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斉一説のパラダイムは崩壊寸前です。それに代わるものは何か?

3.11と定説の破綻

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串田氏によると、もう4年ほど近畿圏を中心に異常な前兆現象の観測が続いているそうですが、一向に現象が終息しないために、串田氏の地震発生予測がいままで延長に延長を重ねてきたとされています。先日(13日)の観測では一部の観測装置の終息を確認したために、地震が近いのではないかと心配されましたが、その後も前兆は完全に終息する気配がなく、またまた予測は延長されそうな状況だということです。13日というと淡路で大きな地震があった日ですね。これはいったい何を意味するのでしょうか?
 
いろいろ考えてみましたが、次のような仮説を立てると簡単に説明できそうな気がしています。まず、議論の前提として「地震とは地下深くで起こる水素爆発である」という仮説を認める必要があります。これは定説の地震学とはまったく異なりますが、この仮説によってのみ地震現象の謎が説明できると考えています(新地震学HP参照http://www.ailab7.com/index.htm)。地震の発生と水の因果関係があることは数々のデータによって証明されています。先日、当ブログでも紹介しましたが、東京工業大学「火山流体研究センター」の小川康雄教授が3.11以降余震が多発している福島県一帯の地下を電磁波で調査したところ、そのあたりの地下10キロぐらいのところに大量の流体(水)が滞留しているという事実を確かめたらしいです。教授によると、この水によって地震が引き起こされているのではないかと考えているようです。
 
以前にも当ブログで紹介したとおり、地震と水の因果関係はきわめて興味深い事実なのです。たとえばかつてアメリカのデンバーで軍需工場からでる汚染水を処理するために地下3600メートルの井戸を掘り、そこに汚染水を流し込んだところM5クラスの地震が起こり始めたということがありました。これは大変だということで汚染水の流し込みをストップしたところ地震もストップしたそうです。しばらくしてまた汚染水を流し込むと、ふたたび地震が起こり始めたので、これにより地震の発生と水の因果関係はほぼ証明されました。最近でもアメリカでシェールガス発掘のために大量の水を地下に流し込んでいる地域でM5クラスの地震が頻発しているという報告があります。
 
というわけで、地震と水の因果関係は地震学者も認める明らかな事実なのですが、しかし、今日の地震学者は根本的に間違ったパラダイムにしばられているために「地震とは水素爆発である」という単純明快な仮説がかえりみられることはありません。これはかつての天動説にしばられた専門の天文学者たちが、どうしても地動説を認めようとしなかったのとまったく同じです。
 
さて、このような仮説にしたがって、昨年来、串田氏の地震発生予測が延長に延長を重ねてきた意味を考えますと、きわめて切迫したある重大な可能性が隠されているような気がしてくるのです。それは次のような可能性です。そもそもなぜ前兆現象(すなわち電離層の異常)が地震の予測と関係があるのかというと、これは雷の発生の例をあげると分かりやすいでしょう。雷が発生するのは地上の分厚い雲に帯電したマイナス電気が地下のプラスの電気を引きよせ、それがあるとき一挙に放電現象を起こすからです。これと同じようなことが地震の場合も起こっていると考えられます。先の仮説によりますと、地震というのは地下に水素ガスが充満した結果起こるのではないかと考えられます。もちろんその水素というのは、元々は水すなわちH2Oから発生するわけですが、このとき水から解離した水素分子はマイナスに帯電します。このマイナスに帯電した水素分子の量が異常なほど多くなると、大気圏の電離層にも影響を与えるようになるのではないでしょうか?
 
ただし、水素ガスが増えただけではすぐに爆発(すなわち地震)は起こりません。地殻内部の密閉空間で水素爆発が起こるためには必ず水素と酸素の混合比が2;1になるという条件がみたされなければなりません。その条件がみたされないかぎり、爆発は起きないのです。通常の爆発はある一定程度水素ガスが充満すると、必然的に起こるのではないかと思われますが、爆発の条件がなかなかみたされないときには、水素ガスの充満がどんどん進んで時間が経てば経つほどそのエネルギーが大きくなるのではないかと想像されます。
 
ところで爆発の条件である水素と酸素の混合比が2;1になるということは、何を意味するでしょうか?これは電気的に中和するということを意味しています。したがって水素爆発(すなわち地震)を起こす条件が整うと地殻内部の電気は中和状態となり、その変化は電離層にも反映します。つまり地震が発生する直前には電離層も中和状態となり、したがって串田氏の予想通り、地震が発生する直前には電磁波の異常が観測されなくなる状態(静穏化)になるのではないでしょうか。これが串田氏の発見した経験式の意味ではないかと思われます。

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だとすると、もう4年も続く近畿圏内の異常とは何を意味するのでしょうか?これはもしかすると、次のようなことを意味しているのではないでしょうか。すなわち地殻内部の水素と酸素の混合比が爆発を起こす条件がたまたま満たされなかったために、現在までその異常が続いてきたという可能性です。串田氏によると、この異常な期間の長さは地震の規模に関係があると推定されています。たとえば2008614日に発生した岩手内陸地震(M7,2)の場合は約2年半も続いていたそうです。森谷博士の研究でもそうですが、前兆現象が長くなると相対的に地震の規模も大きくなるという相関関係は、以上のような推理が正しいとすればたしかに根拠がありそうです。
 
ただし、仮にこの仮説が正しいとすると、震源予想域内では、その間、一度も地震が起こっていないはずです。またこの仮説によれば、大地震の起こりやすさは長い期間地震が起こっていない空白内で起こりやすいということがいえると思います(もちろん、これは日本のような地震多発地帯でいえることですが)。
 
仮にそうだとすると、現在、串田氏が予測している琵琶湖周辺区域内で地震が起こっていないかどうかということを、ぜひ調べる必要があるでしょう。これは気象庁に問い合わせれば分かることですが、もし本当にその通りだとすると、串田氏の予測通り大きな地震が起こるという確率は高いのではないでしょうか?
 
