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おっさんのピーナッツ
飛行はお客様の安全が第一。
4年くらい前の機内で、ある外国人の家族に呼ばれました。
「すみません。助けてください。」
苦しそうな息をしている男の子がいました。
「この子、強度のピーナッツアレルギーで、においだけでも症状が・・・」と母親。
アナウンスすることにした。
『機内で強度のピーナッツアレルギーのお子様がいらっしゃいます。
ピーナッツをお召し上がり中のお客様は、恐れ入りますが、いったん食べるのを
止めて頂きますようお願いいたします。』
アナウンスの後、通路で日本人のオジサンに呼び止められた。
「おい」
・・・・・ こわ ・・・・・・・・・
手にはピーナッツの缶とビールがあった。
「お客様、安全な運行のためにもご協力を・・・・・」
「何食べてもわしの勝手ちゃうんか? なあ? ね〜ちゃん。」
・・・・・・・うぇ〜〜ん 怖いよー・・・・・・・
男の子の容態は悪くなりお医者様が対応にあたった。
ピーナッツの缶に手を伸ばしふたを閉めようとした。
「おい、何や、この航空会社!! なにが客商売じゃ!!」
パーサーとオッサンでピーナッツ缶の取り合いとなり、そこに機長が来た。
機長は命令カードを手に持っていた。
≪機長の命令カード≫ これ以上乗務員や機長の言うことを聞かなければ、到着地で、現地
けいさつに身柄を拘束されますよ。とすべての言語で書いてあるカードである。
機長はカードの説明をしたのち、オッサンに渡した。
オッサンはそのカードを機長に投げつけた。
ついでに横にいたパーサーにビールをひっかけた。
男の子を診ていたお医者様は救急車の手配をしないと危険との判断をし、機長に伝えた。
「よし、ここからはカナダが近い。カナダで降りよう。」
という機長の指示で着陸態勢に入り、オッサンには2人がかりで手錠がかけられた。
カナダの空港に到着し、ドアを開けると、救急隊員と、筋肉むきむきの警察官が
機内に乗り込んできた。
最初からピーナッツ渡せばよかったのに。。。
* 現役CA(キャビンアテンダント)さん のフライト日記
よりお借りしました。
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2012年02月21日
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