本日も天真爛漫

向日葵婆の、あっち行ってちょんちょん。こっち行ってちょん。

そして、わたしは

1995年の阪神淡路大震災の時は、大阪天満橋の自宅でした。
生まれて初めての衝撃に恐怖を感じながら、すぐ歩いて出勤しました。
大阪のホテルは無事で、エレベーターも早くに復旧したため
宿泊客の受け入れも早くからできました。
私は当時販促広報の責任者でしたが、ロビーに出て、お客様対応の毎日でした。

西宮・神戸在住のスタッフも多かったですが、彼らの大多数は数日のうちに出勤してきました。
電車は途中までしか動いていませんでしたが、みんな線路の上を歩いて大阪へ来ました。
当時私は夜間大学に通っていましたが、神戸から船で通学した人も居ました。
彼らは一様に、川をひとつ越えるたびに変わる風景に驚き、
電気がつき、飲食店が普通に開いていて、ハイヒールを履いている女性が居る大阪に
どうしようもない怒りを感じる、と話しました。

3年後、転勤で神戸に赴任した折、とある神戸市の女性幹部さんから
「地震の時どこにいらしたの?」と聞かれ「大阪です」と答えた時のことが忘れられません。
「あの地震の時、大阪に居て、神戸を知らないあなたに、この職が務まるのかしらね」
と、言葉ではおっしゃいませんでしたが、明らかにそういう反応でした。

ひとつの大きな地震ですが、
その人の居た場所・環境・状況が少しでも違うと、その受ける被害は違う。
その人の家族・気持ち・体調・普段からの考え方が少しでも違うと、その受ける影響は違う
と、身をもって知ったのは、あの時です。

今回の大地震で、一番役に立ったのはこれだったかもしれません。
立場上、即断即決指示出しの連続は、常に緊張を強いられ、さすがに疲れました。
ただ、それぞれの身の振り方・意見の違いに、ある意味「寛容」でいられたのは
地震で受ける被害と影響は、ひとりひとり違うんだと、知っていたからだと思います。

そんなことおかしい!と、叫ぶ人も大勢居ます。
たとえば、買い占めと呼ばれる行為。たとえば、イベントの中止。たとえば、家があるのに避難する人。

同じような「報道バラエティ」を連日家にこもって見ている人と、多少でも外に出て会社に行こうとしている人と
雇われている立場の人と、会社の責任者とが、同じ気持ちで行動するとは考えられません。
同じ震度3でも、激しい損壊を招いた場所と、地盤強固な場所では、感じ方が違います。
交通規制ひとつとっても、首都圏の交通網の範囲の広さを思えば、ちょっとの運休がオオゴトにもなるのです。

こうしてありがたいことに連休をもらえて、自宅に居ても、仕事のキャンセルの報がメールで入ってきます。
これから、ひょっとしたら関東を脱出するために会社を辞めるスタッフが出てくるかもしれません。

ひとりひとりのストレスは違う、そして、こういう災害の場合
それに対して他人が、何らかの強制をし、非難することは避けなければなりません。

私自身は日ごろ、集中力と瞬発力だけで生きぬいているような人間ですが、今回はちょっとしんどかった。
ひょっとしたら「しんどい」と言えない状況が、いちばんキツかったかもしれません。
そんなこと、被災された方々と比べれば何でもないことなのですが、でもやっぱりキツかった。


イメージ 1

3月16日夜、渋谷で、彼女は彼女自身の行動と歌声で

「しんどい時はしんどいって言っていいんだよ、泣きたい時は泣いていいんだよ」

って、言ってくれたような気がしました。ありがたかった。


しばらくこのブログ、お休みするかもしれません。
facebookで、新しい情報を得るのは(私の動かし方のせいもあって)難しいですが、続けます。
今回、正しい情報も誤報も、いい意見もゴミみたいな考え方も
すべてひっくるめて役に立ったのは、twitterでした。
twitterをしている人と、していない人の情報の差に、愕然とした場面もありました。

期末を迎えて、商売上は本当に厳しい局面です。
役員として、なんとか支えて行かねばなりませんが、私らしく「天真爛漫」にがんばります。

この記事に

開く コメント(4)

開く トラックバック(0)

その時わたしは

地震後、たくさんの方から携帯・PCメールで「大丈夫?」とご連絡をいただきました。
でも本当に傲岸不遜ながら、一件一件のメールにお返事するのは、結構たいへんで
一斉返信できんもんかいのう・・と、たくさんの着信をスクロールしながら思っております。
ごめんなさい、無事です。

3月10日のお休みが、ちょいとナンギな案件で飛び、3月11日が急きょ代休になりました。
3月7日に休んでいたのですが、その次の休みが17日の予定でしたので
ここらで一日休んでおかないと、また連勤になってしまう。
さらにちょっと疲労が抜けきらず、ここらでしゃきーんとせねばならぬと思っていたのと
3月12日に、名古屋から高校卒業以来という同級生が上京するのに合わせ、同窓会を計画
何故か、出席者に「美女率」が高く(・・・)私とて多少はきちんとせにゃなーと
3月11日のお休みの予定は、
まず、表参道の「プリプリ(Pleats Please)」に行って
その近くにある「酸素カプセル」に入りに行って、そこでエナジーチャージとかいうのもして
その後、渋谷のエステに行って、最後は六本木ヒルズでノーベル賞の根岸先生の講演会に行く
という、ぎちぎちのスケジュールでした。