ところで、先日(13日)淡路で起こったM6の地震と偶然同じ日に串田氏の観測装置の一部が異常を観測しなくなったと報告されていますが、これはいったい何を意味するのでしょうか?もしかすると串田氏が過去4年観測していた異常は、かなりの広域で同時に発生している複数の異常を観測しているのかもしれません。その中の一つが終息したということを意味するのではないでしょうか?仮にそうだとすると、次に大きな地震が起こる地域はある程度限定されてくるのではないかと思われます。ここ数年、一度も地震が発生していない大きな空白地域が近畿圏のどこかにあるとすれば、そこで起こる確率は高くなるのではないでしょうか?地震の規模は串田氏が予測しているほど巨大なものではなく、比較的小規模の地震が別々の地域で複数回に分けて起こる可能性もあります。ただし、それらの地震が連動して起こると、超巨大地震になる可能性もあるでしょう。いずれにしても、串田氏が予測するとおり近い将来、近畿圏(近隣圏も含む)で相当大きな地震が起こることはほぼ間違いがないのではないかと思われます。
 
補足1
大地震が起こると必ず液状化現象が発生するのは何を意味するのでしょうか?これは水素と酸素が爆発によって化学結合したあとに大量の水が発生するということと無関係ではないような気がします。他にも3.11後に各地で水が地下から噴き出してくる異様な現象がありましたが、これらも爆発後に水素と酸素の化学結合によってできた水と関係があるのではないでしょうか?大きな地震のあと、しばらく余震が続くのも[H+O⇔HO]の可逆反応が繰り返されるからではないかと考えられます。
 
 

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前回、当ブログで紹介しました八ケ岳南麓天文台で十五年以上にもわたり地震予知研究をされてきた串田氏が、ここ数年間続いてきた琵琶湖周辺域を中心とした異常な前兆現象の一部が終息したという発表をされています。串田氏の経験式によると、前兆現象が完全に終息してから何日かあとに必ず大きな地震が起こるということが主張されています。それによると、現在の前兆現象が予測通りに終息するとすれば、今月(4月)29日前後に大きな地震が近畿圏で起こる可能性が高いとされています。予想される地震の規模はM7.8という超巨大なものです。これは阪神大震災の数十倍のエネルギーをもった地震であるということです。しかも、予想される地震は海洋沖の地震ではなく、阪神の地震と同じように直下型地震であるとされています。これは何かのまちがいであろうと信じたいと思いますが、万が一のためにもこの情報をリンクしておきます。
 
「正しい情報を探すブログ」
 
なお、串田氏は今年1月の初めから本年4月頃に近畿圏で大きな地震が起こる可能性が高いということを警告していました。串田氏のフォロワーの方々は、4月13日の淡路島のM6の地震はその警告が正しかったことの証明だとかいっておりますが、しかし、串田氏自身は淡路島の地震が以前から警告していたものではないといっています。なぜなら規模があまりに小さいからです。だとすると、これは前震にすぎないのかもしれません。その可能性が万に一でもある以上、われわれは注意した方がよさそうです。
 
[補足1]4月20日記
ネットを検索していると、非常に気になる情報が昨年初めころから話題になっていたようです。長年、地下水の観測によって地震予知につなげようと独自の地震予知の研究をされている元東大地震研の佃准教授(日本女子大)が、最近(昨年の初めころかららしい)近畿地方で地下水の異常が観測されていることから、(期せずして串田氏の発表と同じく)近畿地方での巨大地震の可能性を発表しているといいます。
 
 
以前、当ブログでも触れましたが、直下型地震というのは地下水が水素爆発を起こす現象ではないかと私自身は考えていますので、このニュースは非常に気になるところです。一体、近畿地方の地下で何が起こっているのか詳しく教えてくれる方はいないでしょうか?
 
[補足2]4月21日記
つい先ほど(4月21日午前11時頃)テレビ朝日の「報道ステーション サンデー」の特別企画で「地震と水の因果関係」の研究をされている東京工業大学「火山流体研究センター」の小川康雄教授という方の話が取材されていました。話はわずか2,3分で終わり、お世辞にも精力的な取材であるとはいえませんが、しかしこのような研究をされている教授がいるということを紹介されただけでも救いを感じました。私は以前からテレビ朝日に地震のことで何度か電話をしたことがあり、「水と地震の因果関係」について力説したこともあります。このたび、ようやくマスコミがこの問題に目を向けようとしたことに少しは溜飲を下げました。しかし、番組キャスターの長野智子さんが「この研究はまだ始まったばかりです」といわれていたように、今後の本格的研究こそが求められます。そのためには国や報道機関がこのような分野に光をあてようとしなければなりません。同時に地道に地震予知研究を続ける串田氏や早川教授、森谷教授らの研究にも報道機関が光をあてるべきでしょう。気象庁の役人とアカデミズムの地震学者だけが国の予算を吸い取っているという現状を変えなければ、この国の地震研究はいつまでも迷走するだけであるといわざるをえません。これに関してアカデミズムの垂れ流ししか能のないNHKの偏向した報道姿勢もぜひ改めてもらいたいと思っています。
 
