鍼灸の博物学

旧ブログ名-アメリカ生活とDuke大学、そして鍼の研究-から再出発です!

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ケンペルの灸所鑑

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以前に、日本の鍼術を西洋に紹介した人物として、ケンペル(Engelbert Kampfer: 1651-1716年)を
とりあげ、西洋に伝えられた鍼の版画を紹介しました。

→ http://blogs.yahoo.co.jp/ktkbd382/42587129.html

ケンペルはオランダの東インド会社に所属し、1690年(元禄3年)から約2年間、長崎の出島に滞在した
医師です。シーボルトの先輩になります。博物学的見地から日本を体系的にヨーロッパに紹介しました。

→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%AB

ケンペルはもう一枚、灸に関する版画も、1712年発行の書籍「廻国奇観」に挿入しています。
それが、写真の『灸所鑑』で、この版画は「廻国奇観」からのオリジナルそのものになります。

当時版画のような灸の図柄は多く見受けられたようです。ケンペルは「灸所鑑」と記載のある
一枚のビラを入手し、出島の通詞により説明してもらい、帰国後「廻国奇観」で紹介したようです。
モデルが西洋人なのが、なかなかおもしろいように思います。

ここでは、経穴(ツボ)が示されていますが、当時の禁灸穴(灸をしてはならない部位)を
示しているという事です。現代では日常的に使っているツボも含まれているので、
禁灸穴の絵と言われると不思議な気がします。

おそらく、示されている禁灸穴は、すべてにおいて使用してはいけないという意味ではなく、
時節とか病気・症状ごとに、「このツボは、こういう時には使ってはいけない」、という注釈が
オリジナルにはあったはずだと思いますが、そこまでは解説されずに西洋には伝わったのだと思います。

確か、曲直瀬道三の灸に関する書籍にも、類似した禁灸穴を示す挿絵が見受けられたはずです。
ご存知の方、いらっしゃいませんでしょうか?

この版画の写真、教育利用に関しては自由に引用をしていただいて結構です。当方への連絡は不要です。
しかし、収益事業に用いることは禁止します。
出版や電子媒体(ブログ含)などでの引用の際には、所蔵を明確化する必要があるため、
当ブログ「鍼灸の博物学」からの引用を明記していただければ結構です。

日本では数点の所蔵があるのみですので、鍼の版画とともに日本鍼灸界の財産として、
学術・教育の場で御活用いただければ本望です。

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