田舎暮らし

田舎暮らしは楽しいよ〜

フィールドレコーディング

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8月16日、恒例の江の川祭りが開催されました。

その花火大会の様子をバイノーラル録音しました。


今か今かと、待ちに待ったオープニングから感動のフィナーレへと・・・

観客の歓声、近くの大橋にこだまする花火の音。

今年、花火大会へ出かけた人、行けなかった人、夏の夜空を焦がす豪快な花火を音でお楽しみください。


花火の音なので、当然のことですが、音が大きいです。

必ずボリュームを下げて聞いて下さい。


臨場感を再現するためには、ステレオヘッドホンまたは、ステレオイヤフォンでお聞きください。


採音地:島根県江津市 江の川祭 2009年8月16日 20時10分〜21時

自然音 NO.4

秋になると、紅葉が美しい場所がある。

浜田市金城町波佐というところだ。

ほたるの里として、6月中旬には、にぎやかに、ほたる祭りも開かれる。

その波佐川を、上流へと上っていく細い道路がある。

4tトラックがぎりぎり通行できるほどの道幅で、もし途中対向車と出会えば、離合地を探して、どちか一方がバックしないといけない。

ただ、通行量は少なく、めったに対向車に出会わないので、さほど苦にはならない。

その上流は、水がきれいで、清流のなにふさわしい川である。

流域の山々の紅葉は見事で、この広葉樹のおかげで、川の水がきれいなままでいられるのだと感じる。


広島県近くまで上った、道路わきに、1本のイチョウの大木がそびえたっている。

その脇に、ちいさな祠(ほこら)がある。

民家もなく、川と森と動物たちだけの世界。

その場所で、夜が更ける様子を音として録音した。



ネットで興味深い研究を見つけた。

日本人の脳は、波の音や小川のせせらぎ、鳥のさえずりを左脳で聞いているそうだ。

これは、日本語の母音の影響らしい。

この母音が、自然の音と類似しているためだと言われている。

そのため、日本人は、自然の音に敏感にできている。

自然の音に近い日本語。

日本語が美しいと言われるのも、そのへんが起因しているのかもしれない。



小川の音と言えば、さらさらと流れるような音をイメージする人が多いと思う。

さらさらと流れる音は、普通、川と呼ばれるような場所では録音できない。

録音してみるとわかるのだが、川幅2mぐらいの小さな川でも、大音響となってゴーゴーと流れている。

癒しの音として良く耳にする音は、岩清水の音か、湧き水程度の川とは呼べないような場所で録音されている。


この録音は、ヤマメやイワナが生息する清流での録音だ。

川から少し離れた場所で、ちょうど川べりに建っているコテージをイメージしてほしい。

窓のすぐ下を流れる清流。

辺りはすっかり暗くなり、森の鳥たちも一羽ずつ眠りについてゆく。

そんな世界を想像しながら聞いてほしい。



ステレオヘッドホンまたは、ステレオイヤフォンでお聞きください。


採音地:島根県浜田市金城町波佐川上流

自然音 NO.3

自然音の代表といえば、波の音だろう。

人に快適感を与えるとして、「1/fゆらぎ」という言葉が知られるようになった。

実際のところは、まだ研究段階らしいのだが、波の音は確かに心地いい。

子供の頃、キャンプで砂浜に張ったテントで寝ていた時、さざ波の音が何ともいえず心地よかった。


「すぐそばに海がある。」

「波の音は、簡単に録れるだろう。」

誰もがそう思うに違いない。

ところが、それは大間違いだと気付く。

波の音を録音することほど難しいものはない。


さざ波に見えても、録音してみれば、ガーガーと大音量の雑音でしかない。

今の季節なら、1ヶ月に、1日〜2日あるかないかの、べたなぎの日にしか思った音は録れない。

さらに、難題がある。

それは船だ。

浜田市は山陰でもいちにを争う漁場だ。

沖には、漁にでた船がたくさんいる。

この船のエンジン音が、驚くほど大きく録音される。

特に大型船は、水平線の向こう側で姿が見えなくても、音だけは聞こえてくる。


早起きし、出社前や仕事帰り、休みの日にと、何度海へ通っただろう。

もう何十回となく海岸へ・・・


今日こそはと、録音を開始すると、

「ブルブルブル・・・・」と、遠くから船の音が聞こえてくる。




未だCDにできるような納得のいく音は録れていない。


短い時間だが、いい音が録れた日があった。

この音を聞いていると、波が頭の中を洗ってくれている不思議な感覚にとらわれる。

水のゆらめく音の世界をお楽しみ下さい。



ステレオヘッドホンまたは、ステレオイヤフォンでお聞きください。


採音地:島根県浜田市生湯町海岸にて

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自然音 NO.2

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どうしても聞いてみたい自然音がある。

それは、お気に入りのブナ林の森の音だ。

それも、雨が新緑の葉をたたく、パチパチという心地よいリズカルな音がいい。


自然音の録音は、簡単そうで非常に難しい。


自然の音だけを録るなら、人がいないこと。

これが一番の難題だ。

人がいると、その音が録音に入ってしまう。

足音や、話声だったり、森の場合、クマ脅しの鈴の音は、はるか遠くからでも聞こえてくる。

人がいかない場所(いけない場所)には、危険だから立ち入れない。

森の中は、迷子になる危険が高いし、クマもいる。

だから、人が少ない時間に、人がこないことを祈りながら録音する。


次に、自然の状態がいい録音を左右する。

風が強いと、その風がガサガサと雑音となってしまう。

雨は、降り過ぎれば機材を濡らしてしまう。

主役となる自然の音も、日により違ってくる。

鳥のさえずりも、同じ場所でも、日や時間により大きな違いがある。

絶妙な自然状態には、めったに出会えない。

何度も、何度もその場所に通わないと、いい音には出会えない。



6月のとある土曜、朝から小雨が降っている。

今日こそはチャンスだ!

