酩我座

映画を観ている俺と、俺が映画を観ているところの世界

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4月19日

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『サッドヴァケーション』
2007年
監督・原作・脚本 青山真治
出演 浅野忠信/石田えり/宮崎あおい/オダギリジョー/板谷由夏/中村嘉葎雄/光石研/斉藤陽一郎/辻香緒里

 前々作『ホープレス』、前作『ユリイカ』から続く、北九州サーガの集大成という位置づけ。主人公が共通であることを含め『ホープレス』のその後、という設定なので事前に観ておくと本作に対する理解も深まるだろう(でも一番面白いのは『ユリイカ』だ)。
 この映画のクライマックスはラストシーンとエンディングロールを繋ぐ音楽だろう。複雑すぎる人生を送る主人公の「もう、どうでもいい」という一言を合図に、流れ出す爆音のROCKミュージック。そして映画はそのままエンディングロールを迎える。「もう、どうでもいい」と思えれば楽になる事を知っている、でもそれは諦めの言葉じゃないのか。そういう葛藤とかも含めて「もう、どうでもいい」。一度リセットした頭の中に音楽がすっと入ってくる感じが心地よい。劇中の効果音も独特で、青山監督は音楽と映像、文脈を組み合わせるセンスがいいのだろう。
 もう1つ、テーマとして自分ではどうしようもないような「力」だろう。自分の意志で切り開く人生、とかではなくて、よく分からない「力」に翻弄される人生という視点は面白いと思う。
 とはいえ、具体的に「血」や「母親」がそういった力として描かれていることに関して言えば、これにはあまりリアリティを感じなかった(「力」の底知れなさ=恐怖は共有できたが)。さらに悪い事に、本作の「母親」にはリアリティとかいう以前に人間的魅力を感じない。目の前にいる者の過去を無視して、今を愛するという役割を自分に課しているのが本作の母親像。ほんの一瞬、役割葛藤のようなシーンも挿入されている。しかし、(身勝手な男たちの)過去を問わない、という感じ方は、それがどんなに健気で困難な態度であろうとも、あるいは過酷な人生経験から導かれた知恵だとしても、好きではない。
 
『転々』
2007年
監督・脚本 三木聡
原作 藤田宜永
エンディングテーマ ムーンライダーズ
出演 三浦友和/オダギリジョー/小泉今日子/吉高由里子/岩松了/ふせえり/松重豊/広田レオナ/麻生久美子

 今話題の三木ワールドをこの映画で初体験。残念ながら未知との遭遇とはいかなかった。
見終わった後ちょっと幸せな気分になれる。が、映画を観た後の余韻に欠ける。だって驚きがないんだおもん。「ああ、良かったね」でおしまい。すごく共感できる幸福の描き方だったけど、観る前と観た後で自分に変化があったかというと疑問。
 オダギリジョーと三浦友和の関係性は良かった。両者が惹かれあうのが自然に思えるような演出、役作りだった。でも、実は心優しい借金取りという三浦友和の設定はちょっとどうだろうか。あまりにもコテコテで、嘘っぽい。それも含めて三木ワールドなんだろうか。それとも原作に忠実であろうとした分、三木ワールドが破綻しているのかな。まっ、どっちでもいいや。
 最も共感した2人のやり取り。
 初キスについて三浦が思い入れたっぷりに話すのに対して、オダギリは「真似事は小学生で、本格的なのは高校生の時にカラオケボックスで」というようなことを、さらっと話す。それを聞いて三浦が、「何かそういうのむかつくんだよ」とケツ蹴りを見舞う。
 三浦に激しく同意。これは世代差もさることながら、青春時代にモテル男とモテナイ男の感覚の違いなんだろうな・・・。

 ☆今日の一杯:カルヴァドス ブラー
 ほのかに甘い。がリンゴの香りはそれほどでもなし。

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2008/5/4(日) 午後 6:07 [ 七福神 ]


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