SSS(咲SS)感想ブログ

12/3 しばらく書いてなかったので文章勘がにぶってますね……。

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南1局流れ1本場

東・臨海:86000
南・三箇牧:132100
西・龍門渕:89500
北・宮守:91400
供託1000



淡「ダブルリーチ!」クルクル

衣(ほう、ここで仕掛けてきたか。だが、焦ったような素振りも見えぬ。予定通りの行動ということか。さては、けいが指示しているか?)タンッ

豊(またダブルリーチだよー。ちょーすごいよー)タンッ

ネ(やっぱり、ネリーが親のときだけ立直してるんだね。回数をしぼって効率的にネリーを削るつもりなんだろうけど、そうは問屋がおろさないっと)タンッ



え『またしても三箇牧の大星選手から、ダブルリーチが飛び出しましたが、三尋木プロ、これは?』

咏『狙いは同じだろーな。既定のタイミングで暗槓、直後にツモ、槓ウラ跳満。でも今度は相手も警戒してるから、簡単にはかからないだろーぜ』

え『その、暗槓や槓ウラというのは防ぐことが可能なものなのでしょうか』

咏『手っ取り早い方法があるけど、それだと協力プレイになるかな。ま、いつ槓してくるか、そのタイミングがうまくないとできないけどな』ワカンネー



淡(さて、次で暗槓するよー)タンッ

衣(む、何やら不吉な予感がする。さっきの暗槓、槓ウラがいよいよ出てくるか)タンッ

豊(一向聴から進まないよー)タンッ

ネ(さーて、次で暗槓だろうから、華麗に防ぐとするよっ!)タンッ

衣「(なるほど、そうくるか外つ国の──)ポン」タンッ

淡(ぅえー、飛ばされたー!?)

豊(あれあれ? だとすると、これが大星さんの暗槓牌ってことになるのかな? でも、大明槓は立直かけてるから無理だし、使い道なさそうだから捨てておこうっと)タンッ

ネ(おっけー。曲がり角も過ぎたし、これでアワイは完全アウトだね)タンッ

淡(うわー、槓材も和了り牌ももってかれたかー。これは流れるなー)タンッ

──流局

淡「テンパイ」

ネ衣豊「「「ノーテン」」」

淡(くう〜、こんなに完璧に封じ込められるとは思わなかったよ!)

ネ(さて、次はコロモの南家だね。さて、どうやって封じようかな)



南2局流れ2本場

東・三箇牧:134100
南・龍門渕:88500
西・宮守:90400
北・臨海:85000
供託2000



透「衣の南家。ここで取り返したいところですわね」

純「だが、そう簡単にはいかねえだろうな。少なくとも流れは誰にも来てねーよ」

一「純くんが言うならそうなんだろうね。衣でもあのメンバーだと苦戦するっていうことかな」

友「配牌5向聴に複数能力持ち、そして運を操る外国人」

純「でも、その中でも衣が一番強えと思うぜ」

透「当然ですわ。さあ、衣、一気に叩き潰しておしまいなさい!」



ネ(ふう、残りツモ数10、なんとか間に合ったね)タンッ

淡(これじゃちびっこ先輩の思うつぼか。ネリーと共闘するのはイヤだけど、ちびっこ先輩に勢いが出るのはイヤだな)タンッ

衣(さあ、次で立直だ。覚悟を決めるがよい)タンッ

豊(うーん……なんだろうなー、どうせ天江さんは次で立直したがるだろうし、一向聴より先に進むことはなさそうだし、危険牌だけど切っておこうかな)タンッ

ネ「チー」タンッ

ネリー手牌:二3456789´─殖隠横魁.疋蕁Л

淡(この終盤で鳴けるってどういうこと!?)タンッ

衣(衣の手番が繰り上がった。となると、もう一度豊音から鳴かなければ海底ツモができない。こいつ、終盤で鳴いたことといい、衣の手を封じる研究を相当積んでいるようだな。だが──)

衣「カン!」

淡(暗槓!? そ、そこで海底コースに戻すの!?)

ネ(ん、やっぱり1つずらすくらいじゃ甘かったね。失敗失敗)

衣「リーチ!」タンッ

豊(うーん、これで一発海底ツモかー。でも天江さんを親でもないのに止めるのはねー……ここはまだ様子見っ!)タンッ

淡「カンだよ!」タンッ

ネ(うわ、まさかのアワイ!?)タンッ

淡(あったり前じゃん。自分が親でリーチ一発海底ツモなんてくらってたまるかだよっ!)

衣「なるほど……なかなか衣の包囲網が強いな。だが、よいのか? 現在1位なのは衣ではなく、淡なのだぞ?」

ネ「アワイはいつでも撃墜できるし」

豊「2番手争いに負けるわけにはいかないよー」

淡「てゆーか、私が止めにかかるのは当然だと思うんだけどね。私は1位通過しか考えてないんで」



南3局流れ3本場

東・龍門渕:90500
南・宮守:89400
西・臨海:84000
北・三箇牧:133100
供託3000



衣(さて、いよいよ衣の親番だ。もはや容赦はしない。一撃で葬ってくれる)タンッ

豊(ここは確実に流さないといけないねー)タンッ

ネ(うわ、バラバラだなー。もしかしてコロモ、槓すらさせないつもりかな)タンッ

豊「ポン」タンッ

ネ淡「「え」」

豊「どーしたのー? ネリーさんの番だよー」

ネ(……どうしたもこうしたも、ネリーからトヨネが鳴いた、ということは)タンッ

淡(海底がちびっこ先輩のところに行くってことだよ!?)タンッ

衣(この序盤でわざわざ衣に海底を回してきた。無論、何か策があってのことだろう)

豊「 」ニコニコ

衣(なるほど……衣と力比べをしたいということか。よかろう、相手の挑戦に受けて立つのが衣の麻雀だ。だが、親で海底となると、取り返しのつかない差になることを覚悟するがいい!)タンッ



憩「加槓狙いってことなんかなあ」

咲「──いえ、このままいくと次のネリーさんのところに4枚目がやってくるはずです」

桃「普通に人外発言やめてほしいっす」

友「あ、ほんとにやってきたんでー」

憩「加槓以外に手があるってことか。でも、ぜんぜん手がそろってへんで」

咲「天江さんは2向聴ですね」

憩「どのみち、親で聴牌したら和了れなくても親が続くさかい、聴牌させないようにせーへんといけん」

桃「あ、1向聴っす」

友「宮守以外、3人とも1向聴になったっす」

咲「 」ゾクッ

憩「ん、どないしたん、咲ちゃん」

咲「いえ、なにか……すごく、気持ち悪いものが」



豊(さーて、あと3巡で全員1向聴だねー。まとめて誰にも和了らせないよー……それじゃあ……仏滅発動っ!)

