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小野小町については絶世の美女というだけで、詳細については、わかりませんが、
出生地は秋田県ともいわれ、小町美人コンテストなどの催しも行われていますが、今日は
歌人でもあった小町の歌を「古今和歌集」から繙いてみたいと思います。
【 小野小町 】
≪ かぎりなきおもひのままに よるもこむ
夢じをさへに ひとはとがめじ ≫
【 解説 】
小野小町が生きていた中古の時代、女性はひたすら<待つ性>だった。
良人であっても恋人であっても、同棲せず、男性が自分の許へ通ってくるのを
待たねばならなかった。
『つのる思いがあるのだから、せめて夢であなたに逢いに出かけよう。
夢路での出会いまでは、人は咎めますまい。』と詠いかけた相手は文徳天皇。
小町は後世の人に「通い小町」とも、「卒塔婆小町」とも呼ばれ伝説上の人物
となっているが、三島由紀夫は、『近代能楽集』の一編、「卒塔婆小町」で、
彼女を浮浪者のような老婆と設定し、若いときの妖しい小町の美しさと、老醜
とを表裏としてあらわしている。
自分を讃えた男は次々と死に、それを醒めた目で見つめる老婆。
人が恋に魅せられているときは、本当は死んでいるのだという。
彼女の典型的手弱女ブリの歌は、やはり恋の熟達使である美女として受け取ると
意味が深くなる。
・ 参考 (株) 作品社 日本の恋歌 3 中島みゆき編
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2012年01月16日
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