で!
その時わたしの居た場所は・・・
イメージ 1

そうです、酸素カプセルの中でした。
わが北海道日本ハムファイターズのダルちゃんやら佑ちゃんやらも、利用しているという
(同じ店舗のじゃないですが、あ、八木投手はこの店らしい)あの、酸素カプセルです。

カプセルの中は結構広くて、圧迫感はありません。
気圧を上げて、カプセルの中の酸素濃度を上げて行き(だから「鼻抜き」できなきゃだめ)
1時間くらいその中に居て、最後の数秒(か、1〜2分?)で、圧を元に戻します。
元気になるっちゅうんで、前に買っていたクーポンで、初体験に行った訳です。
退屈〜と思っているうちに寝てしまい、ふと目を覚ますとカプセル内の数値がどんどん減ってきていたので
ああ、減圧始まってるからもう終わりだな、っと思ったその時
カプセルが揺れ始めました。

まるでジェットコースターか、ボブスレー(乗ったことないけど)みたいな揺れで
も〜減圧する時揺れるなんて聞いてないしー!と、中で一人ごちていました。
減圧の揺れにしては凄過ぎるんちゃうん?と思いましたが、頑強なカプセルの中で
あれあれ〜と転がっていると(たぶんその間数十秒)タイマーが切れ、それとほぼ同時に揺れもなくなりました。
だから、私は「揺れ=減圧のせい」以外に、何の可能性も考え及ばず
オーナーが蓋をあけに来て「すっごい地震でした」と言った時も、「へ・・・?」。

その後建物の外へ誘導され、
カプセルの中の方が安全なくらいだし、終わるところだったから開けなかったと言われ、
なんとなく釈然としない気もしながら、自分の間抜けぶりに恥ずかしいやら。
「もうおさまったでしょう」と戻って、今度は活性酸素除去装置を「鼻に突っ込む」というものに取り掛かりましたが
またぐらぐら揺れ始めたので、さすがにもういいです、と止めてもらって
とにかく会社に向けて歩いて行くことにしました。

表参道から赤坂見附までは、メトロ銀座線で3駅ですが、これまでにも何度か歩いています。
しかし、246沿いの歩道はビルから避難してきた人々でいっぱい。
メトロは止まっているので、その分の人も外に居て、それこそかきわけかきわけ進みます。
ドコモ、SBとも電話もメールも繋がりません。唯一情報が入ってきたのはtwitterでした。
歩いている間も道がぐらぐら揺れ、周囲の建物がゆらりゆらりと揺れています。
遠くでは黒煙も見えましたが、とにかく必死で歩き、寒い日でしたがコートを脱ぐほど汗をかきました。

会社にようやく着くと、かなりの人が外に避難しており、その中にタワー美容室のスタッフが居ました。
オフィスへ外から直接入れるエレベーターが動いていたので、ほっとし
上がると、とりあえずフォトスタジオの設備に異常がないのがわかり、避難から戻ったスタッフも確認。
衣裳室とメイン美容室へ走り、お客様とスタッフ、施設・備品に異常がないことを確認。
卒業式のためのお支度途中だったお客様への施術再開を指示して、早いうちに撮影を終えるよう指示。

スタッフ(80人出社していました)全員に、会社の固定電話から
家族へ無事であること、今日は電車が動かない場合会社に泊まることを伝えるように指示
今のうちに夜の食料を確保するように指示(この時点でこの指示が出せたことが、後々役に立ちました)
歩いて帰宅できる人は、明るいうちに、出来れば複数でと指示。
お客様スペースにテレビ設置を指示

その間もずっとtwitterで状況確認しながら、ustreamでNHKが見られると分かり
PCで見られるセクションはustreamに接続と指示
うちのような接客業では、ひとりにひとつのデスクすらありませんから、PCも共用なのです。
電車の運行状況を逐次各セクションに連絡して、帰宅できるかどうかの判断は自己責任で。
というのも、普通の会社は翌土曜日はお休みでしょうが、うちは365日営業です。
ましてや予定では14件のご婚礼があり、翌日も朝から出勤しなくてはならないのです。
帰ったはいいが、明日来られないというのでは困る、さらにtwitterには
人が殺到してキケンだと各駅の状況が入ってくると、責任者としては本当は帰ってもらいたくありません。

ホテル全体の状況は、この時点ではわかりませんでした。
本館エレベーターは止まっていました。
しばらくして、一応客室の様子を確認したところまだ混乱していたので、
他ホテルへ何軒か電話をかけましたが、どこも表向き「満室」です。
安全性が確認できない以上、客室販売ができないのでしょう。
せめて貸蒲団が手配できないかと思いましたが、これも断念。
美容室のスタッフは着付け室(絨毯)で、衣裳室のスタッフは和装試着室(畳)で
フォトスタジオのスタッフはスタジオの床(リノリウム)で
毛布もなく各自のコートにくるまって(冬場で良かった)眠ることが決定しました。

夜になっても、なかなか誰もお弁当を食べません。
とにかく食べられるうちに食べなさい!と励まし、
じっとしていても仕方ないから複数で外の様子を散歩がてら見て来なさい!と励ましました。

美容室では、じっとしているよりは、とスタッフ同士でシャンプーが始まっていました。
その輪を衣裳室やフォトスタジオのスタッフにも広げ、みんな髪を洗ってもらって気分転換できたようでした。

