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F-104G,TF-104G□Diorama・2

制作期:2010.10
キット:Revell・F-toys

マルヨン製作記の最後は、F-104G Ferrariが主役です。

この、Ferrariのマークが大きく入ったF-104Gは、イタリア・マラネロにあるフェラーリ本社工場にディスプレイされています。

[Google Earth]

「自前で敷地内にサーキットを持ってるなんて、ずるい!」なんて、F1のコスト削減議論の時にやり玉に挙がる、フィオラノ・サーキット。
そのコース脇にF-104Gが半分、木に隠れるようにしておかれているのが見えるでしょうか。


第1次世界大戦時のエースを由来とする、「キャバリーノ・ランパンテ」のマーク。
このマークが由来となった部隊章を持つStoromo 4と、Ferrari。
そんな縁から、退役となったF-104Gをフェラーリ・レッドに塗り上げて、寄贈したのがこの機体。
そんな情景を再現してみました。
ただ、F-104Gだけじゃ寂しいので、もう1機と考えたところで、MC.202が手に入ったので、あえて真っ赤に塗って添えてみたのでした。


F-104Gのイタリア国内でのライセンス生産に関わったのは、FIATとAlfa Romeo。
中でも、Alfa RomeoとFerrariの創始者Enzo Ferrariには浅からぬ縁があることは、ご存じかと思いますが。。。


第1次世界大戦を終え、生き残ったAlfa Romeoはレース活動に精力的に参加しています。
初のFormura1公式レースで優勝したのがAlfa Romeo。
そのレース活動の一端を担ったチームに、Enzo Ferrariは居ました。
やがてScuderia Ferrariを結成して、Alfa Romeoのサブワークスチームとして活躍。Alfa Romeo本社設置のミュージアムにも、Ferrariの「キャバリーノ・ランパンテ」マークが貼られたレースカーが展示されています。

しかし、次第に欧州の雲行きは怪しく、イタリア国内にもファシズムが漂うようになると、Alfa Romeoは「戦争に必要な航空機エンジンの開発・生産」のために国有化されることになり。
同時に、レース活動は縮小されていくのでした。

詳しい事情までは知らないのですが、そんな中でEnzoはAlfa Romeoと袂を分かち、機械製作会社を立ち上げて独立。
そうこうしているうちに、第2次世界大戦が勃発するのです。

開戦当初のイタリア空軍主力はMC.200。
FIATの開発したエンジンは出力不足な上、「操縦性と視界の確保」を優先した機体では劣勢必至となり。
そこへDimler Benzの開発したエンジンをAlfa Romeoがライセンス生産、これをもとに機体を再設計してMC.202が生まれ、機体としての優秀さは示すことが出来たものの、生産数が少なく戦局を変えることなく敗戦を迎えることとなりました。

戦後、それまで貴族相手の高級車ばかり作っていたAlfa Romeoは「ちょっとお金持ち」相手のクルマ作りをすることになり。
その姿が、今にも受け継がれています。

そして、Enzo Ferrariといえば。。。
自らレースカーを走らせるのです。そしてその資金は、、、スポーツカーを作って売ることで得るのです。
最近でこそ、真っ当なスポーツカーを作るようになったフェラーリですが、一昔前までは「フェラーリF1チームを応援するために、フェラーリのスーパーカーを買う」ようなものだと、言われていましたし。財政的にも実際、そういう構造だったのです。


こういった歴史的背景を鑑みれば、大戦中にMC.202を赤く塗ってフェラーリエンブレムを付ける余裕や、いわれはないでしょう。
そして、MC.202は現在、ロンドンとローマ近郊のミュージアムにそれぞれ1機ずつ展示されている以外は、存在が知られていません。

けど、ドイツ軍による接収を免れるために納屋に隠した2CVや、差し押さえから逃れるために湖に沈めたBugattiなんていう事例があるヨーロッパですから、イタリアの何処かの工場から、バラバラになったMC.202が1機分、発見されてもおかしくないんじゃないかと。
そんな、夢を見ながら、制作した情景なのでした。

イタリア車が好きな制作者の妄言ではありますが、楽しんでみていただければと。


イメージ 1木立を抜ける通路の先にF-104Gのステージがあります。

□通路・ステージは情景塗料にエナメルで墨入れ、ジェッソでハイライトです。

イメージ 2画像検索すると、この通路にシルバの456GTが止められていて、F-104Gとともに撮影された画像が見つかります。

□木はタカラトミーの椋を使用。アクリルガッシュでハイライトとシャドウを入れています。

イメージ 3右の地形の盛り上がりは、このまま続いてフェンスに突き当たり、その先はフィオラノ・サーキットのコースになります。

□地形は石膏粘土で。

イメージ 4フィオラノ・サーキットのコースは、F-104Gのあたりで立体交差となっています。なので、コースの上から見れば、これとおなじ視点が望めるかも?

