はじめに、ここは王陵ではありません。
朝鮮王族の墓は、陵、園、墓があります。
陵は王と王妃の墓です。
園は王世子や王世子嬪、王の実の父母が眠っているお墓です。
墓はその他王族が眠っているところで、一般人と同じように墓と呼びます。
燕山君墓のチェサの準備や墓の管理をする、斎室
入り口にある石碑と受付
ここは無料で観覧できますが、墓の説明やパンフレットが置かれているためあるようです。
月曜日はお休みです

入り口に簡単な説明が書かれていました。
燕山君の名前は聞いたことのある人が多いのではないでしょうか?
なぜなら、日本で放送され人気のあるドラマ「チャングムの誓い」の第1話放送分から登場しているからです。
燕山君は朝鮮王朝第9代王・成宗と廃妃ユン氏との間に生まれました。
第一話では、燕山君の母・ユン氏が嫉妬深いことから、いろんな問題を起こして1479年に廃妃となり、
その後も皇太后の計略によりユン氏は死薬を飲むことになってしまった。
・・・というシーンが放送されましたよね

その毒殺に関わったのが、チャングムの父チョンスでしたよね?
燕山君は、7歳で王世子になり、19歳で第10代朝鮮王朝の王になりました。
毛筆が上手で実録に載せている詩が130余りにもなるくらい詩つくりの上手な王だったようです。
即位初期には、成宗末期のころより良い、平和で豊かな暮らしがそのまま続いていたそうですが、
実母ユン氏の死の真相を知ってから、道に背き始め甲子士鍋という大弾圧を行った。
ユン氏殺害に関わったもの全てを処刑し、実祖母の仁粋大妃まで殺害した。
ドラマの中でチョンスが連行されたのもこの事件に絡んでいたためです。
その後も燕山君のあまりの暴政にクーデターが起こり、王位を剥奪され、
それによって異母兄弟である晋城太君が第11代王・中宗となりました。
お墓を見ると、敷地内に5つの封墳がありました。
ほんとに、一般人のお墓と同じような感じがしました。
王陵と比べると、広さも石物も全然違うなあ・・・

一番上の2つが燕山君(左)と居昌慎氏(右)のお墓です。
真ん中は義定君主趙氏(太宗の後宮)のお墓
下側の2つは燕山君の娘婿(左)燕山君の娘(右)のお墓
もともと、この場所は、真ん中の義定君主趙氏(太宗の後宮)のお墓だけがありました。
王位を剥奪された燕山君は、カンファ島の西側にある島(キョドン島)に流配され、そこで病気になって亡くなりました。
居昌慎氏(廃妃)は、11代の中宗に、キョドン島で眠っていた燕山君のお墓を移して欲しいと、懇切な願いを要請し、1513年のある日、今の場所にお墓が移されたということです。
燕山君の墓の周りには曲垣もあります。
文人石はあるが、武人石はないようです。
これは、文人石のひとつですが、鼻がなくなっているようです。
연산군묘(燕山君墓)
서울시 도봉구 방학동 산77

02-3494-0370
参考:燕山君墓のパンフレット、NHK出版チャングムの誓い前編