 
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ちなみに小川教授の話の内容はおよそ次のようなものでした。9.11後の福島県一帯に頻発する地震多発地帯を調べると、その地下10キロに大きな流体(水)があるということが電磁波の観測によって分かったということです。ただし、東京など大都市の地下はおびただしい電柱などによって電磁波の測定ができないので、なかなか地下水の実態がわからないので、課題があると述べています。
 
[補足3]4月23日記
一昨日、フジテレビ「Mrサンデー」でも地震予知について取り上げられていました。こちらは非常に精力的といってもよいもので、なんとロシアにまで取材にでかけていました。ロシアの地震学者が近々日本でM9の地震が起こる可能性があるとしていることに関する取材で、その学者の話によれば3.11後、日本国内で観測されている異常な低周波振動がさらなる巨大地震の前兆であるというものです。これに関しては例によって、気象庁はそれは科学的根拠がないとして無視しているそうです。
 
特筆すべきは、当ブログでも紹介しました早川教授の地震解析ラボがネットの会員らに発表している地震予測情報が大きく取り上げられていたことです。たとえば最近起こった三つの大きな地震(4.13淡路島4.17宮城 4.17三宅島)が、それぞれ事前に予測されていたということが紹介されていました。この情報は私自身も会員ですので確かな報道であることを証言しておきます。ちなみに下の地震予測情報は実際の地震が起こる前に発表されていたものです。
 
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番組キャスターの宮根氏が現在のところ当たるのは40%程度の確率なので、この種の発表をどうとればよいのか・・・・、と語っておりましたが、たとえ現状40%程度の確率でしかあたっていないとしても、これはすごいことであり、今後、国が全面的にバックアップすればさらなる成果も期待できることでしょう。要は、このような研究をマスコミにも積極的に取り上げてもらい、国民全体で応援してゆくべきだということです。なぜなら、この種の研究はたまたま偶然で当たっているのではなく、はっきりとした科学的根拠をもっていることが明らかだからです。
 
 しかしながらそれにつけても悲しいのは、アカデミズムの学者や気象庁の役人らが早川氏や串田氏の研究をまったく無視しており、これには憤りを通り越して怒りをすら感じます。さらに驚くべきことは、長年串田氏と同様のFM波を使った地震予知の研究を続け、実際に多くの成果をあげてきた北海道大学の森谷博士が大学から圧力がかかりHPの閉鎖にまで至っているといううわさがあることです。いったい、これはどういうことなんでしょうか?大学内外で既得権益を守ろうとする者が圧力をかけているのではないかとさえ勘繰りたくなります。
 
[補足4]4月25日記
先日、フジテレビ「Mrサンデー」で紹介された地震解析ラボのCS放送がネットでもみれます。
 
ハザードラボ
http://www.hazardlab.jp/know/news/
 
この放送の4月12日分のYOUTUBEです。

 
翌日の淡路地震を完全に的中させていることが分かります。
 
次回の放送更新日は明日(金曜日)になります。

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本年12月29日又は来年1月8日に、琵琶湖周辺域でM8クラスの直下型地震が起こる可能性があるという衝撃的な情報がネットなどで駆け巡っている。その情報の発信者はアマチュアの地震予知研究家でPHP新書「地震予報」の著者としても知られる串田嘉男氏である。私は串田氏については地震予知研究者として今まで名前だけは聞いていたものの、ほとんど何の知識もなかったのだが、先週号の週刊FRIDAYの記事を読んで、これは「ただ事ではない」ということを感じて、早速、串田氏の著書(「地震予報」PHP新書)を取り寄せてみた。
 
一昨日(29日)ようやく読了したばかりだが、串田式地震予知法に対する認識が深まると共に、今現在、発信されている琵琶湖周辺域(及び関西圏)の直下型地震予報に対して、いたずらに恐怖心をもつのではなく、まだまだ分からない多くの謎があるという串田氏自身の謙虚な認識も踏まえて、冷静に受け止めるべきであると感じている。
 
まずは串田式地震予知法とはどのようなものかということを簡単に説明しておこう(ただし、本の内容は難解な個所が多くあり満足に理解できたわけでないことはいうまでもないが…)。
 
串田氏らの研究によると、地震が発生する前兆現象として震源地に近い電離層に異常が現れるという仮説に立っている。同じような電離層の異常を観測して地震予知に生かす方法はいくつかあるようだが、串田氏の方法はFM電波(VHF波)の異常を観測する方法である。ちなみに以前に紹介した電気通信大学教授の早川先生の予知方法はVHF波ではなくVHL波である(念のためVHF波は超短波でありVHL波は逆に超長波である)。
全国のFM放送で使われているVHF波は波長が非常に短いために他の波長の長い電波に比べて大気圏内で反射することが少なく、その結果、遠い場所には伝わりにくい。しかしながら、たまに飛行機や流星群にあたってFM電波が普段は届かない遠隔地へ届くようになることがある。串田氏はもともとアマチュアの天文研究家であり、新彗星の発見などでその分野では世界的にも名の知られた研究者だったが、その彗星の発見に欠かせなかったのがFM電波の受信だったそうである。というのは彗星からこぼれおちる流星が大気圏内に突入すると、FM電波が流星群に衝突し反射して帰ってくるからである。串田氏はその方法を巧みに使って新彗星の発見などに利用していた。
 