□草地はNゲージ用のパウダーで。本当はもう少し丈の長い草も生やしたかったのですが、144ではオーバスケールになりそうで。。。


イメージ 5イタリア中部の植栽のはずが、「日本の夏の終わり頃」のようになってしまった気も…

イメージ 6MC.202のファシズムのマークの代わりにイタリア国籍マークにしたのは、密かなこだわり…

このジオラマ制作時にいろいろ検索したところ、F430のレース仕様の背景にF-104Gが映り込んでいて、いまでもこのまま、ここにあるようです。


これで一旦、「派手な塗装がしたい!」特集は終了です。
グレイやサンドばかり塗ってたら、「真っ赤とか真っ白を塗りたい」って思ったけれど。
実際にやってみると、下地とか、仕上がった後のアラとか、いろいろ大変なことがよく分かった!

次は、がっつり墨入れと汚しを入れられる機体を!と、思っていたのですが。。。イタリア空軍機つながりになりそうな予感。

F-104G,TF-104G□Diorama・1

制作期:2010.10
キット:Platz・Revell

F-8CとTF-104Gは、Dryden Flight Research Centerのジオラマになりました。

[Google Map]

ドライデン研究所の正門にはX-1が飾られていますが、ちょっと離れた駐車場には、F-104・X-29・F-8 FBW・F-8 Critical Wingが並び、その対面にはSR-71がNASAのマークをつけたまま翼を休めています。


ちょっと前から、何となく「2機セットで制作する」イメージがあったので。
F-104 NASAのデカールをRose Ridgeで購入したときから、何をセットにするか考えていたところ、PlatzのF-8KにNASAのデカールが付属していることを知り。
両機の情報を収集しているウチに、ドライデン研究所にたどり着き。
その情景を制作してみたくなりました。

しかし、素直にF-104 #826にせずに、複座の#825にしたのは…複座が好きなのと、F-104G Ferrariが単座なので同じのを組んでもつまらないからという理由。
結局、Estrella Warbird Museumでゲートガードの任に就いている#825に代役をお願いしています。


NASA試験機は、制作していて楽しいものでした。
本来であれば、F-8とF-104の間にはX-29が居座るはずですし。対面のSR-71もいます。
基地内にはF-15C/D、F/A-18A/Bが現役で試験に当たっています。
この辺りは、キット入手の目処が立ちやすいところなので、この後も折を見ながらNASA試験機に手をつけていきたいと思っています。


イメージ 1初のジオラマ制作でした。
知識と技術は若干はあったのですが、なかなか難しいものですね。

□砂利は、Nゲージ用のバラストを用い、撒いてからエアブラシで調子を見ながら彩色しています。

イメージ 2砂漠の中にあるのだから仕方ないけれど、殺風景なんですよね。

□せめてもと思い、消火栓を制作して彩りに。リュータに3mmプラ棒を噛ませて、彫刻刀で削り出しました。

イメージ 3柵の柱が白、チェーンが青になっているのは、NASAカラーに合わせてあるのでしょうか?

□柵は1mmプラ棒、チェーンは艦船模型用として売られていたものを使用してます。

イメージ 4円形のステージに、1機ずつ飾られています。

□コンクリート部分は、情景塗料にエナメルで汚しを入れ、アクリルガッシュのジェッソでハイライト。

イメージ 5本来であれば、インテークはふさがれ、エンジンが抜かれた姿なのですが。
それでは寂しすぎるので、あえて、いきいきとした姿で。

イメージ 6本当なら、こちらがわからも見えるように通路があるのですが。
せせこましくなると思ったので、割愛。

イメージ 7F-8はデカール、TF-104は塗装+デカールとなったため、若干、NASAの帯に風合いの差が出ていますが。

NASAは明確なCIを行ったのにもかかわらず、ちょっとブレブレなところがあって。
仕事柄、許し難いと思うこともあるのですが。。。

イメージ 8こうやってジオラマを作り、ほぼ目線の位置で眺めると、キットを完成させたことへの充実感が何倍にもなりますね。
イメージ 9このあとも、たまにはジオラマを製作していこうかなと、思ったり。

