「三億円事件の真犯人」(勝どき書房)

府中三億円事件は、2019年12月10日で、事件から51年となります。

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                           ●写真は、「三億円事件の真犯人」(勝どき書房)の表紙 

■□勝どき書房□■□■□■□■□■□■□■□
   ★〜「三億円事件の真犯人」〜★ 
             2019/03/22
□■□■□■□■□■□■□■□■殿岡駿星□■

     ◆「三億円事件の真犯人」が告白
      犯人は埼玉に住んでいた!
        東武東上線池袋から30分◆

週刊誌記者の上月町子さんは、三億円事件を調べた結果、埼玉県のある都市に住んでいる70歳代の老人が事件について詳しく知っていると分かった。それで、事前に電話でアポを取ってから、その家を訪ねる。老人の家は、東武東上線池袋から、準急で30分乗った小さな駅で下りて駅から歩いて30分の田園地帯にある。

玄関のブザーを押すと、老人はすぐに出てくれて、町子さんを応接間に招いた。老人は明るい顔で、町子さんに話しかけた。「なぜ、ワシが三億円事件について詳しいと分かったのかね」と聞いてきたのだ。町子さんは、数年かけて調査した結果を説明した。すると、老人は「びっくりしたよ。これまで、ワシのところに、三億円事件について取材に来たマスコミも、捜査に来た刑事もいなかった。おそらく、死ぬまでだれもワシに会いには来ないだろうと思っていたよ」というのだった。

それから、老人は話し始めた。「町子さん、実はワシが三億円事件の犯人なのだよ」といって、事件について詳しく説明した。ただし、老人は「ワシの話を記事にしてくれてもいいが、ワシの住所と本名だけは内緒にしてくれ。それが条件だ」という。もちろん、町子さんは約束した。それから、事件のすべてについて説明してくれたのだ。

その話の内容は、これまで多くの本や映画で描かれているような安易な筋書きではなかった。三億円も強奪するには、それだけの理由があるのだ。最近、インターネット上で「府中三億円事件を計画・実行したのは私です」というタイトルの小説が投稿サイトに連載されたそうだが、偶然3億もの金を奪ったような話ではない。

著者は、週刊ポストの記者から取材を受けた。昨年10月26日号の週刊ポストに、その記事が掲載された。<三億円事件・真犯人小説の信憑性>と題する記事には、小説の内容とそれについてのジャーナリストの反応が載っている。
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         ●写真は三億円事件について報じた週刊ポストの記事。

◆「三億円事件の真犯人」の著書を持つジャーナリスト・殿岡駿星氏は「事件発生から10年とか、20年とか、そいういった節目に過去にもこういった告白はあった。作中のSという少年が犯人という説は根強いです。だが、この手記はSが犯人ではないという。この説には私も同意するところがあり、新しい視点ともいえます。ただ、細部の記述が少ない。本物と言うなら、強奪されたナンバーが判明している500円札を見せてもらいたい」

以上が掲載された記事のコメントだ。それにしても、三億円事件の犯人だとしたら、現在どこに住んでいるのか、当時年齢は何歳だったのか、身長は何センチなのか。購読していた新聞は?血液型は?そして、なぜ東芝府中工場のボーナスを狙ったのか?なぜ、三億円もの現金が必要だったのか?共犯がいるなら、現金をどのように分けたのか、というような事実を説明できるはずだね。それが説明できない真犯人はいないだろう。
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               ●写真は三億円事件発生を報じる当時の新聞記事。

三億円事件は半年前からスタートしている。多摩農協強迫事件との関連も説明できないといけないね。それから、真犯人はこの事件の実行のために、プリンススカイライン、ブルーバード、カローラ、ホンダオートバイ、ヤマハオートバイなどを盗んでいるが、どのようにして、盗んだのか?そして、なぜそんなにたくさんの車が必要だったのか、その説明もできるはずだ。

一言でいうと、三億円事件の真相を語ったのは、これまでも、これからも、「三億円事件の真犯人」しかないのだよ。

ことしの12月10日は、事件から51年目となる。1968年(昭和43年)12月10日に府中市で、白バイ警官に変装した男に、東芝府中工場従業員4000人分のボーナス、三億円を運んでいる現金輸送車を強奪した。たった、3分間で3億円、現在の貨幣価値でいうと40億とも50億ともいう莫大な現金強奪だ。一滴の血も流さず、銀行員をだまして大金を奪った、それも警察官に変装した男だ。