ところがあるとき流星の影響がないにもかかわらず、普段は受信できないはずのFM電波が受信されるという異常現象を検知し、その数日後に地震が起こったというのである。その後、同じような現象を何度も検知して、串田氏はFM電波の観測によって地震の予知が可能になるということを確信するようになった。それ以降、串田氏は自らの施設である八ガ岳の公開天文台でFM電波を観測しながら地震予知研究を続けてきた。串田氏はFM電波の異常を検知するためにペンレコーダーというアナログ装置を作って、自動的にFM電波の異常を紙に記録するシステムを開発している。これによってFM電波の異常観測にはさまざまなパターンがあることが分かっている。飛行機の機体にあたって反射したものや流星群にあたって反射したものは明らかな特徴があり、その他の異常検知、すなわち地震の前兆現象によると考えられるものとは明らかに違っている。しかも、同じ地震の前兆現象によるものだと考えられる異常検知にも多くの複雑なパターンがあり、一定の法則性があることも分かってきた。
 
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驚くべきことに通常の地震の起こり方には上の図のような法則があるという。異常電波の観測が始まってから徐々に観測値が極大にいたるが、やがて異常電波が減少していくと、まったく反応のない静穏期になる。地震が発生するのは。必ずその静穏期になってからだという。もちろんその原因は分かっていないが、串田氏は過去の多くの実績から、そのような法則があることを確信したのだという。しかも、過去の実績から「初動」から「極大」そして「静穏期」へのそれぞれを区分する期間が分かれば、地震がだいたいいつ頃起こるのかということが、計算によって求められるという。なぜなら図のa(初動)b(極大)c(前兆終息)d(地震発生)の点の間には図にあげているような数理的法則があるのだという。
 
したがって地震が発生するのは必ず前兆を観測してから一旦その前兆が終息し静穏期を待たなければならないわけだが、ただし、このような法則に簡単にあてはまらない地震も過去いくつかあったという。通常のパターンのように、前兆が一向に終息せず、異常電波が極大を経て減少化しながら終息する前に再度元に戻って同じような極大化と減少化のパターンを何度も繰り返すという前兆現象が異常なほど長期間にわたって続くという現象である。実は今回串田氏が警告している琵琶湖周辺域の地震発生の前兆は、過去4年間以上にもわたり続いてきた前例のない長さの前兆現象を根拠にしているわけだが、この前兆現象があまりにも長期間にわたっているので、串田氏自身この前兆の終息がいつ頃になるのか、つまり地震がいつ発生するのかということに関して、過去何度も修正を余儀なくされた。
 
本書(「地震予報」)が出版されたのは今年の9月であるが、同じ前兆がそのはるか4年ほど前から続いていて、いつ頃その前兆が終息し地震が発生するのかということに関してなかなか予測もできなかったが、本の中ではさまざまな計算結果から今年の12月29日頃の発生がもっとも可能性が高いとされていた。しかしながら、そのときになって前兆が終息しなければ、再度、警告日を延長する可能性もあるとされていた。すでに今月12月26日の時点でなお前兆が続いているという串田氏の観測情報が流されており、12月29日に地震発生の可能性という当初の警告はその時点で修正され、次の警告として1月8日頃の発生の可能性という情報に変更されている。
そんないい加減な地震予知は無責任ではないかと思う人もいるだろう。しかし、串田氏は決して何の根拠もなく警告日を変更しているのではなく、たしかな根拠に基づいて変更しているのである。いずれにしても異常な長期にわたる前兆現象が一向に終息せず、今でも続いているということは間違いがなく、それに関して串田氏が嘘をついているとは思えない。もしこの長期前兆が終息してもなお地震が起こらなければ、串田式地震予知法は破たんしているのではないかという批判はできるだろうが、しかし、仮にそうなったとしても串田式地震予知法がまったく根拠がないとは決して言えない。なぜなら、いままでその方式によって完璧な地震予知に成功した例が過去何例かあるからである。
 
たとえば2008年の6月14日に発生したM7.2の岩手宮城内陸地震がある。この地震は活断層のない地震であり、地震学者に説明を困らせた地震である。ただし串田氏はこの地震の予知に成功したわけではない。実は串田氏はこの地震が起こる前に(今回の警告と同じように)非常に長期間の前兆を観測していたという。その期間は1年以上であった。その長い前兆が終息したのは5月だったという。その終息をもって串田氏は地震発生を6月の17日±3日としたわけだが、推定領域をまちがってしまい関東圏で地震が発生するものと思い込んでいたという。これは彼にとって大きな失敗だったと認めている。それでも地震の規模をM7.1±0.5としていたわけだから、これは必ずしも外したとはいえないだろう。
 
しかし彼はその失敗から多くのことを学び、次の予知成功に生かそうとした。6月14日の地震のあと、すぐに新たな前兆現象の初動が出現していた。その解析の結果、次の地震は7月24日±に起こることを計算で求めた。地震の規模は6.5±0.5とでていた。今回は推定領域についてもまちがいがないと確信したので、彼は悩みに悩んだあげくに、この警告を自治体に報告しなければならないと考えたようだ。彼は7月21日に推定領域の岩手県〜秋田県の各自治体にFAXを送りつけた。
 
推定発生日は7月23日または24日の可能性、規模はM6.5±0.5の地震。領域は岩手県〜秋田県の東北地方という内容だった。事実、7月24日の午前0時26分に地震が発生した。規模はM6.8で、領域は岩手県沿岸北部であった。まさに串田氏の予測とピタリと一致した地震であった。
 
この一例をもっても、串田氏の予知方式がたしかな根拠のあるものであることが分かるであろう。そのときFAXを送りつけられた岩手県や秋田県は各自治体はその予報の正確さに驚いたことであろう。
 