ビデオのスタッフ3人が、この日は慶應湘南キャンパスまで撮影に行っていたのですが
とりあえず無事は確認、だが渋滞でなかなか戻ってきません。
私は(ぐっと我慢して)お酒は飲まず、シャンプーも遠慮していましたが
ようやく当社は落ち着いてきたので、ホテル館内を確認に歩きました。
1階2階ともロビーにはたくさんの椅子・毛布・バスローブ・水・ビスケットなどが用意され
大勢のお客様が休息を取っていらっしゃいました。
絨毯の床に直接座っている、外国のお客様も大勢いらっしゃいましたが、混乱は見られませんでした。
恐らくスタッフは手分けして、館内すべての安全確認に走り回っていたと思います。

夜が更けてひとりまたひとりと眠って行きましたが、責任者として私だけは眠ってはいけないと
twitterとustreamで情報を得ながら、帰ってこないビデオスタッフを待ちながら
結局朝まで一睡もしませんでした。

3月12日朝7時に、ホテルの宴会担当責任者と打ち合わせ、当日予定のご婚礼の状況を確認。
5件が延期になったところで動きが止まったので、あとは現場に任せて昼過ぎに帰宅しました。

自宅はエレベーターが止まっているため、オートロックが機能せず
家の中は、姿見が倒れ、予備の布団やら毛布やらが落ち、スタンドが倒れたので植木鉢が落ちて土が散乱
棚の上の雑誌類もすべて飛び落ちていました。食器棚の中でいくつか食器が倒れながらも、扉が開かずセーフ。
阪神大震災の時より酷く、家に居なくてよかったと思う状況でした。
しばらくしてインタフォンが鳴り「隣の者ですが、ガスとか大丈夫ですか」ともごもご言うので
変だな〜と思いつつ、もちろんドアは開けずに切ったのですが
その後、twitterで同じような不審者があちらこちらに出没したと聞きました。

翌13日は、ウエディングフェアが予定を縮小して行われるので
いつもより早く出勤するために、お風呂に入ろうとしたところで、ガスが止まっていることを知りました。
(なにせ前日帰宅時には、お湯も沸かさずだったので)
何を勘違いしたのか、ベランダにある給湯器のカバーを時間をかけてこじ開けて、ノーリツに電話したところで
あ、メーターだった!とわかる始末。こんどはガスメーターがどこにあるのかわからずうろうろして
ようやく入浴できた時の嬉しさ。
被災地では、電気も水もガスも止まってる状況に思いをはせながら、ありがたいと思いました。

ウエディングフェアは残念ながら、お客様は少なかったですが、それでも来て下さる方がいらっしゃる。
私たちは、電気も水もガスもたくさん使う仕事ですが、閉める訳にはいきません。
twitterでは、節電を呼び掛ける【ヤシマ作戦】がもうスタートしていました。
阪神の時の経験から、まずできることは募金とわかっていましたので
まず社内およびお客様ご利用のお手洗い用に10か所ポスターを貼り、
四つの店のフロントに手作り募金箱を置きました。
イメージ 2
イメージ 3

翌14日は(たまたま)月に一度の、役員部課長は全員7時出勤です。
早く寝ないと〜と思いながら、気になってなかなか寝付かれずにいたら、深夜12時になって
14日から計画停電と各地のスケジュールが報道されました。
その後午前1時半にかけて、首都圏私鉄の運休が次々と報道されます。
私は一人暮らしの宵っ張りで、しかも土日も会社に出ていましたから、気持ちは持続していますが
一般企業の人は金曜の地震の後、自宅でずっと悲惨な映像を見せられ続け、
でも家族を励まし、月曜日の朝の出勤に不安を抱いて、きっとほとんどの方が早めに就寝されたはずです。
交通機関のことを考えて多少は普段より早く起きられるでしょうが、起きてこのニュースを知るという
そんなめちゃくちゃなこと!と、ひとりで怒りを抑えきれずにいました。

案の定、首都圏は大混乱しました。
各部署長がスタッフの出勤可否対応にあたり、この日1件あったご婚礼は無事にお手伝いできました。
帰路を考え、早く帰宅させ、また予約のない店は早じまいを指示。
翌朝も早朝の卒業式があったため、5人ほどの宿泊場所を確保するのにネットと電話を駆使して何とか確保。
さすがに疲れきって、この日は地震以来たいへんだった3人と、元気付けよう!と中華料理を食べに。

イメージ 5

15日。出勤できるスタッフ、迂回して出勤するスタッフ、自転車で出勤するスタッフ
でも、仕事はどうしてもキャンセル・延期が相次ぎ、会社に来ても忙しくはありません。
少しずつ元気と笑顔が無くなってきましたので、私にできるのはこれくらいかと・・・

イメージ 4

魔法のように笑顔が戻りました。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

更新

こんな時でも、私の更新しないブログを見に来てくださって
ありがとうございます。

そもそもずぼらで、2月25日以降は自分用のメモを非公開で残してきたのですが
追記して公開する間もなく、このたびの震災でそれどころじゃなくなってしまいました。

ようやく昨日今日とお休みできました。
昨日は、茨城で被災し、子供たち3人を連れて京都へ避難したWちゃんが
春休み+三連休で明日以降の宿泊先が見つからず、そのお手伝いをした以外は、
なんとなくぼけーっと、とにかく体と神経の休息にあてました。

