんな騒動になったのではないかととりあえず考えます。
もし警察から提案があれば、もうちょっと穏便になったであろうに、その点不親切さは感じます。それとも提案できない理由が警察側にはあるのかもしれませんが。

次に共有しておきたいのは、野次馬心による安易な写真や動画撮影の問題点です。
インターネット上に安易に他人の動画や写真をアップロードする事自体、肖像権の観点からあまり歓迎はされない節があります。加えて、今回は痴漢冤罪と言う、犯罪に関わる話題。顔つきでその情報が流布することは、当事者にとって脅威以外の何者でもありません。ときに不適切な中傷を伴うアップロードをした場合、名誉毀損でアップロード者は訴えられる、アップされた人間も名誉を傷つけられる、とルーズルーズの地獄の完成です。
マスメディアは、報道という社会活動を行うという大義名分の元、本来敬遠されるべき写真や動画の撮影を行っていますが、彼らマスメディアもまた、問題があるとBPOに突っ込まれ、社会から大いにバッシングを受けます。
マスメディアのような振る舞いをするのはもちろん自由ですが、マスメディアのように批判の的にされる覚悟がなければ、安易に撮影を行う、アップロードする、と言うのは避けるべきでしょう。

とりあえず共有しておきたいのは、こんなところでしょうか。
痴漢と痴漢冤罪の話題は大変活発にされていますが、男女間の認識の違いだったり、そもそもの司法や警察への無理解、極論の押し付け合いなどで、有意義な議論というのは中々見えてきません。そんな中、今回のような騒動が起こると、それらの議論のダメっぷりに拍車をかけることになります。
冷静に一つ一つ、考えていきましょう。

まとめ
・今回の騒動は、話題性がある時期だった、携帯端末の進化と普及、電車の遅延発生により拡大している節がある
・警察を過度に怖がる必要はないのではないか
・あんま拡散しようって頑張んなくていいんじゃないリスクもあるんだから
デマ検証じゃない記事久々に書きますね。基本、このブログは「そうじゃないだよあーもう!」っていうやり場のない気持ちの発露に使っているため、そうなっているんだと思います。あ、でもそれで言うならJASRACの記事この前書いたか。前言撤回。

さて、今回取り上げるのは、本日のツイッタートレンドに長い時間現れ続ける、小説家筒井康隆氏の発言。
言わずと知れたSF作家であり、名の知れた『時をかける少女』『家族八景』など七瀬シリーズ、ファンタジー伝記物の『旅のラゴス』、ナンセンスな笑いを提供する『くたばれPTA』や、次元の入れ子構造過ぎる『朝のガスパール』など、著作も多く、ジャンルも多岐にわたります。
そんな彼が、偽文土日碌というウェブ連載日記を連載しているのですが、四月四日付の日記の内容と、その更新をお知らせする広報アカウントにおけるツイートの内容(現在h削除済み)が、大きなバッシングを呼びました。
以下、私のスマホにキャッシュで残っている該当ツイートをそのまま引用します。

…長峰大使がまた韓国へ行く。慰安婦像を容認したことになってしまった。あの少女は可愛いから、皆で前まで行って射精し、ザーメンまみれにして来よう。

えー、これは私の発言じゃないですからね!引用ですからね!まだ戻らないで!嘘だと思ったら偽文土日碌見てくださいよ!

で、この発言、韓国の新聞に取り上げられ、問題発言とされています。と言うか事実問題発言なんですけどね。
そして、トレンドに入っている、ということで分かることですが、この筒井御大の発言に言及される方々が大変多いのですね。

「筒井は元々こういうやつだ」
「こういうやつだからと言って許される発言ではない」
「筒井の発言のキレが落ちた。これでは風刺や皮肉になっていない」
「本人タブーを踏んだつもりが、今じゃありふれたヘイトスピーチの発言になってしまっている」
「時をかける少女を汚されました」

などなど。発言を面白がる人、発言の内容に不快感を示す人、様々いました。見事にカオスです。
ですが、筒井康隆の今回の発言を叩く側も、本人の元来のキャラクター性を元に、叩くのを是としない人も、ちょっと一度状況を整理してほしいんですよ。
以下、整理していきます。

