河野談話を守る会のブログ

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「慰安婦」問題には多くのキリスト者が多く参加している。

「関釜裁判を支援する会」
「『慰安婦』問題と取り組む九州キリスト者の会」
「日本基督教団西中国教区性差別問題特別委員会」
「台湾元「慰安婦」裁判を支援する会」
「日本キリスト教婦人矯風会」
「日本キリスト教会 日本軍「慰安婦」問題と取り組む会」
「日本カトリック正義と平和協議会」
「日本キリスト教協議会(NCC)女性委員会」
「平和を実現するキリスト者ネット」
「札幌キリスト教連合会在日韓国・朝鮮人との共生をめざす委員会 」
「 日本キリスト教団北海教区日韓宣教協力特別委員会 」
「日本キリスト教団北海教区性差別問題担当委員会」
「札幌地区カトリック正義と平和委員会」
「外国人登録法問題と取り組む北海道キリスト教連絡協議会」
「「戦争と女性への暴力を考える」北海道キリスト者の会」
「宗教法人 カトリック礼拝会」
「日本キリスト教団北海教区日韓宣教協力特別担当委員会」

・・・・など無数のキリスト教系団体・グループがサバイバーの苦悩の声を聞きいれ、参加してきた。

そもそも慰安婦問題の始まり自体が1984年のキリスト教7団体の女性たちによる謝罪要求に端を発している。

84年8月23日韓国キリスト教教会協議会(KNCC)の女性委員会(朴英淑委員長)と女性連合会(安相任会長)が慰安婦問題で日本に謝罪を求める書簡を全大統領に送付したのである。この書簡には、連合会傘下の韓国キリスト教長老会女性信徒会、イエス長老会女性伝道会、メソジスト女性信徒会、聖公会母の会など7団体である
これに後押しされて結成したのが韓国挺対協であり、多くがキリスト教徒であった。尹貞玉氏や尹美香氏も洗礼を受けたクリスチャンである1971年、自伝『マリヤの賛歌』を著し、85年には千葉県カニタ村に慰安婦慰霊碑を建てた城田すすこさんもキリスト教徒であり、この時城田さんは「・・・自分が生かされてきたのは、仲間(慰安婦)のことを証言するためではなかったか」と語っている。最初に名乗り出た韓国人サバイバー金学順さんもまた名乗り出る前に教会で祈っていて「これについて戦えという意味だ」と感じたという
初期に「慰安婦」を取り上げ、後にWam( 女たちの戦争と平和資料館)立ち上げた朝日新聞の松井やよりもクリスチャンであり、父親は渋谷の山手教会牧師である。そのWamは日本基督教団の本部の横にある。
カトリックからは白柳枢機卿のような有力者も参加しており*5複数のシスターも参加していた。日本ではキリスト者は100万人足らずであり、全人口の1%にも満たないが、慰安婦問題に関わった人では、私の感触では2割以上がキリスト者である。

ではなぜ、慰安婦問題に関わるキリスト者が多いのか?それはこの問題がキリスト教ヒューマニズムに抵触する問題だからである。そもそも近年のボランティア活動がキリスト教精神から始まったこともあるだろう。アムネスティの創始者が熱心なキリスト教徒であったように、近年のボランティア活動の原点にキリスト教が存在している。このアムネスティもまた「慰安婦」問題に関わって来たNPOである。現在国連を形つくっている「人権主義」がキリスト教的だということもある。国連では80年代中ごろから急激に人権思潮が高揚したのである。やがて冷戦が終わると国連の中心課題は世界中の人権問題となり、その中に慰安婦問題も取り上げられてきた。
我が国では明治維新開国以来、民主主義と人権主義はキリスト教と合わさって輸入されてきた。大日本帝国で「天皇制に反する」として徹底的に排除された「天賦人権思想(自然権)」や「女性の人権」もその一つであり、自由民権運動からは多くのキリスト者が生れた。また世界的廃娼運動に後押しされた「キリスト教婦人矯風会」は「一夫一婦制」運動を展開し、「救世軍」と共に明治から昭和まで「廃娼運動」に精を出してきた。今日我々は「慰安婦制度は性奴隷制度だった」と述べるが、彼等、廃娼運動家たちは、「公娼制度は奴隷制度だ」と主張した。それは苛烈な戦いであった。対立する存娼運動は、神道信者の連合と言える。遊郭業者と右翼たちは1935年、ちょうど慰安婦大量動員がはじまる直前に東京に集まり、「公娼は我が国体に立脚して、神の御威光の下に定められたる制度である。」と気炎をあげている*6。彼らの頭の中には、遊女を具して降臨したという播磨の鎮守賀茂神があったのかも知れない*7直接の関連は無いが、この集会の直後、廃娼運動に追い詰められていた「日本型の人身売買を基礎とした売春」は戦地に蔓延するようになる。
業者の一部は軍に依頼・命令を受け女性を集め、占領した各所に慰安所を経営することになるのだが、この時、軍の中でももっとも狂信的な天皇主義者の一人である荒木貞夫大将と右翼のボス頭山満が女性を送る相談をしたことが公文書『時局利用婦女誘拐被疑事件に関する件』に書かれている。 

それから80年も経て今日慰安婦問題に多くのキリスト者が参加し右翼勢力と対立するのも不思議な因果律による必然というしかない。そしておそらくこうしたものを含んで「慰安婦問題」であり「天皇制の問題」なのである。なぜなら天皇制とは、「日本神話の王権神話によって権威つけられた王制」であるからだ。太陽に擬した稲神・天照を中心とする神祀崇拝がなければ天皇は存在しえないし、その疑似宗教の神殿での売春が無ければわが国における遊郭の繁栄も無かったであろうし、「慰安所」もまた生まれなかった。「遊郭は収入の少ない独身男性がセックスを処理するための必要悪だ」という存娼論の理屈はそのまま*8、慰安所正当化の理屈となったのである*9






1 朝日新聞1984年8月25日「日本に謝罪と補償を求めよ クリスチャン韓国女性7団体」

イメージ 1

2 ●尹貞玉『平和を希求して』のあとがきによると、父親は独立運動をして投獄された牧師尹聲烈である、『戦争責任研究』2004年春季号川田文子論文には在日のサバイバー宋神道さんとの「神様」を巡る問答が書かれている。

   ●尹美香:両親は基督教長老会信徒、1983〜87韓神大神学科。卒業後世界改革教会連盟総会の女性分科幹事。ここでキーセン観光に触れる。(中央大学商学研究会『商学論集第58巻第5第6号』2017-3-1抜粋 梁澄子著「挑戦、情熱、そして献身、日本軍「慰安婦」被害者と共に』より)

*3 朝日新聞1985-8-19

*4 https://www.youtube.com/watch?v=tMNd9_lYFYo (梁澄子 13分ころから)「名乗り出る前に教会で祈った金学順さんは「神様が私を生かせておいたのは、これについて戦えという意味だ」と感じた。」


*5 白柳枢機卿=1994年に日本人で4人目の枢機卿に。世界宗教者平和会議日本委員会理事長、日本宗教連盟理事長。カトリック新聞1995-2-25に談話。

*6『売春』神崎清P26,27


*8『全国貸座敷総合会臨時大会記録』昭和10年(1935)

*9『武漢兵站』 山田清吉 p60−61

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