豊「みんなもうあきらめよー?」タンッ

ネ(あきらめるって……いやまあ、どうにもならないけどさ)タンッ

淡(本当に諦めるしかないよね、これ。こっちも暗槓できればよかったんだけど)タンッ

衣(さあ、これで聴牌──!?)

豊「 」ニコッ

衣(貴様の仕業なのか!? 衣の聴牌を意図的にずらすなど……いや、そうか、衣がもっとも力を発揮する海底の前に仕掛けて、聴牌をさせないようにしたということか。そんなことが……)タンッ

豊「あきらめよー?」タンッ

ネ(コロモがツモ切り。まだ聴牌している様子じゃないけど、まさかトヨネが聴牌するのを封じてるのかな?)タンッ

淡(どんな状況でもちびっこ先輩が和了らなければオッケー!)タンッ

衣(ここでひけなければリーチができなくなるが──いや、そうか、あきらめろとはそういうことか)

衣(ならば、ここで勝負せねばなるまいな。貴様の力、正面から打ち砕く!)ゴゴゴゴゴゴ

豊(気付いたねー? 仏滅は4人全員が有効牌を引けなくなる『流し』に特化した能力。期間が長くなるほど効果は薄まるけど、たった3巡で有効牌は引かせないよー)ゴゴゴゴゴゴ

衣(勝負!)ゴッ!



一「衣!」

純「日本は広いな。あの衣と能力で互角に渡り合うやつがいるとは思わなかったぜ」

智「衣は負けない」

透「さあ、やっておしまいなさい、衣!」



衣(──及ばず、か)タンッ

豊(ふー、仏滅が発動してるのに、有効牌引かれそうだったよー)タンッ

ネ(今の力、ネリーに向けられたらたまったものじゃないな)タンッ

淡(とにかく無事でなにより!)タンッ

衣「まさか、この衣をここまで封じ込めるとはな」タンッ



白「豊音が仏滅を使うなんて、珍しい」

塞「自分も含む、全員の有効牌を引く確率が極端に下がる。特に、発動直後の3巡はほぼ絶対に引けない」

胡「和了るタイミングが分かってるなら、狙って発動させることはできるってことだよね」

エ「ネライウチ!」

白「うん……仏滅は一度発動させると効果はその局が終わるまで続く。でも、最初の1巡を過ぎたら次第に有効牌が引けるようになってくる。ただ、聴牌だと天江さんの親が続くから、残り3巡まで聴牌してなかったのは、本当に幸運」

塞「封じるだけなら私の能力といい勝負だよね」

白「塞の場合は体力使うけど、豊音は体力消費しない」

塞「でも私の場合は自分の有効牌はひけるもん!」

エ「スネナイスネナイ!」



南4局流れ4本場

東・宮守:89400
南・臨海:84000
西・三箇牧:133100
北・龍門渕:90500
供託3000



え『驚きました。三尋木プロのおっしゃった通り、南場はまったく点数が動きません』

咏『動くとしたらここだろーな。後半戦に向けてプレッシャーかけられる一番の見せ場だ』

え『どの高校が動くとお考えでしょうか』

咏『わかんねー』

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久「おさげの」雫「メガネの」穏乃「しず部長」本編























ジャンル:パラレル
メインキャラ:久、穏乃、雫、他多数
カプ:なし
内容:あ、ありのまま今読んだものを話すぜ!
 おれは、しみじみとした物語を読んでいたと思ったら、
 いつの間にか一発芸になっていた。
 な、何を言っているのかわからねーと思うが、
 俺も何を読まされたのか分からなかった。
 お腹がどうにかなりそうだった……(笑いすぎて)。

 ほんとおまえ、これがやりたかっただけだろ(いいぞもっとやれ)。






















以下、ネタバレ注意























いや、ほんとね? ひどいよこの作品。
2年近くぶりに感想書くけど、
この作品で本当にいいんだろうか(褒め言葉)。


1年半ぶりに小説投下して、朝起きて、
これまた1年近くご無沙汰していたSSS見たら、
トップにあったタイトルがどうやらそれっぽいので、
読んでみたらなかなか面白くて、
でもだからといって2年近くも感想書いてなかったから、
いまさら感想あげるのもなーとか思っていたところに、


ちくしょうなんだよこのスレ114は!


いや、咲にいまさら新規読者なんてそうそういないんでしょうから、
この問題は読んでる人だいたい知ってるはずでしょうけど、
もしここ2〜3年で初めて読んだ人には絶対分からんでしょこのネタは!
改めてdreamscapeで確認したけど、作者の説明入ってたの2014年の5月21日でしたよ!


でもそうか、あの問題が起こってからもう3年も経ってたのか……
時の流れの速さを感じる(こんなことで)。


ああもうほんと、たった2文字で全部もってかれた作者の目のつけどころがにくい。
それにしても原作イラストでもいろいろとアレだったのは覚えていますが、
字面にするともっといろいろアレで本当に面白いよこんちくしょう!


あ、一応本題のストーリーも面白かったです。
最後に再会してほしかったですが、
続きがあると冗長になりそうなので、ここで終わるのがベターでしょう。


いやでも……ああもう、このネタはくやしさしか出てこない。
本気でしばらく笑いが止まりませんでした。
今が旬のネタなので、まだ読んでいない方は一読をおすすめします。

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大将戦前半戦東1局

東・臨海:94700
南・三箇牧:123400
西・龍門渕:89800
北・宮守:92100

ネ「久しぶりだね、アワイ」

淡「ほんとーに。再戦できるのを楽しみにしてたよ」

ネ「また叩き潰してあげるよ」ゴゴゴゴゴゴ

淡「今度はこっちがやり返してあげる」ゴゴゴゴゴゴ

豊「あ、みなさん、これお願いします」サシダシッ

淡「なにこれ」サインシキシ?

