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制作期:2013.10〜2014.05
キット:Trumpeter さて、これにてイタリア軍も一段落の1機となりました。 TORNADO F.3とEuroFighterの間の1機として導入されたF-16は34機。単座機30機は全てがF-16A ADF仕様でした。 F-16でも初期のF100エンジンを搭載したBlock.15をもとに、AIFFの追加などを行って邀撃型としたのがF-16A ADFで、主にアメリカ州軍において運用されていた機体です。この機体に対して、寿命延長対策を行った後に、30機の単座、4機の複座、4機の部品取りの機体がイタリアに送られています。 契約の内容は5年+5年延長オプションで、45,000時間の飛行時間保証が設けられていました。これは、TORNADO F.3の稼働率の低さからくるものだったのではないかと思われます。 実際の運用内容は、充分に満足いくものだったようですが、全機に装備の統一が行われるなど運用コストは極限まで切り詰められていたようです。そのため、アメリカに機体を回送する必要のある電波吸収性を持つ機体塗装のリペイントは行われず、剥離によって銀色に見える機体になっています。 2004年の配備から6年、2010年には機体の返却が始まります。 このF-16機体返却に伴い解隊となる第23全天候邀撃戦闘飛行隊では、記念式典が開催されています。 約100年の歴史を持つこの部隊(Stormo5 Gruppo23)はこの記念式典のために3機の記念塗装機を用意しています。F-16の非公認愛称であるViperにあわせて機体全体に蛇が巻き付いた機体、部隊創設90周年として垂直尾翼に蛸を描いた機体。 そして、今回モデルアップしたのが、Stormo5の部隊章に描かれている狩猟の女神ディアナを垂直尾翼に描いたMM7236です。 このディアナのイラストは、漫画家によって描かれたもので、特別塗装をそのままに縮小したF-16のプラモデルも製作されています。 MM7236の画像を検索すると、エプロンに模型のF-16をおいて撮影している画像を発見できますよ。 ついでに、もう一つ見てみて欲しいのが、オランダのF-16記念塗装機に、このイタリアのディアナを描いている機体があること。イタリアのディアナはセル絵のようなタッチであるのに対して、オランダのディアナはエアブラシによって濃厚に描かれたアメコミ風の絵に仕上がっているという違いはあるのですが、アウトラインは全く一緒なのです。 ちょっと時間ができたら、どうしてそういうことになったか、きちんと調べてみたいなとは思っています。時間ができたらね。 と言うわけで、機体の前振りが長くなりましたが、F-16B ADFでは紹介できなかったRevellとTrumpeterの違いなんかにも触れながら、モデルの紹介に移らせていただきます。 それともう一つのテーマが、このところ取り組んでいた「汚れた機体」です。塗装が汚れて剥がれてタッチアップされて、銀色なんだかグレーなんだか分からない感じに塗装ができればと、挑戦してみました。 キャノピに関しては、コクピットの開口位置及び前後長の調整が必要でした。Trumpeterの開口は前後に短く、後ろ寄りです。 インテイクも先端の絞り込みがRevellのほうが実機のイメージに近かったため、流用しています。ついでにインテーク内を彫り込んで、奥まで貫通させてあります。 支柱もアルミ板で追加。 前脚前のAIFFアンテナと、インテイク左右の航行灯は自作です。 ノーズ廻りなどに多いコーションはアシタのデカールを使っています。マーキングは米軍のものから改変されていないようでした。 また、全体を一旦グロスに仕上げた後、様子を見ながらマットクリアを吹いて、テカらない程度のツヤ消しにしています。 機体左側の機関砲口は、もとのモールドを削り落として、プラパイプをもとに作り直しています。 キャスティングの関係もあるのでしょうが、立体感が乏しく、作り直す必要を感じました。 また、この周囲のスジボリを検証していたら、微妙に位置関係も間違っているのかもしれません。 F-16にとって印象的なディティールなので、頑張って欲しいところ。 ベースとなる機体は汚れて剥げて約6年の経過を感じますが、記念塗装となっている垂直尾翼とノーズのグレーは塗り立て。イタリア国籍章も、キレイな状態なので、汚していません。 翼端のパイロンは、左右幅がありすぎるので、削って詰めてあります。ついでにレイルの表現として、太めのスジボリを施しています。 同時に、水平尾翼もRevellのものに置き換えています。そのために胴体と一体となっていた水平尾翼を切り飛ばしています。 その内側のエアブレーキとなる部分はかなり削り込んで修正しています。 キットままでは分厚い印象がありますし、実機では捻りが入った形状をしているのでした。 ノズルはF-16B ADFと同じく、IKEさんのディティールアップシートを利用。