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エリザベス・ギルバートのEat, Pray, Loveの日本語版を読んだ。じつは英語版を去年買っていて手つかずだった。映画版(日本語字幕なし)、予習の為に日本語訳を読んだ次第。
彼女の小説というか、エッセイというか、体験記?のような内容で、結婚生活と恋愛に傷ついた30半ばの女性が文字通り「食べて」「祈って」「恋をする」というものだ。 作者のエリザベスとは年齢こそ近いものの、生い立ちも性格も考え方も違うせいか、その激しい思考と行動には驚くことが多かったが、共感できることもあった。 私も彼にべったりで、どっぶりはまっていたらイタリアやインドに行きたくなるんだろうか?アーシュラムでヨガと瞑想三昧の日々を送りたくなるんだろうか・・・ 臆病で甘っちょろい私は、そこまで自分を追い込むことは無いように思う。旅には出るかも。 作中で彼女はイタリアの勉強を始め、イタリアで生活しながらさらに身に着けていく。 イタリア語も身に着けるのは大変だけど、英語も大変。やっぱり毎日触れて、読んで、しゃべらないといけないのね!とつくづく思い(何度目?)、手元の新聞を読んでみるがやはりちんぷんかんぷんだった・・・。 インドではアーシュラムにこもり、神に祈り、瞑想し、自分を赦し、相手を赦すことで心の平安を取り戻す作業が繰り返される。 実はまだインドにきてヨガも習っていないのだけど、瞑想中にピカードドーン!と大悦至極・・「クンダリニー・シャクティ」という至高の状態というのはとんでもなくいいらしい、ということで興味わきました。そんな私は到達は難しそうだな(笑) 瞑想と修行は非日常的な空間で毎日何時間も行うもののようだが、そうしないと得られないものなのかな?日々の生活を送りながら身につけられないのだろうか? 働かないと生きていけない私にはなかなか難しい。どうも「世俗との関係を断ち切った特別な空間で修業に没頭」という状態に反感を覚えるらしい。 訳者の那波かおりさんの訳が上手いのか、女子の「聞いて聞いて、私ったらね〜」という感じのおしゃべりを延々と聞いているような気にもなる。しかもちゃんと落ちがついている! 時事ネタを含むこの本を英語で読んで理解できるか怪しいが、とりあえず映画版を記憶が鮮明なうちに見ておこうっと。 |
読書三昧
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久しぶりの感想文。
「ミスター円」とよばれたエコノミスト榊原英資氏が書いた幕末の動乱と坂本龍馬の再評価。 ひどいまとめ方をすると・・・ 坂本龍馬は明治時代を切り開いた討幕派の雄ではなくて、幕府側の勝海舟や横井小楠の影響を受けた武器商人だったんだよん。船中八策はよくやったね。殺ったのは西郷どんでごわす。ついでに薩長が作った狂ったイデオロギー体制のせいで第二次大戦負けちゃったよね。 言いたいことは「はじめに」と序章でほとんど書いてあるので、忙しい人はそこだけ読めばわかります。 筆者は、龍馬ブームとして、 1883年、土佐の自由民権運動 1904年、日露戦争 海軍の守護神に 大正末期〜昭和初期 大正デモクラシー 1963年〜 司馬遼太郎「竜馬がゆく」 をあげています。その当時の世相や作者の思想を反映した龍馬像が描かれていると解説してくれます。NHK大河ドラマ「龍馬伝」の影響は私も知らないのですが、多くの人は司馬遼が描いた「竜馬」のイメージに強く影響されていると思います。だっておもしろいもんね「竜馬がゆく」。 本書では司馬遼太郎が描いた「竜馬」と「すばらしい明治政府」は実際とはだいぶ違うんじゃない?としています。坂本龍馬という人はどんな人だったのか、最近もいろいろと本が出てますので、それほど目新しい指摘はないかな?と思いました。あ、ここではフリーメイソンは出てきません(笑)。 司馬史観へのこだわりが強いせいか、なんだか「パールハーバー」を見て真珠湾攻撃を「知っている」若者相手に歴史を解説しているような印象を受けます。 それから孝明天皇と西郷隆盛をここまで悪く言う人は初めてです。おもしろい。 幕末の歴史をみていて思うのは、旧態依然としている江戸幕府が実は開国派で、尊王攘夷とか言っていた薩長がさっさと近代化していたという・・しかもその間に公武合体とか安政の大獄などの揺れ戻しが何度かあって、それがややこしくておもしろいんだよな。 薩長が「攘夷なんて言ってごめんね、開国しないと無理だよね、テヘ」とか言っていれば倒幕にはならなかったかもしれませんね。思想や社会的使命感みたいなものより、個人的な感情や利害関係の方が強いのではないかと思わされます。 薩長は結局「尊王攘夷」だなんて建前だけで、ただ倒幕したかっただけなんだよね? でも江戸幕府ののんびりした近代化では外国勢力に侵略されちゃったかもよ? それにしても会津(福島)は災難。頑張れ東北!次に花咲かせるのは東北だ! 『龍馬伝説の虚実 勝者が書いた維新の歴史』 榊原英資 著 朝日新聞出版 2010年7月 |