今日も、花粉症が病気レベルですが
あちゃーな状況の荷物部屋の片づけやら、ちょっとこのブログの整理やらして
また明日から元気に仕事に行けるようにしたいと思います。

という訳で、感想までは書けなさそうですが、いつもの記録。

2月27日に観た映画:【英国王のスピーチ】
イメージ 1

アカデミー賞の発表前に絶対見よう、という、まあ私らしい発想でしたが、やはり獲りましたね。
「ラジオの時代」と副題をつけてもいいくらいの、あの時代に直面した王、という存在の面白さがありました。

3月4日に観たお芝居:【わが町】
イメージ 2

土居裕子さん主演。白いシャツ+グレーのスカート/ズボンという、真面目なお芝居でした。

3月8日に行ったお店:銀座【こなから】
イメージ 10

「労働基準法改正セミナー」の後、Y部長とおでんに熱燗でほっこりしました。

この間に読んだ本たち。
有川浩【シアター2】・・・○         瀬尾まいこ【おしまいのデート】・・・◎
イメージ 3
イメージ 4

道尾秀介【カササギたちの四季】・・・◎    江國香織【抱擁、あるいはライスに塩を】・・・○
イメージ 5
イメージ 6

宮部みゆき【ばんば憑】・・・○        西加奈子【円卓】・・・◎
イメージ 7
イメージ 8

瞳みのる【ロング・グッバイのあとで】・・・△ 桐野夏生【優しいおとな】・・・○
イメージ 9
イメージ 11

このなかでは、やはり「ピー」の本について一言かいておかねばなりませんね。
「ザ・タイガース」解散以来、一度も公の場に出なかった彼が
メンバーとの37年ぶりの再会を経て、再活動に向けて動き出しているようです。
私は「ピー」が好きでしたので、大変楽しみに読んだのですが
如何に学校の(元)漢文教師とはいえ「人が読んで面白い本」を書くのは難しいんだなあ
というのが正直な感想です。
一部、いったい何が書きたいのか、これのどこがどれの何と繋がるの?な文章があったり
そんなことも書くの?といった、流れの中では瑣末な出来事が詳細に書かれていたり
そういう意味では、ちょっとがっかりしました。
でも、この本を読んだきっかけで、彼のHPが立ち上がっていることも知りましたので、載っけておきます。
http://www.hitomiminoru.com/

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

吉田日出子

大森博史さんら、元自由劇場の役者さん達が「自由劇場オリジナルバンド」として
吉田日出子さんとともに、吉祥寺スターパインズカフェでライブをやっている
と知ったのは、同じく元自由劇場の笹野高史さんのtwitterだ。
しかも「切符が売れてないらしいので是非」という内容、となれば行かねばなるまいて。

吉田日出子と自由劇場オリジナルバンド
【マイブルーヘブンコンサートNo.2】・・・ん?No.2?てことは、1があったのね。

イメージ 1

どう?あの大女優が出るのに、この手書き看板。。。
で、ポスターはこれね。1からの使い回しっぽいです。
イメージ 2

当日会場はほぼ満員で、昔っからのDEEPなファンらしき人、関係者らしい人も居るけど
やはり、上海バンスキングファンな熱気が。
でまた、親切なことに手元のカードにセットリストが書かれてあったため、ゆったり楽しみました。

1.シングシングシング
2.私の青空
3.スローボートtoチャイナ
4.素敵な貴方
5.つのだたかしさんの演奏
   「つのだ☆ひろ」さんではありません。本人ではありませんが、実のお兄さんらしい。
    ケルン音楽大学のリュート科を出た、というリュート奏者さんで
    舞台(【十二夜】とか)の音楽もされている方、だそうです。
6.パルレモアダムール
7.暗い日曜日
8.ワルトラワラ
9.マリーAの思い出
10. セントルイスブルース
11. サムタイム・アイムハッピー
12. 君待てど
13. ダイナ
14. シュッドアイ
15. 貴方とならば
uc ウエルカム上海

合間合間に小芝居が挟まれるのだが、私は役者さんがコントみたいのをやるのは、正直言って、大嫌い。
今回も、チリの炭鉱絡みものとか(クイズで商品の「チリカマボコ」あたっちゃったけど)
戦場カメラマンものとか、要らないよう。
役者さんって、そういうの、やってみたかったりするのかしらん。

で、演奏の皆さんには申し訳ないけれども、やはり吉田日出子さんの、
ネイティブかと思うような、英語とフランス語の詩の発音
曲ごとに変わる徹底した発声と歌唱力には、圧倒されまくった。

一方、出だしが分からなくて大森さんにキュー出ししてもらったり
出オチしたり、どこ歌ってるのかわからなくなったり・・・という不思議な
幼女のようなところにも、凡人にはない不思議なオーラがありまくりなのだった。

1944年生まれ。
吉田日出子の前に吉田日出子なく、吉田日出子の後に吉田日出子なし。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

池上永一【テンペスト】は

『 850ページ読んできて、琉球の文化と色の美、のみ心に残る。』

と2年前にここで書いているから、お気に召さなかったのであるが
そんじゃあなんで舞台を見に行くことにしたか、というと
堤幸彦演出だったからである。

「堤」とくれば「監督」と続くように、映像の人という印象だが
舞台演出もこれが初めて、という訳ではない。

【琉球ロマネスク〜テンペスト】
イメージ 1

主演に沖縄出身の仲間由紀恵、女性である聞得大君に生瀬勝久という【トリック】メンバーを据え
亀治郎の会への客演で注目を得た福士誠治、舞台で実績を積む山本耕史、TEAM NUCSのヤスケンこと安田顕
ベテランの西岡徳馬がひとり5役で脇を固める。
その美しさで有名になった、長野剛の本の扉絵で行くと