話を今現在の串田氏の警告にもどしたい。今現在(12月31日)時点での串田氏の予報は長期前兆が現在を続いており、地震の発生予測は年が明けた1月5日以降になるだろうとされている。もちろん串田氏はこの予報が必ずあたるということをいっているわけではない。前兆はまだまだ継続し、地震の発生は先に延びる可能性もあるということを彼は述べている。ただ、その発生可能性があるという観測データがでている以上は情報を公開する必要があると考えて、雑誌週刊FRIDAYの取材にも応じたのであろう。もちろん私自身はこの予報があたらないことを願っている。しかし仮にあたらなかったとしても、串田氏の努力は決して無駄ではないと確信している。彼の努力はいずれ早かれ遅かれ世界的に認められることになるだろう。ただし、それまでに犠牲が少なければ少ないほどよいと思っているのだが、現状では多くの犠牲を伴わなければ彼の努力も報われることはないのではないかと危惧している。
 
最後に、この本の終りの方で串田氏が述べている通哭の嘆きの言葉を紹介しておこう。この言葉を聞いて、気象庁の役人や地震学者そしてマスコミ人が一日も早く目を覚ますことを願うばかりである。
 
17年間、観測研究を続けてきた中で、多くの大きな地震の予測に成功し、地震発生前に地方自治体に地震予報を出し、誤差なく予報が成功したという歴史的成功も、日本のメディアは興味を示さないし、17年間の研究成果の発表の講演開催の通知を各メディアに送っても、新聞社もテレビ局も、誰一人として来ていただけなかった。大学の教授職の方の発表などは大きくニュースになるのに、一般民間人の観測研究などは、この程度の扱いであることがよく分かる。したがって現状では、一般公表することは不可能に近い。(PHP新書「地震予報」P329-330)
 
補足1
そんなにあたるというなら、3.11の地震を予測できなかったのはなぜか?と誰しも疑問をもつだろう。実は3.11前にも串田氏は30台の受信機のうち2台で異常を検知していたという。しかしながら、これは3.11後にわかったことらしいが、プレート境界型の地震のように沿岸から遠く水深も深い海底で起こる地震の場合は震源域の異常がはるか上空の電離層に影響を与える前に分厚い海水層によってかなり減衰し、少なくともM2以上は規模を大きめに見る必要があるということが後日わかったという。それに対して現在観測中の前兆現象は30台の受信機全部で観測しており、これは間違いなく海底ではなく陸地域で起こる直下型地震の前兆であるとみなすことができるという。

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活断層とはなんぞや?

またぞろ活断層という奇妙な言葉が世の中を混乱させている。敦賀原発の真下にある断層が活断層である可能性が高いというわけで再稼働どころか廃炉になる可能性もあるという。そもそも活断層という言葉は、忘れもしない阪神大震災時に一躍注目された言葉である。あの当時、大きな地震はありえないとされていた関西でなぜ震度7の大地震が起こったのか?という疑問に対して地震学者が答えた唯一の(後付けの)説明であった。淡路島北淡町の野島断層が動いたために地震が起こったのだと、もっともらしく説明された。

それなら、なぜ関西では大きな地震は起こらないと言い続けたのか?という質問に対して、彼らは「活断層はいつ動くか分からない。それが動くのは5000年に一度の確率なので予測できなかった」などと釈明していた。当時、わたしは震度7の真上に住んでいたので、彼らの説明には非常に腹が立ったが、地震学者が予測できなかったという以上やむをえまいと受け入れていたのだが、その後、よくよく考えると「活断層」という言葉にわれわれは騙されているのではないかという不信の念が強くなっていった。

そもそも「活断層」という言葉の定義がまったく意味不明なのである。だいたい過去1万年から2万年に動いた断層が活断層であると定義されているらしいが、いったいその定義にどのような意味があるのだろうか?たとえば活火山と休火山、死火山という区別であれば誰にも分かる。現在でも噴煙を上げ続けている桜島は明らかに活火山であり、一方、富士山のように現在は噴煙をあげていなくても比較的近い過去に噴火した形跡のある火山は休火山であり、鳥取の大山のようにはるか昔には火山であったが、再噴火する可能性のない火山は死火山として定義される。

ところが断層の場合は活断層という言葉はあっても休断層とか死断層という言葉はないらしい。5000年に一度しか動かないような断層であれば、活断層ではなく休断層でいいじゃないかと思うが、休火山という言葉に比べると、言葉の響きがいまいちピンとこない。だからとりあえず、「動く可能性があるものはすべて活断層ということにしましょう」みたいに決められたのではないであろうか?だとすると、そんないい加減なものを真面目に信じる方がバカではないかと思う。学者が一致して言っているのだから、信じられるのではいかというかもしれないが、私はむしろ逆に学者が一致していることの方が気持ち悪くて信じられない。なぜかというに、定説というのは180度ひっくり返ることの方が多く、ましてや地震学のように新興の分野であればなおさらである。しかも謎だらけの地震現象を説明する理論が一つの定説で事足りるというのは、私には異常であるとしか考えられない。


火山というのは地下のマグマが水蒸気爆発を起こしたりすることによって起こることは誰にも分かるが、では活断層が5000年に一度の確率で突然に動く理由はいったい何なのだろうか?実はその原因はまったく分かっていない。「活断層が動く原因は何ですか?」と地震学者に尋ねると「それは活断層だからです」というバカみたいな答えが返ってくるにちがいない。これはもちろん笑い話ではない。要するに動く可能性のある断層はすべて活断層だということにされ、そしてそれが本当に動くと、「動いた理由は活断層だったからです」というまことしやかな後付けの説明で済まされているのである。

