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ふわり、ふわりと着地した。
で。
「結局、あなたたちは何? 頭についてるのは何? あれ、はずれない!」
頭についているものをひっぱったら、はずれなかった。
『あんたは馬鹿なの? さっきのあたしたちの話聞いてた?』
また、猫みたいなのがしゃべった。
「聞いてたけど、意味わかんないし、支離滅裂だし、3057年? 何? 犬と猫? 何でしゃべってるの? ていうか私、今やっと死ねそうだったのに……」
でも、今、ちょっとだけ、安心した、自分がいる。
『あぁ、もう……あんたはそのいっぺんに訊くくせやめたらどう? あと、支離滅裂の使い方間違えてないかしら。』
『いや、でも気持ちは分かりますし、普通はこうでしょうね……』
今度は犬みたいなのもしゃべった。よかった、こっちは意外と常識的……
「って、犬と猫のくせにしゃべったり、立ったり、何なのよ?!」
『ここの世界は、今21世紀ですからね、無理もないです。』
『とりあえず、場所を改めましょうか。』
「ちょっ、本当に、何?!」
ひゅん、とか、音が鳴って。
気がついたら、よくわかんない空間にいた。イス……みたいなのと、テーブル……みたいなのがある、真っ白い空間。
「どこ、ここ……?」
『あぁ、ここは3057年だよ。さ、そこのイスに座って。』
「はぁ?!」
というかこれ、やっぱりイスなんだ……
イスもテーブルも、脚がなくて浮いてる。イスはソファーみたいな素材で、テーブルはよく分からない素材でできている。
『じゃぁ、説明させてもらいますね。』
犬がそう言うと、目の前に映像が映し出された。スクリーンカメラもスクリーンもないのに、そこには映像がはっきりあった。
「3057年の技術……?」
『その通りです。』
犬がそう答えた後、スクリーンに2匹の映像が映し出された。
『えっとまず、僕は犬のケンです。』
ケンで犬って……
ケンは、真っ白い犬で、首にスカーフを巻いている。そして2足歩行だ。尻尾の先にはピンク色の丸い物体がついている。
『博士に育てられている犬です。』
『で、あたしは猫のネコよ。』
博士のネーミングセンスをちょっと疑う。
ネコは、ケンとは対照的に真っ黒で、右耳に黒いリボンがついている。もちろん2足歩行。尻尾の先には黒いデビルのような三角形の物体がついている。
『僕たちは、人を幸せにするために育てられたんです。』
『だから、博士に教えられて作った道具であなたを絶対に幸せにするわ!』
ありがたいのかよくわからないけど、もうちょっと生きてみようかな。
「……えっと……でも、何で、私?」
『博士の地図の、ここにマークがあったからです。』
『実際、死のうとしてたじゃない。』
それで、か。
『僕の道具は見た目は微妙だけど、中身は最高なんです!』
『あたしのは見た目もいいし、中身も最高だしなのよ! さらに誰かを不運にさせることもできるわ! それで、ケンと、どっちが幸せにできるか勝負するの!』
『でも、ネコの道具は、かわいそうです!』
『この子がいいって言ったなら、いいじゃない?』
この子達、どっちも私を助けてくれるいい人(動物?)みたいだけど、聞いた感じじゃ天使と悪魔みたい……。
「でも、何で助けてくれるの?」
『『勝ったほうにはお菓子がもらえるから!』』
あー……
原動力はお菓子な、3057年の犬と猫。
『『そういうわけで、よろしく(お願いします)!』』
そう言って微笑む君たちは、本当に幸運をもたらしてくれるの?
⇒続く
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