SSS(咲SS)感想ブログ

12/3 しばらく書いてなかったので文章勘がにぶってますね……。

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智葉「おつかれさん」

憩「わーぁ、智葉さん、ウチのこと待っててくれたんですかー?」

智葉「さすがだな。本当にあの福路さんを1回戦で蹴落とすとは、やろうとしてもなかなかできるものではない」

憩「運が良かったですよーぅ」

智葉「運が良かったのは認めるが、多少の運でぐらつくような人じゃないだろう、福路さんは」

憩「ま、てるるんに勝つには圧倒的大差でみぽりんを倒さないといけませんでしたからねー。それに、あの卓に入ればウチやなくて智葉さんだって、同じこと考えるでしょ?」

智葉「否定はしない。だが、同じことをやれと言われてできるかどうかは別物だ」

憩「できますよ、智葉さんなら」

智葉「……」

憩「……」

智葉「お前は本心で言うから本当に恐ろしい奴だな」

憩「いやー、それほどでもー」テレッ

智葉「褒めてない。まったく──それで、次の試合はどう見る?」

憩「両方とも前半戦がちょうど終わったとこやけど、予想外の人たちが勝ち抜け確定してますねー」

智葉「末原は妥当だと思うが?」

憩「んー、のどっちが相手の分析が終わらなかったせいで末原さんが生き延びましたけど、今ののどっちが本気だしたらあの中でかなう人はいないでしょーね」

智葉「お前の中では原村和は相当高く評価されているようだな」

憩「団体戦の決勝を見ればそうなるでしょー」

智葉「もう片方はどうだ?」

憩「そりゃやえさんが後半トップで決まりです」

智葉「信頼しているのだな」

憩「それはもう。ウチが5戦して5勝できないって思う人は片手で数えるくらいしかおらへんもん」

智葉「試みに聞いても?」

憩「てるるん、智葉さん、やえさん、とっきー、あとはひさりんあたりですかね」

智葉「福路さんは……まあ今の結果を見れば勝てないとは思わんか」

憩「正直、思いませんね。あと、同学年以下には絶対に負けません」

智葉「小走やえか。正直、そこまで強いとは思わないが」

憩「そうですね。強くはないです。ただ、尋常じゃないくらい、上手いんですよ」

智葉「ほう……それはぜひ、手合せしてみたいところだな」

憩「おそろしいくらいに『斬れない』と思いますよ。ウチみたいに見えてるわけでもないのに、ほとんど見えてるのと同じくらい演算してますもん」

智葉「その小走やえが、どうやら後半戦1局目から走り始めたようだぞ」

やえ『ツモ。1300-2600』

憩「弱冠小走りですけどね」ドヤァ

智葉「関西人というものはどんな場合でも面白いことを言うのかと思っていたぞ」

憩「そりゃ偏見ですよーぅ!」

やえ『ロン。7700』

智葉「勝ち抜けの依藤に直撃か。あれは油断だな」

憩「すーみんはもーちゃん先輩ほど安定してませんから」

智葉「予選最終戦といい、先ほどの対局といい、ずいぶん気合が入っているように見えたのだがな」

憩「あれが安定するようになったら、同学年の中では頭1つ抜けると思いますよーぅ。ウチにころたん、姫さんが3強になるのは間違いないとして、4番手が拮抗するでしょうし」