地震学者はなぜそんな安直な説明で満足しているのだろうか?という疑問をもつ方もいるかもしれない。そんな質問をすると、おそらく「それは定説だから」というような答えが返ってくるだろう。科学的な定説というものは、たとえそれがどんなに胡散臭いものにみえようと、科学者を縛る力をもっている。なぜなら定説は唯一のパラダイムとして機能するからである。パラダイムというのはさしあたり雨傘のように科学者を縛る力をもっている。その外側にでると大雨が降ることが分かっているので、誰もがその中に留まろうとせざるをえないのである。つまり、そのパラダイムの中にいるかぎり科学者としての通常の仕事ができるが、外側にでてしまうと仕事さえも保証されなくなるのである。

現代の地震学者にとって定説となっているのは、以前にも紹介した「弾性反発説」という仮説である。すなわちプレートに歪みが蓄積され、それがなんらかの弾みで動くと地震が起こるというものである。しかしながら阪神大震災のときもそうであるが、活断層が動く真の理由は決して解明されてはいない。なぜあのとき野島断層が動いたのか?その理由は決して分かっていないのである。

たとえば最近はGPSの飛躍的な進歩により、センチ単位の精度で全国土の位置情報を衛星によって知ることができるようになった。その結果、歪みがどの地域に蓄積されているのかということが、数学的に予測されてもよさそうなものだが、決してそのような予測は行われていないし、また予測が可能であるとも考えられていない。ということは、結局、活断層に溜まった歪みエネルギーというものは見ることも知ることもできないものだとされているわけである。つまり活断層に溜まった歪みエネルギーというのは、あくまでも理論上の仮定の話であって、実際に確認されているわけでもなんでもないのである。

それでも現状では数理的に正確な予測はできないが、視覚モデルとして尚有効であるというのならまだ話は分かるが、弾性反発説とか活断層という概念は視覚モデルとしても失格であると断言できる。それが唯一成功しているようにみえるのは、日本海溝のようなプレート境界のあたりで頻発する海溝型地震に対して、テレビや新聞によく発表される[下敷きを叩いた時の振動を模した絵]であるが、あれでは3.11後の複雑な余震現象に対しての有効な視覚モデルにはなりえないであろう。3.11後の余震現象で奇妙なのは、遠く離れた場所で、同時多発的に、まるでモグラ叩きのように、・・・・消えては現れるという現象であった。奇妙なのは福島浜通りなど、ほぼ同じ地域で延々と繰り返される余震である。弾性反発説によると、余震というのはプレートに溜まった歪みを解放するために起こるはずだ。だとすれば、余震の起こり方には一定の法則性があってもよさそうなものであるが、そうでもないらしい。

実際、余震現象というものは地震ごとに異なった様相を呈するのが普通であり、たとえば2004年10月に起こった新潟県中越地震(最大震度6.8)の際には、震度6強の余震が2回、震度6弱の余震が2回、震度5弱以上の余震は18回以上続いたとされている。この回数は阪神大震災のときの余震に比べ異常なほど回数が多く、なぜ同じ規模の活断層の地震でありながら様相がそれほど異なるのかという合理的な説明は一切なされていない。ちなみに阪神大震災の時は最大震度4の余震が1回起こっただけであり、その他は震度2以下の微小地震がほとんどであった。断層モデルでどうしても説明できないのは、いわゆる群発地震という現象である。群発地震というのは小さな地震が何か月も断続的に繰り返されるという現象であり、それは弾性反発説の枠組みでは到底説明できない。

私は3.11よりもずっと前から地震について関心をもってきた。そこで確信したのは地震の原因には必ず水(H2O)か関係しているということである。前にも紹介した著名な国際的地震学者の島村英紀先生のHP(http://shima3.fc2web.com/sekou9701damzisin.htm)にも紹介されているように、水と地震の因果関係は明白な事実であり、阪神大震災のときもその原因として巨大な橋脚工事で地殻に割れ目ができ、そこに大量の海水が流れ込んだことから説明できるのではないかと考えている。すなわち地震というのは地下で起こる水素爆発であると仮定すれば、さまざまな地震現象の謎が整合的に説明できるように思われるのである。この仮説の強みは、なんといっても、地震現象の分かりやすい視覚的なモデルを提供してくれることにある。※この仮説については、石田先生の新地震学というHP(http://www.ailab7.com/)で展開されているので、詳しく知りたい方はそちらをぜひ参考にしてください。

特にこの仮説によると、余震活動についての多くの謎が一挙に氷解されるように思われる。この[地震=水素爆発説]によると、余震というのは地下の高圧高熱の環境下で水素と酸素に熱解離したガスが化学反応による爆発(すなわち地震)が、何度も同じ反応を繰り返すことであると定義される。つまりこの反応は条件さえあれば可逆的な反応(2H+O⇔H2O)となり得る反応であり、その条件が地殻の内部の様相によって異なるがゆえに、余震の起こり方も条件によって変わってくると想定される。3,11後の余震の起こり方をみると、まるでモグラ叩きのように同時多発的に各地で余震が続いた理由は以下のように説明できる。

3,11後、国土地理院の調査によっても明らかなように、日本列島は宮城県沖の震源を中心として東側に数メートルから数センチ、全国的な地盤のズレを生じたことが分かっている。この結果、日本列島の地殻の下では数多くの場所で空洞が生まれたのではないだろうか?空洞ができると、そこに地下水が落ち込んで<地震の巣>となるわけである。その結果、東日本の各地で水素と酸素が反応しやすい条件がそろい、いわゆる<地震の巣>が至るところにできたのではないかと考えられる。

