鍼灸の博物学

旧ブログ名-アメリカ生活とDuke大学、そして鍼の研究-から再出発です!

クリーン・ニードル・テクニック

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新年の挨拶が遅くなり申し訳ありません。

遅ればせながら、謹賀新年です!

本年もよろしくお願いいたします。

ブログの更新を随分滞らせてしまいました。
年賀状をいただいた方から、ブログを更新するようにとの言葉もいただきました。

今年もマイペースでやっていきたいと思っています。


さて、新年早々の話題は、宣伝からスタートです。

といいますのも、いまけん考案のクリーン・ニードル・テクニック用鍼の市場参入が始まりました。
セイリン社からLcタイプの名前で、長さ40mm、太さ0.2mmの規格から市販され始めましたので、
興味のある方は直接問い合わせてみてください。

ただ、価格ですが1本40円(100本入りで4000円)と、非常に高価です。
(現在、一般的に用いられているディスポ鍼の2〜4倍の価格です。)

こんなに高くして、いまけんの取り分はどれ程やねん!、と言われそうですが、”ゼロ”にしました。

この鍼の存在意義を上手く使って欲しいと願っています。


それでは、改めて、今年もよろしくお願いいたします!

東京でのCNTのプレゼン

明日、日本鍼灸師会の学術研修会で、

『刺鍼に関する問題点と解決のための新技術』
−クリーンニードル・テクニック(CNT)の開発とその現況−

をテーマに、プレゼンを行います。

デモンストレーションもするのですが、確か、関東では初公開だったような気がします・・・。

場所は、山手線『大塚駅』近くの「日本鍼灸会館」ですので、
もしよろしければお越しください。

実は、私の生まれは、ここ「大塚」ですので、懐かしい場所なのです。
大塚から一つ早稲田よりに「向原」という都電の駅があるのですが、
ここで、3歳の時に、都電に轢かれました。
でも、奇跡的に生きています。。。懐かしい場所なのです。



・・・プレゼンの概要を以下にペーストしておきます・・・・


   刺鍼に関する問題点と解決のための新技術
−クリーンニードル・テクニックの開発とその現況−


 近年、諸外国において鍼灸医学の導入は進んでおり、日本の鍼技術がグローバルスタンダードとなるには、先ず以って日本式クリーンニードル・テクニックの開発が急務とされている。何故なら、従来の押手による刺鍼テクニックは、鍼を不潔に扱わざるを得ないことが挙げられ、WHOが勧告する「鍼体を清潔に保ち、刺入しなくてはならない」、という基準を満たすことができていなかった。また、医療現場で鍼治療を導入する際にも、医学的な清潔概念に見合った手技を用いることが要求される時代も近づいてきている。だが、押手と鍼管を用いた刺鍼手技は日本独自の方法であり、これらを基本として日本鍼灸の技術と文化は発展してきている。それゆえ、この手法を生かしたままでのクリーンニードル・テクニックの開発が重要であろうと考えている。

 これまでに、様々な鍼治療用のクリーンニードルが検討されている。これらの概要についてはオンライン特許公開(http://www.ipdl.ncipi.go.jp/homepg.ipdl)の検索で知ることができる。鍼管にキャップや薄膜の装着を試みたもの、鍼管部がセパレートされるもの、鍼体を薄膜で防護したもの、などの考案が見受けられる。いずれも考案としては優れているが、解決の決め手には到っていない。

 今回は、演者が考案したクリーンニードルや鍼ホルダーなどを用いることで、日本式の刺鍼手法を生かしたまま、クリーンニードル・テクニックの実践が可能であることをデモンストレーションする。そして、その開発の現状と問題点、今後の展望などを紹介する。

平成16年7月に、鍼治療用のクリーンニードル(治療用無菌操作鍼)を開発しました。
別のものを作製していたところ、ふっとひらめいて、全くの偶然から開発に成功しました。

→ http://www2.ipdl.inpit.go.jp/begin/BE_DETAIL_MAIN.cgi?sType=1&sMenu=1&sBpos=1&sPos=4&sFile=TimeDir_22/mainstr1275484932829.mst&sTime=1275484940

あれから早6年。

様々なプロセスを経ましたが・・・今日、市販開始OKのGoサインをだしました。

鍼の大手メーカーのセイリン社から「Lcタイプ」の名前で販売が開始となります。

今まで市場に出さなかったのは、もっと良い、他のアイディアが出ることを期待していたからです。
しかし、やはり、どう考えてもこれを超えるものは、まだしばらく出そうにはありません。

セイリン社のおかげで、完成度の高い鍼となっています。
開発当時の問題点もクリアーしてくれました。

少し前に紹介した「鍼立て」(http://blogs.yahoo.co.jp/ktkbd382/43251400.html)と
組み合わせて使用すれば、日本式の鍼テクニックにおけるclean needle technique (CNT)が完成します。

この鍼は広く普及して欲しいので、特許権はオープンにすることにしました。
従来のディスポ鍼に比べて割高になるので、少しでも安くできれば利用の機会が増すと考えました。

これからは、鍼灸師の先生方に育てていただけたらとお願いする次第です。

さあ、新しい日本の鍼のデビューです! 皆さんよろしくお願いします!

