クラシック音楽は、なくならない

〜日本の四季〜コンサートも暑い!熱い!

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索
12月14日(水)東京オペラシティ エリアフ・インバルが都響とショスタコを!!
これはやはりニュースだ!と大げさながらも食らいつく自分は、またまた、一番前の席。素晴らしいコンサートだと席なんて変わらないのだと改めて実感した。
 
早速だが結果からだが、ブラボーインバル!さすが都響!!凄いぞ日本人。ほんと、なんだろう今日の充実感は。
 
今日のプログラムはオール・ショスタコーヴィチ!とはいっても、コンチェルトとシンフォニーの二曲だが。
 
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番
 
      ******
 
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」
 
チェロ:ガブリエル・リプキン
指揮:エリアフ・インバル
東京都交響楽団
 
今日のコンサートは発売と共に買っていたのだが、数日前からイープラスで学生やシルバー向けに格安でのチケットが販売されていたので、もしや?人が入らないのでは?と心配をしたのだが、なんのなんの満席。
これは、都響が注目されているオケであり、人気指揮者の采配が功を相しているのだろうか?
 
チェロ協奏曲では、名手リプキンのチェロが冴えった。このコンチェルトはソリスト泣かせで大半がソロ部分で、それにオケが乗っているような聴きごたえ充分な協奏曲だ。しばらくやはり病み付きになりそうだ。
どこが?と、ぼやかれるかもしれないが、3楽章のホルンやあの変則なリズムなんて野獣的。。ある意味変態だ。うーん。これもリプキンの実力だろうか?うーん。楽しい。この曲の初演も1966年。それもロストロポーヴィチにスヴェトラーノフなのだから、ほんと面白いものだ。時代が変わるごとにまた理解も変わるのだろうか?
 
ファンファーレがあるのに、叙情的な旋律で歌い上げるところがありつつ、低音の響きが時代の背景を表し、謎めく最後までがチェロのリプキンが見事なソロが圧巻!!
 
今日はオール変態チックな選曲だけに、コンチェルトのあとにリプキン氏がアンコールで無伴奏3番のブーレを弾いてくれたバッハが、妙に新鮮に聞こえ、このつかの間の収束に心を癒してくれた。
 
さて、問題の「革命」だ!!自分だけではないはずだが、この曲は誰しもファンになった事は多いはずであるが、
バルコニー席からも、身を乗り出して聴き入る観客も多い。手前味噌だが自分もこの曲を、そう!20数年前高校生の時にステレオを買った時にCDを3枚買った1枚の1つで、自分ながらも頭の中でこつこつと育ててきた。
なので基本はアシュケナージ/ロイヤルフィルの基本の塊というものだった。
大げさかもしれないが、自分がオケを振れる権利なんてあったら多分この曲だろうか?
こんな話はさておき、インバルが都響と革命なんて、ほんとニュースだった。まあ来年から始まる新マーラーチクルスも通し券を購入したいぐらいだ。
 
しかし都響/インバルってやはりなんだろう。良いフィーリングがあるのだろうか、どうもオケも素晴らしく反応し応える姿、この緊迫感は特徴がある。この近くで見るインバルは以前のフランクフルト放送響の時代よりは、特にお腹がかっぷくが良くなりバーンスタインくらいなほど見事にふくらみがあるのに、75歳でも相変わらず跳ねたりとほんとに絶妙な指示が飛んでいる。しかし、音楽はスヴェトラーノフやムラヴィンスキー、バーンスタインのようなイケイケ快速な音楽ではない。だから、あまり感心出来ない方もおられるようだがあくまで、どっしりと芯のある革命がこの都響によってならされていた。
今回感じたのは、インバルアクセントというもの(自分流だが)、細かなところに施され、この曲の流れをスムーズにし、単調さを感じさせない工夫がされていたように思う。打楽器なども普通以上に大きくならせれているのでは?と感じる程だ。そして3楽章のアダージョでのフルートそして木管の音色なども絶賛。とにかく丁寧で甘美。
 
こうなると終楽章は、インバルのどっしりしたテンポで高らかにティンパニが打ち鳴らされ、そのあとは、阿吽の呼吸でテンポ倍増!!もう、楽しすぎる。最初にも書いたが、インバル凄い。都響すげー。日本人って?凄いわ!
今年は色々あったからなのか、ほんと素晴らしい。
 
フィナーレも格別。もう、これ以上の言葉はない。全身の毛穴全開。
革命だけにここまで来た重低音で制圧完了といったところだろうか。
楽団はアンコール曲も用意していたが、このままの幸せな気分で十分だった。それを感じてか、マエストロも早々に気持ち良く退散となった。
最近思うのは、都響値段が安いのにほんと強烈な印象を残す素晴らしいオケになったと。
 
