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2月24日(金)サントリーホール 昨日は春を先取りのような天候にサントリーホールのあるアークヒルズはなんとなく暖かく包まれていた。今回は嬉しいことに、私の友人からの招待枠での入場だった。実はこの公演気になっていたが購入まではいってなかったもので、それも後半はチャイコフスキーの交響曲第5番。こうなると、是非コンサートにはなかなか行けない方や、全然聴いたことのない方をお誘いするのも私の使命かと考え、ジャズヴォーカリストとご一緒に。それも、サントリーホールだから音響は言うこともない。
さて今日のプログラミングは、
尾高惇忠:オーケストラの肖像
尾高尚忠:フルート小協奏曲
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チャイコフスキー:交響曲第5番
高木綾子(フルート)
尾高忠明(指揮)
東京フィルハーモニー交響楽団
前半二曲は邦人作曲家、それも指揮者尾高氏の兄と父の作品。これはめったに聴くことは出来ない珍しい選曲。
1曲目は、当日ご本人もいらっしゃっていたが、元来の現代作品。。1993年完成の曲だが、やはり忠明氏によっての再演数も恵まれているとのことで、BBCウェールズ響や札幌響、名古屋フィル、神奈川フィルなどと続いているようだ。解説書にもあるが、平和と繁栄の陰に潜む危機的状況という表現し、それへ不安、願い、祈りという現代社会への肖像だという。確かに所々への不協和音調が見事マッチしていた。
2曲目は、父、尚忠氏。あまり理解していなかったがなんと39歳という若さで他界とのことだが、この曲の作曲は1947年、戦後の日本の中にもかかわらず、見事なフルートコンチェルトが出来上がったものだ。出だしから、見事なドラマティックさと、日本の美意識をふんだんに盛り込まれた作品。東洋的な節がこの戦後の日本、苦しい、しかしこれからの明るい未来を表現している。それに答えるオケと本日ソリストの高木氏。実にビューティフル!!こんな作品があることにも驚いたが、また改めて日本冥利に尽きるというのはこのことだろうか?
前半見事な曲調なパワフルさに驚きながらも、休憩はまたも、ジャズシンガーがフルート協奏曲は楽しくて体が動きそうになったというのがまた面白い。コーヒー飲みながらあっという間に15分は過ぎてしまった。
さて〜〜後半のチャイ5はどうなるか。
以前、藝大フィルでロミオとジュリエットを聴いたことがあるが、イメージでは素晴らしく縦が揃っていたような気がしたのだが、最近この3カ月でチャイ5を今回で4回目。どうやらすでに記憶はグチャグチャである。
今回頂いたチケットは1階の前方の上手より。どうしても、金管は天井の反響板がありながらもどうも、頭上で響いている。しかし、奏でられる音楽は熱しているにも関わらず、尾高さんの棒のせいか、頭のトゥティはわざと揃っていない。お互いが感じるままに優雅なチャイコフスキーだ。変則的なリズムも起用し、ハッとさせられるスリリング的だか、見事なアンサンブルが形成されていた。確かに、自分の聴いていた所からは物足りなさとあまりにも雑さがオモシロイように展開されたのがなにより驚きだった。それだけ、信頼されきった東京フィルのおまかせチャイ5という感想だ。
2楽章にはいるも、艶やかなホルンのソロにいつにもまして快調である。しかし、始まってすぐに、近くのおっさんがまあ、綺麗なホルンの旋律をよそに、手をおさえずむなしく、くしゃみのパーカッションがなんと6回も響くのだ。これでは、集中力もあったものではないだろうか。でも一番はこの2楽章の出来が一番良かっただろうか。。。
3楽章に至っては、尾高氏はテンポを早めにとり、妙に早く終わらせたがるバージョンに感じた。確か弦楽のアンサンブルなどのテクニックは良いのだが、最後の3小節四分音符なんて、まさに投げ捨ててたな。。超レガートたっぷりなのに最後はフェルマータがない風。
まあ、結果的に無事着陸するチャイ5になったのだが、実は自分にはあまり経験のないチャイ5だったのは事実であろう。まさに自由奔放のまま感じるままに音を流す感じが。。。それとは逆にあまりにもインパクトやアクセントが突きすぎているものが耳に残り過ぎていることをまたも反省。
しかし、2年前のエッティンガーの時のチャイ5は、コンマスの三浦さんも必死に食らいつく姿の方が私には鮮明に残っている。ともあれ、今回のコンサートでは収穫は、クラシックコンサートに初めて来た人をチャイ5で涙ぐませることが出来たこと、やはりもともと音楽をやっているからだろうか、そこから感じるエネルギーや奏でられる旋律に心をうたされたというのだから。最後にクラシック音楽ってやっぱり音楽の原点だねという言葉とともに、考えさせられた。また、私はこのような音楽をやはり多くの方々に聴いていただく為にお誘いする使命を改めて感じたコンサートだった。
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