進行形のSHOWCASE
spreading fortuneある日、ぼくは彼女と砂漠の国にいる夢をみた。
闇の中に遠吠えが聞こえた。とても遠く、とてもかすかに。 それは夜の向こう側に次第に消えていく。 いずれにしても、立ち上がりそして立ち去らねばならない。 踵の音を信じ風を読んで、旅を続けなければならない。 ぼくは彼女の細い手を取ったーー。 そこではひとりの僧侶とひとりの帽子職人が、焚き火を囲んで座っていた。 『これでまた、2人の運命は大きく変わるでしょう』 帽子職人は懐から砂時計を取り出した。さらさらと砂が落ちていく。 『 そして運命とは、みずからの手で変えていかなくてはならないもの』 僧侶は悠久の星空を見上げてつぶやいた。 ーーそこで目が覚めた。彼女は静かに寝息を立てていた。 この夏、どうやらぼくらは親になるようです。 |