明日は、また4時半起きなのに、夜はピアノで展覧会の絵。年末はN響の第九と充実しそうだ。
 
 
 
 
 
 
 
12月7日(水) ヤマハホール ヤマハならではのコンサートができるのは、さすが楽器店。クリスマスでデコレーションされた銀座も煌びやか。新しく建てた自ホールへ初めて潜入。う〜ん。綺麗だ!
こじんまりと250のキャパは贅沢な空間だ。
今回はコンクールの覇者たちと題されたコンサートで、ギター・フルート・サクソフォン・エレクトンといった顔ぶれが並んだ。
 
ヘンツェ:1958年作の室内楽曲からの3つのティエント
メルツ:エレジー
リョベート:Fソルの主題による変奏曲
 
ライネッケ:フルートソナタ
 
吉松 隆:ファジーバード・ソナタ
 
井上薫:a room
          Niflheimr
          MUSES-C
 
 
マルコ・デル・グレコ(ギター)
白戸美帆(フルート)
上野耕平(サクソフォン)
井上薫(エレクトーン)
 
中でも、今回はギターのマルコ・デル・グレコ氏が当初の曲目から変更した曲で、震災の為に捧げられた曲メルツのエレジーが素晴らしかった。今回の席はなんと目の前!弾かれる生の弦の音がなんとも切なくそして情熱美溢れる歌心に堪らなく目じりが熱くなる。昔、三味線を聴いたときに感じた時と同じく心に突き刺さるように正面からなにか弾き返されるようなうねりが心を躍らせるのだろうか。なんともこの新鮮な心地が見事だった。
 
続いてフルートのライネッケ。確かに前過ぎた席。音は上を抜けて行くのかと思ったが、あまり響きすぎないホールが相したのか、いたって良質な残響とともにこだましているようだ。
このロマンスの王道を行く曲だが、第4楽章などはフランクのソナタにもよく類似しているがとは書いたものの、ライネッケの方が5年前に作曲されているのだ。これは面白い。確かに荒々しさはフランクの方が創り上げすぎてているものの、旋律の美しさを際立たせているのが特徴で、今日の伴奏の石橋氏のサポートが見事だった。
 
後半は注目株の上野氏。東京芸大の1年ですでに今年の日本管打楽器コンクール(史上最年少)で1位の持ち主だ。確かに、風貌は師匠、須川氏を彷彿させるがまだ若い。そのほとばしる若さのスタミナがこのファジーバードで咲き乱れる。自信をもった音は煌びやかだ。今後の注目は間違いないのだが、一言多くなってしまうが、一方通行になり過ぎない歩み寄りの対話を是非大切にしてもらいたい。素晴らしい逸材が生まれているのは間違いない。
 
最後はヤマハだからこそのエレクトーン。恥ずかしながら、自分もそういえば幼稚園から小学5年までヤマハでエレクトーンをしていたのを思い出させてくれたが、時代は変わったものだ。
いや、あまり変わっていないのだろうか?楽器の性能は上がっているが、繰りだされる音はどうも貧弱だ。
技術は素晴らしいが、生音でないだけに心に響かない。なんだろう。なんか機械化されていて生臭さを感じない。
どうして弾く楽しさすらも感じない。言い過ぎかもしれないがお金を払って聴く音楽には一切ない。やはりこれがヤマハの盲点か?店頭でのデモンストレーションではないのだ。しかし、これがコンサートのトリとは。
折角清楚な音楽に触れていただけに。なぜ最後だったのだろうか?確かに配線の舞台セッティング上いたしかたないのだろうが。これは演奏家が悪いのではなく、やはりこの企画のヤマハだろう。まあ、だから1500円で、チャリーティーとなっていたのもいたしかたない。
 
帰路につく綺麗な銀座の光のネオンはもはや雑踏のごとく、見事に散ったのであったが、今日の演奏家のコンクール覇者たちはまだまだ世界に羽ばたく逸材なのは確かだ。
 
11月30日(水)東京オペラシティ 東京音楽大学シンフォニーオーケストラの定期演奏会である。
3か月前から、楽しみにしていた公演だ。なにせその頃の洗足音楽大学のオケをコバケンがブラ1を振り、はるかに想像を超える名演を残したからだ。
さすがに、本日公演は完売。ものすごい人気ぶりが伺えるとともに、コバケンが振る「東京音大はどんなんだろう」?とやはり注目されているようにいつものコバケンファンも見守る人も多いだろう。あ。それは自分か?と恥ずかしくもなりながらやっぱり期待を寄せるのだ。今回面白いのは、来春このカップリングでコバケンさんの拠点チェコを中心とするヨーロッパ演奏旅行が予定されているのだ。だからこそまずは東京でと意気込みたっぷりのはずだ。
 
