仙台の桜の名所として知られ、市民の憩いの場となっている榴岡(つつじがおか)公園。 公園の中心部には広い芝生の広場がありますが、この広場を中心にして、かつて旧陸軍第2師団歩兵第4連隊の兵舎が建ち並んでいました。 兵舎が建てられたのは明治7年(1874)とみられ、終戦まで使用されました。 戦後は進駐軍のキャンプ・ファウラーが置かれ、米軍に使用されました。 その後、昭和52年(1977)に榴岡公園を整備するにあたり、保存の良い1棟が移築され、現在は仙台市歴史民俗資料館として活用されています。 この建物は、宮城県でもっとも古い木造洋風建築です。 内部は2階が展示室となっています。 仙台の農村生活や町場の暮らしに関する民俗資料が収められていますが、その一角に第4連隊のコーナーがあります。 こちらでは、兵舎内の様子が再現されています。 兵営内生活の最小単位である内務班の様子です。 第4連隊には13個中隊(1個中隊は昭和初期には200名ほどが在籍)があり、内務班の1個班は40名くらいだったそうです。 資料館から芝生広場をはさんで反対側には、昭和35年(1960)に建てられた、「歩兵第四連隊之跡」碑があります。 碑が建てられたのは9月9日ですが、この日は明治8年(1875)に歩兵第4連隊へ軍旗が授与された日でした。 この碑のそばには、旧陸軍省の所轄地を示す標柱が建っています。 かつては、この標柱の東側が第4連隊の敷地で、西側が躑躅ヶ岡公園(つつじがおかこうえん)でした。 この第4連隊兵舎は、今に残る貴重な明治期の建築であるとともに、仙台にいくつかある戦争遺跡のうちの象徴的な存在としても大切な建物です。 ◆アクセス JR仙石線の榴ヶ岡駅から約5分 【参考文献】
仙台市歴史民俗資料館 2008 『ガイドブック 仙台の戦争遺跡』 |
全体表示
[ リスト ]