一、ツイートは本人のものではなく、代理人がいる広報アカウントであること
仕事関連のRTと、連載コラムや連載日記の紹介ツイート、あとは(管理人)の署名付き。コラムや日記の内容は本人のものですが、ツイートそのものは筒井康隆本人のものではないと見て間違いないでしょう。
なので、ツイートが削除されたのを、「見損なった」「やるなら突き通せ」という方々は、連載日記そのものは依然として残り続けていることに注目するべきでしょう。
ただ、連載日記更新をツイートする際の引用箇所を、誰が決めているのか。今回のこの大炎上の責任は、そこにもると思えるので、その点も注意が必要です。

二、発言内容そのものは下品であること
面白おかしく読めた人もいると思うんですよ。特に、私みたいな下ネタで笑っちゃう浅ましい(と揶揄されるんだろうなあ)人は、ポリティカルコレクトネス的な、正しさ云々は別にして、あまりにも表現が直球で下品過ぎて、笑ってしまうのです。
ただ、ツイートを見て笑ったというよりは、日記を通して、急にザーメンとかぶっこんでくる筒井イズムに笑ってしまった側面が強いので、下品だから面白いってわけじゃないですが。
で、下ネタやら下劣な表現に抵抗のある人はたくさんいますから、単に「不快だ」と表明する人も当然、数多くいます。そういう人たちに「あいつはああいうやつだから」で済むかどうかは、ちょっと立ち止まって考えなければいけない点でもありますよね。ああ、かえってこの発言がポリコレっぽいな……

三、慰安婦像が政治問題、ジェンダー問題になっていた事実
慰安婦像は、その設置の是非を巡って、日韓で対立している大きな問題であります。
加えて、戦時中の女性の人権問題に密接に関わっている問題であり、軍による強制連行の有無にとどまらない議論が活発にされてきた話題でありました。
そんなデリケートな問題に、急に射精してザーメンなんて言うわけですから、フェミニズム思考を持っている方が、不快どころの騒ぎではない、明確な拒否反応を示したのも当然に思えます。また、政治問題であるが故、この一件を茶化すこと自体が、韓国の慰安婦設置を望む方々の逆鱗に触れる事は言うまでもありません。
そういうタブー性もあって笑えるって言うのも分かるんですが、全員に笑い飛ばせって言うことも出来ないのです。ポリティカル・コレクトネス(差別や偏見をなくす、社会的正しさ)の観点から言うと、批判されてしまうのは、当然であり、批判者を「わかってない」と揶揄するのは、姿勢として違和感を持ちます。というか、笑えたっていうだけで私の人間性が否定されるんじゃないかってすっげービクビクしながら打ってるくらいですから、ホント、ただ笑い飛ばして完結している人は気をつけて欲しいです。

四、ツイッターで呟いたというゾーニングの問題
そもそも、ウェブ連載とは言え、ファンではないと日記をわざわざ読もうなんて人はそこまで多くないと思うのですよ。今回、この件がここまで燃え広がった理由は、ひとえに”ゾーニング”の問題であります。つまり、読者が読むであろう場所で、読者なら受け入れられる表現を用いるのならば、炎上はしなかったと思います。
しかし、一番ぶっこんだ文章が、よりにもよって拡散されるツールである、ツイッターで投稿された。ぶっちゃけ著名人でもこれ以上に差別的な発言をしている人間なんて結構な数いて、SF作家の豊田有恒の最近の著作なんかはまさにそんな例でありましょう。アトムを知っている人間とすればショックであり、読もうなどとは微塵も思わないわけですが、本っていうのは自分からアクセスしない限り、情報が入ってくることはありません。
しかし、ツイッターの拡散力というのは、私が見たい見たくないに関わらず、RTされたら勝手に目に入ってくるわけですよ。汚い表現であろうと、差別的発言であろうと。ああ、なんて人を不幸にするツールであることか。
故に、今回のボーダーレス、タブーを侵す発言と言うのは、そもそもツイッターや、拡散力の強いSNSには向いていないわけで、なのに公式がそれをやってしまったので完全にゾーニングミスです。その点に関して擁護のしようがありません。
ポリティカル・コレクトネスについて言及すれば、ブラックジョークとわかっていても、どこまで容認できるかっていうさじ加減は、個々によって大きく違うわけで、最初からそこら辺が想定できている場ならまだしも、無差別になってしまう場合は、極めて配慮され、毒抜きされた表現が用いられるのが望ましいはずです。
なので、ツイッターという場所には全く向かない抜粋ツイートだったといえるでしょう。

