高村光太郎連翹忌運営委員会のブログ

4/2は高村光太郎(1883〜1956)の命日、連翹忌(れんぎょうき)です。

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一昨日、文京区の弥生美術館さんで開催中の企画展「命短し恋せよ乙女 〜マツオヒロミ×大正恋愛事件簿〜」を拝見した後、永田町の国立国会図書館さんに向かいました。

6月に拝見した杉並区立郷土博物館さん所収の光太郎書簡について掘り下げて調べるため、思想家の江渡狄嶺関連、それから来月、青森十和田市で講演を仰せつかっているため、光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」について、いろいろと文献を渉猟いたしました。

その後、江東区住吉へ。過日ご紹介した朗読会「響きあう詩と朗読」を拝聴して参りました。会場は江東区公会堂ティアラこうとうさん。

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やはり光太郎がらみのイベントは雨に見舞われます。ちょうど着く頃に雨が降り出しました。

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光太郎を含む古今東西のさまざまな詩文を、6人の方が朗読されました。

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お一人目の清水けいこさん、「智恵子抄」から9篇の詩を朗読なさいました。伴奏的に、長谷川美鈴さんの篠笛が入り、幽妙な雰囲気が醸し出されました。

今回、ご案内を下さった、文芸同人誌『青い花』同人で、詩人の宮尾壽里子さんが3番目にご登場。光太郎詩「母をおもふ」他、「母」をモチーフとした詩6篇を朗読されました。こちらはYOSHI氏のピアノによる伝・カッチーニ「アヴェ・マリア」が伴奏でした。西條八十の「帽子」もラインナップに入っていました。森村誠一氏の「人間の証明」で引用され、同作が角川映画になった際は、故・ジョー山中さんが歌ったテーマソング(英訳)で、一躍有名になった詩です。

その他、さまざまな詩文の朗読。知っている作品と、そうでないものと、半々くらいでした。聴いている方としては、そのくらいのバランスがちょうどいい感じです。各朗読者の皆さん、それぞれに工夫を凝らし、終わってみれば2時間強の長いプログラムでしたが、それを感じさせませんでした。

何度も書いていますが、光太郎詩は意外と朗読向きです。完全な定型というわけでない作品でも、光太郎が「内在律」と呼ぶ独特のリズム感や、わざとらしくない程度の踏韻、そして何よりその内容とするところ(もちろんそうでない愚作、駄作の類も存在しますが)。

プロアマ問わず、多くの皆さんに取り上げていただきたいものです。


【折々のことば・光太郎】

最も低いところに自ら救ふものがあり、 おのづから人類の光と美とに導くもののあることを知れ。 今はただ苦難の鍛へに堪へよ。 やがて清冽そのものを生み得るのは外ならぬわれわれだ。
詩「絶壁のもと」より 昭和21年(1946) 光太郎64歳

終戦記念日の『新岩手日報』に掲載されました。一年前の玉音放送、その後の混迷の一年間を振り返っています。やはり荒廃した人心を救おうとするその呼び掛けに、一部からは戦時中の翼賛活動を棚に上げて、という批判も起こりました。そうした声、そして自らの内なる声に導かれ、自己の戦争責任を省察する連作詩「暗愚小伝」が構想されていきます。

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