豊「みなさんのサインがほしいなーって。あとあと、できればみなさんのチームメイトさんの分もお願いしますっ!」

衣「ころもの分もいるのか?」

豊「天江さんのが一番ほしいですっ!」キラキラッ

ネ「目が輝いてる」

淡「こんなものでよければいくらでも書くけど……でも、これから戦う相手なんだよ?」

豊「私、子どもの頃からずっとテレビしかなかったから、全国大会で活躍している人を見るだけでもちょーうれしいんだー」

ネ「それじゃー、サイコロ回すねー」ピッ

衣(なるほど。トヨネとかいったか。いくつかの不思議な力を感じる。テレビばかりということだったが、衣と同じように人と会うことを禁じられていたか?)カチャカチャ

豊(テレビで憧れだった天江さんと一緒に麻雀ができるなんて、ちょーしあわせだよー!)カチャカチャ

ネ(アマエコロモの配布は確認してきた。ネリーの力でどこまで操作できるかどうかだけれど、まずは様子見というところかな)タンッ

淡「それじゃ、いくよーっ」クルクル

ネ(しまった、いきなりやってくるのか)

淡「先制のダブルリーチ!」ゴッ

衣(あわいか。あのケイが大将に置くくらいだ。相当の打ち手なのは間違いない)タンッ

豊(うわー、いきなりダブリーとかちょーびっくりだよー!)タンッ

ネ(前にネリーがその技を完全に封じたから、きっとダブリーは使わずに来るだろうと思っていたけど、まさかいきなりとは)タンッ

淡(いまさらだけど、ダブリーしてもラス角まで行かないと槓もツモもできないんだから、あまり絶対安全圏の効果がないよね)タンッ



え『いきなり三箇牧、大星選手のダブリーから大将戦がスタートとなりました』

咏『これは北大阪の決勝で見せたやつだね。てことはアレが来るのか』

え『北大阪の決勝というと』

咏『後半戦南3局。あの子がダブリーして、最後は──』



淡「カン!」

衣(カンをしてもダブリーのみ2600、ツモれば5200か。だが、何か衣と同じ深淵に何かが潜んでいるようにも感じられる)タンッ

豊(もー、さっきから一向聴で止まってるけど、これって天江さんの力だよねー?)タンッ

ネ(アマエコロモが一向聴に止めているせいで、アワイの打点を下げられないよ。困ったな)タンッ

淡「──ツモ!」パララッ

淡「からの──槓ウラ! 3000,6000!」ドヤッ



え『こ、これは三尋木プロのおっしゃった通り、ダブリー槓ウラの跳満が飛び出しました!』

咏『やっぱり偶然じゃなかったんだね、あれ』

え『ダブリーを狙ってやってるということですか?』

咏『間違いないね。ただ、このメンバーだからね。何度も使ってると、狙い撃ちにあうと思うけど、そのあたりは大丈夫かな』



東2局

東・三箇牧:135400
南・龍門渕:86800
西・宮守:89100
北・臨海:88700



咲桃友「「「先制ダブリー槓ウラ大成功ー!!!」」」ヒャッホウ!

憩「開幕直後は決まるってゆーたけど、まさかあそこまで綺麗にいくとは思わんかったわ」

咲「試合の展開が読めないので、貯金は多い方がいいです」

友「前半戦をプラスで終わっておくのが大切なんでー」

桃「りゅーもんさんとこのちびっこ大魔王の覚醒をいかに防ぐかっすね」

憩「みんな能力持ちやからなあ。試合展開も途中までは想像つくんやけど、最後がさっぱりや」



淡「それじゃ、東2局、行くよっ!」タンッ

衣(今度は普通に始めたか。もしもう一度同じことをしたら血祭りにしたのだが)タンッ

豊(さっきのカン裏、狙い通りなのかな? だったらダブリーに先負でなんとかできそうな気がするんだけど、一向聴から進まないとこっちも立直ができないんだよねー)タンッ

ネ(ダブリーしないとアワイは一向聴を回避できないんじゃないのかな? まあ、ネリーの気にすることじゃないけど、被害が大きくなるのは勘弁だよ)タンッ

淡「チーっ!」

淡(南家のちびっこは危険だから、先にずらしておかないとね!)タンッ

衣(なるほど、衣の打ち筋を研究してきたか。だが)タンッ

豊(うーん、できればこっちが鳴いておきたかったよー)タンッ

衣「ポン」タンッ

豊(うわ、これでまた流れが戻った)タンッ

ネ(強引に海底を持っていくのか。やっぱりこの大将戦、一番の難敵はこのちびっこか)タンッ

淡(さすがに何回も鳴けるほどうまくはできないって!)タンッ

衣(さあ、海の底に沈む月を見せてやろう)タンッ



一「これは衣が持っていったね」

純「ああ。だが、三箇牧は臨海に鳴かされたな」

友「鳴かされた?」

純「そりゃ一巡目からまだ字牌も残ってんのに、中張牌を投げる必要なんかねーだろ」

一「鳴きにくくなる終盤に差し掛かる前に、さっさとズラしておきたかったっていうことか」

透「それもありますけれど、あれはきっと衣の立直一発を防ぐためでしょう」

友「そうか。海底に戻すためにはもう一度鳴かないといけない」

純「そうして打点を下げたわけだ。あの一年生、なかなかのやり手だぜ」



衣「ツモ。海底ドラ1。700,1300」パララッ

豊(うわー、ほんとに海底だー。ちょーすごいよー!)チャラ

ネ(こちらに運が向くまではできるだけ安く流しておかないとね)チャラ

淡(なんて思ってるんだろーけど、こっちの手を知られているかわりにこっちだって分かってるんだからね。安く流れるなら終局が近づく分こっちが有利だよ)チャラ

衣「では、衣の親番だな……」ゴッ!

豊(これが天江さんの本気! すごいよー! びびびってきたよー! でも……だからって、簡単に和了らせるわけにはいかないけどねーっ!)ゴッ!