Revellではノズルを絞った状態のパーツが入っているのに対して、Trumpeterは開いた状態でした。貼り込むのがちょっと大変で、ディティールアップシートを1枚ムダにしてテストすれば良かったと、後悔しました。 前脚:どちらも後ろ斜めに入るメンバが無いため、プラ板から自作。 主脚:Trumpeterには前斜めに入るメンバがありません。そこでRevellのパーツを流用しますが、そのまま組み立てると実機と違う形状となってしまうため、切り分けて使用しています。 そこにシリンダやタキシングライトなどを追加しています。 脚扉もRevellのものを流用しています。というのも、Revellの脚扉は裏側にモールドがあるんです。 増槽もRevellのパーツ。 Trumpeterの増槽はちょっと細長く、後1/3くらいは直線で絞られているあたりの再現が怪しいのでした。 せめて、モデルの中くらいと思い、エプロン脇に咲く春の草花をノズルで吹き倒しながら誘導路へと向かう様子を目指して、ヴィネットを制作してみました。 しかし、失敗。かな。。。 鉄道模型店で繊維状のものを見つけてきて、木工用ボンドで植え込んでいるのですが、うまく密度の調整ができませんでした。 スポンジで表現しようとした花も、スポンジにしか見えない。。。 いつか別の方法を考えて、再チャレンジしたいテーマです。 開口の調整も行っているので、Trumpeterとはベツモノになっちゃってますね。。。 さらに、コクピット後端付近の胴体上面もかなり削り込んで調整しています。 Trumpeterのままだと、太く感じたのです。 主翼上のモールドも、Revellのモールドを写し取って追加しています。 また、動翼のモールドも、ちょっとオーバに深く掘ってみました。 垂直尾翼の前に見えるのは補強板です。 実機の画像を参考に0.14mmプラ板から切り出して貼り付けています。 リリパットエアフォースがプロッタでカットしたカッティングシートでこの補強板を再現するパーツを出していますね。癖のある形状で左右対称が必要なので、有効でしょう。 機首右側のピトー管はプラスチック製。伸ばした丸プラ棒と0.14mmプラ板を切り出したものを接着して制作しています。プラスチック用の接着剤で作業できるので、瞬着のようにはみ出た部分を気にしなくて良いので、精度を確保しやすいと思います。 キャノピはいつも通り、シーリングゴムの表現も兼ねて、黒で細く縁取りを入れています。これを入れることで、キャノピの透明部分がグッと締まります。 また、キャノピは通常、マスクをして「機内色→サフ→機体色」と塗り重ねるので、その塗装断面が見えてしまいます。これを見せなくすることもできますので、ちょっとしたひと手間ですが、お勧めしたい工程です。 制作を終えてみて、やはりRevellのほうが、F-16らしい感じはします。 ノーズにしても、インテークから前に突きだした平たい楕円の薄いノーズにバブルキャノピが載り、パイロットが無防備に見える雰囲気など、Revellのほうが「それらしい」と感じます。 ノーズの形状自体も、Trumpeterでは下面のラインを修正してもなお、実機に合わせきれなかったと思っていますし。 また、ノズルの奥行きがなく、ノズルを後付けできない位置でパーツ分けがされてしまっているために、いつもどおりの「ノズルにワリバシを突っ込んで塗装」が困難でした。 脚の形状を実機に近づけるために、塗装前に組んでしまったために、脚廻りで機体を保持することもできませんでしたので、このあたりエアブラシ塗装だとTrumpeterの難点とも言えます。 塗装に関して、いかがでしょうか? かなりくたびれた機体なので、塗装もあれこれやってみました。 ベースにシルバーを吹き、それからガンメタやシルバーを加えた機体色を吹いています。 汚れを描き込み、さらに機体色を塗り。エナメルでウォッシングをしたときに機体色が剥がれ、タッチアップを行ったりもしたので、実機の雰囲気に近づけることができたのではないかと思います。 さてこれでイタリアも一段落。 その区切りとして、まとめてスケビに掲載してもらえそうなので「やってよかった」とったところでしょうか。 次はSR-71をつくります。 いつも通り、複座と単座の2機同時組みの見通しです。デカールはロケッティアデカールのものを1機分は用意してあるのですが、そこに無いマーキングもあるので、またリリパットエアフォースさんのお世話になることでしょう。 なんて考えていたら、U-2も作りたくなってきました。 どちらも黒い機体なので、「黒い機体をどう演出するか」がポイントになります。 それの回答が見つからなくて、悩んでいたのですが。。。ちょっとだけ、見通しが立ってきました。 と、なると「U-2も一緒に行っちゃうか!?」なんて思いはじめてしまうわけですが。 実際に手を付けると、「4機で1年がかり」なんていうことになりそうで、、、それも問題だよなぁ。。。 |
41,42/F-16B/AADF
