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金子みすずは、20歳のころから童謡を書き始め、西條八十に
『若き童謡詩人の巨星』と賞賛されました。
彼女は子ども達の無垢な世界や、自然・宇宙の成り立ちを、やさしい詩の言葉に託し
大切な心のありかを歌いました。
≪ 月のひかり ≫
月のひかりは お屋根から、
明るい街をのぞきます。
なにも知らない人たちは、
ひるまのように、たのしげに、
明るい街を あるきます。
月のひかりは それをみて、
そっとためいき ついてから、
誰ももらわぬ たくさんの、
影をかわらに すててます。
それも知らない人たちは、
あかりの川のまちすじを、
魚のようにとおります。
ひと足ごとに 濃く うすく、
伸びては ちじむ 気まぐれな、
電燈のかげを 曳きながら。
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2012年02月13日
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