智葉「お、その小走の表情が変わったぞ」

憩「さわやんが仕掛けましたねー。何をしてるのかは……ぅゎぁ」

智葉「清一色テンパイしておいて、相手に危険色を押し付ける能力……ということか?」

憩「3回連続で萬子。でもやえさんさすがですねー、全部危険牌とみて全部取り込んでます。あれは流す体勢ですね」

やえ・澄子『ノーテン』

透華・爽『テンパイ』

智葉「……そして、その獅子原に触発されて目覚めたな。あの冷たい悪魔が」

憩「その悪魔を予選で真っ二つにしてきたのはどこの誰でしたっけー?」

智葉「実に斬りごたえがあった。あれはなかなか強いぞ」

憩「んー、あの人はウチの1年が相手したんやけど、刻子と順子を合わせて『3組まで』しか与えない他者制限タイプやろ」

智葉「そのようだな。七対子か国士無双でなら崩せるわけだが」

憩「まー、狙って国士は無理やから、現実的には七対子やろね」

やえ『ロン。6700』

憩「チートイドラ2。演算通りってとこやろか」リューモンサンニチョクゲキトカ

智葉「うちのメグでもあの状態の龍門渕は止められなかったのに、たいしたものだな」

憩「だからやえさんは強いんですってばー」

智葉「お前の目で見て、私と小走とではどちらが強い?」

憩「客観的には智葉さん、主観的にはやえさんですね」

智葉「なるほどな。お前にとって苦手な相手ということか」

憩「やえさんと戦ったとしたら、智葉さんなら多分10回やって9回か10回は勝てると思います」

憩「でも、ウチなら10回やって5回勝てるかどうか、ってとこでしょーね」

智葉「相性の悪さか」

憩「ウチの能力なんて自分の失点を防ぐ程度のものですからね。やえさんはウチから直撃取らんでも、残りの2家から荒稼ぎしていけばウチより点数を稼ぐことは可能やと思います」

智葉「私からしてみれば、お前が宮永以外の誰かに負けることなど想像もつかないが」

憩「やえさんは本当に、特別の例外っちゅーことですよ」



第3試合後半戦南1局

東・爽:23900
南・澄子:14500
西・やえ:43100
北・透華:18500



やえ(やはり龍門渕透華はこの状態になってくれた方が稼ぎやすいな。ひたすら対子を集めて七対子を作る。作戦が決まればあとは実行するだけだ)タンッ

透華「 」タンッ

爽(まずいな。後半戦で1位を取らないと勝抜けが難しいのに)タンッ

澄子(鳴くこともできず、鳴かせることもできない川、か。小走先輩はよくこんな状況で直撃できますね……)タンッ

やえ(獅子原爽とは2万弱、龍門渕透華とは2万5千弱。能力のない私にとって、まだセーフティリードとはいえないな。それにラス親は龍門渕透華だ。万が一のことを考えて、多めに稼いでおきたいし、可能ならその前に誰かをトバして終わりたい)タンッ

透華「 」タンッ

爽(ここだ──ホヤウ!)タンッ

澄子(何か、有珠山の様子が変わった)タンッ

やえ(おっと、ここでまた別の能力か。本当に北海道のカムイとやら、何柱連れてきているのやら。あの危険牌で龍門渕が和了らないということは、敵の干渉から身を守る、といった能力だろうか)タンッ

透華「 」タンッ

爽(これでテンパイ、っと)タンッ

澄子(危険な感じがする……)タンッ

やえ(親番か。何とか流すことができればいいのだが)タンッ

透華「 」タンッ

爽「ツモ! 4000オール!」パララッ

やえ(能力持ちってやつは……)チャラ

澄子(まあ、私がここで飛んでも勝ち抜けはほぼ確定──あれ、でも、前半戦の結果がこうだから……)チャラ

爽「1本場」



後半戦南1局1本場

東・爽:35900
南・澄子:10500
西・やえ:39100
北・透華:14500



衣「あの者たちはたいしたものだな。『あの』とーかが完全に封じ込まれている」

一「まさか透華が1回戦負けなんてこと……」

智紀「これがインターハイの個人戦TOP32の実力」

純「それにしてもあいつ、全然目立ってねえな。これで本当に負けでもしたらあいつしばらく立ち直れないんじゃねえのか」

透華『ツモ。3000-6000』

智紀一純(((そして相変わらず自分が和了るときは余計に目立ってない……)))



後半戦南2局

東・澄子:7500
南・やえ:36100
西・透華:26500
北・爽:29900



やえ(まったく、能力持ちってやつは、こちらがどれだけ演算を繰り返しても、ほんのちょっとの力でそれを軽く上回ってくる)タンッ

やえ(たまには普通の麻雀がやりたいよ……まあ、能力を持たない選手だけで闘ったら私が圧勝してしまうのは目に見えているが。白糸台の原村和ならちょうどいい対抗馬になるかな)タンッ

やえ(獅子原爽……)

やえ(お前、まだ手の内を隠しているな。あと何柱残っているのかは知らんが)

やえ(能力戦の基本──お前は知らんだろうから、教えておいてやろう。初出場の、ぽっと出のやつに負けるなんていうことは、百戦錬磨の私にとってはありえないことだからな)タンッ

透華「 」タンッ

爽(よし、テンパイ……!)

