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11月19日(月) サントリーホール
やっぱりこのホールで、海外オケを聴くとなると気合も入る。しかも、今回は舞台横のRAの最前列だ。妙に学生時代の思い出が蘇る。歳を重ねてもあの時の青春時代の記憶は鮮明である。確かに、最近はバランスの良い席を求めチケットの値段をあげて、またふところとも相談してコンサートに行くが、とにかく学生のころは身近に楽器を見ることができインパクトを大きくしてくれて、感性も磨かれそして良く見て勉強したものだった。
さて、今日はアメリカのサンフランシスコ交響楽団の来日公演。
確かに、確立されているオケだがそこまで注目されているオケではないが、すでに音楽監督を務め17年経っているのでコンビとしての音は評判だ。アメリカのオケでありながら逆に弦、管とも統一されてすぎており、しかも清楚だ。マエストロの優しさと、不意にでるパワフルさに目を覚めさせる。
さて今日のプログラム
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
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マーラー:交響曲第5番
ピアノ:ユジャ・ワン
指揮:マイケル・ティルソン・トーマス(MTT)
サンフランシスコ交響楽団
どうやら、久々のこの公演。協賛企業J.P.Morganバックアップを前面に公演前には隣接するホテルではレセプションがあったようで比較的招待客が多いように感じた。1階席はスーツに身を包んだ2〜3人連れが多く挨拶もそこそこにコンサートが始まる光景だった。しかし、今回プログラムがマーラーや、注目のピアニスト、ユジャ・ワンということもあり、男性の観客が7割以上を占めていた気がする。当然トイレも混雑するわけで長蛇の列が。。。。
しかし、このようなコンサートで盛り上がって鑑賞できるのもこの一期一会の空間ならではの快感である。
初めのパガニーニは、ユジャ・ワンのテクニックの素晴らしさを思い存分凝らし突き進める様は圧巻。
確かに同曲もアバドとマーラー室内管とのアルバムを出しているからお得意の部類であろう。
演奏後のアンコールはなんと、マエストロとの連弾だ。これにはびっくり。プーランクの連弾ソナタ。
おちゃめな感じの音色に色彩豊かな音のまじりあいが、とにかく面白い。そんなマエストロが見れるなんて。
さてさて、待ち望んだマラ5だ。初めに気になるのが、自分の席の真下がチューバなのだ。これは直撃か〜〜と思いながら、トランペットのソロの葬送曲から鳴りだした。
確かにバランスは飛び飛びだが、この席は楽しい。オケ全部、特に木管楽器は見渡せるのだから。。。
やはり、マエストロのMTTはゆったりとテンポをとる。これは想定内。
しかし、一歩一歩のメロディのあとの特殊な溜めがある。これは賛否両論だが意外とねちっこいだけに癖になる。ただ、歩みが遅いので先が早く欲しいのに、というじれったさを感じるのだ。以前だとテンポのスリル感を感じるマーラーをしていただけに残念だ。
どうだろうか、確かに横の席なので音のバランスなどは完全には把握できないが、MTTの手法により統一感が損なわれずに進んでいるような気がする。
でも一番は素晴らしかったのは4楽章のアダージョだろう。しかしこの4楽章に限ってはテンポは消してゆったりではないのがまた面白い。やはりマラ5はココを聴かずしてはというのもうなずける。
いよいよフィナーレ、早いものでこのステージ横を離れたくない感にありながら絶好調を迎えるのであるが、こうなるとやっぱり音のバランスって大事かもって我ながら問い正して言いる自分がいる。
でも最後の高なりとと共に押し寄せるこのスリル感が体中をめぐる。気づけば珍しくブラボーの嵐。
確かに戸惑う自分がいるが、特にソロペットとホルン一番は称える。
よく考えると、曲の壮大さなのか?もしくは耳の肥えた観客が増えたのか、嬉しくも複雑な心境で会場を後にした。
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