現下の国際情勢の見所・疑問点

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   3月27日、53カ国の首脳が出席し、2日間にわたり核テロ防止策などを協議したソウルでの第2回核保安サミットは閉幕した。
   同会議では、高濃縮ウラン(HEU)削減計画の2013年末までの自発的な提示や、東京電力福島第一原発の事故を踏まえた原子力施設の安全強化の必要性などを盛り込んだ共同宣言を採択し、次回は14年にオランダで開催することを合意したようだ。
   会議の成果もさることながら、オバマ大統領が会議前の3月25日から韓国を訪れ、滞在中、北朝鮮の軍事境界線付近の非武装地帯(DMZ)を視察し、韓国と結束して北朝鮮に対応する決意を示したほか、韓国との友好関係、李明博大統領との親密振りを示したことが注目された。
   オバマ大統領のソウル訪問は、今回が3度目で、ワシントンに次ぎ訪問回数の多い首都であると述べたという。
   以上のほか、オバマ米大統領は、3月26日午前、韓国外国語大学で演説し、核拡散防止への国際的な取り組みの強化を訴えるとともに、核兵力を含めた軍備増強を続ける中国に対し、核軍縮交渉に参加するよう呼び掛け、また、ロシアに対してはこれまで手つかずだった戦術核兵器の削減に向けた交渉の開始を促す考えを示した。
   戦略核軍縮は、これまで米露間だけで交渉が行われ、合意がなされてきた。中国は、自国の核は、自衛のためのみのものであり、数も少ないとして、これまで交渉参加を免れてきた。しかし、米ロの核兵器削減で相対的に中国の核の存在感が大きくなってきており、米国として益々軍事大国化している中国の核戦力への懸念を表明し、中国を核軍縮交渉に引き出したいとの強い意向を示したことは当然であろう。
   周知の通り、中国は、まだ発展途上にあり、国土が広大であるとして、気候温暖化対策のためのCO2削減の法的義務から免除されるべきであるとの立場を固執しており、核軍縮交渉への参加の呼びかけについても当面参加を拒否すると見られるが、中国に対し、環境分野のみならず、核軍縮分野においても大国としての責任を果たすべしとの國際的圧力は今後益々強まっていくこととなろう。
   (Y. I. )   
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推薦図書・資料
1.国際情報センター所長の茂田 宏氏監訳による【インテリジェンス―機密から政策へ】
  マーク・M・ローエンタール 著
  (慶應義塾大学出版会 http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766418262/)  
2.「ペンタゴン報告書:中華人民共和国の軍事力―2009年版」(全和訳完全版)
 ( http://www.amazon.co.jp/ペンタゴン報告書-中華人民共和国の軍事力-米国防総省/dp/4990474104
  8月24日米議会に提出された最新版(2011年版)は、国防省HP(http://www.defense.gov/pubs/pdfs/2011_CMPR_Final.pdf)で御覧になれます。 
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