イメージ 2

上の二役は仲間由紀恵で
下は左から、生瀬勝久・山本耕史・福士誠治・西岡徳馬、です。・・・。

さて、舞台は映像を駆使し、野際陽子のナレーションまで入って
はてさて私は今何を見ているのだろうか、と。

たしかに舞台ではあるのだが、なんだか映画ともいえない、
大きな会場でたくさんの人と一緒に、まさしくテレビドラマを見ているようだった。
それは必ずしも不快ではなくて、不快でないことに、ちょっと不思議な感じがした。

しかし、これだけ舞台に映像が多用されるようになってくると、大道具さんの仕事が減ってしまう。
確かに舞台転換の間を繋ぐこともできれば、話を補うこともできる
だが、人間の想像力をどんどん退化させそうで・・・
映像の背景もおもしろいね
くらいで、終わってもらいたいものだ。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

こうして、飲んだり飲んだり飲んだりしていた間、本は何を読んでいたかと言うと
どっぷり幕末だったのだ。

人気の幕末だが、特別に好きという訳ではなく
父ちゃんが「面白いから読め」とくれていた本(最後に出てきます)さえ
「うん」と言いつつ、もうどれくらい放置してきたか忘れるくらいで
何なのこの偶然!という感じなのだった。

まずは、浅田次郎 【一刀斎夢録 上下】
イメージ 1

【壬生義士伝】【輪違屋糸里】に続き、浅田次郎の新選組三部作となる。

新選組副長助勤からのち三番隊長となった斉藤一は
「無敵」と言われた左利きの、最強の剣士である。
戊辰戦争以降、鳥羽伏見〜会津まで、死に場所を求めながら遂にその場を得ず
名を変え、居所を変え、妻を変え、職を変え
警察官として西南戦争にも出陣するが、やはり叶わず
ついに、大正の御代まで生きて、女学生向けの下宿の隠居爺となっている。

片や明治20年に生を受けた、陸軍中尉:梶原。
明治天皇崩御のひと月半後、宮城から出てきた亡霊のような騎乗の乃木将軍を見る、
陽炎のようなシーンがあるが、これが上手い。
乃木は大喪の列に参ずることなく、同日自死するのであるが
梶原は、その大喪の喪休に知己を得て、斉藤宅へ七夜通いをすることになる。

斉藤一(さい・とう・一)→「一・刀・斎」が語るのは、多くの負け戦と
その中で死んで行った男たちの話である。
「幕末」と言われながら、大正のこの時期に亘るまでの長きにわたって
自分の生き様に、死をもって「区切り」をつけようとし続けた男たちの話、なのである。

「生きろ」と言われ、死に物狂いで生かされながら、
最期は「生きてください」という言葉を遺して逝った、テツ。
死に場所を求めに求めて、結果死ねずに生きている、斎藤。
そこには「殉死」を選んだ乃木大将の、あるひとつの「区切り」も通底し
大きなうねりとなって収束する。

重い上下巻だったので、ちょっと気晴らしに、と手に取ったのが
畠中恵 【若様組まいる】
イメージ 3

偶然にも、明治23年の警察官の話だ。
旧幕臣の若様たちは、大学に行こうにも金はなく、就くべき仕事はなく、養う家臣は多いまま。
そこで彼らは、武道の心得を頼みに、巡査教習所の試験を受け、合宿生活に入る。
ここでいくつかの謎解き事件が起こるのだが・・・

まあなんというか、軽過ぎる。どうしようもなく軽い。
一刀斎の後に読んだ不幸を嘆く・・・以前に、
辻褄が合わなかったり、語句がおかしかったり、筋が飛んだり。
どうしたの?畠中さん、という感じ。

そして、いよいよ完結編と聞いては読まずにおりゃりょーか!
【Jin〜仁】#19と#20
イメージ 2

また幕末じゃん。
ねじ伏せたような結末は、???で、二度読み返しても、いまひとつ腑に落ちず。

そして最後にいよいよ、半藤一利【幕末史】
イメージ 4

いやあなんというか、事実は小説より奇なり、ですな。
歴史とは、勝った側が残した「事実」ということを前提に
数多くの手紙、日記を徹底して洗い、その隙間に見えてくる「事実」を
横の時系列で見せてくれる。

歴史の授業はすべて、縦の時系列で教わるが
江戸でAという事柄が動いている、まさにその時、山口では、鹿児島では、京都では・・・
と、横の時系列で見ることによって、さまざまな歴史の動きの必然性と偶然性が見えてくる。

最後にこれを読んだことで、浅田次郎さえ霞んでしまった。
幕末という「長い」時代を辿ると
昭和の戦後から続く、今の日本の異常性すらも、人は乗り越えて行けそうな気がしてくる。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

ガラスの少年

大型台風が来る来るという時に限って、あらら〜な結末になるのと同じく
大雪が降る降る〜!というので、新幹線止まったら大変!と、久々の上京を諦めたもりもりに
冷たい仕打ちのお天気だった3連休。(もちろん私は3連休なんて・・・夢のまた夢)