爽手牌:12233778899發發 ドラ:5

爽(りゅーもんさんは順子をそろえさせてくれないっていうことだったけど、二盃口だとうまくいくんだなあ……七対子の形になっているとりゅーもんさんは見逃しちゃうってことかな)

爽(もちろん立直をしようものならすぐに直撃を受ける。ここは黙ってテンパイを維持。ホンイツリャンペーなら跳満確定だからね)

爽(ここで雲を使う──劔谷を落として1位になれば、文句なしの2回戦進出だ!)タンッ

澄子(ここで1索か。怪しいところを引いた)

澄子(3家ともテンパイしている気がする。もし私がここでハコ割れしたら収支マイナス。小走先輩が2位で、獅子原先輩が1位だとしたら2回戦に行けない可能性もある)

澄子(そして獅子原先輩は他家に自分の待ちを握らせることができる能力の持ち主らしい。この1索は封印しておかないと。とりあえず1枚切れてる白で──)タンッ

やえ「ポン」

爽澄子((え))

やえ「……どうした、2人とも。ハトが豆鉄砲食ったような顔をして」

爽「いや、この状態のりゅーもんさんの場って、鳴けないんじゃなかったっけと思って」

やえ「それができるんだな。この方法ならば」

澄子(そう。私はこの白が3人には通ると思って捨てた。なぜなら、この白は3巡前に──)



憩「刻子崩し。刻子と順子が3組までしか作れないのなら、一度作った刻子を崩せばそれ以外で3組できる。で、あとは4枚目の白を誰かが投げてくれるのを待って、鳴いてテンパイ。当然白は4枚目だからやえさんが鳴いてもりゅーもんさんは止めようがない」コクシナラデキルヤロケド

智葉「知っててもそれができるかどうかとなると相当難しいだろ」

憩「でもやえさんはそれができるんですよ。ウチじゃ絶対にできません。あれはやえさんが何年も、指にタコができなくなるくらい、打って打って打ちまくって身に着けた技術の結晶ですからね」

やえ『ツモ。白、三色ドラ2、2000-3900』パララッ

憩「で、最後は単騎待ち。対子を作るまでに制限が入らないのは今までの対局から証明済み。見事なまでに計算しつくされた対局です」

智葉「なるほどな。あいつにしてみれば私やお前ですら丸裸にされそうだ」

憩「丸裸だなんて、智葉さんやーらしーい」

智葉「殺すぞ」ギラリ

憩「冗談ですよーぅ」ヒヤアセ



後半戦南2局

東・やえ:44000
南・透華:24500
西・爽:27900
北・澄子:3600



爽(こ、この人マジ強いんですけど……私の雲と、りゅーもんさんの鳴き封じが完全に突破された……)タンッ

澄子(前半戦で獅子原先輩とつけた差が27点。後半戦の現状の得点差が24点。この点差を維持できれば2回戦進出……)タンッ

爽(ザンクでいい。直撃とって飛ばせば私が2回戦に行ける!)タンッ

澄子(絶対に振り込まない!)タンッ



誓子「爽、いけーっ!」

揺杏「負けんな、爽!」

成香「がんばってください、爽先輩!」



美幸「澄子ちゃん……!」

梢「がんばって」

莉子「依藤先輩……!」



一「透華、負けるな!」

智紀「……ここで負けたら許さない」

純「たまには目立ってみせろってんだ!」

衣「とーか。このまま引き下がっては龍門渕の名が泣くぞ。ここで巻き返してみせよ!」



やえ「──悪いが、王者として、収支1位を譲ることはできんよ」パララッ

やえ「ツモ。6000オール。試合終了だ」

やえ手牌:↓↓()ЛЛ東東西西北 ドラ:3 ツモ:北



後半戦結果

やえ:62000
爽:21900
透華:18500
澄子:-2400



得点収支

やえ:+1+52=+53
澄子:+27-32=-5
爽:0-8=-8
透華:-28-11=-39



恒子『1回戦第3試合しゅうーりょーぅっ! 最後は龍門渕選手の弱点ともいえる七対子にホンイツ、ドラツモを加えて7飜ツモの王者、小走やえが一人浮きの圧倒的勝利っ! そして2回戦進出は、3点差で前半戦のリードを守りきった伝統校劔谷の依藤澄子選手だーっ!」

