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10月19日(金) すみだトリフォニー大ホール
オーケストラばかり出掛けていた最近。珍しいピアノリサイタル。フェイスブックでもつぶやいていたが2009年にヴァン・クライヴァーン国際コンクールで辻井伸行氏とともに優勝したピアニストだ。3年前にも日本公演を聴いていたが今回は昨年のコンサートをユーチューブで見て、成長していく彼の演奏を見たく出掛けてみたのだ。
今回は購入が遅かったにもかかわらず、1階席の前から10列目。鍵盤こそ見えない上手側であったが実は会場の音の鳴り方は大好きな場所である。
1,2週間目にあまりチケットの売れ行きが好調でなかったらしく、ぴあ、イープラスともにA席の3000円が半額の1500円で聴けるとあって。開演前にはすでに満席状態、会場の雰囲気も学生も多く、まったくオーケストラとの客層の違いに驚かされた。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番「月光」
シューマン:謝肉祭
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ショパン:アンダンテ・スピナートと華麗なる大ポロネーズ
ドビュッシー:前奏曲集第1巻より
バラキレフ:イスラメイ
という多彩で充実なプログラム。
月光誰しも知る名曲を丁寧にこなすが、前回の熱情よりは思いのほか淡々という表情。確かに中ホールから大ホールに変え、残響の多く残る場所でのスタイルに今後もうまく合わせて行けるかという感じ。しかし、3楽章での生命力ある圧巻の弾き振りは会場のボルテージも高めたに違いにだろう。
やはり目が離せない。なにか若さゆえのダイナミックさだけでなく抑揚と余韻が彼の優しさに包まれているかのようだ。それはシューマンの謝肉祭でも垣間見られる。
これだけ賑わうお客でもそこまでは拍手の長さは長くはないのがまたおかしいのだが。。。。
彼の自然体で奏で、素朴ながらも湧き出る歌心は21歳と思えない情熱家であるのは間違いない。
確かに。先を急ぎる若さゆえのパワーが強いのはいたしかたない。
さて後半はショパンのアンダンテスピナートは同じ中国出身のユンディ・リも大得意とした日本でも知られた名曲。以外にも大胆さよりも繊細さを優先させる弾き方がなんとも心地よい。すでに来年のリサイタルも決定しているようでメインプログラムにはショパンのソナタ第3番も是非聴いてみたい。
しかし今日の目玉は以外にも難しいドビュッシーだったようだ。前回のラヴェルもそうだったがやはり、強調と優しさの共存したハーモニズムの構築が素晴らしい。年輪を重ねるごとに面白そうだ。
最後のイスラメイは独特なメロディの刻みと高度な技術が必要とされる作品は誰しも理解できるところ。
彼の素晴らしさはこうした曲だと、勢いで崩壊しがちなのだが教科書通りとは言わないがしっかりタッチすべきところを押さえ彼のメッセージでもある「上品で詩的な品性」と「青春の情熱と粗野」のいう異なる印象を表現したいと思う、今こそ青春のメッセージがちりばめられていたのは以外にも斬新だった。
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