五、筒井康隆の発言を否定しない人々が、必ずしも差別意識を持っていない
私は以前友人宅でサウスパークの劇場版を見たんですが、これが腹を抱えて笑ってしまったんですよ。子供向けのような絵柄で堂々とやる頭の悪い発言、低俗な台詞、差別発言、ド直球を超えて力技過ぎるシモネタの連発。もうね、ヒドイの一言ですよ。
でも、サウスパーク見て笑った人が、元々カナダをバカにしているとか、カナダを嫌うようになったとか、そんなことはもちろんない。言っちゃ駄目だろうってわかっている、つまり、ある一定の倫理観を持っているからこそ、それを踏み越えたやっちまった感が笑いを誘う。これがブラックユーモアなんですよね。ああ、こんな解説をするのがナンセンスなのはわかっているんだよ……
しかし、世の中には確実に、精神疾病とかそう云うのではなく、ジョークやユーモアというのに拒否反応を示す方というのが確かにいるのです。私の身の回りにもいるのです。そういう人が今回の発言見たら、間違いなく起こるでしょうし、見て笑った人にも怒りを向けるのは、ごく自然なことであるよう、私には思えます。だから、少なくとも差別意識があるわけじゃないことは、ちゃんと表明しておきたい。

さて、そんな感じで私が思うことをまとめてみたわけですが、私自身の主張としては、ブラックユーモアやタブーを踏み越えた面白さっていうものは、
①そういった表現や発言が本来はポリティカル・コレクトネスに反しているのにあえてやる痛快さや滑稽さ、怖いもの知らずさを楽しむものであり、
②それら表現や発言は、適切な場で行い、
③それらを理解してくれる人間の前で行う必要がある、と言うことです。
筒井作品の読者にとってこれら条件を満たされている故、楽しめる人々もいましたが、そうでない場合も当然今回出てきています。それが不快という表明になるのは当然ですよね。不快と感じた人はポリコレ棒でバンバン叩きゃいいんですよ。
ただ、連載をやめろ、ペンを折れ、まで行くのは、ちょっと待って欲しい。駄目とわかっていることを、やっても大丈夫とされている場所で、やっても傷つかない人たちの前で行うことは、果たし否定されるべきなのでしょうか?
今は赤線地帯なんてものはないですが、今でも街には風俗街ってものがあるわけですよ。公然で売春を持ちかけるような真似はぶっ叩かれて然るべきですが、こっそりお店に行くくらい、大目に見といてあげましょうよ。(お店での遊び方がなってないって批判ならもちろんなされるべきですが)
今はツイッター担当のスタッフがツイッターを削除したくらいだと思いますが、今後時間が経つにつれ、筒井康隆本人がどんな発言をするかなど、今後も目が離せません。

まとめ
・太田が悪い。



真面目なまとめ
・タブーやブラックユーモアは、本来批判されて然るべきな内容であることもある
・なので、叩くのがおかしい、という指摘はおかしい
・しかし、タブーやブラックユーモアを楽しむ人を叩くのも、発言者を弾圧するのもおかしい
・住み分けして平和にやろうぜ
最初に書いちゃいますけど、今から書く問題、デマと断言するのはちょっと自分でも抵抗あるんですよ後述しますが。しかし、不確かな情報が元になっているという前提がすっ飛ばされて、情報がどんどん広がっていく。
これでは、野党やマスメディアが森友学園の追求を行おうとしても、メディアと野党を信じていない人には全く刺さらない。そして、今から書くことを信じてるということは、間違いなく野党とマスメディアへの不信感を増してしまう。
それでは問題解決もしないし、なんなら国民はもちろん、国会での分断が広がるだけではないか。そう思って、今回はこのタイトルで書くことにしました。

さて、では今回取り扱う内容。
森友学園の土地売買の値引き問題ですが、要は安倍夫人が森友学園で距離感が近いと、学校認可や土地売買の際、忖度があり得たのではないかという推測の元、夫人と森友の距離感の近さの証拠を掘り出していこう、という流れで、昭恵夫人と籠池夫人の二人の間のメールのやり取りが公開されました。
このメールにおいて、籠池夫人が昭恵夫人に送ったメールに、辻元清美議員が犯罪行為を行ったとする内容が記されていました。
以下に引用します。