日曜日の夜は、某ホテルで Aソムリエのお祝いの会。
ソムリエ協会渾身の(?)たくさんの種類のワイン・スパークリングに合わせ
こちら、輸入チーズ専門店【フェルミエ】の美しきチーズたち。https://shopping.fermier.fm/

イメージ 1
イメージ 2

会場に入って真っ先に見つけた、Kちゃん(もりもりのPHさんきゅ)と私。
数々のあいさつの間も、チーズ前から動かず。
なんせ「モン・ドール」が――――!うほうほ言うほど美味しかった。
その後会場をこまめに動いて、旨しもの・旨しワインを 『たんとたんと』。

何気に雪が降ったヴァレンタインデーなるものは軽くスルーして
(いや、この日はオモオモ会議があってだね、それに向けてが実にストレス過多なのであったのだよ)

イメージ 3
イメージ 4

火曜日は終日、きれいなドレスを見て回って、夜の懇親会ではひたすら日本酒を。
・・・2月は1日おきに飲んでばっかやな。あ!〆はシロクマでしたの(^^

イメージ 5

また1日あけて、すこぶる良くない体調ゆえ、やっめよっかなーと思ったけど
(実は前日、野田地図【南へ】をスルーしてしまったのだ)
いやいや行かねば!と気力体力振り絞って、上野の文化会館へ。
【東京文化会館ポピュラーウィーク2011 Produced by 大友直人】

イメージ 6

・・・ちゃんと写ってませんけど。
そもそも何?このリキ入ってなさ過ぎなポスター。
ほんじゃパンフレットは・・・っと売ってませんので、入口に戻ってチラシもらう。

イメージ 7

・・・どうこれ。

いや、いいです、満席だし!
客席には大友さんのお姿も。❤かっこいい❤
いや、だめです、あっきー聴きに来たんだし!

という訳で、暗闇で咳をこらえつつ書きとめたリスト。
1. I will get your kiss
2.Miracle of Love
3.That's way
4.マイソング
5.JUST CALL MY NAME
6.愛したあなた

とにかくオリジナルで押しまくる。
これまでにもライブというかコンサートというか、きちんとやってきているあっきーなのだが
はっきり演劇系の私(おそらく私だけではないと思われるが)
彼のあまりにも繊細な、今にも壊れそうな感性に「直に」触れるのは、ものすごく緊張する。
歌唱力があり過ぎる、つまり声の良さだけに頼らず演技力も十二分にあるだけに、
「ガラスのような、青い歌詞」は、あまりにストレート過ぎて
どうにも居心地の悪さを感じてしまうのだ。

7.夜明けのセレナーデ
「NHK北海道のうた」であるこの曲あたりから、少しずつ客席が暖まってきて・・・

8.Stay
9.I Never Say After All
ここで一気に沸騰する。
で。いやあ、この曲は凄い!と思っていたら・・・

10. Stereo Voice
これが!凄過ぎてトリハダたつ。

続いて、文化会館小ホールに敬意を表しオペラ、ならぬロックオペラで
11. ボヘミアン・ラプソディ by QUEEN 
あの長い曲を(たぶん)全曲、全身全霊で歌いきった。

そして、弾き語りで
12. Light My Way

アンコールはミュージカル【The WIZ】から2曲
13. Home
14. Believe in yourself

男声の「ブラボー!」は飛ぶわ、女声の「きゃー!」はあるわ
まさしく老若男女、ファン層の幅の広さを実感させながら
オールスタンディングの客席の歓声は、なかなか鳴りやまなかった。

やはり中川晃教という稀代の・・・えーと、
彼は「歌手」ではないし、「歌い手」でもない。
「アーティスト」でもないし、「俳優」でも「役者」でもない
何なんだろう。
カテゴライズできないな。
同じ時代に生きて、見て聴けることが、嬉しいと思える才能であることは間違いない。

で、どうでしょう、この次の次の舞台のちらし。

イメージ 8

これは、もし写真の横に「土居裕子」って書いてあっても、そうと信じちゃうよね。
やっぱり見たい、ふたりの共演。

この記事に

開く コメント(1)

開く トラックバック(0)

coupon

半期に一度の大イベントも、なんとか無事に終了。
火曜日は、大阪からの転勤組【なにわ会(急きょ付けた名前)】の集まりを 【橙家】で。

例によってクーポンで、普段6930円也のコースが、3400円でございます。
盛りだくさんな内容(^^
  【先附】 あれこれ前菜箱詰彩々   【向附】 鮮魚のお刺身 三種盛り
  【碗物】 旬素材の炊き合わせ    【焼物】 鮮魚の炭火焼 
  【揚物】 厳選素材の揚物 ↓これです。【強肴】 特選和牛の朴葉焼き ↓ これです。

イメージ 1
イメージ 2

白子!フグじゃなくてタラでしょうけど旨し! このなんだかわからん写真は、虫の冬眠ではないですけど旨し!

続いて【食事】 鮮魚と野菜の握り寿司五貫 ↓ これです。
イメージ 3

なんだか色見のない感じですけど旨し!
この後【汁物】 本日の赤出汁 と 【甘味】 本日の甘味  以上!