世間では英雄扱いだった。もともと、「三億円事件の真犯人」を書こうと思った動機は、自殺した警察官の息子少年Sは事件に関係ない、少年Sのえん罪を証明したいと取材を開始したのだ。少年Sは立川の暴走族のリーダーで、オートバイを乗り回し、窃盗の容疑で逮捕された経緯があった。父親は警視庁の幹部警官だった。事件直後に府中署の刑事たちの間で「犯人は少年Sだ」という声が出ていた。

しかし、現金が入っていたアタッシュケースに父親の警察手帳が残っていた、というでっち上げを証言するようなジャーナリストの話に、作家が引っかかるようなヘマはいけない。

だいたい、いまの3億円と価値が違う。当時の1人暮らしのワンルームの家賃が6000円ぐらいだった。鰻丼が200円で食べられたし、ラーメンが50円、味噌ラーメンが80円だった。現金で3億円があれば、利息だけで一生楽に暮らせるといわれていた。真犯人ならば、その使い途をきちんと説明できるはずだね。

時効までの7年間、警察が怪しいとみた容疑者は12万人。オートバイを乗り回していたり、学生運動をしていたり、暴走族のメンバーだったり、急に金遣いが荒くなったという噂があったりした、男たちが次々府中署に呼ばれて取り調べを受けた。

多摩地区だけではない。関東各地の不審者を調べた。問題は、犯行のあった12月10日のアリバイだ。12万人の中に、曖昧な供述をして、アリバイがはっきりしない場合は、家宅捜索し、周囲の友人らを徹底的に捜査した。だから、事件に関係があれば、取り逃がすようなヘマはしない。結果、この12万人の中に犯人はいなかった。もちろん、少年Sも無実だ。

上月町子さんの捜査は、事件を心理的に分析して、残されたデータを一つひとつ解析し、真犯人を割り出した。そして、ついに、東武東上線池袋から準急で30分の駅にたどり着いた。

事件直後に府中署の刑事たちの間で「犯人は少年Sだ」という声が出ていた。ただ、警官の息子なので簡単に取り調べはできない。そこで、父親に「あす、府中署に任意で呼んで取り調べさせてほしい」と頼んだ。ところが、翌朝、自宅に刑事が訪ねて行くと、少年は青酸カリを飲んで自殺していたのだ。犯人でなければ自殺する必然性がない、というジャーナリストがいる。父か母に殺されたと推理するジャーナリストもいる。息子が警察に疑われたという理由で親が息子を殺すかね。むしろ、父親に「おまえがやったのか」と疑われて、悔しくて自殺したというのが本当ではないか。

少年が自殺すると刑事たちは「これで、この事件は迷宮入りだ」といって、すっかりやる気をなくしてしまった。日の本一といわれる、偉大なる探偵小説作家松本清張さんが、ある週刊誌に「少年Sが怪しい」という内容の記事を書いたので、多くのジャーナリスト、警察関係者もそう信じてしまったのだ。情けないとしかいいようがない。

2017年9月7日に、BSスカパーに出演し、三億円事件について推理した。この番組に出たのは、ほかに2人、ベテランのジャーナリストだ。2人は、そろって少年Sを犯人と推理した。清張さんが間違えるはずはない、と思い込んでもしかたない。自分でものを考える力がないのかね。

上月町子さんが突き止めた男は70歳を過ぎていた。事件から40年だった。あれから、10年が過ぎているので、現在は80歳だ。この事件を謎のままにしておいていいとは思わない。未解決のままの方がロマンがあっていいかもしれない。でも、莫大な現金を必要とした事件の裏には、恐ろしい秘密が隠されていると想像できないかね。

おそらく、事件の真相を知ったら、その恐ろしさにとても耐えられないという人もいると思う。この事件は、一滴の血も流さず、わずか3分間で現金輸送車を奪った、英雄的な犯人ではなかったのです。血が流れているのです。人も死んでいるのです。

さて、「三億円事件の真犯人」は、まだ在庫がありますので、本屋さんに注文していただければ購入できます。ただ、1、2週間ぐらいかかるでしょう。もし、急いで読みたい場合は、勝どき書房で直売します。郵便振替で送金、申し込んでいただければ、直送します。送料込みで2000円です。 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房
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