 籠池氏妻 (中略)辻元清美が幼稚園に侵入しかけ 私達を怒らせようとしました嘘の証言した男は辻元と仲良しの●●●●●の人間でしたさしむけたようです

 昭恵夫人 今はじっと我慢の時です。私もまだまだ追い詰められるのかもしれませんが、お互い頑張りましょう。

 籠池氏妻 誘導尋問にのらぬようにしてください絶対に国の不利になるようなことはいってません孫請業者の作業員がその委託社長がしてないといったのにもかかわらずその三日だけきた作業員が辻元清美が潜らせた関西なんとか連合に入っている人間らしいです作業員はわからないくせにマスコミにいわしていたそうですあきえさん 分断がねらいです ひっかからぬよう 国の再生の為にまけないようにしてほしい

下請け業者の社長は現場もマスコミに写し全くうめてないことをしっていて三日だけきた作業員を辻元清美は送り込みました

辻元清美生コンをみればある関西こうえき連合の人間をマスコミに出し社長の言い分はのせなかったそうです 国会議員の犯罪じゃないですか

以上引用。(出典産経ニュース
また、この記述に対して、辻本議員や民進党は、虚偽の記載であるとして、メールの掲載を行うメディアに、虚偽の内容をそのまま掲載しないよう連絡をしたことも分かっています。(辻元清美オフィシャルウェブサイト
この一連の流れにより、ネット上では辻本議員への批判、それに従い情報をひた隠しにするメディアへのバッシングが巻き起こり、大炎上となっています。

私も昨晩、このニュースを見て、これマジだとしたら天地がひっくり返るビッグニュースじゃん!って思ったわけですよ。
籠池夫人が言うように、国会議員の犯罪ですよ!大スキャンダルですよ!!

そんなわけで調べてみたわけですよ。検索キーワードは、籠池夫人がおっしゃる通りの「辻元清美 生コン」で。
ですが、サーチエンジンで普通に検索しても、今話題になっていることなので、今さっき書き込まれた情報ばかりがヒットする。同じような、しかもこんなヤバイメールが出たぞ!って記事やページばっか見ても意味が無い。

ですので、籠池夫人がメールを送ったとされる三月一日当時ならもう少し何か分かるのではと思って、調べてみました。
グーグル検索は、パソコン版では、検索する年月日の範囲指定を行えます。前はスマホでも使えたのですがね、機能を削られパソコン版のみとなっておりますが、こういうバズってしまってサーチエンジンから情報を探し出すのが大変な時、重宝します。
そんなわけで検索ワードはそのまま、日付範囲指定を2017年3月3日(メールを送った時間が深夜だった場合は二日深夜に見た情報の可能性もあるため)までに設定し、検索しました。
すると、辻元議員が、とある労働ユニオンから多額の献金を受け取っていて、かつそのユニオンも良くない噂がちらほらある、ということを記す記事がいくつか見つかりました。
そして、そんな記事の間に、まさに今回のネタに直結するであろう、三月一日や三月二日深夜に更新されていたブログが二件、一ページ目で見つかりました。

見上げてごらん夜の星を
さくらの花びらの「日本人よ、誇りを持とう」

まあ正直、一件目の方は二件目の方のブログから引用してるっぽいですよね。タイムスタンプでは二件目の方のほうが新しいのですが、消して再投稿でもしたのでしょう。
で、これらのブログに書いて有ることを整理します。

一、辻元議員は塚本幼稚園に制止をしたにも関わらず侵入しようとした
二、森友学園のゴミの埋め戻し問題において、マスメディアの取材に「ゴミを埋め戻した」と答えた人は三日間しか現場にいない人物だった
三、その人物は辻元議員が送り込んだ、献金元の団体の人間だった
四、実際に工事を請け負った社長は、メディアの取材に対して埋め戻しを行っていないと証言したが、報道されなかった