東3局

東・龍門渕:89500
南・宮守:88400
西・臨海:88000
北・三箇牧:134100



明「最下位ですね」

ハ「みんな力を隠しすぎなのでは」

智「2回戦負けなどとなったらいい笑いものだな」

メ「手を抜いていたわけではないのでスガ」

明「確かにどの相手も一筋縄ではありませんでした」

智「まあ、ネリーが簡単に負けるとは思えんが、あそこにいる連中も全員一筋縄ではないから、意外に手こずるかもしれんな」



ネ(まあ、流れが来るまでは点数をあまり下げないようにするだけで精いっぱいかな)タンッ

淡(うわー、2回連続で一向聴止まり。このちびっこ2年生、本気で意地悪いなー)タンッ

衣(配牌で必ず5向聴にする能力も意地が悪かろう。だが、衣の支配を崩せると思うな!)タンッ

豊「チー」タンッ

ネ(能力持ち同士でつぶし合ってくれると、点数調整も楽だね)タンッ

淡(あのおっきい人、ちびっこ2年生をなんとか止めてくれるのかな。だったら大歓迎だけど)タンッ

衣(手が進んだようには見えぬが、何を考えている)タンッ

豊「チー」タンッ

ネ(2副露)タンッ

淡(2回鳴いたから、もう1回チーしたら海底がちびっこに行くけど)タンッ

豊「ポン」タンッ

衣(3副露。だが、それでもまだ1向聴)

豊(さーて、これで1向聴だけど、うまく効果発動してくれることを願うよっ!)

衣(衣と力比べをするつもりか。面白い。ならば、試してみるがいい!)タンッ

豊「チーっ!」ボッチジャナイヨー

ネ(鳴いた!)タンッ

淡(これでテンパイ、裸単騎!)タンッ

衣(くっ、急激に力が吸い取られる。この者、条件を満たすと力を増加させるタイプか!)タンッ

豊「ツモ! 1000-2000!」パララッ



東4局

東・宮守:92400
南・臨海:87000
西・三箇牧:133100
北・龍門渕:87500



塞胡「「友引発動!」」ハイタッチ

エ「〜♪」カキカキバッ

白「うん。対戦メンバーみんな、友達少なさそうだよね」

胡「友達の多さなら豊音の圧倒的勝利!」

塞「いやいや、全校生徒人数が一番少ないのは間違いなくウチでしょ」

エ「ボッチーズ!」

胡「いや、それはいろんな意味で言うのやめてあげよう?」



淡(もちろんこのまま逃げ切るなんて考えてないけどね。ネリーを完璧に叩き潰す!)タンッ

衣(む、月が曇ったか。今回はいったん、流すとしよう)タンッ

ネ「ポン」タンッ

淡(え、そこで鳴くの!?)タンッ

衣(ほう。あえて衣に海底をつかませるか。ちょうどいい。ならば海の底を見せてやろう)タンッ

豊(そこは鳴けないなー。うーん、最後じゃおっかけ立直できないし……)タンッ



友「衣に海底が回った」

純「なんだあの外国人、衣の打ち方知らないのか?」

一「そうじゃないよ。あの人の手を見れば何を狙っているかは分かる」

透「なるほど……あまり目立っていないかと思いましたが、さっき三箇牧に鳴かせたことといい、場を操るのが巧みですわね」



ネ(さて、それじゃあ頼むよアマエコロモ)タンッ

衣「外つ国の。衣の海底を封じる秘策でもあるというのか?」

ネ「すぐに分かることだよ。やってみればね」

衣「面白い。ならばどう防ぐつもりか、やってみるがよい──リーチ!」

豊(おっかけたい! おっかけられないけど!)タンッ

ネ「カン」タンッ

淡衣豊「「「!!!」」」

淡(な、なるほど、そこで加槓!)タンッ

豊(これはもうちょーちょーびっくりだよー!)

衣「なるほど……確かにこれは、衣の海底防ぐにはよい策だ」ニヤリ



南1局流れ1本場

南・臨海:86000
西・三箇牧:132100
北・龍門渕:89500
東・宮守:91400
供託1000



え『ええと……今のは、いったい何がどうなったのですか、三尋木プロ』

咏『いやいや、そこは分かれよアナウンサー。立直ってのは基本、全員のツモを合わせて4回になったときにかけられなくなるだろ? だから龍門渕が立直をかけた後、誰も立直はかけられなくなった。このままいけば、海底は立直をかけた龍門渕が持っていくことになる。多分、それで立直一発ツモ海底で和了る気だったんだろ』

え『ですが、臨海が加槓しました』

咏『中盤戦でポンしてたけど、そのときすでに暗刻になってたんだよな。てことは、後でいつでも加槓できる状況だったってことだ』

え『それをわざわざ天江選手が立直をするまで待ったということですか』

咏『そういうこと。槓すれば嶺上牌が手に入る。同時に、海底牌は山に取り込まれる』

え『立直をかけた後、天江選手はツモれなくなる……立直一発ツモ海底がすべて崩れます!』

咏『相手が立直してくるときに海底牌をズラすだけならわりと簡単だろうな。暗刻がそろっているのをポンすりゃいつでもできる』

え『ですが、海底一発で和了れるものですか?』

咏『実績は去年のインハイを見ておけってことだな。今年の選手で天江の海底を警戒してないやつは誰もいねーだろ』



憩「てことですが、解説の咲さん、いかがでしょうか」

咲「はい。ネリーさんのポンした牌は天江さんがツモ切りしたものです。そして、実はポンする2巡前に対子を天江さんからポンすることができていましたので、そうすると暗槓で待つことができました」カンザイクライミエルヨウニナレトイウコトデス

友「人間には無理なんでー」ミヤナガサキ...オソロシイコ!

桃「人間やめますか。それとも麻雀やめますか」ミヤナガサキ...アノコハテンサイヨ

憩「まあ、暗槓を狙って手に入れるのは無理かもしれんけど、これで立直一発の防ぎ方はある程度共有された。試合はまだ4分の1や。これからが正念場やで」ドク...!

咲「どういう展開になると思いますか」オラアサキダ!

憩「せやなあ。単なる勘でしかあらへんけど、点数は膠着すると思うで」ソレタベチャダメー!

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憩「ただいま戻ったでー」

友香「お見事でしたんでー!」ズイブンオソカッタンデー

咲「さすが部長です。お見事でした」マヨッタンデスカ?

憩「まー、みぽりんを蹴落とすのは大変やったけど、予想以上に思い通りにいってよかったで」サキチャンヤアルマイシ

桃子「白糸台三強の一角を崩したっすね」インタビューッスカ?