プログラム
 
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
リスト:ピアノ協奏曲第1番
 
  ******
 
チャイコフスキー:交響曲第5番
 
ピアノ:片田愛理
指揮:小林研一郎
東京音楽大学シンフォニーオーケストラ
 
五千円以上出して行くコンサートも、もちろん良いが、お金を出せば良いものが聴けるというのはやはり違う。
学生のオーケストラだが、1500円で聞けるコンサートはもちろん、プロではないので基本は、応援というより親になった気持ちでしょうね。とはいえ、見つめるまなざしはこちらも真剣だ。それは当然で、一円でもとるのだから、とんでもない演奏会はご法度だ!と思っている。なぜかと言えば、最近アマオケでもお金をとるからだ!
これっておかしくないだろうか?確かに良いホールを借りれば当然経費はかかる。だからそれをお客様に負担させる。うーん。どうも気にいらない。演奏したければもっと演奏者負担を増やすべきではないだろうか?
まあ、ここで、こんなことを言っても始まらないのだが、こう言った学生オーケストラでこそ、近年の音楽教育者の指導のおかげでこうして立派に音は化けて変わるのだから。日本の音楽教育の発展は素晴らしいと感じるからだ。しかし、アマチュアとて演奏する方がいるいるからこそ、このクラシック界もなんとか維持しているのだから、一方的に悪口を言うのは良くないのかもしれない。だってこうして「コバケン」さん凄いって初めてコンサートにきたかたなどは絶対に思うし、そしてオペラシティの席を完売させるのだから、言葉で言い尽くせない。
 
さてさて、演奏会だが、物々しい雰囲気で高ぶる気持ちで接したコンサート。コバケン氏ならぬ「珍事件」。
冒頭、ローマの謝肉祭。打ちはなたれた弦楽器のあとトランペット。20小節目。ん?止まった。!!!
そしてコバケン氏が「大変上気しておりまして」とコメント後、やり直しだった。こんな珍しい事もあるんだな?と、でもコバケンだからこそ、許せるそして、学生オケだからこそのこのアプローチだ。
よほど、ゲネプロで、彼等のパワーに圧倒されていたのだろうか?この珍事件には苦笑いだ。
でもそのあとの演奏はまた、冷静さと若さあふれる瑞々しさが弾けていたと思う。
 
リストのコンチェルトはやはりコバケンらしく好サポート。ソリストの彼女は実績はあるが、まだ若いしあまり舞台慣れがない。あそこまでリストを弾くのに思ったより、お嬢様らしい。しかしコバケンのコンサートでは、どうもパワフルな。いや、神秘的なコンチェルトを聴く機会に出会えない。うーん。
 
いよいよ、みんなが待ち望むチャイ5だ。なにやら、オペラシティが満席なのに氷ついて静かなのも不気味だ。
出だしのはいつのように丁寧に鳴り響く。
しかしどうやらいつもよりテンポが早いぞ。このテンポについていくのか?と心配するもグイグイとこの1楽章が展開される。とにかく早いのに一切ぶれない!!!このオケどうやらトロンボーンは破壊力があるのか驚くほどに重低音だ。そしてホルンの音色もきれいだ。ペットも枯れなく突き刺さる。ヴィオラも鳴る鳴る。これは面白い。
近年の学生は素晴らしい能力を持ち耳を持ったのだと感心する。第1楽章、第2楽章ともに、ゆったり空間をあけるのも、いつもよりコバケンさんは力が入り過ぎくらい全身全霊だけに集中力が違った。
 
第3楽章では、一度チューニング後の調整で気分一新するもインパクトがないため推進力は弱まるものの、
終楽章も、やる気十分!フル回転。こりゃ!すごい!!またもえらくテンポを動かすのに、圧倒的な破壊力とこの学生たちと今を奏でるこの未来へのアプローチ!!最後にもコバケンさんの言葉にあるように、心揺らぐほとばしる力を彼らからでる音楽に少しでも観客に伝わるようにというメッセージが印象的でした。
これは、やはりやりつくした時に出る言葉ではなかろうか。
久々の若さあふれる演奏を堪能出来たのはほんと、久々だろうか。
このブログを書いていて明朝4時半に起きる自分だが、この興奮はいつに増しても冷めないのであった。
 