籠池夫人の送ったメールと、全て一致しますね。とすると、籠池夫人は上記のブログや、それを転載したブログなどを閲覧し、先に引用したメールを送ったことを推測できます。
ちなみに、このゴミの埋戻し問題は、仮置きだったと森友側および元請業者は説明し、その後近畿財務局が埋戻しの指示をしたのではないかという疑惑が出た、という感じで大変混乱しておりますが、余談なので脇に置きます。
さて、では、このブログに書いて有ることは本当でしょうか?ここまでのネタなら、どっかのメディアが飛びついて取材しているはずです。
そう思ってね、調べてみたんですよ。グーグルのニュース検索で。
ですがね、出てこないんですよ。取材に答えた人がどこの団体に所属しているかなんて話も、辻元議員が送り込んだなんて話も。埋め戻しの言及も、三月一日時点では既に元請業者の説明は報道されています。(産経ニュース
全く、一つも、微塵も、ニュース検索では先のブログに書かれたような記述は出てこないんですよ。
唯一出てきたのは、塚本幼稚園侵入の件。しかし、これはBLOGOSに辻元議員本人が書いた、自分が塚本幼稚園に侵入したことはデマである、という記事でした。(BLOGOS)
もう私の言いたいことはわかりますよね?
つまり、先に紹介した二つのブログ、辻元議員に関する内容に、全くもって信憑性のある出典が見つからない。当然、ブログ内でも示していない。
そして、籠池夫人はそんなブログの内容を元にメールを書いている
それが公開され、辻元議員が事実ではないと否定、民進党も否定する。
そして、メディアは辻元議員の声明を取り上げる

これね、どこが、スキャンダルなんですかね?
ただ単に、不確かな情報を元に書いたメールを公開され、そんなものが広がったら困るって声明をメディアが受け入れた。
ただ、それだけの話じゃないですか。
もちろん、保守速報のようなコピペブログには、これはマジネタだってきゃっきゃする発言が大分取り上げられていますが、やっぱり有効な出典と思えるものないんですよ。先の『さくらの花びらの「日本人よ、誇りを持とう」』とか、そういう個人ブログを元ネタにして、そして総じてそういう元ネタの信憑性がない。
とどめに言っておくと、塚本幼稚園では、先述の『さくらの花びらの「日本人よ、誇りを持とう」』をお知らせ蘭で引用しているんですから、まあまず森友サイドには読者はいることは確定で、なんなら籠池夫人が読者である状況証拠と捉えることも出来るでしょう。
もうね、はっきり言ってこんなの一部の保守モドキの方々が質の悪い噂話を拡散させているだけじゃないですか。

私は正直これはデマ(事実に反する情報)ではないとしつつ同じくらい厄介な、流言(根拠のない噂話の流布)だと判断します。辞書的な意味合いでは、デマは流言も含むんですけどね。
もしかしたら今後、不明だった出典が出てくるかもしれませんが、少なくとも現段階では、流布され、しかもそれを他人のバッシングの種に使うべき情報足り得るとは到底思えません。

それなのに、ですよ。大阪府知事である松井一郎知事がですね、あろうことか記者会見で、「メディアも民進党の要請を受けて忖度してるじゃないですか。なんで辻元清美さんの名前は一切出さないのかね」と発言。
ついでにツイッターにこの記事を書いている最中に同内容を投稿。(松井一郎知事のツイッター
もう、ホント憤慨ですよ。自分の責任を回避する意図があったのかもしれませんが、あまりにもカウンターパンチとしては、公人として反則です。なんで国民世論の分断を招くようなことをあえて言うのか、私にはわかりません。いやまあ、批判の矛先変えたかったんでしょうが。

メディアへの不信感も、辻元清美議員が嫌いって気持ちも、野党への不信感も、私は全部持ってますよ。だからこそ、最初はマジモンのスキャンダルじゃん!って思って調べ始めたわけですから。
でもですね、これ信じて拡散している人、ちゃんと調べました?信用に足り得るかどうかって物差し持ってますか?そういうのをしない内に情報を拡散するのは、はっきり言ってデマや流言を流布する以外の何物でもありません。
しかもその情報で他人を批判するだ?はっ、呆れてものもいえませんよ。
メディアの問題やメディアリテラシーを語ってメディアバッシングする人間が、やっぱりメディアリテラシーないなんて、泥沼地獄以外の何物でもない。
ちょっと立ち止まって考えましょう。そして、情報の一つ一つを、信用できるかどうか考えましょう。少なくとも、今の時点では、辻元議員の一件は、正しい情報ではないと判断できるはずです。

まとめ
・籠池夫人が信憑性のない情報を元にメールを書き、それが公開されたため、辻元清・美議員へのバッシングが起こった
・民進党の連絡を受け、対応したメディアも隠蔽しているとバッシングを受けた
・松井一郎知事もそれに乗っかってメディアをバッシング
・ただ、結局大元の情報は流言であるので、それらバッシングはそもそも間違いであるので、やめておこう。松井知事もだよ!


