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3回に分けて書いてきましたが、これで最後となります。
もう先に書いときますが、私が今回購入したサックスは
CannonBall AVR-L (ヴィンテージリボーンシリーズ)です
前回の日記ではかなり「微妙」な反応でしが、これには訳があります。
そのあたりは後から書きますが・・・
ダークアンバーラッカーということで少し濃いめの色です。
リファレンスよりも濃い色かと思います。
石森のヴィンテージラッカーに似てるかな
正直白蝶貝よりも感触は良いかなという感じです。
最初構えた時は違和感がありましたが、10分も触ってると慣れます。
むしろかなり良い機構?ポジショニング?だと思います。
普通のパームキーの角度よりも操作しやすいです。あえてこの角度にしてるのがよくわかります。
ということで、買ってしまいました。
実は本命だったモデルなので、お店に無理行って3本用意してもらいました。
1本目に吹いたものがものすごく悪い個体だったので「あれれ・・・」と思ってたのですが、
後の2本は良いサックスだったので購入に至りました。
事前にいろいろ調べてたんですが、
このヴィンテージリボーンの1つ前のモデル?限定モデル?の
AV/ LG-L(レディゴディバ)は結構評判が良かったようで「ミストなサックス吹き」さんや「ejiさん」のHPでもかなり評価高めでレビューされてました
(ejiさんはマウスピースの音源をたくさんあげられている方です。おそらくサックス吹きなら一度はたどり着いたことのあるHPじゃないかな?)
私が購入したAVRとAV/LG-Lおそらく大きな仕様変更はないものと思われますが詳細は分かりません。
(彫刻部分がいわゆるネイキッドレディ風になってるのがレディゴディバです)
良い個体のものを吹いてみると、非常に反応が良く、艶のある音というのが第一印象です。
キャラとしてはヴィンテージ風ということでやや暗めのキャラクターかと思います。
音はあまり広がらず、良い意味で音が太すぎない感じです。
フォーカスが絞られているタイトな音という感じ。
ピッチはオクターブ下は低めオクターブ上は高めに出る、いわゆる一般的によくある傾向かと思います。
解放のC#は音程が下がることはなく、Cより下の低音域もほとんど下がることはなく、きちんとピッチを取りながら吹ける人が吹くと、全体的にむらなく吹けそうな感じです。
なかなか音の表現が難しいのですが、どっしりしてるのに艶がある音で、高級感や上品な響きが結構します。
いわゆる台湾製のサックスとは少しキャラが違う気がします。
芯がある音なのに輪郭は柔らかいという少し矛盾した感じの音で表現が難しいんですよね。
セルマーっぽい響きがすることがあるなとも感じます(どっしりした感じとかが似てますね)
ミストなサックス吹きさんで「クラシックにおいてもものすごいポテンシャルをもってそうなサックス」と表現されていたのは、こういった上品さやどっしり感、音がビャーと広がらずにまとまってるところから感じるものではないかと思います。
またバップっぽいフレーズを吹いた際に少し音を飲むような場面やフレーズの頂点の音で
「ああ コレコレ」というような音が出しやすいイメージもあります。
ただ一つ言えるのは「枯れた音」は基本的に出ないです。
表面処理の問題かもしれませんが、いわゆるヴィンテージに対して枯れた音を求めてるのであればこのサックスは候補から外れるかと思います。
候補に入れるとしても同じモデルのアンラカッカー仕様かアンラッカーの上に薬品で特殊な処理を施したブルートあたりがいわゆる「枯れた音」が出しやすいかと思います。
これに関しては長年ポールモーリアで吹いてきたのではっきりとわかります。
あの雑味の多いザワザワ、サワサワした音というのはアンラッカーから来るところが多いです。
最初に一目ぼれしたキャノンボールのRavenとの比較ですが、
やはり音のキャラクターとして「明るい-暗い」という部分で異なるかと思います。
レスポンスや吹きやすさ、特にピアノでの反応は残念ながらRavenのほうがよかったと思います。
これは個体の差もあるかもです。Ravenは選定品でしたし、今まで吹いたサックスの中でもなんか特殊な吹き心地でしたいかにも「当たり個体です!」っていうような
共通して言えるのは高音域の芯のある音だけど「キンキンしない」「ビャービャーならない」というところですかね。
キャノンボールって音がでかく少しガサツな音っていうイメージがあるかもしれませんが、意外と真逆です。非常に繊細な音が出せます
好んで使用しているプレイヤーがパワータイプの方が多くジャンルもそういった方向へ偏るのでそういったイメージがついてしまうのかと思います
(パワーを入れてもしっかりなるし、そもそもの音量がデカイというのはあってそういった人に好まれるというのもよくわかります)
あと、楽器鳴り、どういう風に響かせるかという基本的な設計にほかの台湾製サックスとの違いがあるように思えます。
Ravenで特に思うのですが、楽器自体が非常に重たいんですね。物理的な重量の話です。
持った瞬間にわかるくらい重い。
「こんなの鳴らしにくいだろうな〜」というイメージをガツンと覆す鳴りの良さ
普通こんなに重かったら楽器ならなくて大変なのにと思うのに
なぜ良く鳴るのかというと、ほかの台湾製サックスは「楽器の管体」をよく響かせるように設計されている気がします。
特に「カドソン」なんてその典型例で吹いたら指に「ビリビリビリ」と振動が伝わってきます。
キャノンボールの場合は「管」自体はそこまで振動してこないんですね。もちろん指に伝わるものはありますが、カドソンと比べるとかなり小さい。
セルマーもキャノンボールに近いイメージありますが・・・
そこで思ったのが、管ではなく管の中の気柱がよく振動しているのではないかと。
外側のボディはあくまでもしっかり支えているという感じではいかと。
なのでどっしりとした音、上品な音、繊細な音が鳴るのではないかなと。
そういえば、ヤマハの旧82Zも管がよく振動していたイメージです。
新品でもバリバリなる、けど人によっては少しペラペラに感じてしまうというアレです。
まあただ、この辺はほんと好みの話になってくるので、どちらが良い悪いの話ではないと思いますがね。
自分は長いことポールモーリア吹いてきて少しそういった傾向のサックスに飽きていたのかもしれません。
(でも今でも吹いてみると「良い音だな」と感じますが(笑)
いろいろと、まとまりのないあまり参考にならない感想をつらつら書いてしまいましたが、
キャノンボール個人的にはおすすめです。
もっと色眼鏡なしに、偏見なしに選んでくれる人が増えればなと思います。
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