憩「みぽりんは倒すだけならいつでもできるで。ただ、もしかしたら決勝がてるるん、ひさりん、みぽりんになったら明らかにウチが不利やからな」サトハサンニトメラレタンヨー

淡「次がその、上埜久の対戦だよ!」ゼンコク2イトゼンコク3イノカイコウ!

咲「相手は奈良と埼玉と兵庫の1位です」マルデカテルキガシナイ

桃子「この試合はどう見るっすか?」ジンガイバッカリッス

憩「ひさりんの圧勝やろなー。30分で終わるんやないか?」テルルンニハカナワヘンケドナ

友香「もう片方はどうなんでー?」ナニハナシテタンデー?

憩「われらが同朋の怜さんが出とるからなー。がんばってほしいで」イロイロトジョウホウコウカンシテタデ

桃子「いや、さすがに園城寺先輩なら勝てるっすよね」アイカワラズナカイイッスネ

憩「んー、それはどうやろなー。なにしろあそこにいるのは、怜さんにしてみると『天敵』にあたる相手やで」ヤキモチヤイテルモモチャンカワエーナー



前半戦東1局

東・いちご:25000
南・豊音:25000
西・藍子:25000
北・怜:25000



怜「リーチ」テンボウハタテルモノ!

いちご(くっ、本当に一発来るんか!?)タンッ

豊音(うわー、本当に点棒立てたよー!)タンッ

藍子(うーん……一発ツモが見えてるってことですよねー。ここはズラしておかないとー)パパパ

怜(ほいっといっぱ──!?)

怜(なんやこれ、見えてた牌とちゃうで!? 何が起こったんや!?)タンッ

藍子「ロン! 3900!」

怜(ちょ、これ、もしかしてアンタのしわざなんか……?)



前半戦東2局

東・豊音:25000
南・藍子:29900
西・怜:20100
北・いちご:25000



憩「ほれ、言うたとーりやろ」サスガランチャンヤナ

桃子「今の、アレっすよね。あわあわさんが決勝で苦労してた、和了り牌のズラし」ナルホドッス

淡「ほんと、壁超えた次の牌が和了り牌じゃなくなってるんだから、何があったのかって思ったよ」ズラスノハンソク

憩「能力で有効牌があるときに、一定の法則で相手の有効牌を『ズラす』ことができる能力。怜さんといえども簡単にはこの能力は破れんで」カメンライダーWクライズレルデ

友香「でもまあ、園城寺先輩ならなんとかしそうな気もするんでー」カメンライダーMノガゾウミツケタンデー

憩「怜さんやしなあ」www

淡「ケイと五分に戦える数少ない人だよね」ヤルキナサスギルwww

桃子「でもどうやってアレを突破するっすか? あわあわさんみたいに強引に突破するような能力じゃないっすよ」コレハヒドイwww

咲「いや、何も立直しなければいいことですよね……」フフッwww

豊音『ツモっ! 2000オール!』パララッ



前半戦東2局1本場

東・豊音:31000
南・藍子:27900
西・怜:19100
北・いちご:23000



怜(こっちはこっちでヤラしい能力持ってんなー。さて、どないしよか)

怜(姉帯豊音。相手を先行立直させて、追っかけ立直したら相手に自分の和了牌が押し付けられる能力)

怜(百鬼藍子。相手がテンパイしているときに、相手に和了牌を与えずに封じる能力)

怜(そしてみんなのアイドル、泣き顔兼エロ担当の佐々野いちご)イヂメテミタイデ

怜(あかんなあ。封殺系が2人もおったら、さすがのウチでも簡単に立直一発はできへんで)

怜(でも、二人ともこっちが立直せえへんかったら、手の出しようがないやんな……?)

怜「ロン。8300!」

豊音(うわー、取られちゃったよー。これって、最初から狙われてたんだよねー?)チャラ

怜(これでほとんど平らんなったな。それじゃ、まずは半荘1位狙ってこか)



前半戦東3局

東・藍子:27900
南・怜:26400
西・いちご:23000
北・豊音:22700



塞「直撃受けちゃったかー」

エイ「ドンマイ!」

白望「豊音が負けるようには思えないけど……」

胡桃「あ、これは」

塞「うん。友引発動だね」



豊音「ぼっちじゃないよー」タンッ

藍子(ついに来ちゃいましたかー、岩手大将の裸単騎)タンッ

怜(さて──やっぱり次でツモるんやな。で、愛知の大将はズラすんか?)タンッ

いちご(こいつでどうじゃ!)タンッ

藍子(ズラしますよー!)パパパ

豊音「……今、ズラしたよねー?」ニコッ

藍子(うわ、いい笑顔)

豊音「でもねー……地獄待ちじゃなければ、ズラされても問題ないんだよー」パララッ

豊音「ツモっ! 2000-3900だよー!」

藍子(うわ、ズラしたのにこっちの有効牌に変わらないですかー)チャラ

怜(ふむ。これはこれで厄介な能力やな)チャラ



前半戦東4局

東・怜:24400
南・いちご:21000
西・豊音:30600
北・藍子:24000



憩「さすがは必殺の裸単騎やな」オウノチカラハオマエヲコドクニスル

淡「アレはほんと苦労したよー」デデデデデデン!

桃子「一発必中で、止めることができないっすね」デデデデン!

友香「あのズラす人も驚いてるんでー」デデデデデデン!

咲「一度鳴かれたら、四回鳴かれる前にこっちが和了るしかないですね」マッタクヨノナカハスザルルバカリデイヤニナリマス

桃子「でも、一度鳴いたらその後鳴くスピードが上がってくっすよ」フジョシジチョウスルッス

憩「ズラしても和了るとしたら、怜さんにとってはやっぱり苦手な相手になるやろなあ」アラカワケイガメイジル、フジョシジチョウシロ!

咲「ただでさえズラされて一発ツモが防がれてるのに」フジョシニナレナイミナサン、オネガイガアリマス、シンデイタダケナイデショウカ

友香「ここはなんとかがんばってほしいんでー!」マオウカラギャクサツコウジョニクラスチェンジシタンデー!



怜「リーチ!」テンボウハタテルモノ!