追記
埋戻し問題振り返るあたりで正直心砕けそうになった。
素人がやるもんじゃねえよこんなの。さっさとメディアがちゃんと検証してまとめろよ!!あと松井知事の会見で「忖度を受けているじゃないですか」とか言われて黙ってんじゃねえよ!!ちゃんと反論せいよ!いや現場に対応できる記者がいるとも限らないからしゃーねーけどさー!!
今の状態だと、本当にメディア&民進党vs自民・大阪府行政の図式になって追求しにくくなるし、出来ても信じてくれる人が減ってしまう。そんなんでいいのかよ。
マスコミ仕事しろ!!!!!!!!!!!!

追記
TSBラジオ、荻上チキ Sessin-22、三月二十九日放送分にて、実際に敷地内にゴミを埋めたと証言した方へのインタビューが放送されました。リンク先に会話の書き起こしもあるので、ご参考までに。
やはり、辻元議員が糸を引いているという線は、ただの流言でしかないよう思えます。マスコミ仕事してくれてありがとう!今後もリスナー続けます。
皆さんはJASRACってご存じですか。ナスダックではありません。JASRAC(日本音楽著作権教会)です。
以前からのエントリーで分かる通り、私は著作権というものに大きな関心を持っており、また、著作権における誤解が元でトラブルが起こっているのを見ると、(やっぱこのネット社会では、もっと著作権法に関する教育と、それに並行して現代に合わせた法改正が必要なのではないか?)と思わざるを得ません。
まあそれは、例えば二次創作の合法の可否とか、違法ダウンロード罰則化の適用範囲とかなわけですが、ここでは割愛します。

で、著作権モラル、と言う意味では、最近よくぶっ叩かれまくっている存在がありますよね。そう、JASRAC。
この団体、何故叩かれまくっているかと思えば、「著作権ヤクザ」とレッテルを貼られ、過度な徴収を行い、名前とは裏腹音楽の使用に関する萎縮効果を生み出し、害悪である、と言われているわけですよ。
それは適切な解釈なのか?著作権法と音楽業界のお金の流れを振り返りながら、考えます。

まず、著作権と言うのは、著作人格権、著作財産権、二つがあると思ってください。厳密には著作隣接権という著作権とは違うものが著作権法に定義されているのですが、それは追々。
著作権っていうのは、作品を作った時点で自動発生するもので、これを無方式主義といいます。あなたが今ブログの記事を書いたとし、それが思想や考えを表現する作品であるならば、それは特許のように登録しなくても、あなたには自動的に著作権が生まれます。
で、さっきなんで二つ紹介したかというと、著作権の中でも二つが性質が違うものだからなんですよ。
著作人格権、これは著者が作品を公開するかどうか、氏名の表示をちゃんとされるかどうかと言った、著者にしか発生せず、しかも永久的に保護される権利です。
対して、著作財産権。著作物がどう使われるかを独占する権利です。勝手にコピーされない、勝手に演奏されない、勝手にネットにアップされない、勝手に翻訳されない、とこういった感じですね。で、この著作財産権、実は他人に譲渡できます。
小室哲哉さんが詐欺で捕まった、なんて事件がありましたが、あれは自分の楽曲の著作財産権を持っていなかったのに、その権利を買わないか?と働きかけたことで起きたわけですよ。