したがってこの余震活動はもともと活断層の運動とは何の関係もないのである。3.11のあと、活断層が活発化したのではなく、あくまでも地盤のズレによって<地震の巣>が多くなったというだけの話である。したがって、定説の地震学者がいうように、関東直下の大地震が迫っているというのは、たぶん妄想にちがいない。現在、余震活動が静まっているのは、各地の<地震の巣>が徐々に平準化され、地殻下で水素と酸素が反応できる条件下の環境が少なくなってきたことを物語っているのだと思われる。したがって危機は少なくなっていると考えた方がよいと思う。それでも心配な方は毎月200円で情報提供される信頼できる地震予知システム(地震解析ラボhttp://earthquakenet.com/)にアクセスしてください。

結論:活断層というのは虚妄の概念です。断層は地震の原因ではなく、あくまでも地震の結果、すなわち過去の地震の痕跡でしかありません。活断層が動くと地震になるという定説論者は原因と結果をとりちがえているのであり、まったく本末転倒した物の見方であると考えられます。

補足;私は3.11後のある会合で京大の地震学者に地震=水素爆発の可能性について質問したところ、その先生は水素爆発ではあれほど大規模なエネルギーを説明できないのではないかと答えていました。実は時間がなくてそれ以上聞けなかったのですが、仮にそうだとしても、少なくとも地殻下で水素爆発が起こっている可能性は否定できないのではないかと考えます。その証拠に地下深くに大量の水を流し込むと必ずと言ってもよいほど地震が発生するのです。その他、大きなダム工事のあと水が貯水されると、必ずといってもよいほど地震が起こることが分かっていますし、また大西洋のある島国(アゾレス諸島)では雨が降ると必ず地震が起こるという地域もあります。

実は数日前に興味深い新聞の記事がでておりました。以前に紹介した島村先生のHPでデンバーの人工地震の話と似たような現象が最近アメリカのシェールガスの採掘地域で頻繁に起こるようになったというのです。シェールガスというと、最近、新エネルギー源として俄然注目を浴びており、オバマ大統領がこの発見によってこの先100年以上エネルギー問題が解決されるなどと発言しておりましたが、そのシェールガスの採掘には大量の水を流し込む必要があり、それによっていままで起こらなかった地震が頻発するようになったということです。今のところ最大M5程度の小規模な地震にとどまっていますが、今後の採掘に影を落とす意外な障害になるのかもしれません。
 
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地震は予知できる!

「地震は予知できる」(早川正士著 kkベストセラーズ)という本を読んだ。タイトルをみると、どうせみせかけだけの誇大広告のような本なんだろうと想像する向きもあるだろう。しかし、このタイトルはむしろ控え目な表現であり、実際は「地震は予知できる」どころか、「地震予知は90%以上可能!」とか、あるいは「実用段階の地震予知!」とした方が、この本の内容を正確に伝えるタイトルではないかと思う。
 
ご存じのとおり大方の地震学者によると「地震の予知は絶対に不可能だ」とされているらしい。たとえば東大のロバート・ゲラー教授(ときどきテレビのトーク番組「たかじんのそこまで言って委員会」などに現れる背高のっぽで訥弁のアメリカ人)が3.11後、「地震予知はぜぇぇったい不可能なんです」と変な日本語で叫んでいるのを見たことがある人も多いだろう。彼は異端者ではなくむしろ正統派の地震学者である。ただし元々専門は地球科学であり、定説のプレート論に基づく地震のメカニズムを信じて疑わない先生である。ゲラー教授が「地震予知は絶対不可能だ」という理由は実に簡単な理屈である。割り箸を両手でもって少しずつ力をかけて湾曲させていくと割り箸はいつか必ず真中あたりで折れて割れる。それは確かなことであるが、割り箸が何秒後に割れるのかという正確な時間をあらかじめ正確に計算し予測することはできない。地震の場合は割り箸よりもはるかに複雑な要素がからみあうので、したがって、それがいつ起こるのかという正確な予測は絶対に不可能だというわけである。
 
ただし、この理屈は前にも当ブログで批判的に紹介した「弾性反発説」という証明もされていない仮説に基づいた虚構の理論であり、そもそも私はその理論自体がおかしいと思っているので、彼の発言はまったく愚の骨頂だと思っている。そもそもゲラー教授が「絶対に地震予知は無理です」という決め付けには二重の誤りがある。一つは証明もされていない仮説を絶対視しているという誤りであり、もう一つは虚構の仮説からさらに子供の屁理屈のような例をあげて「絶対にありえない」と断定していることである。これは科学者として許せないことである。彼の発言が真実味をもって受け入れられるのは、東大教授という肩書があるからだろうが、しかし科学者というのは決して「絶対」という言葉だけは使うべきではないと私は思う。

たとえば京大の山中教授が発見したIPS細胞は以前の常識では「そんなことは絶対にありえない」と思われていた現象である。科学の世界では常識が覆されるのはあたりまえであり、それこそが科学者の使命ともいうべきではないか?たとえばゲラー教授が信じるプレート論にしても、元々は大陸移動説を唱えたウェゲナーの仮説からきているが、それが発表された当時は誰にも相手にされず、トンデモ理論の一つとしかみなされていなかった。ウェゲナーの仮説は彼の死後になってはじめて評価されるようになった仮説である。科学者というのは常に不可能と思われることにあえて挑戦し、誰にも開けられなかったその扉を開けてきたのである。それこそが真の科学者の使命ではないであろうか。ましてや地震の予知はすべての人類の切実な願いであり、たとえ現状では不可能であると思えたとしても、いつか必ず可能となる日が来ることを信じて、その夢に向かって挑戦するのが科学者の使命ではないのであろうか?
 