さて、これにてTF-104の製作レポートは終了。
次のF-104G Ferrariに付随したジオラマの完成報告をもって、このシリーズもいよいよ終了です。

実は、すでに次のキット制作にじわりと入りました。
が、仮組みしただけで、実作業には入っていません。
キットが微妙なので「どこまでやるか」が決まらないんです。

F-104G,TF-104G□Finished・2

制作期:2010.10
キット:Revell

つづいて、「フェラーリのマルヨン」です。

「派手な塗装がしたい」という欲求から始まった「マルヨン2機同時組み」ですが、「派手さ」ではNASA機を上回る真っ赤なこの機体。
しかし、なぜ、ライセンス生産に関わったAlfa RomeoやFIATじゃなくて、Ferrariなんでしょうねぇ。

「フェラーリのマークの由来が、部隊章になっているから」という理由はもちろん、知っていますが。
そもそも〜フェラーリって、AlfaやFIATに比べたら、新参者じゃないか〜〜と、Alfa Romeo好きの私は声を大にしてしまうわけでした。



イメージ 1そんなわけで、複雑な思いをないまぜにしつつ完成したF-104G Ferrari。
イタリア空軍はF-104Gを大量採用した後、スパロー搭載型のF-104S、その改良型F-104S ASA-Mにたどりついた頃には、他国はF-104を全て退役させたという、歴史の深い国らしく物持ちの良さを見せつけた機体ですね。

□赤は「ガイアのサフ→ガイアのブライトレッド」です。フェラーリの赤って、いろいろ面倒ではありますが「カーモデルを作っている訳じゃないもん♪」という言い訳とともに、「ちょっと暗い赤」を目指した結果、こんな赤に落ちつきました。
キャノピ後の航行灯は、凹に削ってステンレスビーズを入れ、瞬着を盛って整形後、研磨で制作してみました。
■TF-104Gに対して、ノーズ部分が違うだけのF-104Gです。

イメージ 2複座と比べると、かなり印象の違うマルヨン。
「複座の方が遙かに好き」と思っていましたが、単座を作るとイメージよりも機首にニュアンスがあって、これはこれでかっこいいなと。

□こっちも、各部の航行灯は「0.5mm系の穴に0.4mm系のステンレスボール+透明紫外線硬化接着剤」としています。
NASA仕様のマルヨンはC-2射出座席でしたが、こっちはMk.GQ7なので、キットのシートをディティールアップすればオッケ。計器板はデカールが付いてて、楽ができます。
■前脚の扉が、TF-104Gと同じなのはキットの間違えなので、前縁を斜めに切り落とします。
「複座は後引き上げ、単座は前に引き上げ」という部分は再現されているのですが、そこまでやったのなら、なぜ…

イメージ 3デカールはRose Ridgeのみ。キット付属のデカールを流用する部分もあるかと思っていましたが、同一の機体ながら運用国が違うとコーションデータも違うモノで。Rose Ridgeのデカールが良いので、見劣りしませんし。

隣に並んでいるMC.202はネタです。詳細に関しては…語るべきか語らざるべきか。。。後ほどジオラマの紹介の折にでも。
こっちのデカールはアシタのデカールとRose Ridgeの余りです。2種のデカールを使うと風合いの差が出てしまうことが心配でしたが、そんなこと無し。

□タービンブレードのラインは、マスクして筆塗りです。さすがに曲線が複雑なのでRose Ridgeのデカールでは対応不可能でした。

イメージ 4Storomo 4の白馬に並べるのなら、MC.202も白馬にしたかったのですが、デカールを調達できずに。
「MC.202は添え物」のつもりなので、「初の大戦機」という言い訳もありつつ、手抜きです。

□張り線に初挑戦。大変だけど、面白いかも?ある意味、食わず嫌いでしたが、大戦機も少しずつ手を出してみようかと、思案中。

白を2機、赤を2機、制作して「派手な色の機体を作りたい」という欲求は満足するどころか、微妙にフラストレーションが!
次は、ごっつり墨入れできる機体を作るぞ〜〜。

と、なったわけですが、このブログ的には2つのジオラマ完成の紹介を先にやらせていただきます。
よろしくお付き合いください〜

F-104G,TF-104G□Finished・1

制作期:2010.10
キット:Revell

2機同時組み+ジオラマ初制作を2か月。
ついに、完成したマルヨン2機のうち、まずは「TF-104G NASA #825」から。


20機まで、迷彩色の機体を作ってきて、「そろそろ、派手な色が塗りたいなぁ」と思ったときに目をつけたのが、Rose Ridgeのデカール。
17機目で制作したTF-104G ドイツ海軍のキットが出来が良く、なおかつ「複座機マルヨンが好き!」というモチベーションで、静岡ホビーショウの会場において「NASAのマルヨン」デカールを購入。