『鍼立て』の市販開始

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鍼治療におけるclean needle technique (CNT)の補助具として、写真の『鍼立て』を2005年に考案しました。
すでに書籍、『鍼灸安全性ガイドライン(医歯薬出版、2007年)』でも取上げられていますが、これまではクローズな形で、関係機関のみ限定で使用してもらってきました。

初期モデルの開発から、すでに5年が経ちますが、評判は上々で、入手希望の相談を随分受けるようになりました。嬉しいことです。品質も安定し、耐用期間も3年以上あることも実証できました。

そして、大阪の(株)日本特殊医科様の協力も得られ、4月より一般市場での取り扱いも始まりました。

この『鍼立て』が生まれて、格段に鍼の扱いが衛生的にできるようになったはずです。
押手側をfreeに衛生的に保つことができます。
きっと鍼灸師の先生方の臨床を助けるものになるはずだと思います。

長さ1寸(3cm)以上の鍼ならば、ほぼすべてのメーカーのディスポ鍼を簡単・円滑・確実に固定し、
操作を助けてくれるはずです。使い慣れたら、離せなくなることでしょう。
自信作ですので、もしよろしければ使ってみてください。

興味を持たれた方は、日本特殊医科さん

→ http://www.nichiriko.com/kinki/2005/nihontokushuika/

までお問い合わせください。TELは06-6382-6068です。
1個1300円位での販売だと思います。


【『鍼立て』の名前の由来】
昔は、鍼をうつことを「鍼を立てる」と言っていました。
歴史的にも鍼は立てるものであるため、『鍼立て』と名づけました。
また、鍼医のことを指して「鍼立て」と呼んでいました。

第6世神戸源蔵氏の鍼

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かねてより鍼作師として有名な神戸源蔵氏(かんべげんぞう氏)のところへ伺ってきました。

現代はステンレス製のディスポーザブル鍼が大きなシェアーを占めていますが、
このようになったのは、ここ15年ほどのことです。

それ以前は銀製の鍼を大事に保管し、1本の鍼を消毒して何度も使用するのが普通でした。
値段も高価なので、多少鍼が曲がっても鹿皮でなめして、1本1本を大事に扱っていました。
私の学生時代もこれが普通でした。
それが近年では、衛生管理の重要性が大きく取上げられ、ディスポーザブル鍼の普及から、
さらにはクリーンニードルが必要だと語り始める輩など、時代とは言え大きく様変わりをしています。

神戸源蔵氏は銀鍼をはじめ、今でも手作りの鍼を作られています。
その質の高さは、知る人ぞ知るものであり、かねてより高い評価を耳にしていました。
前日に柳谷祖霊記念館を訪れた際、神戸氏の住所を知ることができたので、
これはもう行くしかないという勢いになりました。

JR浅草橋の駅をでて、右方向にまわり、線路高架の下を秋葉原方面に100mほど歩くと、
左前方に写真の「金銀鍼師」の看板を見つけます。
なかなかインパクトのある看板ですので、私はすぐに見つけることができました。

看板右には、第4世神戸源蔵と表札がありますが、今は、6世の神戸源蔵氏が継承されています。

玄関を開けると、店舗というより、少し奥まった小間に作業机が置かれ、
そこで、鍼を作り、来訪者への鍼販売をされています。
第6世の神戸源蔵氏は女性の方で、優しい口調で丁寧に対応してくださいました。
基本的には注文製作とのことで、まとまった数の鍼購入は注文が必要とのことでした。

0番、1番、2番、8番の銀鍼を購入しました。
やはり銀鍼はやわらかいながら腰がある感じで、ステンレスのシャープさとは異なり、
とても優しい感じです。温かみを感じます。

私が大学で教えている鍼技術は、今の時代に合わせた、スタンダードを教育しています。
当然、衛生管理をしっかりするため、ステンレスのディスポーザブル鍼を用い、
1度使用したら廃棄する(single use)を徹底しています。
そして、現代の医療現場で対応できる鍼として「クリーンニードル」を作り完成しました。
これはこれで間違いでは無いという確信をもっています。

しかし、一方では、行き過ぎる衛生概念が伝統的な鍼技術を押しつぶすという危惧もあります。
懐古的な鍼灸師にとっては「衛生」という言葉は、暴力に近いものかもしれません。

よく、一流の鍼灸師は一流の道具を使いこなす者、のような言葉を耳にします。
このように言う人の感情は理解できますが、同意はできません。
時代を見ずに、自身の価値観のみで一流を語るのは、世界が狭いとしか言いようがありません。

やはり、「温故知新」は大事だと思います。

6世神戸源蔵氏の銀鍼はとても暖かい鍼のように思います。
よい鍼はよいのですから、今は、このような良い鍼を使いこなすための工夫をする必要があります。

神戸氏の鍼を、クリーンニードル仕様にして1本づつ滅菌ほん包すれば、
すべてのエッセンスの詰まった究極の銀鍼ができるかもしれない。

・・・そして試作品が完成しました。
・・・・なんと、、、滑らかにマイルドに入っていくことか! 感動・・・。

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