しかし「地震は予知できる」という本を読めば、もはや地震予知は可能であるどころか、それはすでに実用段階に至っているのである。そんな妄言は信じられないという人に、とりあえず地震予知は可能であるという理論的な根拠を示しておこう。
 
「地震は予知できる」という書を上梓した早川先生は東京電気通信大学の教授である。先生の専門は電磁波の研究である。地震学者ではないが、大きな地震の前に異常な電磁波が観測されることがあるということはかなり前から知られていたので、先生はその研究に独自で取り組んでいた。そのきっかけになったのは阪神大震災であったという。先生は1995年1月17日に起こった地震の数日前に前兆現象ともいえる電波(VLF波)の異常を観測していた。ところが地震が起こったあとは正常に戻っていた。その解析から、先生は電磁波の異常を観測することによって地震予知に生かせるのではないかと確信したそうである。
 
地上を行き交う電磁波というのは低周波から長波、中波、短波、マイクロ波までさまざまな種類がある。その種類の違いは基本的に波長の長さによっている。人類はこの電磁波の波長の違いを利用することによって多くの文明の利器を発明した。比較的短い波長をもつ中波や短波はラジオやテレビとして使われていることは周知の通りであるが、早川先生らが地震予知に生かせるとしているのはあまり活用されていない長波である。長い波長をもつ長波(VHL波)は電離層の最下部で反射することが知られている。その結果、長波の異常を観測することによって、電離層の異常を観測できるというわけである。
 
実際に、早川先生らは阪神大震災の数日前にVHL波の異常を観測しその後も研究を続けた結果、VHL波の異常と地震の発生が明らかな因果関係があることが分かったのである。因果関係の原因は次のようなことである。地震が発生する周辺域では電離層に異常が起こっていると想定されるのである。その結果、VHL波を観測することによって、電離層の異常が観測でき、結果、地震発生の前にその発生を予測することができるというものである。
早川先生らは私費を投じて全国数か所に観測施設を設置し、過去十数年、地震予知の実績をあげてきた。その成功率は3.11以前は90%を超えていたと主張している。ただし、3.11後は電離層の異常が日常化するほど、電波の擾乱があたりまえになっているので、その成功確率は60程に低下していると認めている。それでもすごい実績ではないかと思う。
 
この予知方法がすばらしいのは、地震が起こる一週間から二週間も前に電波の異常が観測され、地震が起こる地域とその規模を予測できるということである。先ごろ東大地震研が今後4年以内にM7以上の関東直下地震が起こる確率が70%以上あるなどと、あたるも八卦みたいな無責任な予測をしているが、そんなあてにならないだけでなく、ほとんど何のためにもならない長期予測とは違って、早川先生らの予測は地震が起こる一週間から二週間前に予測できるので、その精度があがってゆくと、ゆくゆくは天気予報のように、事前の地震予報ができる時代がくるかもしれないのである。
 
そんな夢のような話が本当だとすると、なぜ国の機関やマスコミが取り上げないのかと不思議に思うだろう。これは本当に信じられないことだが、実は早川先生らは文部科学省に過去の地震予知の成功実績を紹介して資金援助を申し出たところ、彼らから「わたしたちはあなたがたの研究に何の関心もありません」という一言ではねつけられたそうである。これが3.11前のことであれば、まだそれほど理解に苦しむことではないかもしれないが、この話は3.11後のことなのである。
 
彼らが「関心がない」と答えているのは、先のゲラー教授のような「地震予知は絶対に不可能だ」という定説論者の決め付けがあるからである。彼らはいままでそのように言い続けてきたので、いまさら地震予知が可能だという説に組みすると、自分の過去の発言や定説論者との密接な関わりの責任を問われることになる。だからそんな話は聞きたくもないのだろう。また定説の地震学者も、そんな話を真に受けられると、自分たちの研究は何だったのかということになる。それが本当だとすると、彼らの人生もむなしくなるのは必至である。
 
というわけで、早川先生らは国の資金援助をあきらめざるをえず、民間人の草の根の寄金によってなんとか国内外の観測施設の充実やスタッフの雇用のための費用を捻出している。わたしはこの本を読んで早速「地震解析ラボ」という地震予知システムの会員登録をし、毎月500円の出費にはなるが、早川先生らの研究に少しでも役立ってもらい、同時に会員の特典として継続的に発表されている最新の地震予報の情報提供を享受している。ちなみに会員になるには月200円のコースもあります。共感できる方は以下のサイトでぜひ会員登録をしてください。
 
地震解析ラボ
http://earthquakenet.com/
 
補足:
実はこの電磁波の観測による地震予知方法は早川先生とは別に北海道大学の森谷博士が独自に編み出しています。森谷博士は北海道周辺に限っていえば、過去100%の的中率を誇っているともいわれています。もう何年も前にテレビのバラエティ番組(「ジキルとハイド」)でも紹介されておりましたが、残念ながら正統派の学者からはほとんど無視され国の援助もなく、早川先生と同様孤立無援の中で研究を続けられているようです。おどろくべきことに森谷博士の独創的な地震予知研究は世の中を不安にさせるという理由で北海道大学の当局からHPの閉鎖を命じられたそうです。参考まで、その経緯についてのサイトをリンクしておきます。
http://sekaitabi.com/moriya.html

ジキルとハイドのYOU TUBE
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それにしてもこのようなオチャラケの番組で紹介するだけでお茶を濁しているマスコミの責任も重大だと思いますね。彼らも日ごろ官僚を批判したりしているが、権威を盲信するという体質は変わりません。

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