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◆写真は出演した香川照之が演ずる朝香宮
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「勝どき書房」 ◇2015/04/05 ◆◆☆★☆★☆★☆(^_^)v★☆★☆★☆★☆★☆★☆◆◆ ◆映画「ジョン・ラーベ」を鑑る
2015/04/04、南京のシンドラーといわれる、映画「ジョン・ラーベ」を鑑てきました。香川照之が演ずる朝香宮鳩彦王は、上海派遣軍司令官で、南京攻略戦に参加、日本軍は12月10日より総攻撃を開始。12月13日に南京は陥落しました。このとき、朝香宮が数万人の中国兵捕虜を殺害するように命じたという説があります。映画では「生きた捕虜の顔は見たくない」と部下にいっています。朝香宮は皇族であるため戦争犯罪は問われなかったのです。極東国際軍事裁判では中支那方面軍司令官の松井石根が死刑、南京軍事法廷では、第6師団長の谷寿夫らが死刑となっています。
◆写真は映画「ジョン・ラーベ」
映画では出ていませんでしたが、虐殺の原因の一つは、日本軍の兵站が不足しているからだと思います。簡単にいうと、食料の現地調達です。日本から戦地に食糧を送らず、送るのは酒とタバコだけという状態だったようです。1937年8月、日本軍が上海に上陸してから、南京までの300キロの進軍で、蘇州、無錫、嘉興、杭州、紹興、常州などで、食料調達のため中国人への暴行・殺傷・略奪を続けてきました。南京だけでなく、南京への途中で、日本軍は中国人に食糧を出せと要求し、出さないと殺したことがあったのです。さらに、若い女性を乱暴し、抵抗したら殺すこともありました。また、中国軍は正規の軍服を着ない便衣兵がいたため、見境なく殺してしまうことになった可能性もあります。
映画では、当時「東京日々新聞」が特集した、百人斬り競争をした野田毅と向井敏明、の首切り競争の場面もありました。この二人の兵士は後に南京軍事法廷で死刑となっていますが、ジョン・ラーベの運転手の首も並んでいる場面は正視できないほどでした。新聞で中国人の百人切り競争などを取り上げて平然としていたことが、すでに虐殺があったことを証明しています。南京で捕虜になった中国兵には食事が与えられませんでした。中国軍は蒋介石ら幹部が兵を残して南京から脱出する際に、日本軍に食料が奪われないように、農家の納屋を燃やしてしまったのです。日本兵さえ食べるものがない状態ですから、結果的に、捕虜に与える食料がないため殺してしまった、と証言する人もいます。
ジョン・ラーベは、ドイツ・ナチ党の党員で、戦闘に参加しない市民20万人を勤務先のシーメンス会社の敷地を安全区として収容し、中国人の命を守りました。しかし、このシーメンス会社は、オランダなどの商社を通じて、中国軍に武器を売っていた「死の商人」だったという説もあります。そうなると、ドイツと日本の利権争いということになります。実際はどうだったのか、日本は当時首都だった南京さえ占領したら、日中戦争に勝てるという幻想を抱いていたのではないでしょうか。
日本では、南京占領を祝して提灯行列をしていました。勝どき書房から最近出版した信田紅穂さんの「心思出会い―俳句往来・雑唱―」では、南京を占領したころ、皇国日本の勝利を信じて大喜びだったという日記が出ています。80年も前のことですから、本当のことは分かりません。ただ、「南京大虐殺はなかった」と断言することはできないと思います。この映画を日本で上映する配給会社がなくて、現在自主上映されている状態ですが、ぜひ鑑る勇気を持ってほしいと思います。
会場には、若い人がたくさん来ていたので、うれしかったです。戦後70年、ほとんどの人が実際の戦争を知らないです。この映画は鑑る人にショックを与えないように、思ったよりきれいに描かれています。実際はもっと酷かったのでしょう。しかし、戦争は、どこの国が悪いとか、だれに責任があるとか、そういう論争ではなく、戦争というものが、どんなに悲惨なものか、知る機会になると思います。
◆ジョン・ラーベのサイト
http://johnrabe.jp/ ○ 酒とタバコさえあれば勝てるなんて思わないでね次の戦争は
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