「男子」6名+「女子」1名で、どんどん飲んでも@7000円未満で。
でもこのお得なクーポン、300枚販売で74枚しか売れてない。
お店もゴージャスなんだけど、ねぇ。

   <後日追記>
    ・・・と思ってたらあーた!【ちゃんと】グループ、倒産したがな。

わさわさ 飲んだので、1日あけて、木曜日は
小学校の同級生で「シスター」になったいっちゃんと、しょーこちゃんと
これまたクーポンで、【にくの匠 京乃】
イメージ 4

牛です、キッパリ!
関西人にとって、肉、これすなわち牛ですっ!
で、なんとこの額の中身は、エルメスのスカーフらしい、やるなーエルメス。

[お通し] [牛そぼろサラダ]と来て、[霜降り近江牛刺] に〜 [霜降りステーキ]
一見しょぼく写ってるけど、このナマナマステーキが載ってるお皿が実にどでかい。

イメージ 6
イメージ 5

で、定価5010円が、なんと1890円!!贅沢ランチかいっ!
時間経過とともに満席になった、ほとんどのお客さん、みんな同じクーポンらしく
それもそのはず、こちらは400枚が完売とな。

今やクーポンも玉石混交で、年末みたいな悲しい事件もあるけれど
買う側はたいがい、しっかり見てしっかり選んで買っている、という印象。
これまで知らなかった新しい店を知るには、とてもいい機会だ。

だが、提供する側としては、今ちょっと難しいね。
ウチも去年の夏終わり頃にはいろいろと検討したけれど、
枚数多く出してたら 「大丈夫かいなー」と思われる
何度も出してたら 「危ないんちゃうんー」と思われる
出した枚数完売しなければ 「たいしたことないんやー」と思われる。

まあ、楽しむ側に居るが勝ち、てとこ。

さて、シスターいつこは、今東京のとある地区で
「親の都合」で日本に来たが、日本語がほとんど全くできないまま
地元の公立校に入学した子供たちの、学習援助をしている。
カトリック国の人たちが多いので、教会がその手伝いをしているのだ。
以前、千葉のある中学校に仕事で行った時、同じような生徒が学年の20%居ると聞いて驚いたが
彼女が赴任(といっても「志願」したらしいのだが)している地域は、50%をゆうに超えているらしい。

・・・というような真面目な話もし、
そもそも、小学校の時信者でもなかったいっちゃんが、何故にシスターになったのか!という話も初めて聞き
そうかと思えば、例によってな〜んも覚えていない私に、さまざまなエピソードを・・・
いっちゃんはともかく、5年生で転校してきたしょーこちゃんまでもが、教えてくれて爆笑したりもして。

赤坂見附で、ヨメに行く娘とそのムコと、豪華焼肉ディナーだったYくんと
某ホテルのバーで合流し、また話にひと花もふた花も咲かせていると・・・
ところで、シスターがこんな遅くまで遊んでていいの!? てな時刻。
泣く泣く(?)バイバイした、楽しい夜だったのだ。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

RAKUGO

ちょっとお仕事で絡む予定なのだが、一度もお店に行ったことがないので
あれこれHPを閲覧しておりますると、
かの真珠のMIKIMOTOさんは銀座にビルを2つも持っていて
しかも、MIKIMOTOアカデミーなるサロンも開いていると・・・

え?2月3日に桂かい枝さん!?

ん〜〜〜これを「僥倖」と言わずして、何をや!
「MIKIMOTOさん見学」という大名目が棚から落ちてきたので、ピンクの穴あきビルへ堂々と(?)お出かけ。

イメージ 1

確かにさすが「いいお客様」が多いサロンで
かい枝さん自ら「緊張する〜」とおっしゃっていたが、おそらく参加者の中で
彼の珍しい経歴(?)をご存じだった方は、少ないはず。

イメージ 2

1969年生まれで、地元の名門(!)尼北出身。
水球でインターハイにも出場、その後、群馬県高崎市立(公立!)高崎経済大学卒。
桂小文枝(当代文枝)師匠に弟子入りし、英語落語で文化庁文化交流使に指名され
家族揃って巨大キャンピングカーで全米ツアー。

・・・と見て来たように書くが
私が初めて観たのは(たぶん前にも書いたが)2004年のNHK新人演芸大賞受賞の時。
その後昨年、東京中野での初ひとり席に足を運んで大笑いし、
先だってのNHK【笑福降臨】は見逃したので、NHKオンデマンドで購入拝見。
注目している落語家さんなのだ。

今回は『落語からRAKUGOへ 笑いを世界に運ぶ』というタイトルで
海外公演エピソード披露を交えつつ、落語・小噺と海外の「ジョーク」について、
さすがレジュメ付きの講演の後、古典(手水廻し)を一席と英語落語(THE ZOO)を一席。

私たちの世代(?)には、英語落語といえば枝雀師匠だが
かい枝さんのと、枝雀さんのは、どこか違う。

どちらも、難しいことを考えたり、構えて「拝聴」しなくても
思わず、わはは〜と笑ってしまうところは良く似ているのだが
なんだろうな・・・
かい枝さんの落語は、演劇に近いような気がする。

アメリカの「ブロンド小噺」(というジャンルがあるらしい。ブロンド=ちょっとタリないww)
図書館のカウンターで、ハンバーガーをオーダーするブロンド女性
というのが、やたらめったら面白く
さらに、美術館で知ったかぶりする女性の英語小噺を「Repeat after me!」な感じで、
ちょっと気取った感じの参加者も多かったのに
そんな全員が声をそろえてやったのが、なかなか新鮮で楽しかったな。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