いちご(ここで立直するんか?)タンッ

豊音(先制立直されたけど、こっちはまだテンパイしてないよー)タンッ

藍子(それならズラすしかないですねー)パパパ

怜「……」タンッ

藍子「ロン。1600ですー」パララッ



後半戦南1局

東・いちご:21000
南・豊音:30600
西・藍子:26600
北・怜:21800



怜『立直』

セーラ「うお、また果敢に攻め込んでったで」

竜華「怜……」

泉「大丈夫なんでしょうか。またズラされたら」

浩子「そらズラされるやろな。でも、園城寺先輩、何か狙ってるっぽいけど」

藍子『ロン! 2000!』

セーラ「上家が絶好調やな」

竜華「怜……表情は落ち着いてるっぽいけど」

浩子「ま、立直さえしなければいつでも和了れるのは東2局で分かってるわけですし、ここは素直に見守っときましょう」



後半戦南2局

東・豊音:30600
南・藍子:29600
西・怜:18800
北・いちご:21000



怜『立直!』

やえ「これで3連続立直か」

数絵「これでは百鬼先輩の思うつぼですね」

優希「一気に勝負を決めちゃえばいいんだじぇ!」

もこ「……」ブツブツ

やえ「そうだな。不自然には違いない。あまりにも園城寺の立直が早すぎる」

優希「早いと問題あるんだじぇ?」

やえ「大いに問題があると言えるだろうな。なにしろ3連続テンパイ即リーだ。普通、一発ツモというのはテンパイ直後に来るものなのか?」

数絵「きわめて低い確率でしょうね。しかも3連続となると」

やえ「わざと立直をしている、ということだろうな」

もこ「……」ブツブツ

やえ「目的はおそらく──こちらの打点を下げるため、だろう」

藍子『ロン! 1300!』

数絵「40符1飜……!」

やえ「繰り返し和了らせることによって油断を誘っている……そういうふうにも見えるな」



後半戦南3局

東・藍子:31900
南・怜:16500
西・いちご:21000
北・豊音:30600



いちご「ツモ! 1000-2000じゃあ!」

藍子(あちゃあ、こっちがテンパイしてたのか。油断したなー)チャラ

豊音(これだと最悪西入の可能性もあるねー)チャラ

怜「……」チャラ



後半戦南4局

東・怜:15500
南・いちご:25000
西・豊音:29600
北・藍子:29900



藍子(とはいえ、私も岩手の大将も30符1飜でも和了れば勝ち)タンッ

豊音(とにかく早く和了るのが先だよねー)タンッ

藍子(相手より先に)タンッ

豊音(相手より先に)タンッ

藍子・豊音((先に和了る……!))

怜「ツモ」

藍子・豊音((え?))

怜「熱くなってこっちを見逃してたんか?……こう見えてもこっちは“一巡先を視る者”なんやけどなあ……」パララッ

豊音(こ、これってー)

藍子(まさか、オーラスでこっちの意識を切るために、わざと立直し続けたってことですかー?)

怜「タンヤオピンフ三色ツモドラ1──6000オールやで」



怜:33500(+23)
藍子:23900(-6)
豊音:23600(-6)
いちご:19000(-11)



恒子『第5試合、前半戦が終了ーっ! オーラスまで接戦で、最後は大逆転! 今日のお客は得したねっ!』

健夜『そのネタ分かる人少ないよ……園城寺さんは立直の印象をつけておいて、オーラスで一気にまくる、全部計算された流れでしたね。春はとにかく立直一発に頼る戦い方でしたが、その立直一発をブラフに戦うしたたかさを手に入れたみたいですね。自分の能力を駆け引きに材料にできるなら、この選手はもっと強くなりますね』

恒子『そして──なななな、なんと、まだ30分も経過していないのに、第6試合がーっ!!!』



藍子「やられましたー。まさかオーラス一発で逆転するための布石だったんですねー、あの3連続立直」

怜「そういうことや。ま、こう見えても『あの荒川憩』に半荘だけなら勝ったことがあるくらい、駆け引きには強くなってるつもりやで」

豊音「びっくりしたよー。すごいよー」

いちご(な、なんか蚊帳の外じゃけぇのお……)

藍子「それじゃ、後半戦、場決めしましょか」

怜「またトップもらうでー」ヒガシ

豊音「させないよっ」キタ

いちご「こっちだって、負けられんのじゃ!」ニシ

藍子「皆さん気合入ってますねー。こっちも本気出していきますよー」ミナミ



第5試合・後半戦東1局

東・怜:25000
南・藍子:25000
西・いちご:25000
北・豊音:25000



いちご(そうじゃ。わりゃあっぱりあ負けられんのじゃ……)

いちご(この大会、団体戦は1回戦負け。個人戦でもベスト32くらいだと、プロのスカウトの目に留まるのは難しい)

いちご(いくつかプロからも話があったけぇ。せやけん、口をそろえてみんな『個人戦ベスト16』が目安やゆーて、なかなか本気で動いてはくれん)

いちご(後半戦、何があっても1位取るけぇのお!)

