高村光太郎連翹忌運営委員会のブログ

4/2は高村光太郎(1883〜1956)の命日、連翹忌(れんぎょうき)です。

智恵子

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福島二本松の智恵子の生家。通常は立ち入り禁止となっている智恵子の居室を含む二階部分の期間限定公開が始まります。一昨年から始まり、観光シーズンの土日、祝日などに行われてきましたが、今回は霞ヶ城桜まつり開催期間に合わせての実施です。

二本松市さんのサイトから。 

「智恵子の生家」二階を期間限定で公開します

明治初期に建てられ、清酒「花霞」を醸造していた旧長沼家。智イメージ 1恵子を育んだ「生家」であり、通常は立ち入りが制限されているこの「生家」2階を下記期間中、特別公開いたします。
ぜひ、足を運びいただき、当時智恵子が暮らした旧長沼家の雰囲気をご堪能ください。
また、奇跡と言われる高村智恵子の「紙絵」の実物も、期間限定で展示しますので、併せてご覧ください。

公開日
霞ヶ城桜まつり開催期間中(4月8日〜5月7日)の土曜日、日曜日、祝日(13日間) ※期間中無休

公開時間
午前の部 9時00分〜12時00分  午後の部 13時00分〜16時00分

入館料 一般 410円(360円) 小中学生 200円(150円) ※( )内は、20人以上の団体料金。

来館者の方へのお願い
 建物内では、必ず係員の指示に従ってください。
 混雑状況により、入場を制限させていただくことがあります。
 明治期の建物のため、窮屈であったり急な箇所がありますので、十分にご注意ください。

問い合せ先 二本松市智恵子の生家・記念館 電話:0243-22-6151

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ぜひ足をお運びください。


【折々のことば・光太郎】

ああ、冬の奴がおれを打つ、おれを打つ。 おれの面皮をはぐ。 おれの身を棄てさせる。 おれを粉粉にして雪でうづめる。 冬の奴は、それから立てといふ。  おれは、ようしと思ふ。

詩「冬の奴」より 大正15年(1926) 光太郎44歳

季節外れですみません。以前にも書きましたが、このコーナー、『高村光太郎全集』から掲載順に言葉を拾っていますので、こうなります。

しかし、季節外れといえば、このブログを書いている今、千葉の自宅兼事務所周辺、粉雪まじりの霙(みぞれ)が降っています。

明日は第61回連翹忌。61年前の今日は、やはり東京で季節外れの雪でした。終生冬を愛した光太郎への、終生光太郎が追い求めた「自然」からの贈り物だったのかもしれません。

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新刊、というか、ハードカバーの文庫化です。

『『青鞜』の冒険 女が集まって雑誌をつくるということ

2017年3月17日 集英社(集英社文庫) 森まゆみ著 定価740円プラス税


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版元サイトより
女性解放運動の象徴と言われた雑誌『青鞜』の創刊から終刊までを追った評論。
雑誌編集という観点からの分析により、平塚らいてうら“新しい女性”たちの等身大の姿を浮き彫りにする。


ハードカバーは同社から平成25年(2013)に刊行されました。のちに第24回紫式部文学賞を受賞した労作です。

智恵子に関しても随所で触れられ、非常に示唆に富むものでした。

是非、お買い求めを。


第61回連翹忌(2017年4月2日(日))の参加者募集中です。詳細はこちら

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現在発売中の雑誌『東京人』(都市出版)で、智恵子がその表紙絵を描いた雑誌『青鞜』および主幹の平塚らいてうが取り上げられています。

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昨年、日比谷の国立公文書館さんで開催された展覧会「平成28年秋の特別展 時代を超えて輝く女性たち」の関連行事として行われた、元タウン誌『谷中根津千駄木』編集長で作家の森まゆみさんの講演「女性解放のあけぼの―「青鞜」と平塚らいてう―」をまとめたものです。

