「三億円事件の真犯人」(勝どき書房)

府中三億円事件は、2019年12月10日で、事件から51年となります。

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                                         (写真は戦艦みかさと東郷平八郎元帥)
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◇「勝どき書房」から◇2014/10/24
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◆日露戦争に日本は勝ったのか
 
10月18日、橋本夢道と静子が出会った横須賀港へ、妻と見物しました。わたしの著作「橋本夢道物語」の主人公の妻静子との出会いの場を見たいと思ったからです。
 
戦艦みかさ(三笠)の前には、日露戦争で活躍した東郷平八郎元帥の銅像が建っていました。みかさに乗船して中での説明では、日露戦争での旗艦みかさの活躍ぶりが展示され、映画などでも「日本がロシアに勝った」と宣伝していました。
 
しかし、わたしは日本人が「日露戦争で日本はロシアに勝った」と思うことが、そもそもの間違いだと思いました。たしかに、ロシアのバルチック艦隊との海戦には勝ちました。しかし、その後に、米英のロシアに対する仲裁裁定で戦争が終わったに過ぎません。日本が戦争に勝ったのでなく、仲裁による停戦で、日本は「勝った、勝った」と大喜びしたのです。
 
ところが、日本はロシアに勝った、思い込んでしまいました。あの大国、ロシアに勝てるはずがありません。かつて、ナポレオンもヒットラーも、ロシアを攻めたのですが、勝つことはできませんでした。ロシアとの戦争で勝った国はありません。日露戦争は、米英の仲裁で停戦したに過ぎないのです。それを「勝った」と思い込み、日本は、その勢いで中国大陸を攻め、満州国を建国し、さらにロシアに勝ったのだから、中国にも勝てると思って、大陸に侵攻しました。最後にはハワイの真珠湾を奇襲しアメリカに宣戦布告します。
 
ロシアに勝ったのだから、アメリカにも勝てると思ったのでしょうか。戦争に勝つというのは、その国の政府に対して無条件降伏させることです。当時の日本政府は、本気でアメリカに対し勝てると考えて開戦したのでしょうか。もしかして、日露戦争のように、どこかの国に仲裁してもらい停戦するつもりで開戦したのでしょうか。日本政府はソ連に仲裁するように申し入れたそうですが、ソ連は逆に中立条約を破棄して、宣戦布告してきました。まさか、中立条約を破棄するとは思わなかったのですね。
 
日本は殆どの都市が無差別爆撃され、広島、長崎に原爆を投下され、無条件降伏しました。日本人は初めて戦争というものが、どんなものなのか知ったのかもしれません。すべては「日露戦争に勝った」と錯覚したことから始まったのですね。その意味では、横須賀に展示してある、戦艦みかさは、日本人にとって、戦争とは何かを教えてくれる機会になると思います。「勝った勝った」は錯覚、戦争の真実を学ぶ戦艦だと思います。
 
○ 五月雨や明治は遠いものなのか(駿星)
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