みんな、元気になあれ。。。。

人手不足で、とても忙しく、ブログ更新はサボり気味です。

おれの好きなオヤジ列伝

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スーパードクターK

最近、ピンクの巨塔での仕事が多く、
更新できず、すみません。。。

さて、今回の話は、某漫画の話ではありません。

一昨日の夜、日本のスーパードクターやらというテレビ番組をやっていたのを、
ちらっと医局で見たから。。

お?

K先生ジャン。

以前、一緒にお仕事したなあ。。。

すごいよねえ。。。

その筋ではプロ中のプロ。。。

現在は、関東圏に引き抜かれ、ばりばりの現役。。。
もうじき、いいおじいちゃんなのに。

まあ、とにかく、天才的なテクニックなので、全然、検査も治療も何やってるかわかんない。

参考にならない。。。すごすぎて。
まあ、当時の私の技量も、たかが知れていたのですが。

そして、検査、治療中は真剣そのもの。

その集中力たるや、すばらしい。

加えて、諦めも、ものすごく早い。。。

だめだね、やめ!
撤退でーす。。。

え?

もう?

数十分も立たないのに、検査、治療やめちゃったり。。。ね。

この判断の早さも、スーパーなのでしょう。。。ね。

後継者が育たず、仕事量が減らず、大変です。。。

そんなことをおっしゃる、ほかの先生もおられたようですが、

独自の手法で突き進み、ある種、後世を育てずに来たから今の地位がある。

でも、本当に優秀な先生は、後継者の育成もすばらしいのですよ。

その最たる方が、k先生。。。

もう、たくさんの弟子が日本中で活躍しています。。。

私ももう一度、一緒にお仕事したいなあとも思いますが、夢のまた、夢。。。

今なら、そのスーパーテクの真髄を理解できるかな。。

浅黒い肌に、毛むくじゃらの胸板。
まるぼーずの頭。
金縁の度なしめがね、頚には金のネックレス、手には金のブレスレッド。
ラメの入った靴に、白いスーツ。トレードマークのパイプはいつも手放さない。
酒が好きで、女も好きで、心底、仲間を大事にする。
寡黙にして雄弁、しかし、けっして人の悪口をいわない男。

子供のころから知っていて、すっごく風貌が怖かった。
いったい、この人、何者なんだろうって。。。
なんで、うちの父親と仲がいいんだろう。
大学病院の外科の教授?
だれも、そんなの信じないよ。
やっぱり、第一印象は○く○の大親分だよって。
事実、出張先の飲み屋では、
今夜は思いっきり飲んでってください、って、
勝手に誰かと勘違いされて、ただ酒を沢山飲んだ、そんな逸話がある。。

大胆、豪快、そんな言葉が一番似合う。
血は出るが、手術は早かった。
まだ、未確立の領域の治療で、毎日が奮闘の連続だった。
現在、その成果があり、現在の手技は安定してきた。。。
だが、沢山の尊い命が犠牲となった。

自分の専門外の領域は、部下にしっかり任せ、口を挟まない。
常に自らは動かず、部下に独自に動くことを教えた。
たとえ、お前が死んでも、患者は生かせ。。。
大いに学び、大いに遊べ。
それが、口癖だった。。。

皆がその人望に引かれ、集まった。
先代の外科教室は、大家族のようであった。 

一年生のころ、親分が風邪をひいて病棟を訪れ、なんか点滴してくれ、一年生の私に点滴をさせという。
まだまだ、未熟、点滴を刺す針が震えた。
あ、点滴の針が血管を貫き、失敗した。
何も言わず、親分はいった。
もう一回、いけ!
思いっきりやれよ(笑)。
自分を思ってくれる繊細な心に、身が引き締まった。。

親分の引退後、傍病院で、サシで手術をする機会に恵まれ、
胆石、胃切除などをいっしょにやった。
その酒の席でこう言ってくれた。
いやー、今日の胆石、オペ時間、18分だったな。いやーーおまえがなあ。成長したなあ。。
素直にうれしかった。

そんな親分も、自分の得意分野の病に倒れ、今年春に他界した。
今も、私の職場の傍らの、その写真立ての中で、微笑んでいる。。。
いつかは、親分の聖域に近づきたい。。
そう思っている。。。