全7ページ。本文に智恵子は出て来ませんでしたが、『青鞜』創刊号の表紙画像に添えられたキャプションでは触れて下さっています。

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さらに明治45年(1912)、大森で開かれた青鞜社の新年会の写真。智恵子が中央で写っています。右から二人目がらいてうです。

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締めの部分が以下の通り。

 明治、大正、昭和という激動の時代を、「青鞜」を囲むようにして生きた女性たちは、自らを偽ることなく、個としての確立をめざした。たくさんの女性たちの苦闘によって、今の私たちの権利、女性の自由があるのだということをきちんと心に刻みたい。

その通りですね。

また、こんな一節も。

 八十代まで長生きしたらいてうの陰に、たくさんの病気や生活苦で亡くなった関係者、自殺をした人もいたことを忘れたくない。

その中の一人が、智恵子だったというわけですね。


大きな書店さんなら店頭に並んでいます。ぜひお買い求めを。


【折々のことば・光太郎】

死に背け 死の面上に拳(こぶし)を与へよ 死に降服する事なく ひたすらに生きよ 死はただ空洞(うつろ)である 死はただ敗残である

詩「瀕死の人に与ふ」より 大正3年(1914) 光太郎32歳

謳われているのは、光太郎と共に『明星』に依った歌人・平出修。弁護士でもあり、大逆事件の際には幸徳秋水らの弁護に立ちました。

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前列左から二人目が平出、後列左から二人目が光太郎、前列右端が与謝野鉄幹。明治37年(1904)の撮影です。

この10年後、平出は数え37歳の若さで病没。そのいまわの際に光太郎が詩「瀕死の人に与ふ」を作りました。しかし、その願いも虚しく、この詩が書かれた3日後に平出は帰らぬ人となりました。

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大晦日にNHK総合さんで放映された連続テレビ小説「とと姉ちゃん」総集編を拝見しました。

雑誌『暮しの手帖』を創刊した大橋鎭子をモデルとしたドラマで、昨年4月から10月にかけての本放送では、明治44年(1911)、智恵子がその表紙絵を描いた雑誌『青鞜』が重要なモチーフの一つとしてくりかえし使われ、『青鞜』主宰の平塚らいてうも登場していましたが、総集編でもそれらのシーンがふんだんに使われていました。

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さて、NHK BSプレミアムさんでも放映があります。

前編 NHK BSプレミアム  2017年1月8日(日)  12時45分〜14時15分
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」総集編の前編。1週目、ととから託された約束を胸に、家族を守る決意をした常子は、断絶した祖母と母の絆を奔走して取り戻し、さらに新たな人生の決断をする。女性のための雑誌をつくろうとする前の、常子の少女時代・青春時代を描きます。

後編 NHK BSプレミアム  2017年1月8日(日)  14時00分〜15時28分
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」総集編の後編。11週から26週間までを網羅。常子が戦中の経験を経て出版社を起こし、戦後の日本で奮闘する一家の姿を描く。魂のパートナー花山伊佐次との出会いと別れを主軸に描く。

出演 高畑充希 西島秀俊 木村多江 相楽樹 向井理 片岡鶴太郎 大地真央 坂口健太郎 秋野暢子 ピエール瀧 平岩紙 杉咲花 川栄李奈 浜野謙太 佐藤仁美 上杉柊平 阿部純子 石丸幹二 野間口徹 矢野聖人 伊藤淳史 奥貫薫 古田新太 唐沢寿明 ほか

語り 壇ふみ

ぜひご覧下さい。


ところで、『青鞜』。

昨年末に、明治45年(1912)6月発行の、第2巻第6号を入手しました。

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前年9月の創刊号と同じ、智恵子の作品を表紙に使っています。

さらに、この号は智恵子が書いた「マグダに就て」という文章が載っています。

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『青鞜』には智恵子の表紙絵は2種類、のべ8回使われましたが、文章の寄稿はこれが唯一のものです。