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制作期:2013.10〜2014.05
キット:Revell 最長の制作期間となってしまったイタリア空軍F-16、完成しました。 イタリア空軍にとってF-16は、F-104とEuroFighterのギャップを埋める、第2の機体でした。 第1の機体はイギリスからリースで導入したTORNADO F.3で、10年間使用しましたが、それでもEuroFighterは間に合わず、F-16をアメリカから10年間リースしています。 合計34機のうち、4機が複座のF-16B。 その4機のうち1機は、邀撃用にアップグレードを受けたF-16B ADF仕様となっています。 このF-16B ADF(MM.7268)を制作してみました。 アメリカの州軍で使用されていた邀撃型のADFを構造に手を入れて運用年数を延長し、導入した期待です。 イタリアではEuroFIghterまでの10年弱のツナギとして導入しており、実際には6年程度でアメリカに返却されました。 そのためか、運用コストは切り詰められていて、機体の塗装もそれにより、かなり剥げています。 電波吸収性のある塗料を使った塗装をやり直すためには、アメリカに送り返す必要があったようで、そのコスト負担を嫌ったイタリアは、塗装が剥げた状態のまま一部タッチアップのみで運用を続けていました。 そのため「銀色のF-16」となっています。 イタリア空軍のマーキングはいつも通りリリパットエアフォースさんに出力をお願いしました。 各部のコーションはアシタのデカールを使用しています。 アシタのデカールのF-16用はNo Stepの表示以外は、ほぼ2機分あるので、F-16A ADFと分けて使っています。 どうやら機体に装着する訓練のためのイナート弾のようです。 手前にはアース線を引き回してみました。 インテイク右側面にあるアースポイントから右主脚を通して、機体斜め後ろからアース線を引くのが、決まりになっているようです。 アース線は0.09mmのテグスです。 制作途中の時期に技mixのF-2を見る機会が有り、そのエアブレーキのパーツを見て「このパーツを取るだけために買ってやろうか!?」と半ば本気で考えましたが。 プラ板でなんとか4枚、制作しまして。 軽量化のためのリブやアクチュエイタの逃げなど、面倒な形状でした。 主翼・水平、垂直尾翼などの放電索は0.09mmのテグスを使用しています。 長さは2mm程ですが、テグスの「巻きグセ」があり、たくさん切り出して比較的真っ直ぐになっているものを選んでいます。 Revellのパーツをベースに、モールドを削り落として、貼り込んでいます。 これだけでグッとディティール感が増すので、お勧めです。 さらに、内部にはプラ板を貼り込んでいます。 垂直尾翼はRevellのキットに複数入っているもののうち、形状の近いものを改修して使っています。 前方に延長し、後端の形状を整えています。 実際のMM.7268の画像をもとに、ヴィネットのイメージを決めてみたのですが、思い起こせば、、、TORNADO F.3と同じ構図になってしまいました。 ま、TORNADO F.3の後継がこのF-16なんだし、それでもいいかぁ〜。 シートに座っているのはFOXONE、はしごを登っているのはPreiserのフィギュアをベースにしています。 はしごはプラ板から自作。 イジェクションシートはリリパットエアフォースさんの3Dプリンタによるもの。 板鉛でシートベルトを追加するだけで、かなりのディティールを稼ぐことができます。 プラスチックのマスキングテープを使っています。エナメル溶剤で糊を落とし、エナメル塗料で塗って、テグスを瞬着で貼り付けて。 あとは資料を見ながら機体各部に取り付けるだけ。 やってみると、意外に簡単。 キレイに真っ直ぐに下がらなかったヤツは「風に吹かれてる」と言い張ります。 ノーズコーンのライトニングストリップを延ばしプラ棒で作ってみました。 オーバースケールだとは思いますが、これがF-16らしさだと思っているので、満足しています。 インテイクのカヴァですが、幾つかパタンがありますね。 インテイクを外から覆ってしまいワイヤで主脚に引っかけるタイプ、インテイクのツラに合わせた蓋タイプ、そしてちょっと奥に押し込むタイプ。 イタリア空軍では主に、インテイクのツラに合わせた蓋タイプをを用いているようですが、この機体の画像では、奥に押し込むタイプを使っていました。 キャノピ内部に見える、キャノピオープンのためのアクチュエイタを受ける部分、複雑な形状をしています。 「なんでこんな形をしているのか」不思議でしたが、先日CATVを見ていたら、後部座席からキャノピが締まるシーンが流れまして、謎が解決。 キャノピのロッキングラグのリンクになっているんですね。 作業の手間的には、GripenDemoやTORNADO F.3よりも少ないにもかかわらず、最長の制作期間となってしまいました。 仕事が忙しかったり、モチベーションが下がっていた時期があったりしたせいです。 けど、これでイタリア空軍もF-16A ADFの完成報告を残すのみ。 本当は、AMX-Tのキットもありますが、一段落として、次に行こうと思っています。 で、フランスの予定なんですけど、一旦NASAに寄り道して、SR-71でも作ろうかな。 と、、、思っているのですが、すぐには手が付けられそうにありません。 明日、このF-16B ADFなどなど、作り貯めたイタリア軍の複座機をかかえてスケビ編集部に行ってきます。 |
