高村光太郎連翹忌運営委員会のブログ

4/2は高村光太郎(1883〜1956)の命日、連翹忌(れんぎょうき)です。

全体表示

[ リスト ]

昨日は智恵子の故郷・福島二本松で、「高村智恵子没後80年記念事業 全国『智恵子抄』朗読大会」を拝聴して参りました。

会場は二本松コンサートホールさん。これまでもたびたび智恵子がらみの公演等で使われています。昭和63年(1988)開館ですが、ネオバロック風の味のある建物です。どうも、建築家の藤森照信氏による先月の碌山美術館さん開館60周年記念講演「碌山美術館の建築と建築家について」を聴いて以来、この手の建築を見ると「古典主義」だの「ロマネスク」だの「バロック」だの「ゴシック」だのと、気になってしかたがありません(笑)。

イメージ 1
イメージ 2















午後1時、開演。

イメージ 6

最初に、過日、同じく「高村智恵子没後80年記念事業」の一環として行われました、「智恵子検定 チャレンジ! 智恵子についての50問」の表彰式。当方、プレゼンテーターを務めさせていただきました。

イメージ 5

その後、本編に。

イメージ 3イメージ 4






























主催の智恵子のまち夢くらぶ・熊谷代表、来賓を代表して三保恵一二本松市長のご挨拶。

審査員の皆さん。

イメージ 7

閉会式でのショットですが、中央が審査委員長・福島大学名誉教授・澤正宏氏。左端は先述の熊谷氏、そのお隣が太平洋美術会の坂本富江さん、右から二人目で地元二本松にお住まいの詩人・木戸多美子さん、右端がやはり智恵子顕彰の団体で、智恵子を偲ぶレモン忌主催の智恵子の里レモン会会長・渡辺秀雄氏。

さて、いよいよ朗読。今回、24名の予定で募集したところ、26名応募があり、しかし1名の方はご欠席とのことで、25名となりました。当日開演前にくじ引きで順番を決め、前後半に分けて、まずは前半13名。

イメージ 8

休憩をはさんで後半12名。

イメージ 9

圧倒的に女性が多く、男性は3名でした。それから、その点がちょっと寂しかったのですが、県外からのご出場は2名のみ。ただ、県内の方々は、浜通りのいわき、相馬、南相馬、中通りでも郡山、福島、伊達など、地元二本松以外からのご参加の方が多く、その点はよかったと思いました。

皆さん、それぞれに工夫を凝らした朗読をされたり、朗読以外でご自分の思いを語られたり、いろいろでした。原発事故にからめて熱く想いを語られた方もいらっしゃいました。事前には25名という多人数ですので、途中でダレてしまうのでは? と危惧しておりましたが、そういうこともなく、終わってみればけっこうあっという間でした。

審査集計の間に、アトラクション。地元の箏曲サークル・福箏会さん。一昨年には智恵子生家で演奏をご披露なさいました。今回は定番の「六段」と、これも二本松市民のソウルソング「智恵子抄」。ちなみに作詞の故・丘灯至夫氏は二本松に近い小野町のご出身で、一昨日には品川プリンスホテルで「故丘灯至夫さんの作品を歌う会」があったとのこと。ほぼ毎年開催されていて、今年で15回目だそうです。

イメージ 10

ダンスサークル・スタジオGENさん。モンデンモモさんのCDをバックにソシアルダンス。

イメージ 11

イメージ 12

このあとすぐに審査発表……のはずでしたが、審査が大もめだそうで、なかなか結果が出ません。それもそうでしょう。25名の方、本当に甲乙つけがたいところがありました。しかし、甲乙つけなければならないのが審査員のつらいところ(当方、審査員を仰せつからなくて本当によかったと思いました(笑))。

そして、いよいよ発表です。以下の通りとなりました。

 大賞   宮尾壽里子さん 埼玉県越谷市 「山麓の二人」
 優秀賞 緑川明日香さん いわき市     「樹下の二人」
   〃  吉岡玲子さん   いわき市     「人類の泉」
   〃  斎藤イネさん   南相馬市     「樹下の二人」
 特別賞 七海貴子さん   郡山市      「あどけない話」
   〃  宗像りか子さん  郡山市      「人に」
 奨励賞 丹治美桜さん   福島市      「レモン哀歌」
   〃  菅野久子さん   二本松市    「智恵子の切抜絵」