さて、この著作権の基本を踏まえた上で、JASRACについて説明します。
JASRACは、平たく言うと、その譲渡できる著作財産権をまとめて預かり(信託されるとJASRACは表現します)、利用したい人に使用金額を徴収することで、使用の許諾を行う機関なわけですよ。で、徴収したお金は著作財産権利者に還元する、というわけなのです。
よくJASRACがぶっ叩かれる理由に、このお金の流れが不透明だ、とか、自分の著作物をJASRACに申請して使ったのにJASRACから振込がない、って言った不満が聞こえます。もちろんそれらの指摘は当然です。ただ、知らないが故に勘違いをしている。
それは、JASRACが誰から著作財産権を預かっているか?という問題。
実は、作詞作曲した音楽家の方々から直接預かるケースは稀です。
殆どが、音楽出版社という、楽曲の権利管理を行う企業から預けられているのです。なんちゃらミュージックパブリッシングとか、なんちゃら音楽出版とか、スタッフロールを見ている方なら見たことあるって人もいるはず。
本来音楽家が持っていたはずの著作財産権がなんで音楽出版社が持っているんだって話になりますが、そりゃCD出すときにレコード会社と契約を結ぶでしょう?あのときにもう、著作財産権を音楽出版社に預けるって契約になっちゃってるんですよ大抵。
つまり、メジャーデビューするアーティストの権利っていうのは、どこもかしこも音楽出版社に譲渡されているのです。もちろん、それはJASRACに委託して、管理を一元的に行うことが目的なのでしょうが、音楽家にそれを説明しているのか、そしてJASRACから支払われる使用料金を、音楽家にちゃんと払っているのか、と言う疑問は残ります。音楽出版社は、レコード会社の傘下になっていることも珍しくはないですから、要は、音楽業界の汚い部分って、実はJASRACだけじゃなく、音楽出版業界、そのバックにいるレコード会社の問題でもあるんですよ。
これに言及するアーティストは大変少ないです。私の知る限り表立って発言しているのは平沢進先生くらいなものですよ。
で、JASRACを叩く人間もこれに関して無知であることが大変多い。
JASRACの使用料金の分配が適切かどうかは大変な問題ですが、JASRACがいくら正常になろうが、音楽出版社が適切な再分配を行わない限り、アーティストにお金が入ることはないわけです。
何もJASRACを疑うなというわけではありません。どっちもまとめて疑ってかからないと、この問題は全く好転しない、そう言いたいわけですよ。

私は音楽が好きです。ポップスもロックもバラードも聞きます。映画やアニメのサントラも聞きます。クラシックも洋楽も聞きます。
ここまで日本で音楽が栄えているのも、JASRACのような管理を一元化する管理団体があることによる、利用促進効果が大いにあると私は思うんですよ。テレビで流れる曲、動画サイトで流れる曲、カラオケで歌われる曲、ライブハウスで演奏される曲。これらは全部管理団体があるから合法的に成り立つのではないでしょうか?
しかし、管理団体はその存在故、極めて社会上の公的さを求められます。国会議員がお金の使い方にうるさく言われたり、政策や法案決定に強い力を持つ与党がいつも国民や野党にうるさく言われるのと全く一緒で、再三申し上げるとおり、疑うな、と言う意味ではありません。
ただ、国会議員が不要か?内閣が不要か?答えはノーですよね。社会的に必要な存在であるからこそ、不正が無いよう目を光らせる。この観点で、JASRACの動きには目を光らせていただきたい。
だから、なんとなくネットのまとめブログみてギャーギャー騒ぐ無知なアホネチズンはホントさっさと引っ込んで欲しい、あ、間違えた。
えーっと、故に、ただ嫌いだからって理由でJASRACをバッシングして、しかもそのバッシングが著作権法において間違った視点からされていたり、音楽出版社と著作財産権の話をすっ飛ばしてされていたりすると、どうにも違和感があるんですよ。
もうちょっと、叩く相手のこととカラクリを分かってから叩かないと、何も改善されないに決まっているじゃないですか。ただのあなたの憂さ晴らしならば、それはサンドバックにでもやりましょう?
中川淳一郎氏のモノカキ廃業じゃないですけど、詳しくもない人が空中戦でギャーギャー言うのは虚しいし、ぶっちゃけただのノイズです。

まとめ
・JASRACが悪だと思うなら、音楽出版社の話も視野に入れよう
・音楽管理団体そのものの恩恵は理解しよう
・それでもJASRACが暴走しないかの監視は必要なのでその点では厳しく見よう(特に法改正の誘導とか、ね。だから著作権法の動向は大事なのです)

追記
カッとなって勢いで書いたら、音楽教室について書く機会を失いました。
が、私なんかよりよっぽど正確に福井健策弁護士がコラムを書かれておりますので、骨董通りの法律事務所をご参照頂ければなと思います。

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