鍼灸の博物学

旧ブログ名-アメリカ生活とDuke大学、そして鍼の研究-から再出発です!

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江戸時代には太い針(鍼)をお腹にする手法が盛んでした。
写真のイラストのように、木槌で打ち込むという手法でした。
これを『打鍼法』と言いい、以前にこのブログでも紹介しました。

→ http://blogs.yahoo.co.jp/ktkbd382/39289811.html

これは、当時の医者で夢分斎という人が「腹診」という
お腹の診察を重要視したのをきっかけとして生まれました。
その息子(といわれる)の御薗意斎が普及に貢献しました。
診察と治療ともに、そのポイントは腹部でした。

しかし、新しい鍼の技術が開発されたため、『打鍼法』は時代とともに衰退してしまいました。

そのため、鍼灸師でも打鍼法を見たことが無いという人が沢山います。
せめてその技法だけでも紹介したいと思いました。
どうせなら、鍼道具も江戸時代のオリジナルに近いものを、と思い、
東京・両国の神戸源蔵氏(http://blogs.yahoo.co.jp/ktkbd382/38631694.html)に
オーダーしました。

そして、打鍼とはこういうものなのか、というのを多少でも紹介できればと思い、
デモンストレーション動画をYoutubeにアップしました。

→ http://www.youtube.com/watch?v=MXDXDyPhoaw

実際の手法は、打鍼を今でも行っている流派もあるため、これを参考にしつつ、
写真に掲載した、鍼灸の古典書「鍼灸重寶記」に準じて再現に取り組みました。
時代とともに技法は変遷するため、できるだけオリジナルに近づけたいと考えています。
何か情報をお持ちの方がいらっしゃったら御教示ください。

Youtubeのデモ動画で、初めて見た!、という方々からは好評の声をいただき嬉しい次第です。

しかし、すでに打鍼法を知っている方や、実践されている方にしたら、
しょーもない動画なんだろうと思います。
また、伝統的な診断から治療までのシステムを重要視される方には、
断片的な動画であることは間違い無いと思います。

ただ、学生さんなど初学者にとっては、断片的な知識をまとめることで応用に繋がるように思います。
言い換えれば、断片的な知識がなければ、応用には結びつかないと私は思います。

そのため、あえて断片的で不完全な内容であっても、これからも紹介していきたいと思います。
それが私自身の勉強であり、応用に繋げるためのトレーニングになるのだろうと思います。
まあ、どこまでいっても初学者です。イヤになるほど、わらないことだらけです。

これからも、よろしくお願いいたします。

付記:打鍼法は、身体に刺し入れない『接触鍼』かどうか、
   というディスカッションが一部であるようですが、
  「鍼灸重寶記」の説明によれば、接触鍼とは言い切れません。
   しかし、現代のある流派では身体に刺さらないタイプの鍼を使用しているため、
   その流派にとっては接触鍼として行っている、というところでないでしょうか。

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掲載した「鍼灸重寶記」の写真については、教育利用に関してはご自由にお使い下さい。
小生が所蔵しているものですので、これについては所蔵・著作権の問題など問いません。
使用に際しての、当方への連絡なども不要です。


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