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◇甲斐大善寺の本尊薬師三尊像
(『図説 山梨県の歴史』責任編集磯貝正義 河出書房新社)
(右)中尊薬師如来像は坐高85,5㎝,
左脇侍(向かって右)
日光菩薩像は像高103.3㎝,
右脇侍月光菩薩像は像高103㎝,
三躯とも桜材の一木造漆箔優で、密教風を加味した弘仁・貞観期の雄さ軍な様風をよく現している。重要文化財。本堂(薬師堂)は国宝。
〔参考〕福光園寺(ふくこうおんじ)の吉祥天像
(『図説 山梨県の歴史』責任編集磯貝正義 河出書房新社)
福光園寺は御坂町大野寺にある真言宗の寺。山号は大野山。もと駒岳山大野寺と称し、黒駒牧の旧地と伝えている。吉祥天像は坐高112㎝,櫓の寄木造、正面して蓮座上に缻座趺坐(ふざ あぐら)している。背面内側に
「左兵衛門尉藤原定隆」、正面内側(右)に良賢聖人を大勧進とし、大檀那三枝尼妙以下三枝一族および橘氏が中心となり、歓喜3年(1231)10月、大仏子蓮慶によって、本像ならびに脇侍の多聞・増長二天(像高各117㎝)像がつくられた旨の墨書がある。二の胎内銘の藤原定隆は国司であった可能性が高く、また施主・大檀那・芳縁として三枝一族が多数名をつらねていることから、三枝氏は当時なお在庁宮人として国衝権力と結びついていたことが推察される。あるいはこれが三枝一族の権勢を伝える最後の記念物であるかもしれない。とともに重要文化財に指定。
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