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久しぶりの更新
「そうだったのか!」シリーズなど著書多数の池上さんの取材・インタビュー本。主にJICA(国際協力機構)で活躍する専門家をテーマごとに紹介。 ■水の問題 ■復興支援の問題 ■命の問題 ■食糧の問題 ■教育の問題 ■経済の問題 途上国への支援は一方的に与える「国際貢献」ではなく、双方向の「国際協力」という言葉を使うそうです。 どの問題も重要度が高く、それぞれが密接に結びついていることがわかりました。 どの分野でも日本の人と技術を生かせる場が沢山あるということは励みになります。 水へのアクセスが限られているところでは女性や子供が水汲み労働に何時間も従事せねばならず、教育や女性の社会進出の妨げになっている。紛争が何十年も続いたところでは字を覚える機会も計算の仕方を覚える機会もなく、普通に働いたことがない人たちばかりであること。国や地域の復興のためには物理的な支援と共に人の指導、教育が重要であること、にも関わらず後回しにされがちなこと。そういったことが現場で活躍する方たちが教えてくれます。地域の人たちと苦楽を共にしてきた方たちの言葉は説得力があります。そして熱意が伝わってきます。 国際協力が一方的な援助ではなく、回りまわって私たちにも良い影響をもたらすという考え方が印象的でした。「情けは人のためならず」という言葉も昔からあるし、知らないわけではないけれど、内向きになりがちな私にはハッとさせられることでした。忘れがちなことだなぁ。 日本もまだまだ捨てたもんじゃないぞ、と元気をもらえる本です。 一方でJICAのボランティアで経験したことをその後のキャリアに生かせないというのはすごく残念。 |
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みんなの党の渡辺さんの本を読んだので、違う方面の本を読んでみようと思っていたところ、本棚にあったのがこの本。
亀井氏が記者クラブなどで発言したものを、亀井ファンの著者が抜粋して解説するもの。 著者が好きな言葉を厳選(?)しているせいか、亀井氏を批判する部分は全くなく、亀井氏LOVEが目立つ。そりゃそうか・・亀井氏をよく知らない私はその心酔っぷりが気持ち悪い。亀井氏の発言を引用しては「痛快ではないか」「男惚れする国士の発言ではないか」と称賛。 それらの言行録よりも興味を引いたのは、文書のところどころに出てくるミニ情報。以下に抜粋。 ・日銀が国債を引き受ければいくらでも財源はつくれる ・和歌山毒物カレーの林眞須美死刑囚は無実 ・秋田の児童殺害事件の畠山鈴香被告 は無罪 ・植草一秀(列車内痴漢で2回逮捕)は冤罪。 ・米国に従順でない政治家は不審な死を遂げている 田中角栄、大平正芳、竹下登、小渕恵三、梶山静六、橋本龍太郎、松岡利勝、中川昭一 ・1980年初め時点で100人以上のCIAキャリア要員が日本におり、官庁や新聞社などに送り込まれている(春名幹男「秘密のファイル」より) ・小泉純一郎はレイプ訴訟や学歴詐称疑惑がある ・竹中平蔵は論文盗用や住民票(脱税)疑惑がある ・2003年(小泉政権)にりそな銀行救済措置(2兆円)でインサイダー取引が行われた可能性があり、その疑惑を調べる者は事件に巻き込まれる(会計士、朝日新聞記者、読売新聞記者、植草一秀、太田光国税調査官) ・日航機墜落は米軍機がやった(佐宗邦皇) 解説がほとんどないので(植草一秀については何度も出てくるのでだいたいわかる)、調べないことには真偽は定かではないが、気になる。気になるぞ。 |
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「みんなの党」の党首・渡辺喜美氏の著書です。周囲の人に影響されつつ、あまりに政治に疎いので読んでみました。
「みんなの党」が掲げるアジェンダについて、小さな政府について、わかりやすく説明しています。 官僚、民主党や自民党etcのどこが問題なのかもわかりやすく説明しています。 実行するには、既得権益を守ろうとする大きな壁がたくさんありそうですが、この本を読んでいると「渡辺さんならやり遂げる」と思わせてくれます。熱意が伝わってきます。(私はのせられ易い方です) 改革で自分もバッサリやられてしまう可能性大ですが、瀕死の日本を立て直すにはこのくらいしないとダメなのでは・・ それ以上に、衝撃を受けたのが 「郵政では毎年20億円の紛失やネコババがある」 という・・・(責任も取らされないでしょう・・)話。もうこれだけで十分失格だと思うんですが・・・短絡的? 銀行や企業じゃ考えられないでしょ? 国家機密でも扱ってるのか? 政治家もだけど、私ももっともっと日本の行く末について考えないとダメだな、と反省。 |