怜「ロン。12000」

いちご「 」



後半戦東1局1本場

東・怜:37000
南・藍子:25000
西・いちご:13000
北・豊音:25000

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美穂子「負けちゃいました」テヘペロ

菫「……残念だったな、福路」

美穂子「いえ。高校麻雀の最後にあれほどの好敵手とぶつかることができたのは良い思い出になると思います」

照「まだ国麻があるよ」モグモグ

久「そうね。高2、高3チームは白糸台だけでも候補が山ほどいるし、辻垣内に多治比さんもいるから、誰が選抜されるかなんて全然分からないわよ」

菫「お前たち3人はほぼ決まりだろ」

立花「まったく。嫌味ったらしいわね」

久「あ、そうだ。美穂子、はいこれ」

美穂子「……なんですか、この服は」

菫「原村が、万が一にも負けたらフリフリの衣装で出迎えろと言っていてな」

立花「準備してあるってどういうことよ」

久「和の私物よ。あの子、こういうのが趣味らしいから」

美穂子「……じゃあ、まずは着替えてきます」

菫「着るのか」

立花「さすがキャプテン」

美穂子「ところで試合はどうなりましたか」ガサゴソ

菫「原村なら前半戦は+3点で2位だ」

美穂子「いえ、原村さんはどうでもいいので小走さんの方です」

久「どうでもいいwww」

照「いくらなんでもいいすぎw」

立花「キャプテンとしてどうなのそれはw」

美穂子「それで、小走さんは早速無双してますか。何点差で勝ってますか」

菫「小走なら前半戦は+1点で2位だ」

美穂子「 」

久「返事がない。ただの屍のようだ」

立花「まあ、能力使いにオーラス役満決められたらどうにもならないでしょ」

美穂子「コバシリサンアイテニヤクマンキメヤガッタノハドコノドイツデスカ」

久「劔谷の2年生。どうも不思議な能力持ちらしいわね。南3局までに何らかの『仕掛け』が決まるとオーラスで役満和了れるっていう体質」

照「小走さんも最後は分析に回ったみたい。まあ、後半戦は同じようなことにならないから今度こそ無双するんじゃないかな」

菫「っと、こっちも後半戦が始まったな。東1局は原村の1000オールでスタートか」

美穂子「こんな服まで着させておいてもしも原村さんが負けたら、仕返しに何をしてあげようかしら」

久「さっすが、似合うわね、美穂子」

美穂子「褒められている気がしません……」

立花「もともとエプロンとか似合ってたし、フリフリもなかなかいけるわよ。和と二人でフリフリ同盟ね」

菫「お前たち、冗談を言っている場合じゃなさそうだ。出るぞ、有珠山副将の『左手』が」



由暉子「左手を使ってもよろしいでしょうか」

朱里・恭子「「どうぞ」」

和「……」

由暉子「それでは、失礼して──」スッ

和(……左手を使ったのは、1回戦では1度限りだった)

和(いったいどういう能力なのでしょうか。前半戦で1回も使わなかったのですから、何か条件なり、制限なりがあると思われますが)

和(おそらくは、倍満以上を和了ることができる能力で、回数制限があるものと思いますが)

由暉子「──ツモ! 4100! 8100!」

恭子(出たか、神の左手。こんなんが何回も使えるんやったらさすがに勝ち目ないで)

朱里(誰かが鳴かないと運を操作できなかとーっ!)

和(……?)

Yukiko Maya install now...

和(まだ分析ができない。いったい何が分からないのでしょうか)



後半戦東2局

東・朱里:19900
南・由暉子:40300
西・恭子:19900
北・和:19900



成香「神の左手が決まりました。素敵です」

揺杏「さすがユキだなー。先制パンチで点差を広げて、後半戦を有利に戦うつもりだ」

誓子「爽もユキも、がんばって……!」



恭子(ま、親被りやない分、得したと思っとこか)

恭子(この第4試合の中で、今後勝ちあがってこられたら困るのは、どう考えても原村和やろ。予選で1回負けとるしな。それに比べて運を操作する友清朱里や、神の左手持ちとはいえ1日に1回しか使えん真屋由暉子は全然楽なタイプや)

恭子(となると──原村が調子を出す前に、さっさと試合を終わらせた方がええな。具体的な方針としては、真屋の後押しをしつつ──)

恭子「ロン! 3900!」

恭子(──対面の新道寺を叩く!)



後半戦東3局

東・由暉子:40300
南・恭子:23800
西・和:19900
北・朱里:16000



由暉子(末原さんが、友清さんを狙い撃ちにした……?)

由暉子(つまり、原村さんをここで倒してしまうのが狙いということですね)

由暉子(友清さんをトバしてしまえば、その時点で私の勝ち抜けはほぼ確定)

由暉子(左手の効力はもう出せないけど、信じれば必ず願いはかなう!)

朱里「リーチ!」

由暉子「通しません! ロン、12000!」

恭子(親の──)

和(──満貫)



後半戦東3局1本場

東・由暉子:52300
南・恭子:23800
西・和:19900
北・朱里:4000



Yukiko Maya install OK.

和(なるほど。今の和了りはあくまで偶然。『神の左手』は1回限りですか。となると、もはやオカルトは消滅しているということですね)

和(そうなれば、この場でオカルトを残しているのは下家だけということになります)

和(ならば、方針は決まりますね)スゥ

恭子(……きたか、原村和──!)

由暉子(な、なにか、神々しいオーラを感じます!)

朱里(な、何がおこったと!?)

和(さあ、演算開始です)

恭子(まずいな。原村、この状況でさらに力を上げてくるか)タンッ

和「チー」

恭子(鳴くんかい!)

和(鳴いた相手から鳴くことで、自分の力を上げるという不思議な能力)タンッ

朱里「そ、それ! ポンです!」

恭子(なんやて!? 新道寺の1年が鳴いたら、それは確実に運を呼び込むことになるやんか。何しとんねん、原村和!)

和「 」ポー

朱里「ツモです! 4100! 8100!」

由暉子(飛ばす前に、点数を戻された……)

恭子(これは、新道寺だけの力やない。その前に大きな牌操作があった)

恭子(原村和──お前がこの結果を導いたということか)

和「 」ポー

恭子(ええで。それならそれでかまわん。ウチは絶対に、あんたを準決勝には連れていかせんからな……!)



後半戦東4局

東・恭子:19700
南・和:15800
西・朱里:20300
北・由暉子:44200



照「準備完了だね」モグモグ

美穂子「さすが小走さん、見事なチートイドラ2! その調子で敵をトバしてしまいましょう!」

立花「はいはい、キャプテンはちょっと黙ってましょうねー」

菫「……で、準備完了とはどういうことだ?」

久「そりゃ、和が敵をトバす準備ってことでしょ」

菫「トバすって、なんだ、今の新道寺のツモ和了りに何か含むところでもあるのか」

照「含むも何も、今のは新道寺に得点を稼がせて、原村さんがツモ和了りできるようにする下準備」

菫「ああ、そりゃ新道寺は残り4000点の状態だったが、それにしたって別に後押しする必要はないだろう。和が他の2人から直撃を取っていけばいい」

久「スピードマスターの末原さんに、神の左手の真屋さん。どちらも防御力は高いから、簡単に崩せるような戦いにはならないでしょうね。それなら友清さんに稼がせておいて、その後ツモで和了り続ける道を選ぶのは、そんなに不思議なことでもないわ」