全体を通してやはり、読響の演奏会(日テレの深夜の音楽会でも紹介されているhttp://www.dai2ntv.jp/player/index.html?item_id=NtvI00016154&)よりは後半はバテバテになるものの、この漲るパワーはほとばしるほどに強かったのだ。また十八番チャイ5とてまた違う解釈など新たな新境地を切り開くところも見どころろだだったし、
学生たちがこの演奏を糧に更なる世界的ソリストや世界で活躍する演奏家にこのオケから生まれる事を願うばかりだ。
 
 
 
 
11月23日(水)東京藝術大学奏楽堂  藝大定期 吹奏楽第77回演奏会
晴れ渡る気持ち良い天気の中、上野公園を抜けると家族連れも賑わう動物園や美術館の人人・人。
公園の木々もだんだんと紅葉が見ごろになり、公演を見に行く前にこのような光景は素晴らしいし、とても気持ち良いものだ。ただ、人込みだけは勘弁なのだが・・・・・。
 
プログラム
 
ジョン・ウィリアムズ/オリンピック・スピリット
平野公崇/エスプリ・ドゥ・ジャポン〜赤とんぼ、江戸の子守唄、ずいずいずっころばし
ヤン・ファン・デル・ロースト/モンタニャールの詩
 
          ********
 
サクソフォーンアンサンブル
サンジュレー/サクソフォーン四重奏第1番 第2・第4楽章
クレストン/ソナタ 第2、3楽章
 
R・シュトラウス/「ばらの騎士」組曲
 
指揮:山本 正治
東京芸大ウィンドオーケストラ
 
今回のお目当ては、やはりモンタニャールだ。今年の全日本吹奏楽コンクールをチケット購入出来ずに行けなかった事もあり、ココは「藝大ブラス」に期待するところだ。
久々の学内のホール、奏楽堂も改めてみると立派だし、音響も素晴らしい。ブラスだとやはり後方の方がいいのだろうか。
 
J・ウィリアムズのサウンドで高らかに鳴り響く!トランペットの高音は無理もし過ぎなくても素晴らしく綺麗に鳴り響くバランスも良いのが心地よい。ここまでリラックスして聴けるなんて、やはり藝大!!でも学生なんだけどな?アクセントが極端にないものだからそんな瑞々しさが逆に伝わらないのも皮肉なものだ。
 
エスプリ・ド・ジャポンは初演で、見事に日本風景画が描写されている作品になっている。しかし、ただの民謡的ではなくバランス良いハーモニーと重なり合うメロディが叙情的に現れつつも、今年の日本を表す、どこか追悼とともに気持ちを癒される雰囲気なモチーフが示されている。
が、ソプラノサックス・トランペット・トロンボーンのソロなどで盛り上がらせ一気に賑わうのも楽しい所だ。
そして、圧巻は大太鼓!!!いや和太鼓!!!側面を2人で2枚打ちだ!日本の風情「お祭り」!忘れさせていた日本人魂の粋を味わう。
 
そしてモンタニャール!もちろん、コンクール用抜粋版ではないので20分ほどだ。
面白かったのが、通常初めの嵐の音はマシーンを使うのだが、ドラとなんと和太鼓を器用に扱いその雰囲気を醸し出す。そして声での「ひゅうー」!ん?「ヒュー」を少し恥ずかしながら(遠慮がち)に言っているではないか?
うまく代用したものだ!全体的にどっしりとしたテンポでゆったり歌い上げるのが山本氏流だろうか、着実に焦って奏でられてしまうごちゃまぜなどは一切ない。ただ、快調なテンポも欲しい場所もありもどかしい所もあるが、
実に丁寧な構築されているところは、学生ではない感じだ。確かに昨年の東海大高輪台の演奏を聴きすぎている自分にはゆったりしたテンポだけに途中などは集中が欠けたように感じる。
何をやっても管が総崩れしないしないのが藝大だけに安堵感にどこかリムスキーコルサコフの王道を行く曲を聴いているようにも感じた。でも突っ走る高揚感が欲しかったのは自分だけだったのだろうか?
 
後半
サキソフォーンのアンサンブルで2曲。ウィンドでなぜアンサンブルと感じるだろうが、これが実はヒット!
妙に、溶け合う。確かにまだ四重奏のバランスは安定していないが、ソプラノサックスの唄心は素晴らしい。
実を言うと、少し抜き出過ぎるところなんかはTKOウィンドのオーボエのM氏そっくりだ。なかなかお目にかかれない。このオケからも、将来有望株は何人も出ることだろう事はやはり楽しみだ!
 