そう思ったら、早速、バイノーラルマイクとICレコーダーを愛車のセレナに積み込み、いざ臥竜山へ。


1時間のドライブの後、午前8時過ぎ、登山道入り口に到着。

今日で5度目のトライだ。

山道を、車で上り始めた付近の、道路わきで1頭の熊が出迎えてくれた。

自然の熊を見るのは初めてだ。

田舎に住んでいても、めったに熊は見ない。

痩せこけていたので、一瞬、子牛かと思った。

車を止めて、よく見ると、顔がまるいので、間違いなくクマだ。

食べるものがなく、ひもじい思いをしてるのかなと思ったら、クマがかわいらしく見えた。

しばらく見ていたら、ゆっくりと山の中へ入って行った。

後で、同僚にこの話をしたら、その熊は、ツキノワグマと言って、おとなしそうに見えても危険らしい。

特に子連れの場合は、絶対に近寄らない方がいいそうだ。


約10分で、山頂に到着した。

早朝から雨が降っているためか、登山客がほとんどいない。

本当に今日はチャンスだと、あらためて思った。


いつもの場所へ、マイクをセット。

録音開始だ。

どうか、1時間、人が来ませんように!


神様に願いが届いたのか、1時間半の録音終了まで誰一人として、登山客は現れませんでした。

とてもいい音が録れました。

本当に、自然に感謝です。

この音は、CDにして、夜寝る前によく聞いています。

この音を聞くと、大好きなブナ林へ行った記憶がよみがえります。



『そっと目を閉じて、耳を澄ませてみて下さい

 頭上の新緑のブナの葉を、パチパチとたたく雨

 絶え間なく、さえずる鳥たちの声

 あなたを一瞬にしてブナの森へと誘います』


ステレオヘッドホンまたは、ステレオイヤフォンでお聞きください。


採音地:広島県北広島町 臥竜山ブナ林にて

自然音 NO.1

久しぶりの更新だが、何事もなく再開できるのがブログのいいところだ。


最近、はまっていることがある。


それは、フィールドレコーディングと呼ばれている、自然音を録音して楽しむことだ。

きっかけは、『道元「禅」の言葉(境野勝悟著 三笠書房)』の一節に、

「自然の声に耳を澄ませる」と言うのがあった。

次は、その引用である。

「自然の声は、宇宙の生命である」

「丹沢山の谷川の真ん中に、平たい大きな石があった。そこへ座ると、満々たる水が左右に分かれ、

 快い音をたてて流れていく。石の上にゴザを敷き、座ぶとんを腰にかけて、坐禅をくんだ。

 夏休み唯一の楽しみであり、修行であった。

  目を閉じて坐禅をしていると、初めのころは、サラサラ、ピチャ、ピチャンと水の音がしている。

 1時間もしてくると、サラサラ、ピチャ、ピチャンが、体いっぱいにひろがってくる。もはや、

 谷川の音ではなく、音と自分が一体になって、自分の体が音になる。と、いつの間にか、この音が、

 自然の声、宇宙の生命と実感えきる。」


おお、なんということだ。

すぐそばに、沢があり、海があり、自然の中で暮らしているのに、自然の音に耳を澄ませたことがあるだろうか。

急に、小川のせせらぎの音を聞きたくなった。

しかも、最低1時間。

でも、いくら自然の中に住んでいるとはいえ、何時間も小川で流れの音や鳥のさえずりを聞くわけにはいかない。

虫にも刺されるし、なかなか時間が取れない。

それなら、その音を一度録音すれば、何度も聞くことができるではないか。

そう考え、調べると、フィールドレコーディングと言われる、自然音を録音するテクニックがあることを知った。

「自然の音を録音する。」

とても簡単そうだが、実際にやってみると、奥が深く難しい。

納得のいく音を録音するには、それなりの機材も必要となる。

気がつけば、録音用のICレコーダも3台目を買っていた。

当然、妻には内緒だが、もしバレると、大目玉を食らう。

マイクも、こだわって、バイノーラルマイクという特殊マイクを自作した。

このマイクは、凄い!

何が凄いかというと、マイク自体が人の頭の形をしている。

ちょうど、人が左右の耳で、音を聞いている状態で録音できるのだ。

あたかも、その場所に居るかのように録音できる。

その臨場感は、半端じゃない。

市販のものを購入すると、最低でも20万以上はする。

私は、得意の日曜大工で、頭の形を、桜の木の切り株を加工して作成した。

埋め込むマイクは、安価で定評のある、パナソニックのWM-61Aを購入した。

さあ、次は、いよいよ録音だ。

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