立花「それにしては随分点数が低いみたいだけど」

菫「ん、役なしだな」

照「ツモのみだね」

和『ツモ。300-500』ポー

久「いや、でもあれは絶好調時の和よ。何が狙いなのかしら」



後半戦南1局

南・和:16900
西・朱里:20000
北・由暉子:43900
東・恭子:19200



和「 」ポー

朱里(インターミドルチャンピオンの顔がなんか赤かとです)タンッ

由暉子(爽さんが言ってた、最高状態の原村さん……でも、残りは南場だけ。逃げ切ってみせます)タンッ

恭子(原村、何をしてくる気や)タンッ

和「ツモ。500オールです」ポー



後半戦南1局1本場

南・和:18400
西・朱里:19500
北・由暉子:43400
東・恭子:18700



恒子『ここで親の原村選手が500オールで2連続和了ーっ!』

健夜『これは、狙ってますね』

恒子『狙ってるとは、何をでしょうか?』

健夜『インターミドルチャンピオンが、インターハイチャンピオンを、です』



照「さて、どこまで行くかな」

立花「あれ、もしかしてあなたの連続和了なの?」

久「まだ2局目よ?」

菫「だが、狙っているのは間違いないな。次は七対子か」

美穂子「さすが小走さん! これでもう相手は虫の息です! さあ、次でトバして勝利を決めてしまいましょう!」ヒャッホウ!

照久菫立花「「「「……」」」」

和『2700』



後半戦南1局2本場

南・和:21100
西・朱里:19500
北・由暉子:40700
東・恭子:18700



恭子(そんなオカルト認めな〜いとか言いながら、本人が一番のオカルトとかほんまどうにかしてほしいわ)タンッ

恭子(助かったのは3回とも安く和了ってくれたことや。これ以上調子づかれる前に、とにかく親を流す。そうすれば残り局数もわずかや)

恭子「チー!」

恭子(さあ、うまく鳴けよ、新道寺の1年!)タンッ

朱里「それです、ポン!」

朱里(鳴いて運が動いた人から鳴く)

和「……鳴いて、運を引き寄せる──」

朱里(これでこっちの運が急上昇やけん!)タンッ

和「──そんなオカルト通じません。ポン」タンッ

朱里(なっ!? 引き寄せた運を丸ごと持ってかれたとー!?)

恭子(くっ、新道寺のオカルトも通用せんのかい!)

和「ツモ。1000オールの2本場で、1200オール」

恭子(しかも、少しずつ点数を上げてきとるやないか。これやとまるで──)ゾクッ



後半戦南1局3本場

南・和:24700
西・朱里:18300
北・由暉子:39500
東・恭子:17500



朱里・由暉子・恭子(((チャンピオンの連続和了……!)))

和「ロン。4800です」ポー



後半戦南1局4本場

南・和:29500
西・朱里:18300
北・由暉子:32300
東・恭子:17500



恭子(ウチは直接チャンピオンとやったことはない。でも、この湧き上がる恐怖はなんや。まるでチャンピオンと対峙したときのそれとちゃうんか)

恭子(有珠山の1年のリードももうほとんどない。ここはウチがなんとかするしかないやろ)

恭子「ポン!」

恭子(早く、早く和了るんや。チャンピオンが6巡以内に和了るんなら、ウチは5巡で和了ったる!)

和「リーチ」タンッ

恭子(くっ、先手を打たれたか!)

由暉子「チーです!」タンッ

恭子(助かったで、有珠山の1年!)タンッ

和「ツモ。2400オールです」パララッ

恭子(──ずらしても和了るんか!)



後半戦南1局5本場

南・和:36700
西・朱里:15900
北・由暉子:32300
東・恭子:15100



立花「逆転」

久「これで6連荘」

照「8連荘まであと2つだね」モグモグ

美穂子「宮永さんの記録は9連荘ですよね」

照「9連荘もしちゃうと普通は開いてが飛んじゃうからね」ゴクゴク

菫「ん、福路、小走さんの試合はいいのか?」

美穂子「さっき無事にトバして勝ちましたよ」ニッコリ

久「うわ、いい笑顔」

照「福路さんはブレないなあ……」

『会場の皆様にご連絡いたします。第5・第6試合の開始まであと10分となりました。選手の皆様は、試合会場へ集合してください』

久「おっと、出番ね」

照「久なら楽勝でしょ」

美穂子「警戒する相手もそんなにいないみたいですし」

久「じゃ、1回戦の最短記録でも目指してこようかしらね」

立花「なんて上から目線」

菫「さすが上埜としか言いようがない」

和『ツモ。4400オール』

久「っと、和も次で決まりね」イッテキマース

照「打点上昇しながら8連荘できればたいしたもの」イッテラッシャイ



後半戦南1局6本場

南・和:49900
西・朱里:11500
北・由暉子:27900
東・恭子:10700



和「 」ポー

朱里(な、なんなんですかこん人。何をやっても通用する気がせんと)タンッ

由暉子(原点割れしてしまいましたね。これが白糸台のゴールデンルーキーの実力)タンッ

恭子(ここで決める気やんな、原村和。ええで。それなら最後の最後まであがいたる──)タンッ

和 ピタリ

朱里(と、止まった?)

由暉子(どうしたんでしょうか)

恭子(くっ、ここで来るんか。決勝戦のときに見せた、原村和の『場の支配』。あらゆるオカルトを無効化する、デジタルの神──)

和「……そんなオカルト──」

恭子(来る……っ!)ゾクッ

和「──ありえません」SOA!

由暉子(こ、これはいったい……?)

朱里(さ、寒い……)

恭子(これが、原村和の最高能力、場をデジタルゲーム化する、オカルト−デジタルコンバーター)ODC!

恭子(こうなったら誰ももう止められん。抗う方法は1つ、期待値計算を極限まで高めて、あのデジタルの化身『のどっち』を効率で上回ることだけ……!)

和「 」タンッ

恭子(そんなんほとんど無理ゲーやろがっ!)

朱里(変な気分と。まるで、これじゃあ──)

由暉子(コンピューターで麻雀をしているような……)

和「 」ポー

恭子(世界をデジタル化することで、誰も化け物はいなくなる。それは理解できる。けどな、原村和)

恭子(その世界の中で、お前が一番のバケモンやで……!)

和「ロンです……」パララッ

朱里「そんな……」

恭子(満貫、13800──8連荘、全て打点上昇か)

由暉子(すごい、こんなことができるなんて、カッコいいです)

和「ありがとうございました」



後半戦結果

和:63400
由暉子:27900
恭子:10700
朱里:-2000



得点収支

和:+3+53=+56
恭子:+32-19=+13
由暉子:-18-3=-21
朱里:-18-32=-50

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