健夜『小走選手の強さが光りましたね。獅子原選手、依藤選手、龍門渕選手はそれぞれに特色のある能力の持ち主でしたが、小走選手はまったく能力なしで3人を圧倒しました。麻雀を真に鍛えるとはこういうことを言うのだと思います』

恒子『いつも辛口の小鍛治プロも大絶賛だー!』

健夜『そ、そんなに辛口じゃないよ!』



智葉「最後は獅子原に能力を使わせずに勝ったか。確かに上手いな」

憩「あーあー、厄介な人が上がって来はりましたねー」

智葉「嬉しそうだぞ、荒川」

憩「まー、好きな人が上がってくれた方が嬉しいに決まってますよーぅ。でも厄介なのも本当ですよ?」

智葉「そうだな。確かにお前とは相性が悪いかもしれん。あれは能力を真っ向否定する原村和とは対局の存在だ。相手がどんな能力を持っていたとしても、それを技術と演算だけで攻略する。能力を封じて期待値勝負に持ち込む原村とも全く別のスタイルだな」

憩「だから智葉さんとは相性悪いはずですよー。智葉さんは能力持ってないですもん」

智葉「対戦するのが楽しみだな。まあ、何より楽しい奴が最後に控えているわけだが」

憩「お互い、あのツノとは決勝までやりたくないですねー」

智葉「だとしたら準決勝は宮永を除いて、私とお前がやるということになるが……?」

憩「そのときは2人で決勝行くの確定やないですか」

智葉「……本当に、私はお前が好きだよ、荒川」

憩「ウチも智葉さんが大好きですよーぅ」

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久方ぶりです。
こっそり楽しく読ませて頂いてます!
さて、やえさんの尋常じゃないカッコ良さをもって13話が終わってしまったわけですが…少し気になったのは、原村さんって末原さんより強いのか!という事実でした。自身が姫松贔屓なだけに少しショックでしたwあとは…荒川さんの強い人リストの中に洋榎ちゃんが入ってないこととか。でもまぁ、プレイスタイル的に荒川さんと似通ってるし仕方ないのかなぁとか。後は、この作品関係ないけど、本誌で姫松負けちゃったなぁとか。
とにかく!次回も楽しみにしてますので、お身体にお気を付けて頑張ってください。

2016/6/16(木) 午前 11:12 [ kir*bi*uda ] 返信する

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最新話Upお疲れ様です!!

ちょっとヒヤッとした対局ですが、やはり王者は格が違った(驚愕)
あのアラサーをして、絶賛の評価とは…ある意味、プロ雀士として一番理想的なのは、やえさんではないのかと思いますね

しかし、憩ちゃんとガイトさん仲エエなー、いつの日かこの二人が日本代表で肩を並べて世界と戦う日が来ればいいな… 削除

2016/6/16(木) 午後 1:29 [ Key001 ] 返信する

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> kir*bi*udaさん
コメントありがとうございます!
白糸台の和は本誌よりはるかに強化されてますから。ただ、和も末原さんが1回戦で一番の難敵だと思ってるみたいです。
末原さんは早和了りを武器に戦いますので、期待値勝負の和だと、和が本来取れる点数よりも下げられてしまう可能性が大きいと思います。
ただ、周りから見れば和がお持ちの能力キャンセルはかなりの脅威になると思います。おもちだけに(うまいこといったつもり)。
憩ちゃんは照以外には負ける気が基本的にありませんし、大阪では絶対に後れを取る気はないです。が、地区大会で互角の勝負をした怜だけは例外的に警戒しています。

2016/6/16(木) 午後 2:44 [ せーや ] 返信する

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> Key001さん
コメントありがとうございます!
照と3回やって3回ともプラス収支になる人がいったい何人いるのかということで、ここでは格の違いを見せつけることになりました。
小鍛治プロは基本的に能力頼みの戦いは好きではない設定ですので、正攻法で闘う選手をほめたたえる傾向があります。

はたして憩ちゃんが一番好きなのは、智葉なのかやえなのか桃子なのか(笑)。

2016/6/16(木) 午後 2:46 [ せーや ] 返信する

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