イメージ 13
 
大賞の宮尾さんは、詩人でもあり、都内で何度も「智恵子抄」系の朗読講演をなさっている方で、さすがにさすがでした(笑)。

イメージ 14イメージ 15






























奨励賞のお二人のうち、丹治美桜さんは、最年少の小学4年生(右上画像)。先述の智恵子検定にも参加してくださいました。将来が楽しみです(笑)。もうお一方は、おそらく逆に最高齢、90歳になられたという菅野久子さん。詩ではなく散文の「智恵子の切抜絵」を読まれましたが、民話のような語り口で、味がありました。

その他の受賞者の皆さんも、それぞれにすばらしい朗読でしたので、納得です。ただ、「あの人が入らなかったのか」というのもあったのですが、受賞者数に制限がありますので、しかたありますまい。審査員の皆さんも泣く泣く枠に収めざるをえず、ご苦労なさったと思われます。

終了後、二本松駅前のアーバンホテルさんで懇親会。

イメージ 16
イメージ 17















会場には、地元の書家の方の作品でしょうか、光太郎詩「あどけない話」を書いた軸。

書といえば、朗読大会の賞状は、手漉きの紙に、地元の方が手書きで書かれたそうで、そうしたお話も披露されました。

イメージ 19

先述の智恵子検定、当日、智恵子生家での個展のため受検できなかった、朗読審査員の坂本富江さん、問題を貰ってご自宅でやってみたそうで、すると、50点満点中の49点だったとのこと。非公式ですが特別に「ゴールドマイスター」の認定証授与。

イメージ 18

夢くらぶ熊谷代表がおっしゃっていましたが、智恵子顕彰にかかわっているおかげで、そうでなければ知り合うはずもなかったいろいろな人と輪を広げられるし、一番喜んでいるのは天国の智恵子ではなかろうか、とのこと。そのとおりですね。

朗読大会、これが初の試みでしたが、2回、3回と続いて欲しいものです。審査員はやりたくありませんが(笑)。


【折々のことば・光太郎】

美を追はずしておのづから美を樹てる。已むを得ざるところに発足するものは強い。   

散文「田村昌由詩集「蘭の国にて」序」より 昭和17年(1942) 光太郎60歳

田村昌由は大正2年(1913)北海道生まれの詩人です。

この手の光太郎の文章の特徴でもありますが、他者への評でありつつ、自らの求める詩の在り方をも色濃く示しています。

朗読大会、出場者の方々それぞれに、光太郎の「已むを得ざるところ」の心の叫びを表現して下さいました。泉下の光太郎も喜んでいることでしょう。

閉じる コメント(6)

顔アイコン

沢山の智恵子愛につつまれて、昨日は幸せでございました^0^
ありがとうございました☆

2018/11/19(月) 午後 0:29 [ ようこ ] 返信する

> ようこさん お疲れ様でした。画像もありがとうございました。

2018/11/19(月) 午後 2:55 [ 高村光太郎連翹忌運営委員会代表 ] 返信する

顔アイコン

最初から最後までお付き合いくださり有り難う御座いました。
思わぬ事で出させて頂きましたが、良き思い出になります。
さすがにハイレベル、会員一同も大感激です。
これからもいろいろな指導も含めてよろしくお願いします。
お疲れ様でした。 削除

2018/11/19(月) 午後 5:07 [ yasunori66_0210 ] 返信する

顔アイコン

> yasunori66_0210さん ご出演から写真撮影から、お疲れ様でした。今後、2回3回と続いていくことを希望します。

2018/11/19(月) 午後 10:51 [ 高村光太郎連翹忌運営委員会代表 ] 返信する

遅れ馳せながら拙い文章にナイスを戴きまして有難う御座います。また、その筋の方と記事を拝読し二度驚きました。どうか益々会が発展され、百年先の未来にも伝承されて行く事を本の虫の片隅に歩く者として願っております。記念館機会を何とか作り伺えたらと思いました。長文のご無礼お許しを、先ずはお礼まで。

2018/11/19(月) 午後 11:30 [ 吉五郎きつね ] 返信する

顔アイコン

> 吉五郎きつねさん コメントありがとうございます。また光太郎につき御記述下さりありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2018/11/20(火) 午前 6:55 [ 高村光太郎連翹忌運営委員会代表 ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事