高野街道記気まぐれ補足 別館

主に高野街道、河内長野付近を中心に書き込んでいます。こんな事を知っているといった方はご教示頂ければと思います

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保存科学技術と博物館

(1)木樋と堤体には高分子物質
狭山池博物館では、木樋と堤体は高分子物質の、ポリエチレン・グリコール(PEG)に置き換えて、遺物の形状を安定化する[PEG含浸法]が使われて居ます。
この方法は、スェーデンのストックホルムの港で発掘された木造軍艦の保存で,PEG水溶液を散布方式で使用して居ます。木材工業の世界では、寸法の安定剤として普通に使用されてきました。

日本でも過去、5万年前の旧石器時代の森が合成樹脂で固められています。
島根県三瓶山で出土した物で,PEG水溶液を定期的に散布して保存して居ます。
大阪では近つ飛鳥博物館で、出土した石棺の運搬に使われた修羅の保存で使用しています。

狭山池の堤体の保存は、粘土層や砂質層などが、互層を構成しており、不用意に乾燥させると収縮・変形して堤体が崩壊する恐れが有りました。そこで木材の化学処理に使われていた高分子量のPEGを利用して、丸ごと硬化する事に成りました。

堤高さは14.5m、堤の長さ62mの大きな物を切り取り展示して居ます。そこで水を溜め込んでいた堤防を保存する為に、木材と同じ要領で縮め無いように防止の必要が有りました。
木材と同じ方法で,PEGで固める事が、大林組の技術部が効果的に早く完成できないか
検討・実験して造りました。

堤体の反対側の面は、剥ぎ取り方式で造り展示して居ます。

(2)さびた取水塔がさびる
遺跡から出土する内で最も不安定な物は、金属製品です。鉄製の取水塔は既に出土した時にはさびていました。そのさびたままに保存する必要が在ります。
北海道で旧幕府軍が残した戦艦の砲弾が出土しました。未使用の砲弾を引き上げて、火薬類を抜いてさびたままに保存して居ます。
そこでは脱塩処理の後、水素ガスを封入して、高温・高圧で保管します。

(3)石棺・石碑に珪酸エステル
狭山池ダムの取水機能の一部で、古墳から引き出して石棺を樋管として使用しています。
凝灰岩製で軟質の諸井岩石で、既に劣化した状態でした。
日本では一般的に石造り文化財で使用されている合成樹脂による強化処置がとられました。
その材質が珪酸エステルです。
石仏の保存では、色々な工夫が行われてきました。珪酸エステルを隙間に詰め込んでやる
方法が一般的です。

イースター島でのモアイ像の修復のも珪酸エステルを使用しています。
10世紀から15世紀に掛けて造られたモアイ像は、17世紀に起きた部族間の抗争と、1960年のチリ大地震の影響で、島全体で約一千体在る物が倒壊していました。
1994年4月日本のクレーンメーカー企業の援助で、14体が建立されました。

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