完成後のキットレビューは、手を入れた部分も含めて、TF-104G ドイツ海軍機制作時と変わらないので、そちらを見ていただくこととして。
さらに、ジオラマの紹介もさせていただきたいので、簡単に紹介。


イメージ 1もともとスリークな機体なのに、翼端増槽が無くなると、いよいよ、鉛筆らしくなりましたね。
ん〜機首が太いだけに、クラシックな万年筆かな?

□翼端の増槽を外したら、航行灯を追加します。F-104の翼端増槽には翼端灯が付いているのだけれど、増槽を外した絵ではまさに「翼端灯」が付いてます。果たして、「増槽の下に翼端灯が付いてる」のか「増槽を外したら翼端灯を取り付ける」のか。
■キットは、言い分のないRevellのマルヨン。ですが、インテーク周りの処理は相変わらず難しい。凸凹入り乱れた接着面になる上、モールドも複雑なので、気を使います。

イメージ 2前作のドイツ海軍機と。
カラーリングが違うだけでも、大分イメージが変わります。

□ドイツ海軍機を作ったときと同じく、インテークがキチンと浮くように、造作してます。
NASAの青+金の帯には苦労しました。青は塗装。そして一旦は塗装で挑んだ金には、汎用の金デカールで対応となりました。
■え〜白状しますと、NASAの帯、嘘がございます…
インテークで最大幅となった帯は、そのまま機微までほぼ一定の幅なのですが、尻すぼみになってしまっています。それもこれも〜機尾の航行灯モールドが間違えているから!前作でも気付いていながら、結局忘れて工作してしまい、今回も残念なことに。。。

イメージ 3ノーズのアンチグレア塗装がF-8Cと全く違う解釈なのが面白いところ。#825では、このように風防と接しないように白が残されています。

□TF-104Gを使用した関係で、キットのシートはマーティンベイカーMk.GQ7ですが、NASA使用機ではロッキードC-2になってます。そこで新造…せずにMk.GQ7を改装してC-2に仕立ててみました。TF-104Gはキャノピが大きいので、機内が結構見えちゃうんですよね。
■合いの良いキットですが、ノーズコーン取り付け時に段差発生。型がやれてるのか?

イメージ 4この機体、前脚がシルバ、後脚が赤でした。
そういう塗装もあったのかな?後脚は退色してます。
マルヨンは機械的に動翼をコントロールしているので、エンジンを切っても動翼は下がってきません。が、水平尾翼は一番下がった位置になってるんですよね。なんでだろ?

□主翼の前に1つと、機尾付近に2つある航行灯は、0.4mm(だったかな?)のステンレスボールを、ピンバイスで開けた穴に入れ、透明な紫外線硬化接着剤で固定しています。「透明なカヴァの中にライトがある」ように見えますよ。
■そういえば…機首と機尾の接続時に、0.3mmほど調整のプラ板を挟まないと、真っ直ぐにならなかったのでした。

というわけで、TF-104G NASAの制作レポは、コレにて終了…ではありません〜ジオラマ編のご報告が続きます。
ん?その前にF-104G Ferrariの報告をさせていただくかも!

F-104G,TF-104G□Day33

キット:レベル・F-Toys

MC.202も、デカール貼り終わりました!


イメージ 1今回のデカールは、「アシタのデカール」が基本で、「Rose Ridge」のデカールを追加です。

「アシタのデカール」は、MC.202のものを。
第4航空団第10航空群第91飛行隊のルースポリ大尉機のマーキングを使ってみました。
ホントならF-104Gに合わせて、“黒馬”ではなくて“白馬”のマーキングがいいのですが。

そして、ファシストのマークの部分はあえて、イタリア国籍マークとフェラーリのエンブレムに。
「エンツォ・フェラーリがファシズムが嫌いで、それがAlfa Romeoを脱するきっかけにもなった」って、どっかで読んだ記憶もあり。
こっちは、「Rose Ridge」のF-104G Ferrariの余りを流用です。


それと、翼端のピトー管・アンテナの張り線・脚周りを取り付ければ、完成となりました。


さて、あとはジオラマのコンクリート部分をフィニッシュするだけ。
P144の準備は、万端整ったといって良いかと。。。

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