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キット:Revell/Trumpeter
静岡、始まりましたねぇ。 そんな中、作業は地味に進めていました。 単座も複座も各パーツの取付を終えて、ヴィネットの制作もほぼ完了。 最後のディティール作業に入っています。 F-16A ADFのヴィネットは後にスペースを広く取ってみました。やってみたいことがあるんです。 (マスキングが面倒で、後回しにしてたら、最後になっちゃった) 今回は、整備中の機体にしたかったので、初めて「Remove Before Flight」のタグを付けてみました。 これ「いつかはやってみたい」と思っていたんです。 ビニールのマスキングテープの糊をエナメル溶剤で落とし、エナメル塗料で赤に塗って、テグスと接着してます。 あ〜放電索を付けるのが、面倒だなぁ。。。 と言うわけで、仕事が忙しくて更新していませんでしたが、制作自体は佳境。 明日には終わらせてしまうかと思っております。 …と言うのも、納期ができてしまったからでして。 しかもイエサブ144コンではないので、144コンには当初の予定を変更して、フランス海軍のF-8とRafaleを持っていくことになりそうです。 さて、もうひとがんばり。 これが無事に終わったら、イタリア一段落させて、SR-71を作るんだ…(と、ムダなフラグを立ててみる) |
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キット:Revell/Trumpeter
同好どうし、あらためて頑張っていきましょうね。。。 デカールの添付は終わって、全体にクリアを吹いたところ。 ちょっとアクセントの墨入れを追加したくて、あえてクリアにしてみました。 墨入れをして、パーツを取り付けたら、トップコートの強めのマットを吹こうと思っています。 F-16B ADFの翼端に取り付ける予定のAAM-9イナート弾を塗り分け。これは、機体取り付け訓練用でしょうね。 右下にチラッと写っているのが、インテーク脇の航行灯。 とりあえず2つ作ったけど、あと2つ制作が必要。 胴体各部や垂直尾翼上にも航行灯やアンテナが付くので、その作業も進めなければいけません。 いつも使っているアチガスの□100mmベースが足らなくなったので、Amazonで10個まとめ買いしたけど、ちょっと後悔。 イタリア空軍も一段落するし、別のベースを使ってみる良い機会だったのにな〜。 と、作業を進めていましたが、いまひとつ気持ちがノらない。。。 はじめて「趣味の仲間が亡くなる」ということがありました。 実際にお会いしたのは数度だし、あとはブログ上でのお付き合いだけでしたが、なんか、とっても虚ろな気分になっています。 このキモチをどうしたら良いのか分からなくて、何もできないまま、ただ、ご冥福をお祈りするのみ。 天国で自分で作った作品が大きくなって、空を飛び回っていたりしたら、良いな。 Trumpeterが6月に発売するリストです。 Su-27UBとRafale Bです。 勿論、144ですし、今年の6月ですよ! 凹んでる場合じゃありません。 どんどん作を進めて、先人を越えるものを作り出さないと。 |
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キット:Revell/Trumpeter
まだ終わってないんだけど。 2日かけてやっとここまで。 F-16A ADFのディアナは、逆側はまだです。 F-16B ADFのコクピット廻りもまだだし。 まだまだデカール貼りは終わっていません。 けど、かなりそれらしくなってきました。 胴体上の給油レセプタのガイドラインを貼ると、F-16らしく見えるようになりますね。 垂直尾翼のディアナは、ちょっと大きすぎたようで、ぎりぎりです。売り物にするには、10%くらい縮小しないといけませんな。 あともう少し、デカールを貼ったらトップコート。 そろそろ、ヴィネットの準備も始めないと。 けど、なんとかイエサブ144コンに間に合いそうな予感がしてきました。 今回は、F-16B ADFのほうはキャノピオープンにしてしまったので、トップコートを終えてからが、本番。 機体各部のアンテナや放電索、脚廻りのディティールアップ作業などなど、まだまだこれからって感じです。 まだまだ、F-16の制作にお付き合いくださいませ。 |