如月の朔日 with 弥生

テレビの威力というのは、やはり大きなもので
【ウチくる!?】に出た亀治郎さんに目が釘付けになり、お台所仕事を放ったらかして
まるまる1時間見た! というYちゃんが熱に浮かされて(?)珍しく見たい見たいと言うので、
急きょチケット手配して、初日のルテアトル銀座へ。

【二月花形歌舞伎】

このトシになって「初めて」歌舞伎を観るという人を、まさか
暗闇で油まみれになって人殺しする(・・・)てな演目に連れて行く訳にも行かないが
ちょうどうまい具合に、亀治郎さん七役早変わり!という
眠くなる間もない演目の【於染久松色読販】が出ているので。
ちなみに、今月のポスター撮影は、蜷川実花さん。いいね。

イメージ 1

Twitterで「ルテ銀」と略される、かつての銀座セゾン劇場
そのハレの舞台としての雰囲気が、歌舞伎座とは比べ物にならないのは残念だが
それでも、お正月公演から続く、1階の西洋銀座パン・惣菜特別コーナーやら
3階ロビーの繭玉やら、客席のずらり提灯やら・・・で精一杯盛り上げる。

イメージ 2
イメージ 4

銀座三越でお買い上げの地雷也のお弁当を、
ちゃっかり確保したロビーの椅子で、さあいただこう!
とした瞬間に、頭の上から1本の繭玉が「降って来た」のは御愛嬌(^^

2月公演の上演時間はなかなか出なかったが、花道を含む座席表は早々に出ていたので
しっかり花道への引っ込みに近い席を確保 → Yちゃん興奮。

序幕でまず、七役を見せるのは澤瀉屋式で、猿之助さんのを
18年前の平成5年新歌舞伎座か、20年前の平成3年歌舞伎座のどちらかで観ている。
20年前は見始めて嬉しがっていた頃だから、例年7月の猿之助奮闘公演を観に上京していた可能性が高い。

お染・久松・お光・竹川・小糸・貞昌・お六
と、コロコロ早変わりで出ては入りするのは、ある種滑稽でもあるのだが
【伊達の十役】の幕前で、主演者が顔写真を用いて説明するのに比べれば
それこそ「顔見世」っぽくて、悪くない。
ところでこの複雑な人間関係、Yちゃん、わかる?と聞いたらば
銀座へと来る道々、iPhoneで検索しながら、手帳に相関図を書いてきたと!!
さすがYちゃん、ワタクシ感動しましたわ。
高校3年の時、ダメだったら一緒に浪人しようね!
という固い約束を、とっとと破って短大に甘んじた私と違って
1年間きっちり勉強して、ちゃんと第一志望の国立大学に入っただけのことはある。

さてさて、舞台。
門之助さんが珍しく白塗りでない久作で、意外や好演。
一場面だけだが、髪結亀吉役の亀三郎さん、声の良さが際立つ。
いつのまにか上背もある、立派な青年になった。いいお役がつくといいね。
同じく最後だけながら、船頭の亀鶴さんと猿廻しの笑也さんがとてもいい。
猿之助さん休演で、笑也さんの出番が難しくなって来ているが、
他の誰方とも違うタイプの女役さんなので、もっと使ってあげてもらいたいものだ。

夜は主演の染五郎さんは、お六の亭主:鬼門喜兵衛で。
行き倒れの丁稚の死体(弘太郎さん、ハマリ役w)を利用しようと、剃刀を研ぐ場面は
実に「色悪」の見本と言える、凄みのある美しさだ。
油屋店先でお六とふたりの強請場面では、【弁天】浜松屋店先の弁天小僧と南郷力丸風で
すごすご帰る花道での会話で、笑わせる。

さて、亀治郎さん。
猿之助さんが病気、段四郎さんもあまり体調優れないという中
どんなにかその両肩に重圧が・・・と心中察するに余りあるが
誰よりもご本人自身が、前のめりに【猿之助四十八撰】に取り組んでいるようで
我々は余計な心配をせず、にこにこと見守るが宜しかろう。

初めて観た【浮世風呂】の「なめくじ」はまだご本人が中学生で、休憩時間には学校の制服姿でいらしたが、
その頃から「趣味は浮世絵収集」と一風変わったお子さんではあった。
何でも簡単にこなしてしまうように見えるのは、その血筋から推察するこちらの余計な先入観に過ぎず
好きこそものの・・・とは言うものの、これまでのさまざま学ぶ気持ちが、年月を経てその血肉になったのだ。

1月の浅草と比べ、七役どれも辛抱役だが、中で秀逸なのは、土手のお六。
はすっぱに見えて実は・・・というところが見え過ぎてはいけない難しい役だが
それでも楽しんで演っているように見えた。

ただ、なんだかどんどん痩せているような気がするのは、気のせいか。
ぽっちゃり見える顔に騙されがち(?)だが、からだが薄く見える。
次々に身体を壊す役者さんが多い中、ご自愛のほどをと祈る。

終演後、久々に三笠会館へお邪魔してお茶。
にこにこ帰路に付くYちゃんを見送って尚、夜の会合まで時間があったので
ちょいとよそのホテルの最上階で、ひとり軽く一杯。
オトナだな〜アタシ。
イメージ 5

春節で帰国中のほなちゃんを囲み、久々高校の東京幹事軍団で【草の家】

イメージ 3

「日本の肉はうまいなあ・・・」というほなちゃん、動画に撮ってyoutubeに出したい。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

[ すべて表示 ]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事