おやじ。。。
オヤジぎゃる、おやじギャグ、はげおやじ、オヤジ狩り・・・・。
どれも、あんまりいい意味じゃない。
父親の敬称でもあるが、やっぱ、世の疲れたOLD MENの総称だ。
でも、人生の先人、やな奴もいっぱいいるけど、
すっげーーイカシした、NICEなやつも、たくさんいる。
そんな、愛すべき人物につき、かいてみたい。
おれもそんな、小粋なおやじになりたい。

鉄人・神の手をもつ男。

地元の空港に降り立った、彼をロビーに迎えた。
”おおーーー、元気そうだな、○○、患者はどうだ?”
齢、60数歳、この世界で、日本、世界の医療界をリードし、神の手を持つと評された男。
見た目は、そこら辺にいる、温厚な爺さんとなんらかわりない。
ただ、眼の中に潜む、するどい眼光、何者も見透かすそのまなざし。
この、男に自分の名前をなれなれしく呼んでももらえる、そう考えただけで、失禁しそうになる。
そんな、男だ。

2年前、縁あって、彼の元に半年、師事した。
未知の領域であった。がむしゃらにしゃにむに働いた、ぼろんぼろんになるまで。
お前、今日、スーツか。奇麗な格好で、だれか、分らないぞ。
まいったなあ、ほんとに。
屈託がなかった。

いまは、引退し、各病院を転々と手術して回る、雇われ医者。
現代のブラック・ジャックといっても過言ではない。金はほとんどもらわない、ボランティア同然。
呼ばれれば、どこへだって行く。
パートナー、状況、道具を選ばず、その繊細な手さばきに感動、いや畏敬の念を覚える。。。
そして、ダイナモ(走る原動機)、タフネス。
たとえ、何十時間手術をしても、
いやーーー疲れたなあ、なんて言葉、聞いたことがない。

ある賞をもらうまで、まったく無名の著明人と名前の音がおんなじで、
誰でも知ってる、そのすっごい賞をその人がもらったとき、
各国のメディアは、その無名の人の写真とうちのボスの顔写真を間違えて載せた。
世紀の大間違い。
海外の報道はだれも信じて疑わなかった。。。
それまで、○○××といえば、日本では彼一人しかいない、そう思われていた。。

タクシーで病院にむかう中、彼はおもむろに口を開く。
どんな、人? 本日の患者のことだ。
つらつらと話し、うん、わかったよ、たった、それだけだ。
大量の資料を抱えて、準備してきた私はぽかーん。
無駄なことは一切聞かない。。。

そーだ、それよりさ、○○、夏だけどさ、いまはあれ、食べれるんだっけ。。
お前いつも言ってたろ、えーっとなんだっけ、寒鰤、おーぶりぶり。喰いたいナー。
酒が飲めない、だから、食には少しうるさい。
でも、あんまり、こだわらい。
泊りがけの飲み会、飲めもしないのに最後まで付き合ってくれて、最後は大まーじゃん大会。
でも、決して一人勝ちしなかった。

手術室に入る、すでに手術は始まっていた。
予想以上に難航し、うちのスタッフは手を焼いている。
オペ室着に着替え、じっと様子を伺う。
術野の各人の手が止まり、まさに手詰まりの状態が訪れた。
”じゃ、変わりましょうかね。”
神が動いた。それもゆっくりと。
お願いしますね。
彼が加わった、その瞬間、場の空気は一変した。
難攻不落の城、そう思えわれた患者の体で、いとも簡単に一人旅。。。。
その後、十数時間、一度も交替することなく、用をたす訳でもなく。。。

よーし、こんなモンかな?
もう、今日はいいかな?
ところでさ、今夜、夜行で帰れるかなあ?
先生、夜、飯でも。。。
いーよ、いーよ、また、今度な。
また、呼んでくれよ、そんときでいいよ。
そーいって、病院を去っていった。。。 小さな、ドラゴン・タイフーン。。。

今年、4月、引退された。
私も時間を割いて、記念式典に出席。
その公式の場の挨拶で、こう言われた。。。

私一人でここまで来たわけでない。
沢山の人々の力があった、他大学の、ほとんど無償で、患者を診続けた皆にも、感謝したい。
そう、例えば、xx大学の諸君。ありがとう。
いの一番でうちの名前がでた。並み居る有名大学を差しおいて。。。。
もう、それだけで、俺はこの人のために、死ねる。。。
そう思え、涙が止まらない瞬間だった。

大学に10月に戻り、また、高度医療に携わる。
引退しても、彼のさすらいの旅は続いている。
また、おやじと仕事がしたい、そう思える今日この頃だ。

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