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ジョンウがオランダに戻ってきてついに3人がヘヨンの部屋で始めて同時に出会います。厳密には雨宿りのシーンでも一緒の場所ですが、きちんと会ったというイメージはこのシーンが最初で最後かと思います。
通常の映画やドラマの三角関係というのは、3人の中の誰か1人が深い喪失感を抱いたり、悪者にされたりといった展開になりがちですが、クァク・ジェヨンさんはそういったドロドロとした三角関係にはしない傾向にあります。映画「ラブストーリー」でも、ジュヒ(ソン・イェジンさん)、ジュナ(チョ・スンウさん)、テスの3人がお互いがお互いに対して罪の意識を持っているという雰囲気になっていました。「デイジー」でも同じような雰囲気を感じました。3人全員が深い喪失感と絶望感を抱いている感じがしました。
そして、パクウィとジョンウはヘヨンのことではなく、仕事でついに対決することになります。しかし、お互い引き金を引こうとはしません。お互いに相手が引き金を引かないこと、引かない理由もきちんと理解できている感じです。
しかし、「今日の展覧会は二人で行こう」というジョンウの言葉にパクウィは驚いたと思います。もしかしたら、この人なら俺でも親友になれるのでは?という感情が一瞬芽生えた感じがしました。
そして、パクウィがヘヨンの展覧会に行ったシーンに画面が切り替わります。するとチャン刑事のそばで涙を流しているヘヨンの姿が・・・・・・。
「何か?」
とパクウィはチャン刑事に問いかけます。
「ジョンウが殉職しました」
パクウィは驚いた表情をします。しかし、後から分かることですが、この時点でパクウィはジョンウが殺されたことを知っていました。
それから、1年後へと画面は切り替わります。1年経っても、ジョンウがいなくなってしまった悲しみはヘヨンの心に残っている感じです。パクウィは凄く優しくしてくれている感じなのですが、ヘヨンの心の中はジョンウがまだずっといる感じです。
パクウィのナレーションで「彼女に見返りを期待したことはない」というのがありましたが、これがなんとも切なく聞こえました。しかし、それでも、パクウィにとっては以前よりは幸せだったのかもしれません。
そして、ジョンウの墓参りをするヘヨン。そこにチャン刑事が現れます。ジョンウが殺された事件の事をチャン刑事はあれこれと話をします。そして、「車のラジオがクラシック専門の局に変わっていた」という言葉のところでほんのちょっぴりヘヨンが反応します。
パクウィへの疑いの気持ちを持ったヘヨンはパクウィのハウスボートまで行ってしまいます。中に入ろうとしたとき、すぐ後ろにパクウィが立っていました。
「ヘヨンさん、僕に会いに?」
パクウィはちょっぴり嬉しそうです。
パクウィはヘヨンを部屋の中に招き入れると、リモコンを操作して、テレビ画面に映画の1シーンを映します。
「ここが面白いんです。何回も見ました。」
画面の男が相手を見つめ、口を開きかけたときにパクウィが音を消します。
パクウィが台詞を吹き替えます。
パクウィがヘヨンのほうに振り向いて、
「君の唇も読めるよ」
目を輝かせながら、そのように伝えます。
「何か話して。さあ。」
ヘヨンが唇を動かします。
「本当に読める?ですね?」
ヘヨンはぴたりと当てられて驚いた表情。しかし、彼女のために唇を読みとる訓練までするなんてパクウィには本当に頭が下がります。
そして、パクウィのメルセデンスベンツに乗って二人でヘヨンの祖父の家に戻りますが、そこには黒いチューリップが・・・・・・(-_-;)
パクウィの様子がおかしいのをみて、ヘヨンは再びパクウィに対する疑惑を持ちます。そして、再びハウスボートまで行ってついに拳銃とジョンウ・チャン刑事の写真が入っている箱を発見します。
いっぽう、パクウィはボスからチャン刑事暗殺の指令を受けます。
ヘヨンが祖父の家に戻るとパクウィがキッチンで牛肉の下ごしらえをしていました。
「お茶をどうぞ。体が温まりますよ〜」
パクウィはヘヨンの持っている箱に気づいているように見えますが、表情には出さず笑顔のままです。ヘヨンは半端でなくこわばった表情で、じっとパクウィを見つめています。パクウィに警戒の目を据えながらもヘヨンは一口飲みます。
パクウィは向きを変えて、料理の準備を続けます。すると、ヘヨンが抱えていた箱をテーブルに力いっぱいおきます。ヘヨンはおそらく大声で問い詰めたいと思っているのでしょう。しかし、当然のことながら声は出ません。声の変わりにクラシック音楽のCDを再生します。チャイコフスキーのなんともせつない音楽が部屋になり響きます。
「ジョンウの死の直前、クラシック音楽の局に切り替えたのはあなたでしょ!」
と問いかけているというより叫んでいるイメージです。ヘヨンは両手でテーブルの表面を渾身の力をこめて叩きまくります。ついに箱を開けます。そこにはジョンウとチャン刑事のモノクロ写真が・・・・・・。そして拳銃が・・・・・・・。パクウィがゆっくりと振り返ります。ヘヨンはついに拳銃を構えてしまいます。そして、新聞の切抜きを拾い上げます。ジョンウが殺されたときのことが掲載されている新聞です。パクウィは、
「明日、全てが分かる・・・・・・」
とだけヘヨンに告げます。
ヘヨンは頭に血が上っていることと、あまりのショックのためか焦点が合わない顔つきになります。そして、轟音が弾けます。ヘヨンはバタリと倒れます。
このとき少しおかしいと思ったのは、倒れたことをそれほどパクウィが心配している感じではなかったことと、ヘヨンの顔が気絶したにしては穏やかなことです。後から、「デイジー完全ノベライズ」を読んでみると、なんと先ほどのお茶には睡眠薬が入っているではありせんか・・・・・・^_^;。
しばらくして、ヘヨンが目を覚まします。パクウィは?とちょっと探している感じの表情ですが、デイジー畑の絵が目の前にあることに気がつきます。あの夏、橋を架けてくれたお礼に描いた油絵が、テーブルの上に立てられています。
そして、横にあるカードには、パクウィのメッセージが書かれていました。
俺は、ヘヨンさんにたくさんの隠し事をしていました。
俺は暴力と死の世界に生きる人間です。
ヘヨンさんを愛してはいけなかった。
事実を隠すことが君を守ることと信じてきました。
かえって、君を苦しめてしまいました。
今までありがとう。そばにいさせてくれて。
あなたと過ごした時間は、とても幸せでした。
この絵はもうヘヨンさんに返します。
どうか、悲しい思い出はみんな忘れて
この絵を受け取る資格のある人に出会って、
どうか幸せになってください。
おれも元気でいます。
ヘヨンさんもお元気で。さようなら。
上の手紙はあくまでも私の記憶なので正確ではないかもしれませんがご了承ください。m(__)m
「デイジー」アナザーバージョン(韓国版)テアトル新宿で上映予定
http://hanryumovie.seesaa.net/article/19001438.html
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