「ばらの騎士」吹奏楽で良くやりますな〜。リヒャルト特有の金管楽器全開!!そしてロングトーン。これは大変だわな。どうしても全体的拭いきれない、のんべんダラリに、一定の統一感は感じるもののこれはやっぱりウィンドよりフルオケで聞きたいかもしない。
 
やはり藝大ブラスすこぶる文句をつけられないだけに、教科書的だが湧きおこる若さや、情熱的なブラスにはならない分クラシック曲生かした選曲が合うのかもしれない。
リムスキーコルサコフの「ロシアの復活祭」をアレンジしてバンダやパイプオルガンをつけたりしたら面白いだろう〜〜。サン=サーンスのオルガン付きもいいかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
10月31日(月)東京文化会館 久々の上野である。
今回は海外オーケストラでもあり、それもロシアオケ!気持ちが高ぶるのも無理もない。なにせ一番前の席なのだ。東京文化会館の一番前の席なんて中学校の音楽鑑賞いらいなのだから。妙にテンションが高ぶる。
 
しかし今回のは都民劇場が企画のコンサート!やはり、創造通り、ご年配の方々がいっぱいだ。
逆にそれが心配だ。面白かったのが、なぜか一列目だけが、年齢が若く感じたのはまた奇妙なもので。
恥ずかしながら、近年妙にロシアオケの来日もあまりなかったせいか、ほんと久々。
ロシア国立響も昨年久々の来日だったようだが、やはり以前のような爆発的怪力は身を潜めた?いや、指揮者の影響で昔よりもパンチがなくなったようだ!いう意見も聞かれていたが、今回は名匠テミルカーノフ率いるサンクトペテルブルグも23年の名コンビである。これは期待もワクワク!!
しかしこれも意外な結果が。
 
チャイコフスキー交響曲第5番
 
********
 
プロコフィエフ/組曲「ロメオとジュリエット」(テミルカーノフ版)
 
今回のプログラムなんか順番が変?そうだ、普通であれば、チャイコ5番がメインに持ってくるのが普通だが
なんといきなり前半で。どっしりプログラム!
オケメンバーもどうやら入れ替えも多く、年齢的に若く一新されたようで。昔のような額に棒線バーコードといった方も少なく。なんか寂しいような。。。
1楽章も、ゆったりとしたテンポで歌い上げる。熟年テミルカーノフも指揮棒なしで手の表現でしなやかに奏でられる。初めは高なる気持ちもあり、独特な込み上げる感情がマックスになっていおり2楽章まではじっくり歌い上げられる旋律にうっとり。。。しかしなんか違う。パワーが以前よりないのでは?もちろん今までの粗さや、雑さはすこぶる勢いなのだが。うーん。最近はウマすぎる日本のオケを聞きすぎていたのか?ほんとアマオケか?とまでは言い過ぎかもしれないが雑?3楽章以降は、テンポも早められ、なんかやっつけ仕事!う〜ん。
なんだかんだと簡単にフィナーレ。こうなると不発だったか〜。情感たっぷりとかねっとり感はどこへ?
もしかしたら、この数10年で、チャイコフスキーはタダの名作曲家としてだけお蔵入りされたのか?
ロシア特徴の泥臭さ、土臭さ、怒号の嵐は完全に無くなりチャイコの時代ではなく後半のプロコフィエフへと、やはり演奏する側も時代の流れで、演奏スタイルや現代的になっただろうか。。。なんか残念なような気もするが。
名旋律の圧倒的情感より、テクニックで攻めるところも後半の魅力にはなったが。どうもテミルカーノフも巨匠とて73歳うーん。腕は必至にあがるものの、タイミングはオケに任せっぱなし。とタイミングが合わなくなると渇を入れるタイミングで必死にアクセント的に拍を合わせる場面も。しかし、全体的にテヌート気味ののんべんだらりの5番だっただろうか?
 
プロコフィエフはテミルカーノフ版をいいことに順番を入れ替え、最後はなぜかタイボルトの死でファイナル。
確かに壮絶さや緊迫感には圧倒されるものだった。というのが精一杯だっただろうか。
アンコールもプロコフィエフのシンデレラの一曲のみ。
1列目にいると、どうも楽団のメンバーが聴衆側の反応を気にしているのか?
まだ、ツアーが始まったばかりでエンジンがかからないのか?それとも、聴衆側の熱狂ぶりが足りないのか?
なんかしっくりこないまま、不発で終了。うーん。ロシアオケとて、入場料高いかも!!
それより日本のオーケストラの質の高さに改めて実感することができた。
 


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事