「マグダ」は、島村抱月の文芸協会が上演した演劇で、松井須磨子が主人公・マグダを演じ、自立しようとする女性像を描いたものでした。ただし、智恵子にしても、平塚らいてうにしても、やや批判的な評を載せています。

文章自体は『高村光太郎全集』別巻などに再録されていますし、基本、この手のものは蒐集の対象にはしていないのですが、安く売りに出ていたので購入しました。やはり、再録された資料で読むよりも、当時の刊行物ですので、何やら智恵子の息吹のようなものが感じられます。

展示等でお貸しすることも可能ですので、必要とあらば、このブログ左上のプロフィール欄に書かれている連絡先までご連絡ください。


【折々のことば・光太郎】

自然に向へ 人間を思ふよりも生きた者を先に思へ 自己の王国に主たれ 悪に背(そむ)け
詩「声」より 明治44年(1911) 光太郎29歳

詩「声」は、二人の人物の論争という形式で書かれています。一人は自然志向、アウトドア派で、都会の生活に否定的。「みじんこ生活の都会が何だ」「すべてを棄てて兎に角石狩の平原に来い」と誘います。

もう一人は都会派。「そんな隠退主義に耳をかすな」「絵に画いた牛や馬は綺麗だが/生きた牛や馬は人間よりも不潔だぞ」と、警告を発します。

上記のことばは、自然志向の人物が発した言葉です。このことばの通り、この年、光太郎は酪農を営みつつ芸術を生み出す生活を夢見て、実際に北海道に渡りました。

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テレビ放映情報です。 

ザ・プレミアム にっぽんトレッキング100 紅葉 温泉 秋のオススメ BEST10!

NHK BSプレミアム  2016年11月26日(土)  21時00分〜22時30分

山好き必見!日本の秋を満喫するベスト10を大公開!

トレッキングにぴったりの秋到来。日本の秋を満喫する、お勧めコースベスト10を大公開! 真っ赤に染まる紅葉、黄金色に輝く草原、そして心まで温まる癒やしの温泉! 女優の宮澤佐江さんは雄大な北海道・雌阿寒岳へ。モデルの仲川希良さんは上高地へと向かう知られざるクラシックルートを。タレントの田代さやかさんは紅葉真っ盛りの八幡平温泉へ。他にも黒部峡谷、奥日光、四万十川、雲仙など、北海道から九州まで深まる秋を体感!

出演 パトリックハ-ラン 宮澤佐江 田代さやか 仲川希良 青山草太 高橋庄太郎 小林千穂,
司会 森下絵里香
語り 渡部紗弓 柴崎行雄

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上記紹介にあるとおり、信州上高地が扱われます。しかも、トレッキングということで、車の通れない、島々から岩魚止、徳本峠を越える昔のルート。

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ここは、大正2年(1913)、光太郎智恵子が婚前旅行で訪れた場所。先に上高地に滞在していた光太郎が、後から追ってきた智恵子を迎えに岩魚留まで下りていきました。岩魚留には有名な桂の巨木があり、光太郎智恵子共々、後にこの木の思い出を語っています。

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そのあたり、昨年発行された山岳雑誌『岳人』さんに書かせていただきました。上記桂の写真も『岳人』さんから。そこでキャプションに「件(くだん)の」とあります。

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さて、花巻高村光太郎光太郎記念会さんを通し、今回放送される番組の制作会社さんから問い合わせがあり、件の桂の木についてレクチャーいたしました。尺の関係などでカットされなければ、そういう話が出るはずです。

ぜひご覧下さい。


【折々の歌と句・光太郎】

天然の湯に身をひたし人の世のこゝろのことを君は思ふか
大正9年(1920) 光太郎38歳

土曜日放映の「ザ・プレミアム」、テーマは「紅葉」と「温泉」だそうです。寒くなってきましたので、ゆっくり温泉に浸かりたいものです。

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